- SERIE A 第10節 11/3(日) @ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)
サンプドリア 3-1 フィオレンティーナ
(前半2-1)
ベンチ:GKダ・コスタ、マッソーロ
DFフォルナジエール
MFマルキオンニ
A disposizione: Tatarusanu, Vargas, Marin, M. Fernández, Kurtic, Joaquin, Basanta, Bernardeschi, Tomovic.
Allenatore: Vincenzo Montella.
前節初黒星を喫したサンプ。ここで強豪相手に負け続けると、今までの好成績がフロックと言う事になってしまう。ホームで負けられない一戦。
トリブーナにはサンプのプリマヴェーラ監督のキエーザも。キエーザもヴィオラでもプレーしており、個人的に感慨深い試合なのだろう。シニサもヴィオラ監督経験有り、パロンボやデ・シルヴェストリもヴィオラ出身。当然ヴィオラ監督のモンテッラはドリアーノのアイドル。かなり関係深い対戦だ。
フィオレンティーナは3-5-2をここ最近使っている。モンテッラの元、非常にスペクタクルな良いサッカーを去年から見せている。中盤にテクニカルな選手を並べ、一時「セリエのバルサ」と言われたポゼッションサッカー。ただロッシとマリオ・ゴメスの2トップを怪我で長期欠いているのは可哀そう。この試合は久しぶりにマリオ・ゴメスがベンチに復帰している。カギは右サイドのクアドラードのスピードと、イリチッチ&ババカルの若い2トップ。
ヴィオラは外国人多いなーと思って調べたら、全選手の内なんと25人が外国人。イタリア人登録は8人だけでその割合は75.8%。ちなみにサンプはイタリア人17人に対して外国人登録10人。2007-8あたりはほとんど外国人がおらず(お金が無いのもあって・・・)、これでも増えたなーと思うけど、まだセリエAの中では少ない方だ。
サンプはCBのガスタルデッロ、シルヴェストレ、ロマニョーリが3人とも怪我でベンチにすら入れないという危機的状況。この事態を受けシニサは相手の3-5-2に合わせた3-5-2を選択。リベロに久しぶりにパロンボを置く。、本来SBだがCBも出来るカッチャトーレとレジーニがCB。厳しい部分をパロンボがカバーする。左にはメスバーを置き、クアドラードを密着マーク。そして前線は連戦続きのエデルとガッビアを思い切って休ませ、出番の少なかったベルヘッシオを先発。オカカと2トップ。パロンボがいない中盤はオビアングがアンカーの位置に入り、若手のリッツォが先発。結果的にこのミハイロビッチ采配が見事に当たった。
(あらすじ)
- 前半 5分 CKからサインプレー。ちょっと出したボールをパロンボが上げ、ソリアーノがペナ外からダイレクトボレー。誰かが触れればゴールに入りそうだったが・・・
- 6分 開始早々からかなりハイプレスの黒ユニを身にまとったヴィオラ。この3rdユニは初めて観た。イリチッチの仕掛けから中央のババカルへパス。ゴール正面からのババカルのミドルは枠には飛ばず。
- 7分 オカカ、ロビングを追っかけGKの鼻先でボールに触れ、GKに倒されるがPKは取ってもらえず。
- 15分 サンプ:中盤でソリアーノのパスから良いドリブルを見せ、抜け出したリッツォ。角度は薄いがGKと1対1を迎えるが、シュートは枠のわずかに外。
前半26分 パロンボGoooooooooooooooL!!
最早サンプのバンディエラだが、プロ選手デビューはヴィオラだったパロンボ。久しぶりのゴールにも、古巣への敬意で派手には喜ばず。
- 32分 そのパロンボがペナ内でババカルを倒したとしてPK献上。ババカル自身もファールだとは思っていないでシュートに行っていたと思うが。これは先のサンプへのPKも怪しかったので、主審がお返しにあげたものだろう。お互いつかんでいたが、センターバックの気持はよくわかる。私もパロンボもあのプレーは、相手ババカルのファールだと思ってるだろう。しかしパロンボはイエローカードも出されて、次節出場停止。これは痛い
前半32分 ロメロPKセーブ!!
↑ヴィオラのキャプテン、ゴンサロ・ロドリゲスのPKを、ロメロが完璧にコースを読み切ってキャッチ!!
- 35分 ロメロがアクイラーニのアフターキーパーチャージに激怒。存在感が出てきた。
- 42分 リッツォに対するクアドラードの明らかなレイトタックル。イエローが出される。
前半43分 リッツォGoooooooooooooooL!!
↑サンプユース出身のリッツォは嬉しいサンプでセリエA初ゴール。「ルイジ・フェラリスでボールボーイをやっていた頃から、SUDの下でゴールを決めるのを夢見ていた。」と・・・まさに夢がかなった瞬間!!
(でも、フェッレーロ会長は今年からボールガールにしてしまったから、こういう美談が無くなってしまうのでは!?)
前半45分 サヴィッチGoal
- 47分 サンプ:ベルヘッシオがペナ内で粘りシュートまで持ってく。GKが1発では取れないところを、オカカが突っ込んでボールをかっさらってゴールに入れたかと思ったが、これはキーパーチャージを取られる。ロスタイム2分。このまま終了。
前半は2-1。両チームともに非常にテンションが高い試合。スピーディーな展開で、両チームともにチャンスを作る、観ていても面白い試合となっている。PKは、前節の有り得ないPKに対してシニサが立派な姿勢を見せた、これを神様が見ていたのだろう。レギュラー5人もいなくて心配したが、内容も悪くない。どうでもいいけど、この試合見ていてもホームのマラッシの芝のコンディションは、ますます最悪になっている気がするが・・・
- 後半 3分 サンプ:ファーストシュートはオカカ。すぐにヴィオラもババカルのFKで応戦。後半も打ち合いの予感。
- 13分 サンプのオビアング、リッツオ、ヴィオラのゴンサロ・ロドリゲス(後ろからタックル)、ババカル(ハンド)に立て続けにイエローカード。全て正しい判定
- 20分 ベルヘッシオに代わって温存していたエデル投入。勝っている中、カウンター得意な選手にかける
- 24分 ヴィオラ:メスバーに密着マークされて消えていたクアドラードに代わって、久しぶり実戦のマリオ・ゴメス投入
- 25分 敵のミスパスをカットしたオビアング。すぐさまスペースが空いてるオカカへ。オカカはシュートまで持ち込むが、GKネトがセーブ。
- 25分 リッツォに代わって10番クルスティチッチ投入。DERBYで怪我して以来、約1カ月ぶりの復帰
- 45分 サンプ:ソリアーノに代わってダンカン投入ロスタイムは3分。このまま3-1で終了。大勝利!!
(ポイント)
- シニサの作戦勝。ピンチを見事にチャンスに変える!
- 連敗せず、強豪からの勝利、非常に大きい勝星
- ヴィヴィアーノが戻ってきたらロメロはどうなるのか?
- 次節も3-5-2を使うのか?
- リッツォが活躍してクルスティチッチも戻ってきたので、レギュラー争いはさらに激化。
- 今後の展開も含めて非常に面白い。
ベンチ入り出来なかったキャプテン・ガスタルデッロがゴールに一緒に喜んでいる姿。この姿が今のサンプを象徴している。とにかくグループの団結力が強い。
- W杯準優勝GK、サンプでは3rdGKのロメロ
- 今季最高移籍金で加入したがオカカのサブ扱いFWベルヘッシオ
- 10番だがオビアングの復活でスタメン危ういクルスティチッチ
- そしてキャプテンだが同じくスタメン危うい正にこのガスタ含めて、
他チームだったら出場機会が少なくて不満分子になっててもおかしくない存在。しかし彼らは立派なプロとして、じっと耐えて出場した時には結果を出している。全員が全員のゴールを喜んでいる。若手もどんどん活躍しており、ベテランと上手くチームを作り上げているのは、間違い無くミハイロビッチの功績。ちなみにこの日は、ヴァレンシアに今季移籍した元サンプのムスタフィも、DFながらヴィジャレアル戦で2得点あげて勝利に貢献している。
さぁ、次は連ちゃんのホームでミラン戦!!本田ファンの皆様、オカカと言う選手を覚えて帰って下さいm(__)m
Fooooooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaaaaaamp
次節:セリエA第11節 11/8(土) 対ミラン @ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間4:45)←サマータイム終わりました~
’14-’15 SERIE A
勝点19 10試合 5勝4分1敗 得点 12 失点 6 得失点差 +6 3位
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