さて、2014-15シーズンも終わり、イタリアのカルチョメルカートが正式にオープンするのは7月1日。それまで、スポーツ新聞も手をこまねいているわけにはいかないので、様々な飛ばし記事が出てくるとは思う。「長友サンプ!」なんて言うのもその最たるものだ。もちろん、あり得ない話ではないが。当blogでは、なるべく決定したものだけを紹介していこうとは思うが、その前に2014-15シーズンの各ポジションを振り返っていきたい。今後の補強の展望も含めて。第1回はGK&監督編。
監督 シニサ・ミハイロビッチ 6.5 フルシーズン戦う最初のシーズン。シーズン前には「順位表の左側(10位以内)」と言う目標を公言し、紆余曲折はあったが最終的にはその目的は達成した。それどころか、ウィンターブレイク時には3位まで登り詰め、最終的にはEUROPA LEAGUE出場権をほぼ獲得の7位(まだ揺蕩っているが・・・)。素晴らしい功績であろう。確かに終盤失速したが、ガッビア放出でエトオを獲るという補強は間違いなくシニサの望んだものでは無かったはずだから、情状酌量の余地がある。 シニサへの詳しい私見は、この記事を↓↓ http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/a9571f0340f21bd0eca2095aac8e6bca 何より私が一番気に入ったのは、とかく言い訳が多いイタリア人。サッカー界の監督は、ほぼ決まって試合後に審判への文句と判定の不条理をひたすらインタビューでまくしたてる。シニサも、現役当時はプレーも結構悪どくてそういうタイプの選手であったが、監督になってすっかり変わった。審判への文句は言わず、味方の選手に対しても褒めるときはしっかり褒め、間違っている事はスーパースターであれ(例えばエトオ)、はっきり怒る。個人的にはこう言う上司の元で働いてみたいな・・・ と褒めまくったが、最終的な成績と、やや守備的すぎて攻撃の戦術が乏しかったので私の評価は6.5。残ってくれれば7だったなぁ。長期政権を見てみたかったが・・・ミラン行ったらどうなるか? GK 2 エミリアーノ・ヴィヴィアーノ 7 今シーズンの影のMVPと言っても良いと思う。大きいミスはシーズンを通して、ラツィオ戦のガッビアディーニの1点だけ。あとはシーズンを通して、ほぼ完ぺきなセーブを見せた。大柄ながら俊敏戦も有り、ハイボール、反応共にインパクトを残した。ここ数年くすぶっていたが、アズーリに選ばれていた理由は分かった。惜しむらくは怪我で10試合ぐらい(約2か月)欠場した事。それが無ければさらに高評価。またハートも熱い選手で、DERBYでは闘う男の姿勢を見せた点もプラスポイント。本人はヴィオラティフォージを公言していたが、サンプ愛にも目覚めたようで、子供2人は「Lettera da Amsterdam」(サンプのスタジアムで毎試合前に流れる歌)をついに歌い始めたようだ。完全買い取りで来季も残留させられれば、GKは安泰だ。ただ、赤サンプユニを着ているヴィヴィアーノは、ルパン3世にしか見えない・・・(29試合/30失点) GK 33 セルヒオ・ロメロ 6.5 結果的に売れず、まさかの残留。アルゼンチン代表正GKながら、開幕当初は第3GK扱い。しかし、それにくさる事無く練習を積み重ね・・・ヴィヴィアーノの怪我で出番が回ってくると、得意のPKセーブを連発するなど大貢献。そんなタイプに見えなかったが、そのプロ精神は素晴らしい。サンプに在籍した数シーズンの中で、短いながらも今季が一番安定感はあったと思う。ヴィヴィアーノの怪我明けにシニサがどちらを選ぶかが注目されたが、敗れてしまった。常に高すぎる年棒と移籍金がネックなので、フリートランスファーになった現在、どこかに行くだろう。(10試合/12失点) GK 88 アルベルト・フリゾン ND 冬にダ・コスタの移籍を受けて加入。カターニャで正GKを務めていた事も有り、第3GKながら第2GKになり得る可能性もある・・・補強だったが、結局第3GKのまま1試合も出場機会すらなくシーズンを終えた。大柄ではないが反射神経は鋭い。ヴィヴィアーノとロメロの2人から色々な事を吸収したいと言っていたが、どこまで出来たか?ロメロはまずいなくなるだろうが、27歳とそう若くも無いので、来季は勝負の年となる。第2GKとして残れるか?(0試合/0ゴール) GK 1 アンジェロ・ダ・コスタ ND 長くサンプの基本的にサブGKを務めたが、ついに移籍。4年半の間、主にロメロの控えとして、緊急時にはサンプの危機を救った。
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*ちなみに現在行われているコパ・アメリカ2015。これにはサンプからGKロメロ(アルゼンチン代表)、FWムリエルが出場している。ムリエルは活躍しなくて良いから、とにかく怪我しないでくれー。
なぜなら、一つ悪いニュースが。6/12のEURO2016予選、クロアチア対イタリアの試合にめでたくスタメン出場した我らが”ロロ”ことデ・シシルヴェストリ。そこまでは良かったが、前半27分に負傷して退場。デ・シルヴェストリは右ひざ前十字じん帯断裂の重症で、昨日手術には成功したが全治には約6カ月かかる模様だ。せっかくの晴れ舞台だったのに、可哀そうだ。これだから代表は怖い。
これにより、フィオレンティーナが持ってるデ・シルヴェストリの保有権を買い取るか微妙になってしまった。デ・シルヴェストリはただのレギュラー右SBである以上に、ムードメーカーとしても今のサンプに欠かせない存在。ここは会長、男気を見せて買い取ってあげて!開幕には間に合わないだろうが、リハビリして強くなって戻ってくるのを待ってあげる位の度量を見せてくれー
FORZA LOLLO!!
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*さらにもう一つ残念なニュースが。今シーズンの副キャプテンだったペドロ・オビアングのウェストハム移籍が決まった。サンプユースに16歳の時に入ってから7年間。順調に成長を見せて、2011-12のA昇格時にはすでにレギュラー。今シーズンも中盤のダイナモとして欠かせない存在だった。黒人っぽくない穏やかな性格(偏見かな)、もティフォージには受けていた。個人的にも誕生日が一緒だった事も有り(13個下だが・・・)、かなり好きだった選手だ。残念だが、大物を最低1人は売らないと経営が成り立たないサンプ。この700万?ユーロを生かした補強をして欲しい。
IN BOCCA AL LUPO PEDRO!!
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さて、次は良いニュースを聞きたいものだ。大物獲得選手の噂は色々ある。パッツォ、カッサーノ、バロテッリなどなど。なんか曰くつきの選手が多いが・・・
Fooooooooorza Saaaaaaaaaaamp!!
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