2017-18 SERIE A 第25節 Milan 1-0 SAMPDORIA VARとは??

2018-02-22 15:12:05 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第25節 2/18(日) 20:45@ジュゼッペ・メアッツァ(ミラノ)  主審:ドヴェーリ氏(Roma1出身)

サンプドリア 0 - 1 ミラン(前半0-1)

・前半(14分)ミラン[1] ボナヴェントゥーラ

↑↑©calciomercato.itより

どう見てもハンドでPKだろうが!!

PKストップ⇒先制許す⇒VARでPK取って貰えず⇒VARでミランの2点目は無効⇒結果負け・・・

[試合前情報] 

 前節のヴェローナ戦はホームで快勝したが、今節は7位のミランとアウェイでEL圏内をかけて直接対決。もちろんかつてのグランデミランの影はもはや消え失せた。ベルルスコーニ元首相の権力も衰え、今やただの華僑依存クラブ。前回のホームでの対戦は2-0で内容的にも圧勝だった。ただ、その時の監督のモンテッラは解任されて現在はガットゥーゾが監督になっている。ガットゥーゾも就任直後は厳しい戦いを強いられいたが、ここにきて調子を上げてきた。直近6試合は5勝1分け。一気に差も詰まってきた。モンテッラの3バックも辞めて4-3-3になっており、前回とは違うチームと思っても良いだろう。

http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/2ba030fed5e043823c247f071fe5132f

 昨季はサンシーロでは勝っている。今は無きムリエルのPKで1-0の勝利。サンシーロでのミラン戦は私も確か3回生で現地観戦した事あるが、1勝2敗。あの独特の雰囲気のスタジアムの圧倒的アウェイ感の中で勝つ喜びはひとしおだ。

 さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。前節出場停止だったラミレスが戻ってきてスタメン。それ以外は全く前節と同じ布陣。左SBはやはりストリニッチが干されはじめ、ムッルー。この日の対戦相手のミランと今日も密談があるのだろう。ただ、もったいない事に彼はこの決断でサンプでの出場機会を失い、W杯でのレギュラーの座を失う可能性も有る。サンプにあと1,2年いれば良かったのに。引き続き出場停止の新加入GKベレッツ、怪我のプラートサーラ、ブラジルのサントスへの移籍が秒読みとされているドドもベンチから外れた。人数不足の為にプリマヴェーラからMFテッシオーレ、DFエルコラーノがベンチに入った。ちなみに元ミラン勢はシルヴェストレ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

クアリアレッラ(cap)サパタ(54分コフナツキ)

    ラミレス(72分コフナツキ)

リネッティ  バッレート(54分ヴェッレ)

     トレイラ

ムッルー    ベレシンスキ

  フェラーリ シルヴェストレ

     ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFアンデルセン、ストリニッチ、レジーニ、エルコラーノ

MFアルヴァレス、カペッツィ、テッシオーレ FW -

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 一方のミランはガットゥーゾ監督の4-3-3。GKはいよいよ代表正GKになるのかドンナルンマ。DFは右には若手のミラノだけどカラブリア。中央はキャプテンのボヌッチと元サンプのロマニョーリ。左SBにスイス人ぽくないスイス代表のロドリゲス。MFはビリアをアンカーにモントリーヴォボナヴェントゥーラ。3トップは右にサンプ戦に強いスソ、左に10番のチャラノーグル(イタリア語ではこう言ってる)。CFはカリニッチが怪我で不在で、若手のクトローネ。いつの時代もどんなチームも、チームが強くなるには自前の若手選手が不可欠であり、そういう意味でクトローネ、カラブリア、ドンナルンマと言う若くて将来有望な3人がスタメンに名を連ねるようになっているのは、ミランが再生の道を辿り始めてる事を示しているとは思う。後は是非外野がその道をぶっ潰して欲しい。昔ならベルルスコーニがそれをやっていたのだが、今は中国人がアホな金の使い方をしてくる事を願おう。元サンプ勢はロマニョーリ、アバーテ、ストラーリ

Milan(4-3-3) 監督:ジェンナーロ・ガットゥーゾ

     クトローネ(73分A・シルヴァ)

チャラノーグル    スソ

ボナヴェントゥーラ モントリーヴォ(86分ロカテッリ)

      ビリア

ロドリゲス      カラブリア

 ロマニョーリ ボヌッチ(cap)

   G・ドンナルンマ

ベンチ:GKグアルノーネ、A・ドンナルンマ DF G・ゴメス、C・サパタ、アバーテ、ムサッキオ、アントネッリ

MFマウリ、 FWボリーニ

備考:警告:前半40分リネッティ,後半9分フェラーリ,26分ボナヴェントゥーラ,34分ヴェッレ;観衆46.594人(1.010.446euro);芝状態良好

★日曜日20:45キックオフで行われたナイター。スタンドにはイタリア代表暫定監督のディ・ビアッジョの姿も有った。サンプは白-青-白のユニで挑む。


<あらすじ>  

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=AruvuzkG51U

前半5分 いきなりPK献上!右からのカラブリアのクロスがムッルーの腕に当たり、ハンドを取られてPK

   7分 ヴィヴィアーノPKストップ!ロドリゲスが右下に蹴ったPKをヴィヴィアーノがストップ!ヴィヴィアーノは何気に3本連続PKストップ。セリエAで一番すごいPKストッパーかもしれない

↑↑©i.eurosprt.itより  

前半14分 ボナヴェントゥーラGoal:0-1

→チャラノーグルのサイドチェンジから右サイド、スソのスルーパスでカラブリアが縦に走り中へクロス⇒真ん中で走りこんできたボナヴェントゥーラがダイレクトボレーで合わせ先制・・・

 38分 VAR!これが暴騰の問題のシーン。後方からのロングフィードをサパタと競ったカラブリアがペナ内でハンドしたように見えた。プレーは続行されたが、VARが適用される。結果、どう見てもハンドだったがそれでも判定は覆らず・・・PKは無し。どうやらハンドはハンドらしいが、ペナ外であるという判断。そしてペナ外だとVARによる判定の変更は適用されないらしい・・・なんじゃそりゃ?殺人犯を追って監視カメラを眺めていたら、別の強盗を見つけたがそれは放っておくということか?

 40分 リネッティがビリアを倒してイエロー

 44分 オフサイド!FKのサインプレーでスソからチャラノーグルへ⇒中へクロスを上げると、突っ込んできたボヌッチが押し込み追加点・・・・・と思われたが、またもやVAR。今度は明らかにボヌッチはオフサイドでゴールの判定は取り消される

ロスタイム1分。そのまま終了

前半は0-1。ポゼッションはサンプ10分29秒:ミラン15分36秒。序盤からミランに押し込まれるが、先制を許した後はサンプも盛り返す。ミランは4‐3‐3のFWの両翼の2人がかなりしっかりDFしており、実質4‐5‐1のような形。そこでサンプの中盤に自由にパス回しをさせずに、ミスを誘発してボールを奪うとショートカウンター。特に右サイドのカラブリアとスソのコンビがかなり効いていた。ムッルーはこの日かなり守備で手を焼く事に。今日のミランはやはり前回とはだいぶ違い、PKを止めた事で流れがこちらに来るかと思ったが、変わらずにあっさり先制を許す。正直ミランの方が良かったので、VARでPKを貰えそうになりこりゃラッキーだと思ったが、そこはなぜか認められず・・・いずれにせよ後半は何かを変えなければ

後半7分 バー!左サイドからカットインしたチャラノーグルがミドルを放つがバーに当たる

  9分 スソを倒したフェラーリにイエロー

  9分 サパタに代わってカプラーリ。そしてバッレートに代わってヴェッレの2枚替え。リネッティが右に回り、ヴェッレが左MFに入る

 26分 ボナヴェントゥーラ、シミュレーションでイエロー

 27分 ラミレスに代わってコフナツキ投入。カプラーリがトップ下に

  28分 クトローネに代わってアンドレ・シルヴァ投入。彼も3800万ユーロ使って0ゴールか・・・

 30分 チャラノーグルのパスを転びながら地面でA・シルヴァがヘッドで落とし⇒このボールをチャラノーグルがミドル⇒ヴィヴィアーノがパンチングでセーブ

 34分 カラブリア倒したヴェッレにイエロー。ヴェッレはアピールしたい気持ちが強いんだろうけど、まだディフェンスが無駄に荒い

 40分 モントリーヴォに代わってロカテッリ投入

 43分 ヴィヴィアーノ!ミランのカウンター、A・シルヴァのパスからカラブリアがペナ内に侵入してGKと1対1⇒ヴィヴィアーノが足でセーブ!

 44分 チャンス!リネッティからクアリアレッラにスルーパス⇒クアリアレッラが左足で絶妙なクロス⇒ファーにカプラーリが突っ込んで合わせるが、わずかに枠を捉えられず・・・

ロスタイム3分。そのまま試合終了。0-1・・・・

(ポイント

・ポゼッションはミラン30分05秒:サンプ22分28秒

・シュート数はミラン16本(枠内11本):サンプ5本(枠内3本)

・ミランがしっかりサンプ対策を立てており、ホームだが無駄に前がかりにならずにしっかり引いてきた

トレイララミレスの縦のラインへのマークが厳しく、その2人が消えていた

・こういう時に、スパイスとしてプラートの不在を感じるなぁ

・サンプのチャンスらしいチャンスは最後のカプラーリぐらい・・・

ムッルーも良くなかったので、ストリニッチをこのまま干しておくのはどうかとは思う。確実にいなくなる選手を使うのか、成長させる為に我慢するのか難しい所ではあるが・・・どうせ来年も左SBを補強するなら、ムッルーはよっぽど進化しなければ意味がない

・サンプで一番の出来はヴィヴィアーノと言う事になるのだろう。PKストップ率は神がかっている

サパタが途中交代で退く際にカプラーリとハイタッチもせずにそのまま去っていった。この日の出来にナーバスになっていたのだろうが、クラブからは罰金が科せられる模様

・ミランも特に気になった選手はいなかったが、右SBのカラブリアが目立ってチャンスを作っていた。ロマニョーリは早く代表に定着して欲しい

VARに関しては私は一貫して反対。ペナ内の出来事なら反映させるが、ペナ外だったら明らかなファールでも見逃すと言う意味が良くわからない。サッカーで度々プレーを止めては試合にかなりの支障をきたすのは明らかで、それならば誤審ありきで全て人間の手でやらせれば良い。VARを適用するプレーと適用しないプレーの定義も曖昧。どうしてもだったらゴールラインテクノロジーは別にあって良いと思うが、それ以外は必要無いと思うのだ。

  痛い敗戦だ。この直接対決に敗れた事で、ついにミランに追いつかれて6位タイだ。ミランにしっかり研究されていた事も有るが、この日のサンプは覇気が無かった。ボールを持ってもゆっくり回すだけで、なかなか効果的な攻めが作り出せない。前節のヴェローナ戦で攻め疲れたわけでもあるまいし。まぁミランがサンプを研究してきて戦い方を変えてくるとか、昔ならあまり考えられない事だが。それが唯一ポジれる事か。

 ここからは6位争いが激しくなるだろう。次のウディネーゼとアタランタの2試合も勝点が近い、いわば直接対決。ミランが調子を取り戻したのは厄介で、これからあまり取りこぼす事は無いような気がする。だからこそウディネーゼとアタランタの2試合は特に重要。コパイタリアの関係も有るので、とにかく6位を目指して最悪7位でもEL出場権は転がり込んでくるかもしれない。次はアウェイでは圧敗したウディネーゼなので、しっかり立て直して自分達のサッカーを!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!

次節:セリエA 第26節 2017年 2/25(日) 対ウディネーゼ@ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00

’17-’18 SERIE A

25試合 12勝5分8敗 勝点41 得点44 失点33 得失点差+11 現在 6位