SERIE A 第22節 1/28(日) 20:45@オリンピコ(ローマ) 主審:バンティ氏(Livorno出身)
サンプドリア 1 - 0 ローマ(前半0-0)
・後半(35分)サンプドリア[1] サパタ
↑↑©tuttosport.comより
ゴールを決めたサパタと貴重なアシストのムッルーを祝福!!
全員で守り、全員で攻め、全員で戦い、敵地でローマ撃破!!
[試合前情報]
4日前のホームでの対戦は1-1のドロー。運命の悪戯かレガカルチョの悪戯か、すぐさまアウェイでのローマ戦。前節の戦いぶりは記憶に新しすぎるから置いておいて、オリンピコでのローマ戦は1年4ヶ月位ぶり。その時は激しい試合で、2-1で勝っていて内容も良かったが大雨で試合が中断。その後流れが変わってしまい、最終的に2-3で逆転負けを喫した。前号でも言ったが、その時に比べると天敵トッティがいなくなっている。
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/a37c1a431371a177a4b2be968528736c
ただ、4日前の試合と比べるとローマは怪我から3人が復帰。しかもエル・シャーラウィ、ペロッティ、デ・ロッシと言うかなり重要な3人。一方のサンプはプラートの怪我がやはり重傷で、最低全治1ヶ月。それ以上にかかる可能性も有る。またベンチには入ったが、前節共に傷んで退いたクアリアレッラとストリニッチもスタメンから外れた。その結果共に若干メンバーは変わって、そして舞台も当然変わっての再戦となる。
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。まずDF陣では左SBがストリニッチに代わってムッルー先発。MFは長期離脱のプラートの代わりはバッレート。そしてクアリアレッラに代わってカプラーリがスタメンに入った。フィオレンティーナから含めたこの1週間の3連戦。全てスタメンに名を連ねたのはGKヴィヴィアーノ、DFベレシンスキ、シルヴェストレ、フェラーリ。MFトレイラ、リネッティ、ラミレス。この7人。この日はクアリアレッラがいないのでキャプテンマークはシルヴェストレ。元ローマ勢はドドと、ユース出身のヴェッレ
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
サパタ カプラーリ(62分コフナツキ)
ラミレス(72分アルヴァレス)
リネッティ バッレート
トレイラ(86分カペッツィ)
ムッルー ベレシンスキ
フェラーリ シルヴェストレ(cap)
ヴィヴィアーノ
ベンチ:GKプッジョーニ、トッツォ DFアンデルセン、サーラ、トミッチ、ストリニッチ、レジーニ
MFヴェッレ FWクアリアレッラ
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一方のローマはディ・フランチェスコ監督の4-3-3。デ・ロッシ、ペロッティ、エル・シャーラウィが戻ってきたが、スタメンはとりあえずエル・シャーラウィだけ。FWはその”ファラオーナ”が左、前節ゴールを決めたジェコを中央に前節左だったトルコのロッベンと呼ばれるチェンギス・ウンデルが右に回る。中盤はストロートマンをアンカーにナインゴランとペッレグリーニと言う4日前と全く同じ布陣。ただ2人の左右を入れ替えてきた。ウィングの2人もそうだし、前節を見てディ・フランチェスコがこの方が対サンプには良いと判断したか。DFはファツィオでは無くてジュアン・ヘススとマノラスのCBコンビ。左がキャノン砲を持つコラロフ。そして右SBにキャプテンマークを巻くフロレンツィは変わらず。GKはブラジル代表アリソン。元サンプのシックは再び怪我でベンチ外。シックもサンプにいれば違う人生だったのに
ROMA(4-3-3) 監督:エウゼビオ・ディ・フランチェスコ
ジェコ
エル・シャーラウィ チェンギス・ウンデル
(78分アントヌッチ) (72分ペロッティ)
ナインゴラン ペッレグリーニ
(70分デフレル)
ストロートマン
コラロフ フロレンツィ(cap)
ジュアン・ヘスス マノラス
アリソン
ベンチ:GKロボント、スコルプスキ DFモレノ、ファツィオ、B・ペレス、エメルソン
MFデ・ロッシ、ジェルソン FW-
*備考:警告;前半38分ベレシンスキ,後半12分コラロフ,35分フロレンツィ,42分ムッルー;年間チケット保有者数21.913(1試合平均519.787euro),有料入場者数7.555(287.150euro);芝状態良好
★日曜日20:45キックオフで行われたポスティチポ。ローマの観客動員は今年かなり伸び悩んでるらしい・・・スパレッティとトッティがいなくなって、特にそれに代わるスターの加入が無いからかな?
<あらすじ>
ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=zcjOHGVBv_4
前半7分 初シュート!ラミレスの直接FK⇒コースが甘くてGKアリソンがキャッチ
8分 ラミレスのラストパスからカプラーリがインフロントで巻いて狙う⇒わずかに右上に外れる
11分 惜しい!左サイドからカプラーリのクロス⇒ニアでサパタが合わせるもボールはDFに当たってころころ転がり外れる
16分 右からのCK、一度は跳ね返されるもラミレスが左足で巻いて狙う⇒アリソンがパンチングで再びCKに逃れる
17分 そのCK。高く上がったボールをバッレートがダイレクトボレーで狙う⇒敵に当たってわずかに左に外れる
18分 ペナ内左サイドからムッルーのシュートクロス⇒わずかにサパタに合わず
27分 決定的!カウンターからラミレスのスルーパス。サパタが左足でニアにシュート⇒アリソンが足でセーブ
37分 ナインゴランのミスパスを貰い、カプラーリがすぐミドルシュート⇒アリソンがキャッチ
38分 右サイドからペッレグリーニのクロスをチェンギス・ウンデルがボレーで合わせる⇒そのシュートをベレシンスキが手で止めてしまいPK。ベレシンスキにはイエロー■
39分 ヴィヴィアーノPKストップ!!フロレンツィのPK、ややコース甘い左上への強烈なシュート⇒ヴィヴィアーノが左手一本でストップ!!
↑↑©repubblica.itより
41分 再びヴィヴィ!左サイドからコラロフのアーリークロス⇒ファーでフリーのエル・シャーラウィがボレー⇒ヴィヴィアーノが足でセーブ
44分 決定的!カウンター、ストロートマンを股抜きでかわしたラミレスのスルーパス⇒サパタが持ち込んでラストパス⇒カプラーリGKと1対1から左足シュート⇒股間に当たりゴールに向かって転がるボール⇒カプラーリ再度詰めるがGKがセーブ
ロスタイム0分。そのまま終了
前半は0-0。あらすじを見てもわかる通り、前半はアウェイながらサンプが押していた。いつものトレイラ中心に細かくボールをつなぐサッカーと言うよりは、激しいプレスをかけてボールを奪ってそこからショートカウンターと言う攻撃が目立った。心配されたプラートとストリニッチの穴埋めも、この日は代役のバッレートとムッルーの出来が良かったのでそれほど問題にはならず。ただチャンスはかなり作ったものの得点が奪えない。サッカーはこのパターンは必ずしっぺ返しがくる。実際ローマも35分頃から両ウィングのエル・シャーラウィとウンデルの左右を入れ替え、そこからやや良くなった。そしてワンチャンスからベレシンスキのハンドを誘い、PK獲得。しかしこのPKをヴィヴィアーノが会心のセーブ!非常にスペクタクルな前半だった。ただサンプは全体的にかなりとばしていたので、後半も同じペースが続けられるかが心配だ
後半4分 右サイドからフロレンツィのクロス⇒ペッレグリーノのボレー⇒ヴィヴィアーノがセーブ!
4分 再びヴィヴィアーノ!!続けざまに右からのクロスをGK至近距離からウンデルのボレー⇒ヴィヴィアーノが顔面ブロック⇒詰めてきたエル・シャーラウィのシュートもシルヴェストレがブロック
8分 ドリブルで持ち上がったコラロフがそのまま左足ミドル⇒ヴィヴィアーノがパンチングでセーブ。もうヴィヴィアーノの勢いは止められない
9分 ミラクルヴィヴィアーノ!!!フロレンツィから右のエル・シャーラウィに⇒中央に折り返してペッレグリーニがダイレクトでシュートもヴィヴィアーノが反応!
12分 ラミレスを後ろからスライで倒したコラロフにイエロー■
17分 カプラーリに代わってコフナツキ投入
25分 ペッレグリーニに代わってデフレル投入
27分 ラミレスに代わって久々リッキー・アルヴァレス投入
27分 チェンギス・ウンデルに代わって怪我明けのペロッティ投入
33分 エル・シャーラウィに代わって4日前の立役者、18歳のアントヌッチ投入
35分 コフナツキ倒したフロレンツィにイエロー■
後半35分 サパタGoooooL:1-0
→左サイド、リネッティのスルーパスで抜け出したムッルーがペナ内を深くえぐり、絶妙な低いラストクロス⇒中央詰めてきたサパタがこのボールを押し込み先制!!
↑↑©repubblica.itより
41分 疲れの見えたトレイラに代わってカペッツィ投入
42分 アントヌッチ倒したムッルーにイエロー■
ロスタイム5分。そのまま試合終了。1-0!!
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ43%:ローマ57%
・シュート数はサンプ16本(枠内12本):ローマ17本(枠内10本)
・MVPは間違いなくGKヴィヴィアーノ!
・PKストップ+後半最初の10分間のローマの怒涛の攻撃を止めまくった
・GKセーブ数はヴィヴィアーノ8本(決定機5本):アリソン11本(決定機4本)
・共にチャンスを多く作り、ウノゼロの試合ながら見応えがある試合
・左SBのムッルーも決定的な仕事をして、遂に存在価値を示した
↑↑©zimbio.comより
・最近ティフォージの中で懐疑的な眼で見られていたヴィヴィアーノ、ムッルーがその批判を跳ね飛ばす活躍
・サパタもおよそ2ヶ月ぶりのゴール
・ローマに今季は1勝1分け。素晴らしい
誰が、と言うより全員で掴んだ勝利だろう。確かにヴィヴィアーノが当たりまくってなければ勝てなかったかもしれない。やはりローマは強かった。しかしサンプもただ防戦一方になるわけでは無く、敵地で堂々の戦いぶり。全員で攻め、全員で守りチームとして勝った試合なのでこちらも熱くなれる。
あとはこの戦いが強豪相手以外にも出来るか。これで今季はローマ、フィオ、ユーヴェ、ミランには勝っている。正直どのクラブとでも戦える良いチームだ。反面、最下位ベネヴェントに負けてるし、ウディネーゼやボローニャに0-4,0-3で惨敗したりもしている。常に120%の力を出せるかがヨーロッパリーグ出場権(6位)を取れるかの鍵であろう。次節はホームで勝点差5で10位のトリノ。EL圏内を争う直接的なライバルと言えよう。ミハイロビッチが解任されて、マッツァーリ(彼も元サンプ)体制になってからは初対戦となる。ローマ戦の勢いをホームに持ち帰ろう!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第23節 2017年 2/3(土) 対トリノ@ジェノヴァ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)
’17-’18 SERIE A
22試合 11勝4分7敗 勝点37 得点41 失点31 得失点差+10 現在 6位