SERIE A 第26節 SAMPDORIA - Udinese プレビュー!

2018-02-25 00:51:16 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第26節 2/25(日)15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:ダマート氏(Barletta出身)

サンプドリア  -  ウディネーゼ  

↑↑©goal.comより

  前回の対戦は0‐4で完敗。滅多にない3本もPKを取られる・・・ただ、その時のGKプッジョーニはもういない

 ⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/54ed6e4282f78ce17c7051f8d96fa43d

【試合前情報】

 前節のミラン戦での手痛い敗戦。内容も良くなかったので、このホームでのウディネーゼ戦はしっかりした立て直しが待たれる。ウディネーゼは現在勝点差8で10位。一応ヨーロッパリーグ圏内を争う直接対決ということになるだろうか。今節は7位のミランがアウェイでローマと、8位のアタランタが同じくユーヴェと厳しい対戦なので、ここでゼヒ勝点3を取って差をつけたい。前回のアウェイの対戦では完敗したが、その時のデルネーリ監督はもういない。そして、その試合で2得点した元サンプのマクシ・ロペスは現在もまだ2得点。20試合も出ててあの試合以外点を取ってないってどういう事やねん!デルネ-リは、サンプ戦の後、第12節の19日にホームで行われたカリャリ戦で0─1で敗れた後に解任された。新監督は元イタリア代表オッド氏は現役時代右SB。2006年W杯で母国の優勝に貢献。監督としては2015‐16シーズンにペスカラを1部昇格に導いたが、再び降格となった今年2月に解任された。オッドになってからは6勝3敗3分けとチームは立て直されている。ただここ2試合はトリノとローマに2連敗中。

 

  直近5試合のvsウディネーゼは1勝2分2敗。昨シーズンは2戦とも引分け。あまり悪いイメージは無いが、前回敗戦。ただ今回は得意のホームだ。そしてジャンパオロにとっては自身のイタリアカルチョ通算100勝がかかってる。アスコリ、カリアリ、シエナ、カターニャ、ブレッシャ、クレモネーゼ、エンポリ、そしてサンプ。セリエA,B,Cで積み上げてきた勝星だ。そしてもう1勝すれば、セリエAで13勝というのは自己新記録。今まではシエナ、エンポリ、そして昨季のサンプでの12勝が最高だ。まぁさすがにあと1勝はするだろうから、今シーズンはジャンパオロにとってはキャリアハイのシーズンになるだろう。以下が直近5試合↓↓

 

  1. 2017/10/04 UDINESE 4-0 SAMPDORIA    Rodrigo De Paul (R) 27' Maxi Lopez (R) 66'  Maxi Lopez 85' Seko Fofana (R) 90'+5'
  2. 2017/5/17 UDINESE 1-1 SAMPDORIA
    5'(1°T) C. THEREAU 19'(2°T) L. MURIEL
  3. 2016/12/22 SAMPDORIA 0-0 UDINESE
  4. 2016/4/10 SAMPDORIA 2-0 UDINESE
    13'(2°T)[A] P. ARMERO, 40'(2°T) FERNANDO
  5. 2015/11/22 UDINESE 1-0 SAMPDORIA
    34'(1°T) E. BADU

【プチサンプニュース】

1.サプライズ代表

W杯予選敗退と言う信じがたい結果を残してしまったアズーリ。当然ヴェントゥーラは解任され(本人は潔く辞任しなかったが‥)、ただ後任が決まらずディビアッジョ暫定監督が率いるアズーリ。2018年代表初顔合わせと、フィオレンティーナのプリマヴェーラとの練習試合の為の招集メンバーが発表されて、なんとサンプからはFWカプラーリとDFフェラーリが嬉しい初選出!もちろん他のメンバーも初招集が多数のお試しアズーリだが、記録には残るし悪い事ではないだろう。これがいつの日か本代表に続くといいな。

↑↑©sampdoria.itより


2.ドド、ついに移籍

かねてからずっと放出候補に挙がっていた左SBのドドの移籍がついに決定した。母国ブラジルのサントスに2018年12月いっぱいのレンタルでの移籍。若くしてイタリアに渡ってきて、ローマーインテルーサンプと渡り歩いていたドドにとっては6年ぶりの帰還となる。サンプファンからは失敗の移籍と揶揄されていたドドだが、私は個人的には好きな選手だったので、母国での活躍を祈る。彼の場合、プロでやっていく武器は有る。ただ、イタリアのかっちりした監督の4バックの左SBは無理だ。3-5-2のウィングバックが適性だろうし、3トップのウィングの方がまだ可能性はあるだろう。個人的には彼は髪を切ってしまったから弱くなったと思っている。

↑↑©calcionews24.comより

 


 さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。出場停止は無く、怪我人もプラートが戻ってきたが、まだベンチスタート。逆に怪我人はヴェッレ、サーラ。出場停止が解けた新加入のベレッツが2ndキーパーとして初めてベンチに入る。先発が微妙なのがまず左SB。引き続きムッルーストリニッチの争い。契約の問題からムッルーの方が優勢なのか。あとはトップ下とFWのクアリアレッラの相棒。前節あまりよくない出来で、途中交代で下がったサパタ。その際に交代で入るカプラーリとハイタッチしなかった事で騒がれたが、結局罰金は無し。ジャンパオロもサパタが問題を起こした事実は無いと言っている。サパタにとってウディネーゼは過去2年過ごしたクラブであり、是非とも試合には出たいだろう。カプラーリが調子良いだけにジャンパオロの決断が見物だ。もしかしたらトップ下にラミレスではなくカプラーリを使うパターンも考える。つまりこの3人で2枠を争う感じだ。ちなみに元ウディネーゼ勢はクアリアレッラサパタの2トップ。

 SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

 クアリアレッラ  サパタ(カプラーリ)

      ラミレス

リネッティ   バッレート(プラート)

     トレイラ

ムッルー(ストリニッチ)  ベレシンスキ

  フェラーリ シルヴェストレ

    ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKベレッツ、トッツォ DFアンデルセン、ストリニッチ、レジーニ、トミッチ

MFアルヴァレス、プラート、カペッツィ FWカプラーリ、コフナツキ

《ジャンパオロ・試合前公式会見》

  • エルコラーノ(15歳)を練習に加えたことについて:サーラがケガしてそのポジションが足りなかったので使ってみた。私は彼のプレーを楽しんだよ。そしてどこ出身か彼に聞いた。カステッラマーレだと言っていたよ。と言うことはすでに正しい道を歩み始めていると言う事だ。(サンプの現キャプテン、クアリアレッラがこのカステッラマーレの出身)
  • 自身の記録については全く関心が無い。サンプは勝たなければいけない。ただ頑張るだけでは勝てない。頑張りを超越して頑張らないといけない
  • カプラーリとフェラーリの代表選出については嬉しい。彼ら自身も嬉しいだろう。ただ本気の代表でも選ばれ続けなければならない。クアリアレッラも仮に25歳だったとしたら間違いなく代表に選出されるであろうプレーをしている。
  • サパタは少し良くない時期にいるだけだ。10ヶ月もの間、この非常に高いレベルの中でプレーし続けるのは非常に難しい。だからこそ我々はレギュラーだけでなく20人以上の選手を抱えているのだ。一人の選手が調子悪ければ別の調子の良い選手を使う。全員がしっかり練習をして、毎回それに基づいて選手を起用していくだけだ
  • ミラン戦のビデオは2回見返した。ディフェンスの組織に関しては今季最高の出来と言える試合の一つだろう。ただ危険な攻撃を繰り出すこと、特にラストパスの精度、イメージに欠けていた。彼らのポゼッションに少しやられていたが、わずかな事で全然違う展開になっていた可能性もあった

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 一方のウディネーゼはオッド監督の3‐5‐1‐1。FWに緊急事態が発生している。ペリツァが出場停止。そしてラザーニャが怪我。まともなFWは元サンプのマクシ・ロペスしかいない。またMFではベーラミもケガで出場できず。そこで2連敗中のオッドはマクシの下のトップ下にデ・パウルを起用するしかないだろう。MFはフォファナ、バラク、ハルフレッドソンの3人。右WBは冬に移籍した元サンプのザンパーノとの争いだがおそらくヴィドマー。左WBはイラクのロベカルことアリ・アドナン。3バックはキャプテンのダニーロ中心に同じブラジルのサミールとデンマーク代表のストリガー・ラルセンになりそうだ。GKはスクフェットが代表に選出されたが、起用されるのはベテランのビザーリ元サンプ勢はマクシ・ロペスザンパーノ

UDINESE (3-5-1-1): Bizzarri; Larsen, Danilo, Samir; Widmer, Barak, Hallfredsson, Fofana, Adnan; De Paul; Maxi Lopez. A disposizione: Scuffet, Borsellini, Angella, Nuytinck, Zampano, Pezzella, Balic, Pontisso, Ingelsson, Jankto.

Udinese(3-5-1-1) 監督:マッシモ・オッド 

    マクシ・ロペス

     デ・パウル

アリ・アドナン   ヴィドマー

 フォファナ   バラク

   ハルフレッドソン

 サミール    ラルセン

     ダニーロ

     ビザーリ

ベンチ:GKボルセッリーニ、スクフェット DFアンジェッラ、ナイティンク、ペッツェッラ、ザンパーノ

MFバリッチ、インゲルソン、ハンクト、ポンティッソ FWジョウロウ

 《オッド試合前公式会見》

  • 危機的な状況の時、私は逆に燃えてくる(2連敗中、そしてFWがいない)。新たな解決法を探す事は非常に面白い。この難しい相手に対して、なんとか勝点を持ち帰る事ができるように精一杯やるだけだ
  • ジャンパオロのサッカーは非常に好きだ。彼は偉大な監督だと思う。ただ我々は全然違うチームを率いている。サンプはテクニックに秀でているチームだ。フィジカルに特徴が有るチームでは無い。我々はその逆のチームだ。彼らのゲームの組み立て方は非常に好きだ。そしてカプラーリは様々な事を生み出せる良い選手だ。我々は彼らが何を出来るかよく知っており、それをやらせないようにプレーするだけだ
  • サンプは約2年間同じ監督の元、多くの同じ選手でプレーしている。それが今季の結果に表れている。我々はまだチームとして成熟していない。これは我々が良いプレーをする事が出来ないと言う事を示しているわけではなく、まだまだやらなければいけない事がたくさんあるというだけだ。
  • (両WBの)アリ・アドナンとヴィドマーは攻撃には非常に良いものを持っている。ただサイドバックとしてまだまだ勉強しないといけない事はたくさん有る。

さて明日キックオフのこの試合。再びヨーロッパリーグ出場圏内である6位を確保するためにも、ぜひ勝星が欲しい。フィジカルに優れるこの相手に対して、いかに自分たちのテクニックを生かしたボールを回すサッカーが取り戻せるか。古巣相手のサパタの復活ゴールに期待しよう! 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!

 

次節:セリエA 第26節 2017年 2/25(日) 対ウディネーゼ@ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00

 

’17-’18 SERIE A 

25試合 12勝5分8敗 勝点41 得点44 失点33 得失点差+11 現在 6位