「口語短歌・水曜サロンの会」(その105)第二部 ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き、コメント
欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲きつぐ 芙蓉」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆炎暑終え冬に向かって風吹けど
花が散りゆき都度 寂しける
西BOOさん
★奥飛騨路 囲炉裏火 恋し ちろちろと冬来る前に も一度訪ねむ
夕庵さん
☆日に日にと涼しくなりにけるものや
すすきが風に揺れるがごとく
西BOOさん
★砥峰高原(とこみね)は「ノルウエイの森」のロケ地にて
黄金の薄穂 夕陽に輝りぬ
夕庵さん
☆ピンボケで中秋名月up不可 シャープな画像 記憶の中に
西BOOさん
★名月は時に見れども残るのは 君の隣に観る月ばかり
みっちっちさん
☆ピンボケで中秋名月UP不可 シャープな画像記憶の中に
西BOOさん
★今宵また月のうさぎに会えるかと話紡ぎてピンボケもよし
夕庵さん
★望遠で追尾だ追尾 飽和して ピントに頭回らずあやや
西BOOさん
★あの人の話はいつも飛んでいて焦点合わす時間が足りぬ
夕庵さん
☆病む友はいかに居ますと案じつつ月のひかりのパワーを送る
夕庵さん
★月光に山の端しるき六甲にいだかれ眠る父母の墓
みっちっちさん
「咲き競う コスモス」
☆叡電の出町柳が始発駅 車窓の月と鞍馬へ行かむ
みっちっちさん
★義経も飲みし岩場の湧清水 天狗も飛んだか木々のざわめき(鞍馬山)
夕庵さん
★深々と阿修羅のごとき走り根を 山を谷をも越へて義経
みっちっちさん
★祈りとも怒りとも見ゆ阿修羅像 遠きまなざし切なげに見据え
夕庵さん
★憂ひ帯び 何を迷ふや阿修羅像 悟りを開きゆくまなざしも
みっちっちさん
★煩悩を捨て去ることは叶わずて悟りの境地はいまだ遠くて
夕庵さん
★卓球の試合に勝つという願ひ これは煩悩?悟りは遠し
みっちっちさん
☆松明の火の粉巻きあげ石段を 下る神輿の勇壮なるや
みっちっちさん
★ギャル神輿 浪速おんなの心意気 天神祭に汗の飛び交う
夕庵さん
★秋晴れに 片肌脱ぎて 岸和田の 漢だんじりの大屋根に舞ふ
みっちっちさん
★茅葺きの大屋根に舞う鳶見ゆピーヒョロピーヒョロ「美山の里」に
夕庵さん
★晴れ渡る美山の里の真ん中に 昔ながらの赤ポスト立つ
みっちっちさん
★かの手紙丸いポストに投じしも 幾夜待ちしか苦い記憶に
夕庵さん
★押入れに手紙の束の何束か 出さぬ手紙も愉楽の詩歌も
みっちっちさん
☆雲早く空を駆け抜け 夕陽さえ 掻き消しゆくも朱き夕映え
ポエット・M
★美術館のホールを出れば秋の日の朱の夕映えに目を細めたり
夕庵さん
★満ち足りてオペラホールを出(い)でくれば 石の街にも夕映えはあり
ポエット・M
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「玉すだれ」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を投稿願います。出詠頂いた
返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆初めての君とのデートうきうきと哲学の道より南禅寺 みっちっちさん
★新しきウオーキングシューズの心地よさ今日の散歩は浮き足だちて 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️試乗する夜のハイウェイは初体験 テールランプの続く海岸
夕庵さん
★ 初めての君とのデート うきうきと 哲学の道 より南禅寺
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆終電の尾灯遠のく晩夏光 君の横顔 目に焼き付けて みっちっちさん
★試乗する夜のハイウエイは初体験テールライトの続く海岸 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️終電車 灯りの消えぬコンビニに残ったぱんを買って帰りぬ
夕庵さん
★ 終電の尾灯遠のく晩夏光 君の横顔 目に焼き付けて
みっちっち
よろしくお願いいたします。
⭐️精神の豊かさを教えらる短歌(うた)を作るもひとつの手段
夕庵さん
★ 歌詠みし我見詰むればすつきりとするはこころの豊かなるやも
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆「手術中」灯りの消えぬ長廊下 神よ仏と祈る長き夜 みっちっちさん
★終電車 灯りの消えぬコンビニに残ったパンを買って帰りぬ 夕庵
よろしくお願いします。
☆ものを持つより精神の豊かさよ しみじみと聞く「さらば昴よ」 みっちっちさん
★精神の豊かさとはを教えらる 短歌(うた)作るのもひとつの手段 夕庵
よろしくお願いします。
申し訳ありませんが、
夕庵さんへの返歌を次になおします。
★「手術中」表示の消へぬ長廊下 神よ仏と祈る長き夜
灯りだと長廊下の灯りと取られるかもしれないので、「表示」とします。
長廊下、長き夜と韻を踏み、長い手術を詠みました。
よろしくお願いいたします。
⭐️検診の結果を夢見て気もそぞろ 神よ仏と手を合わせます
夕庵さん
★ 「手術中」灯りの消へぬ長廊下 神よ仏と祈る長き夜
みっちっち
よろしくお願いいたします。
⭐️駅前の花屋で買った秋桜としみじみと聞くアリスの曲を
夕庵さん
★ものを持つより精神の豊かさよ しみじみと聞く 「さらば昴よ」
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆六甲に御神おはすや安らかに けもののごとく山と眠らむ みっちっちさん
★検診の結果を夢見て気もそぞろ 神よ仏と手を合わせます 夕庵
よろしくお願いします。
☆駅前を抜けてひとりの道夜寒 靴音響き猫しのびゆく みっちっちさん
★駅前の花屋で買った秋桜としみじみと聞く「アリス」の歌を 夕庵
よろしくお願いします。
西BOOさん、返歌をありがとうございました。
☆冷房で暑く寝苦し夜よりも 毛布くるまる温かさかな 西BOOさんへ
★瞑想の猫に寄りそう夜の更けに鉛筆けずる音さくさくと 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️ゆく秋の比良の山並み眠るゆえ 旅人われも湖と眠らむ
夕庵さん
★ 六甲に御神おはすや 安らかに けもののごとく 山と眠らむ
みっちっち
よろしくお願いいたします。
⭐️しのび猫 影を残して横切りぬ 風吹く萩のゆれる庭隅
夕庵さん
★ 駅前を抜けてひとりの道夜寒(みちよざむ) 靴音響き 猫しのびゆく
みっちっち
よろしくお願いいたします。
返歌を詠ませて頂きたいと思います。
☆あの日から数え切れない夜が過ぎ毛布の恋しい季節むかえむ 夕庵さん
★冷房で暑く寝苦し夜よりも毛布くるまる温かさかな 西BOO
よろしくお願い致します。
☆群青の海に降る雪海を染め 海を眠らせそこに眠るや みっちっちさん
★ゆく秋の比良の山並み眠るゆえ旅人われも湖(うみ)と眠らむ 夕庵
よろしくお願いします。
☆胸熱く夢追ふ君の横顔に 不安なる影ふつと浮かびぬ みっちっちさん
★しのび猫影を残して横切りぬ 風吹く萩のゆれる庭隅 夕庵
よろしくお願いします。
早々に返歌をいただきありがとうございました。
☆散りてなお黄金の星座描きいる 金木犀は地上の「昴」 ポエットMさん
★遙かなる精神(こころ)を追いてうたう歌「昴」とともに君逝きませり 夕庵
⭐️目をそらしビールを呷る横顔に如何な苦悩をきみ抱きしや
夕庵さん
★ 胸熱く夢追ふ君の横顔に不安なる影ふつと浮かびぬ
みっちっち
よろしくお願いいたします。
返歌を頂きありがとうございます。
返しをおくらせて頂きます。
☆過ぎてより匂い漂う金木犀 木下に星座を丸く作れり 夕庵さん
★散りてなお黄金の星座描きいる 金木犀は地上の「昴」 ポエット・Ḿ
よろしくお願いいたします。
いつも、「水曜サロン」を温かく見守って頂き、また、こころを込めたコメントを
頂きありがとうございます。
短歌はご存知のように、31音の短い詩ですが、それゆえに読む方の想像力に
よって広大な世界を思い描く力を持っていると考えます。また、そのような喚起力を
備えた歌こそ優れた歌の要素と思っています。
その意味では、fumiel-shimaさんに「その場にいるかのような妄想」をして頂いた
歌こそ、その要素を備えた歌と考えます。
fumiel-shimaさんは「短歌の詠めない」と謙遜されていますが、多くのコメントは、
そのまま詩であり、散文詩となっています。水曜サロンに集う少なからぬ方々が
fumiel-shimaさんを慕っているのも頷けます。
これからも、水曜サロンの「伴走者」として、諸々アドバイスと、感想とを頂ければ
嬉しいです。よろしくお願い致します
☆さよならと手を振る君の白き頬その横顔を今も忘れず みっちっちさん
★目をそらしビールを呷る横顔に如何な苦悩をきみ抱きしや 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️純白の玉すだれ咲くあの家は私のふる里 記憶も開く
夕庵さん
★ ふるさとの家は他人の家となり 母の育てし竜の玉は今
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆瑠璃色の玉をこぼすやコムラサキ恋をなくせし乙女の涙 みっちっちさん
★純白の玉すだれ咲くあの家は私のふる里記憶もひらく 夕庵
よろしくお願いします。
☆昼はまだ上着一枚羽織るだけ 夜はたまらず毛布をふやす 西BOOさん
★あの日から数え切れない夜が過ぎ毛布の恋しい季節むかえむ 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️コムラサキは風になびきて瑠璃色の色あざやかに秋雨のなか
夕庵さん
★ 瑠璃色の玉をこぼすや コムラサキ 恋をなくせし天女の涙
みっちっち
よろしくお願いいたします。
⭐️コーヒーはスペイン産というカフェにきて海色カップに海賊船を遊ばす
夕庵さん
★海色のカーテンに変へ 出窓には ボトルシップの海賊船を
みっちっち
よろしくお願いいたします。
⭐️一陣の風は詩人を連れ去りてコスモス咲くもはかなその色
夕庵さん
★さよならと手を振る君の白き頬 その横顔を今も忘れず
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆さんざめく名もなき星よ鮮やかに なほ勇ましく君もゆくのか みっちっちさん
★一陣の風は詩人を連れ去りてコスモス咲くもはかなその色
よろしくお願いします。
☆酔芙蓉 未だ咲きつぐ夕暮れに 金木犀の香りほのかに ポエットMさん
★過ぎてより匂い漂う金木犀 木下に星座を丸く作れり 夕庵
よろしくお願いします。
皆さんの詠われる短歌の光景や情景を頭に浮かべ、三十一文字にまとめられたその始まりから終わり迄の物語の中に・・或いは一部を切り取って私もその場にいるかのような妄想と共に思いを馳せてみました。
その画像が遠くかすむように・・またその思いが拡大され、何秒か後に残像を残したままフェードアウトしていくような優しい想いを感じました。
そして短歌の詠めない私も豊かな気持に・・・