四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
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谷戸の自然再生

2023年12月03日 12時40分57秒 | ボランティア

 このブログでも度々ふれてきましたが…、今回も観音崎公園について少し、触れてみたいと思います。

     「観音崎花の広場に 咲き競う山茶花」

 観音崎公園は、東京湾に大きく突き出した三浦半島の東端に位置し、公園一帯は、明治時代から軍の要塞になっており、第二次世界大戦の終戦までは一般人の立ち入りが制限されていました。このため、人の手があまり入らず、今でもシイ類や藪椿、さらにはタブノキを中心とした照葉樹林が、丘陵の頂きから東京湾に面した自然海岸付近まで、多様で豊かな自然環境が残された公園となっています。

 海と山の両方の魅力をあわせ持つ自然豊かな公園ですが、その他園内には砲台跡などの歴史的遺構のほか、日本最初の西洋式灯台である観音埼灯台、開館70周年を迎えた観音崎自然博物館や横須賀美術館などの多様な施設があります。

     「観音崎 花の広場」

 晩秋のひと時、細君共々公園の散策を兼ねて公園の丘陵の頂きに拓けた「花の広場」を訪れてみました。コスモスは既に花時を終え、皇帝ダリアとジャンボ向日葵が晩秋の陽ざしを浴びながら咲き残っていました。また、山茶花も旬の輝きを見せ花の少ない広場の華やぎを一手に担っている感がいたしました。

     「皇帝ダリア」


     「ジャンボ向日葵」

 海側から見上げる観音崎灯台も、白亜の塔に日差しを受け輝いて見えました。最近はトンビばかりでなく、ハヤブサも棲みつき時々灯台の上を飛んでいますが、当日はその雄姿が見えませんでした。


     「観音崎灯台と トンビ」


     「白波の東京湾から房総を望む」

 なお、時々訪れ る「旧噴水広場」は、かつては噴水があり、東京湾の入口である浦賀水道と対岸の房総の山並みを見通すことができる人気のスポットの1つでした。しかし、老朽化等により噴水が撤去された後は、雑草の多い草原となり少し寂しい場所となっていました。
 今回、ここの場所を、友人たちも参加し「谷戸の自然再生ゾーン」を整備しようと計画されています。クラウドファンディングにより費用を集め、貴重な水生昆虫などが安定して生息し観察できる水辺環境をつくり、人と植物とのふれあいを通じた癒しのスポットが整備されるとのことです。ほぼ、目標額を達成したとのことで、水生昆虫等が生息する水辺「再生」に期待したいと思います。

     「山茶花 薄紅」

コメント (4)
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