四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

秋薔薇に

2022年10月08日 13時53分03秒 | お出かけ
過日、コロナ禍も大分収まってきたこともあり、秋晴れに誘われ細君共々横須賀駅脇に
あるヴェルニー公園へ薔薇を見に行って参りました。
この公園については、このブログでもしばしば紹介させて頂きましたが、おさらいの
意味で記しますと…。
公園はフランス庭園様式を取り入れ、平成13年度末に整備されました。対岸には
フランス人技師ヴェルニーが建設に貢献した、旧横須賀製鉄所が臨めます。
フランス式花壇や噴水、洋風あずまやなどもあり、約1,700本のバラが彩りを添えて
います。バラが見ごろを迎える春と秋には「ローズフェスタ」が行われ、今年は
10月15日(土)、16日(日)の2日間、バラ苗の販売、日光猿軍団一門による猿回し、
キッチンカーの出店などが予定されているようです。

     「ヴェルニー公園 入口」

公園の「さくらの広場」の一角には正岡子規の文学碑があります。また、横須賀に
縁のある「海軍の碑」、「軍艦長門碑」、「軍艦沖島の碑」など多くの石碑が設置
されています。そのうちの一つ「正岡子規句碑」には、
 ☆横須賀や只帆檣(はんしょう)の冬木立
と刻まれており、子規が横須賀を訪れたとき、港に連なる帆檣(ほばしら)の印象を
詠んだものとのことです。

     「正岡子規句碑」

五月の薔薇とは異なり、時期的に早かったかも知れませんが秋薔薇は少し元気が
なく感じました。それでも儚げに、健気に公園のそこかしこに咲いていました。
そんな薔薇の姿を、細君共々デジイチ・スケッチして回りました。

     「薔薇 プリンセス・アイコ」


     「薔薇 ブルーリバー」

前にも書きましたが、薔薇と艦船が同時に視野に入る独特な景観には、未だ
なじめない物を感じます。特にピースと言う薔薇の背景に鎮座する、米軍の
潜水艦の黒い船体にはウクライナの戦禍と相まって違和感を感じてしまいます。

     「薔薇と米軍潜水艦」


     「薔薇 ピース」

ただ、この米軍基地と、自衛隊の艦船が並ぶ「軍港巡り」のクルージングは
依然として盛況で、横須賀観光の目玉の一つとなっているようです。この日も
満杯となった「軍港巡り」の船が頻繁に出入りしていました。

     「軍港巡りの船」

それでも秋の日差しを受けて咲きはじめた薔薇には、シェイクスピアの言葉では
ありませんが「命の儚さ、それゆえの尊さ」を、改めて感じさせられました。


     「薔薇 プリンス ドゥ モナコ」

そんな薔薇に寄せて一首短歌を即興で詠んでみました。
 ☆かすかにも花弁を濡らす露さえも
         ジュエリーに変え煌めく薔薇よ
コメント (11)
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