四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

緊急事態宣言解除へ

2020年05月24日 20時45分00秒 | 短歌
政府は、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が継続している東京など、
首都圏の1都3県と北海道について、感染者数の減少傾向などが続けば25日にも宣言を解除する
方針とのこと。

私たちの住む神奈川県も含まれますが、全面的な解除の際には、社会経済活動の再開に
向けたロードマップ等を示し、各知事と連携しながら経済の回復を急ぎたい考えのようです。

このような方針が明らかになったゆえでしょうか、この週末、特に今日日曜日は、海岸道路や
観音崎等の海辺の公園の人出が多く、いつになく賑わっていました。
久しぶりに三浦半島の西海岸沿いの道路に、細君と買い物を兼ねて出向いてみましたが、
他県ナンバーの車も含めて、いつにない渋滞状況となっていました。

振り返ってみますと、「ステイホーム」等が叫ばれ、外出自粛が始まって既に二か月近くが過ぎ、
経済的なひっ迫もさることながら、皆さんの「巣ごもり」も我慢の限界に達していると感じます。



私たちも相変わらず、近隣の遊歩道や海岸道路への散歩や、軽いジョギング等で、体力維持と
気分転換を続けていますが、最近の人出の多さには危惧すら感じます。



散歩で訪れる遊歩道の周辺には、サツキ、クレマチス、さらに梅雨を先取りし紫陽花が淡い紫色を
まとい咲きはじめています。花たちは人の世の喧騒をよそに、確かな季節の移ろいを感じさせてくれます。



そんな日々に詠んだ短歌を脈絡もないままに掲載したいと思います。

☆海鳴りを琴と聴きたるこの夕べ コロナ籠りは想いを深め
☆紫に煙るがごとく咲く桐を 五月雨たたき 夕暮れてゆく
☆五月雨に遠海鳴りもひびきいる コロナ籠りの深き疲れも
☆わが眼には色なき石も花と見ゆ 岬の果てをつつむ夕闇
☆木洩れ日を浴びて揺れいるクレマチス マスクに曇る目にも艶なす

☆籠る日に いつか祈りへ向かいたる 吾子ら想いてコロナ禍のなか
☆さえずりを窓開けはなち聴きいるも コロナ籠りに なお鬱々と
☆待つことに疲れし日々に今もなお 感染数は下がることなく
☆だんだんと遠く眺める癖がつき コロナ籠りも二か月が過ぎ
☆葉桜となりたる後も世の中は コロナ禍異変で壊されゆくや
☆自らを守る機能は無しという マスクに埋まる街の静寂


コメント
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