四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「薔薇の歌会」

2013年05月30日 22時17分35秒 | 短歌
「春爛漫最終楽章」を美しくも艶やかに奏でた「五月の薔薇」も、いつしか旬の季節を過ぎ
紫陽花が咲き競う季節となりました。

この季節、恒例となっています「薔薇の歌会」を、五月の週末、東京目白に薔薇の庭園を
持つ友人宅で久しぶりに催しました。

季節の良さもあだとなって、アウトドア派の多い歌友達は、ボランティアや方々の薔薇園に
吟行等に出向き、参加者は残念ながら少なかったですが・・・。それ故にじっくりと
掘り下げた作品批評もあり充実した歌会となりました。
歌会終了後はささやかな? ワインパーティーとなりました。

その会に提出した詠草を久しぶりにここに載せさせて頂きます。

  ☆コバルトの紋様冴ゆる景徳鎮 白磁に刻むは海の吐息か

  ☆灼熱に焼かれし青磁の壷なれど 炎の記憶寂としてなし

  ☆花いかだ 運河を覆い流れゆく 有情秘めいる春の形見か

  ☆君もまたひとつの希望 閉塞のこの世を拓く先達として

  ☆半生をIT進化に注ぎしも 実り半ばの あだ花なりや

  ☆貴様らを看取って俺が最後だと言いたる友の焼香に立つ

  ☆ひたすらに空向き咲くや花水木 秘むる思いの溢るる故か
コメント (1)
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