なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災99 飯舘村へ

2011年11月14日 21時21分22秒 | 東日本大震災

今日、「まけない!タオル」作詞者の早坂文明さんと飯舘村へ行ってきました。

タオル配布の件で、福島市飯野町の出張所に間借りしている村長さんにお会いし、社会福祉協議会の方へとつないでいただきました。

大変関心を寄せていただき、配布方法を検討していただけることになりました。

12月中旬の支援物資配布に加えるか、それとも来年2月の村創立55周年記念集会に配布するか、になりそうです。

協議会の方々さんから、村への思いの強さと、支援の格差による村人の気持ちのズレという問題を聞かせていただきました。

牛を飼っていた婦人会長さんは、

「牛を手放すとき、分かるのかねえ、大きな涙をこぼすんだよ」と、思い出して涙ぐんでいました。

その後、飯舘村へ行ってみました。

大きな幹線道路が通っているので、車はひっきりなしに走っていました。

しかし、車窓から眺める住宅には人の気配がなく、田や畑に作物はなく、突然に住民を失った村は、村そのものが泣いているように感じられました。

昨日まで生活があり、笑い声があったこの家を離れなければならなかった時の人々の思いは如何ばかりだったかと、胸が痛くなりました。

村役場は立派な建物でした。中学校も、病院も、老人施設も近くにまとまり、自然豊かな中に自然と共に生きる理想郷を目指していたのだろう、と思われました。

「帰りたいだろうなあ」と、この環境を見て強く感じました。

村長は「2年で帰る」と宣言しています。難しい問題が沢山ありそうです。

帰れればいいな、帰って欲しいな、と、願います。Dscn2161


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