メンバーの指導育成で、ある書物にあった「七面鳥になった男」を研究しました。
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ぼくは七面鳥だ-そう思い込んでいる王子がいた。
侍女が服を着せてもすぐ脱いでしまい、食堂の椅子にも座ろうとしない。
毎日テーブルの下に裸でうずくまって、パンくずをかき集めて食べている。
心配した王様は、国中の医師を招いて治療に当たらせてみたが、
だれも治せる者はいなかった。
ある日、1人のユダヤの賢者が王宮を訪れた。
「私が王子さまを治しましょう」と言う。
王様はワラにもすがる思いで、すべてを賢者にまかせることにした。
賢者はまず裸になった。
それからテーブルの下にもぐると、王子のかたわらに座った。
王子「そこで何をしているの…?」
賢者「わたしはね、七面鳥なんだよ-」
王子「エッ、ボクも七面鳥だよ…」
テーブルの下で数日が過ぎる頃、二人はお互いにわかり合える間柄になっていた。
ある日、賢者は数枚のシャツを床に投げ出すと、まじめな顔で王子に尋ねて言った。
「七面鳥には、シャツが着られないと思うかい?
もちろん着れるさ。シャツを着たって、七面鳥は七面鳥なんだろう-?」
2、3日たつと、賢者は数枚のズボンを床に投げ出して言った。
「ズボンをはいたら七面鳥じゃなくなる-そんなことってあると思うかい?」
こうして二人は、シャツやズボンから上着まで、きちんとした身なりになっていった。
それから賢者は、テーブルのごちそうを床に取り下ろして王子に見せた。
「これ食べたって君は七面鳥なんだろう? そう思わないかい?」
二人はごちそうを腹一杯食べた。最後に賢者は王子は言った。
「七面鳥はいつもテーブルの下に座るなんて、いったい誰が決めたんだい?」
「七面鳥が椅子に座ったっていいだろ-」
そうして二人は、きちんと椅子に腰かけたのだった。
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相手の世界を大切にする・・
相手が変化する過程に余計な口を出さず、ジックリと待つ・・
本物の懐の深さがここにある・・
ここまで相手の世界に飛び込めるか・・!
あなたの意見は・・と研究を進めていきました。
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