Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

今週の総合点検車両

2016-01-19 00:29:00 | CB400F/350F
早速、チェック開始
まずはブレーキから
キャリパーはお約束状態


ヘドロは少ないですね


ピストンの茶色の輪をふき取ると見事に錆びています。


シール溝の中にも赤いものがたくさん

フルードで濡れている状態ですから、水洗い~乾燥するとどうなるやら

マスターシリンダー内部はそんなにひどくはない
フルードも色がきれいですね

しかし、インナーキットはそんなに古くは見えないものの
何時交換したかわからない
現オーナーさんが購入してからは手を入れていませんから
交換して管理ができるようにしましょう

早速、洗浄~乾燥しました
キャリパーはやはり溝の中は真っ赤っか


マスターシリンダーはシリンダー内壁に荒れがありますが(黒い染み)少ないので大丈夫でしょう。


スリーウエイジョイント内部は堆積物で真っ白


オイルボルトも白い堆積物だらけ

ブレーキ周りは割れていたホースも含めてフル交換ですね。

次はスイングアーム
走行距離も少なくガタは無い
しかし、外してカラーを抜くとこれまた赤いなぁ~

カラカラではなくわずかにグリスっ気はあるものの
分解したことはなさそうです
当たりが強いところがグリス切れで金属同士こすれて光っていますね。
古いグリスを除去し新しいグリスを充てんします。
グリスニップルからの充てんでは全部に回らなかったりします。

依頼事項でエキゾーストジョイント(フランジ)の交換するため
マフラーを外してみましょう
おやおや、端のスタッドボルトが全ネジをカットしたもの

反対側も

このスタッドボルトも交換した時期が分からないため交換しておきましょう

タペット調整も行いますから
キャップを外してOリングの状態を確認します。
う~ん、まっ平ら

漏れ防止のために交換します。
外したほうが分かりやすいですね

断面は四角になっています。

オイルパンはオイルだらけ

ドレンボルトに溜まっています。

Lカバー内部です。

もちろんおなじみの場所から

スプロケットを外しました

ミッションのオイルシールから滲んでいますね
右上に注目
極太のドライブチェーンの為、アッパーケースのリブに干渉します
そのためサンダーなどで削ってあります。
(もったいねぇ~)
オイルポンプからも出ている様子
もちろんOリングフル交換

ここはお約束
セルモーターの根元

まるっきりOリングが効いていなくて
するっと抜けました。

ダイナモカバー下にもオイルっ気があり
もちろん外して確認
オイルパスプラグから漏れていました。

この場合、他のOリング使用箇所も遅かれ早かれなので
他のオイルパスキャップのOリングも交換しておきます。

現状、このような状態になっています。