Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

キャブレターO/H時の注意

2009-01-25 21:31:36 | CB400F/350F
フレームペイントでお預かりしたCB400F
もちろん全バラですが
試乗してちょっと気になったキャブレター


外見からも#3キャブからガソリン漏れがうかがい知れます。

直接の原因はこれ、Oリングを噛みこんでいます。
以前交換したときにやってしまったようですね。
合成ゴム系接着剤(推奨G104)やガソリンに侵されない液体パッキンを使い溝からずっこけないようにしたいものですね。

キャブレターO/Hとさせていただき、分解していきます。

お約束のこれ!

ニードルジェットが汚れたまま!(画像左の真鍮の筒)
キャブを開けてもここまで外して掃除して欲しいのですが、やらずに不調のままのキャブもよく見かけます。(何度か紹介していますね)
メイン系のガソリンとエアーをミックスさせる重要な部分
また、磨耗が激しいと発進時もたついたり、一瞬黒煙を噴いたりします。

せっかくキャブを外したのならキャブ間の燃料ジョイントの筒のOリングも替えておきたい部分です。
ここからのガソリン漏れも少なくありません、二度手間にならぬよう入っているOリングはきちっと使うことです。

キャブボディにも白い汚れが落ちきらずこびりついています。
不完全ながら掃除した形跡はあるのでO/H歴はあるようですが何処までやっているかが問題ですね。

万一落ちてジェットを詰まらせてもいけませんから
きれいに掃除しましょうね。

スロットルバルブもこの有様

ひどい、ひどすぎる!中途半端なO/Hですね。

良くありがちなのがステープレートのボルトの折損
ほとんどのものが固く折れることが多く、
シャフトを外そうにもピンでかしめてあり、手間も掛かります。
当店でも通常O/Hでは手をつけないようにしています。
無理に横から叩いてブッシュを破壊する事例も多いです。気を付けましょう。

ワイヤーを掛けるドラムの左側、ボルトの頭が無いのが分かりますね。
画像右アルミのステーの真ん中に丸い部分があり中心にピンが打ち込んであります。
ばらすには工作機械でピンを削り取ります。組み立て時には製作したピンを打ち込む用になります。


当店での作業ではこんな感じで分解します。
小物、ビス類は再メッキです。(フロートチャンバー、トップキャップのビスは新品使用)

大事なのは自分のスキルに合わせて何処まで分解するかを決めること
後で組めなくなっても、壊してしまっても後の祭りです。
必ずバックアップを取りながら作業したいものですね。

萌え~

2009-01-25 00:51:36 | ノンジャンル
たまにはぬこネタ

うちの毛深い娘のセクシーショット(笑)