テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

今日は12月8日という特別な日です

2012-12-08 20:07:51 | 中学受験


 今日は12月8日という特別な日です。
 中学入試における歴史問題では、西暦年号そのものを答えさせるという設問はほとんど見当たらず、年表をイメージしながら出来事の流れを、重要語句・人物名で理解することが大切であると、これまで主張してきました。

 ただ一つ、例外に感じられるのが、「1941年12月8日」です。日本海軍の航空隊、特殊潜航挺が行った真珠湾奇襲攻撃による、太平洋戦争の開始の日です。西暦年号を問うどころか、月日まで問われるのは、「真珠湾」しかないと言ってよいでしょう。「12月8日」は、中学入試問題に出てくる特別な日なのです。

 それまで、1894年の日清戦争で台湾を、1904年の日露戦争で南樺太を領土とし、1910年には韓国を併合し、さらには1931年の満州事変を契機に大陸へ影響力を強めようとしていた日本が、敗戦国となる扉を開けた出来事が起こった日だからなのでしょう。エデュコ近隣のいくつかの中学入試問題で目にしてきました。

 現実的な問題として、「領土問題」と「領土問題への対応」に関する議論が高まってきています。近代日本の戦争は、常に領土問題であったと見ることもできます。沖縄は本土復帰40年になりました。だとすれば、社会科教員の関心は、例年になく近代の戦争に集中していることが考えられます(時事問題としてではありません)。

 楽しくはないものの、繰り返したくない「戦争」の歴史を、家族の話題にする必要があるでしょう。
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