きぼう屋

生きているから生きている

キャンドル・ビジル

2008年08月30日 | 平和のこと
明日の夕暮れに集まり祈ります
以下転載

~~~~~~~~~~~~
「ペシャワール会の伊藤和也さんの死と、
これまでに亡くなったアフガニスタンやイラクの人々を思って。」

2008年 8月 31日(日)
キャンドル・ビジル
午後5時~7時
三条大橋 北側 東詰め周辺集合
主催:ピースウォーク京都
連絡先:090-6325-8054

キャンドルを灯し、亡くなった方たちに思いをはせ、
街に立って、意志表示しましょう。

自分でプラカードを用意できる人は作って来てください。

~~~~~~~~~~~~
また一つ命の火がかき消されてしまった。
先頃にもイラクで、90名もの女性とこどもの命が奪われてしまった。
それらは、単なる死ではなく「殺されてしまった」という死。
誰であろうとどんな理由であろうと、殺すことは暴力でしかない。

アフガニスタンやイラクだけではない。
パレスチナやチェチェン、中国、比べることもできない。
世界中で起こる戦争や紛争、暴力が暴力を生み出す連鎖を止めたい。

昨年の夏、ペシャワール会代表の中村哲さんは、
こんなメッセージを発信した。
「殺しながら助ける」支援というものがあり得るのか。干渉せず、生命
を尊ぶ協力こそが、対立を和らげ、武力以上の現実的な「安全保障」に
なることがある。これまで現地が親日的であった歴史的根拠の一つは、
日本が他国の紛争に軍事介入しなかったことにあった。他人事ではな
い。特措法延長で米国同盟軍と見なされれば反日感情に火がつき、アフ
ガンで活動をする私たちの安全が脅かされるのは必至である。繰り返す
が、「国際社会」や「日米同盟」という虚構ではなく、最大の被害者で
あるアフガン農民の視点にたって、テロ特措法の是非を考えていただき
たい。

それから1年、「殺す」ことではなく、誰よりも緑の大地の回復を願っ
た若者が犠牲になった。

私たちは、何をしていたのか、自らを問いたい。殺された命を悲しみ、
もう一度、最初の一歩に立ちたい。

軍隊で「平和」は創れない。

~~~~~~~~~~~~~~~~

アフガニスタンで現地ボランティアとして5年、一番経歴が長かった
伊藤さん。
現地の言葉も覚え、現地のこどもたちもかけ集まって来るほど、
親しまれながら、農業スタッフとして働いておられました。
ペシャワール会ホームページにある現地からの農業報告には、
報告の合間の文章にユーモアが溢れ、
伊藤さんの人柄が垣間見れます。

旧ソ連の侵攻に続き、大干ばつ。400万人が飢餓線上と言われ、
今も干ばつは続いています。そしてアメリカの侵攻と空爆。
たくさんの民間人が殺されてしまいました。
自給自足の農業国と言っても良いほどのアフガニスタンで、
難民となった人々のほとんどは、干ばつと、戦闘や空爆のために
畑を失い村を捨てざるを得なかった人々でした。

診療所で、病に倒れるより先に、水がなくて衰弱して死んでゆく人々を
生かすため、井戸を掘り、水利事業を進めていたペシャワール会の
活動に伊藤さんは参加されたのでした。

駐留するアメリカと諸外国の軍隊は、
自給率が6割以下に低下し、食糧危機に陥っている
アフガニスタンに対し、何もできていません。
ただ自分たちの軍事力を強化するだけです。
本当の復興は、少しでも現地の人たちの手で現地の人たちの生活を
取り戻せることであるのは明白であるのに、
そして、ほとんどの戦闘が外国諸国の軍隊のいるところで
起こっているのに、尚も駐留し続けています。
しかもアメリカ軍による「誤爆」の連続。アフガニスタンの人々の、
アメリカ軍や外国軍への怒りは日増しに高まっています。
そんな中、ペシャワール会は「丸腰で」干からびた土地に運河を通し、
緑の大地を復活させてきました。

治安が悪いという状況はあります。
しかし、悪化したのは何故でしょうか。
世界各国は、干ばつに手を差し伸べることをしたでしょうか。
報復戦争を始め、たくさんの民間人をも殺したアメリカ軍と、
その戦争と占領を支援し続けている外国諸国の
横暴があるからではないでしょうか。
伊藤さんの捜索に現地の人々が1000人もあたったそうです。
何が「支援」であるかというその答えは、現地の人々の胸にあるで
しょう。

日本はこれから何をするべきか、世界は何をするべきか、
私たちは何をするべきなのか、追悼すると共に静かに考えたいと思い
ます。
伊藤さんの遺した温かい思いを、みんなで分かち合いながら。

ペシャワール会ホームページの伊藤さんの記事
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/inochi/inochi-r%20124%20a.htm

ペシャワール会ホームページ http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/