外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

新入生募集中止のなぞ

2011年05月14日 | 日記
5月13日(金) 晴れ

痛みがあった喉が何事も無くなり、ひとまず安心と思っていた今朝
太極拳の後の食事で一緒に参加している周から伝えられた話
「今年9月に新入生は応募しないそうです」
ん?新入生が何に応募しないの?何かの試験かな?
「・・・募集しないそうです」
私はしばしの沈黙、、、、言っている意味を理解するまでに少々時間が・・・。
『募集しないって、日語班のこと?』

彼女の話によると、一昨日包先生が授業中にお話されたのだとか。
『なぜ?』と聞いても彼女が知るはずも無い。

当の先生に確認したら、初めて聴く部署の決定事項で外語系の副主任を
通じて教師陣に通知があったのだとか。
その理由として考えられるのは、今年度の新入生が減ったこと、そして日本の
大地震と放射能漏れの影響ではなかろうか、と。
ただ、募集をやめるのは2011年度だけで2012年度はまた募集する予定だと。

この学校の中では日本語科の教師は全て講師なので学校の中の行事に対して
参政権は無く、上からの通知に従うしかないのです。だから昨年の秋に突然
外語系の学生が本人達の意思に関係なく強制労働に派遣されたときも
黙って見過ごすしかないのですね。

日本の現状を見れば、就職や留学・研修で影響を受けるのは2年生や1年生で
今秋に入学してくる学生達が卒業する頃にはまた別の状況になっていることは
容易に想像できるはず。地震直後に東京近海が汚染された為食塩が無くなると
青島を初めとする都市のスーパーで塩が売り切れになる、というとんでもない
バカ騒ぎがあったのですが、そういう誤報を鵜呑みにしているのかと思える措置。

2012年の新規募集という話については、簡単に決定事項を覆す国民性
ですから単なる口実と考えたほうがいいでしょう。
今年は英語系も学生数が減っているので、外語系そのものを閉鎖し、人気のある
他学部のために教室を使うと考えたほうが話が通じる。

今日は夕方まで悶々としていました。
この9月に新入生が入るかどうか心配し、その為にわずかな希望でもと思い
ビデオレッスンを動画サイトに掲載しアクセス増やす方法を考えていたのが
学校側が門を閉じてしまったのです。モチベーションが一気に下がりました。

開き直れば、来年の7月までの3年を目処として考える事ができるわけで
そうなると現在の1年生の卒業を待たずしてここを離れることになるわけですが
新たに新入生を迎えて離れづらくなるよりはいいのかな、と。

それにしても釈然としない思いは暫く続きそうです。
コメント
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