外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

成績の伴わない授業

2011年05月16日 | 日記
5月16日(月) 晴れ

一週間の始まりは月曜日の午後の2年生の授業から。
5月から夏時間の時間編成に移行する為、午後の開始は2時半から。
一昨年ここに来た当時は長すぎる昼休みに違和感を覚えたものですが、今では
それが普通になり、しっかりと昼寝をしています。
前職の際も休憩室に仮眠を取れる個人用ソファがあり、10~15分間でも
目を閉じて頭をスッキリさせていました。

4月までの昼休みから30分間時間が伸びて、さすがにしっかりと休んでいる為か
今までは寝ぼけ眼の学生も多かったのですが、最近は表情もはっきりしています。
しかし、そんな中でも遅刻してくる学生はいるもので、太極拳に参加している周と
その寮の仲間は常習犯。遅刻とはいえ始業のベルが鳴り終わって2~3分後
ですから、咎めるほどのことではありませんが、ほぼ毎回のように遅れてくる。
教室の中でも前の方に座り、真面目に授業を受けているので多めに見ては
いるものの、今日は授業の前半が終わった後、「バイトに行くので早退したい」と
願い出てきました。
何を言っているのかと呆れましたが、後半はビデオ鑑賞にしており、周には既に
ファイルをあげているので、一度見てはいるのですね。だから必要なしと見ている
のだと思いますが、この授業なら早退しても許してもらえると思っているのでしょう。
舐められたものです。

クラスのうち16人は学部が推薦する実習という名の仕事に従事していますから
授業がある時間に仕事を入れることの是非を考えると判断が難しい。
しかも今学期の2年生の授業は学分(単位)が無いので、彼らの成績には全く
影響を及ぼさない授業なのですね。言わば入退場自由状態です。

いっそのこと、こういう状況の時は、もっと対象を絞り込んだ授業でもするか。
試験対策かビデオ鑑賞もやめて完全に会話のみのクラスとか。
ビデオ鑑賞はあくまでもテストの成績が伴わないことが想定できる半数近くの
学生に出席点を取らせる為の救済策でしたからね。
成績が関係ないのであれば、出席点を重視することもない。

とはいえ、学生が出席してこなくなれば、それはそれで寂しいものですけどね。
ここは語学学校でもなければ専門学校でもない。学士は取れませんが、一応
大学。何よりも優先されるべきは日本語の能力というよりはいかに卒業の為の
学分を取るかということ。厳しくしても意味がないということか。。。
こう考えると目標を失ってしまいそうで寂しいのですが、それも現実なのですよね。
どうにも昨年のこの頃と同じジレンマを抱えているようです。

コメント
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