外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

2年生のクラスに起きた変化

2011年05月12日 | 日記
5月12日(木) 晴れ

風邪薬が効いたのか、喉の痛みは昨日よりも和らいできました。
朝の運動を休もうかとも思ったのですが、電話番号を知らない学生がいたのを
思い出し、せめてグラウンドに出て状況を伝えようと思い外に出たのですが
外に出ると却って気持ちよく、痛みさえもがあまり気にならなくなりました。
部屋の中の空気が良くないのかもしれないですね・・・。

今日は午前に1年生、午後に2年生の授業。
1年生の授業は前回の静かな雷が効いたようでビデオ鑑賞中も皆しっかりと
画面を見ておりました。釘は1日目は有効でした。明日はどうでしょうね。。

2年生の授業、月曜日からかなり人数が減っているのです。
3月の下旬から先々週まで同じ山東省内の威海という海辺の街で工場の中での
作業をする【実習】があり、日本語科からも4人が希望して就業していたのですが
同じような実習がまた始まったようです。今回は14人。
さらには昨年末に行われた5つ星ホテルでの実習の再来があったようで、そこにも
2名が参加、計16名が約1ヶ月就業するのだそうで、約3分の1がいないのです。

私から見れば【実習】という名を使った労働者派遣であり、いくらかのマージンが
斡旋した教師もしくは職員に入ってくるのですから、学生はいいように使われている
だけのようにも思えるのですが、今回就業している名前を見ると、既に日本語の
検定試験などは視野に入っていない学生が多く、目の前の利益を優先している
状態であることが分かりました。
確かに現状の日本語力では日本を相手にした仕事には就けないでしょうし、
既に希望というものさえ失っているとは思いますが、まだまだやり直しが十分にきく
彼女らの年齢で現実逃避している姿はなんとも悲しい限りです。
またそこに付け込んで私服を肥やそうとする教職員がいることも悲しい。

とはいえ、47人から16人が減り、しかも欠席者もいて、今日の出席者は25名。
意図せずに授業しやすい人数になっていました。これだけだと半数以上が
私がゆっくり話せば理解できる学生たちなのですよね。
授業方法を変えるかな・・・。
今までは半数以上の日本語を諦めている学生達のために、と実施していた
ビデオ鑑賞。これを回数を減らしても問題ないかもしれない。
逆に言うと半数近くがこの7月に日本語能力検定2級を受験するので少しの間
切り替えるか・・・。

災い転じて・・・なんてことを学生達の前では口が裂けても言えませんが、
いつまでこのスタイルを続けるか、と自問自答している頃でもあったのでちょうどいい
頃合かもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする