≪しのだ社長の挨拶≫から転載させていただきます。
拝啓
皆様、益々ご清祥の事とお喜び申し上げます。
また、平素より当店につきまして格別のご高配を賜り心より御礼申しあげます。
さて、このたび第34回目のしのだ日本酒の会を今年も下記の通り実施したくご案内させて頂きます。
今回も篠田酒店が誇る自慢の蔵元たちの多数のご参加を予定しております。
今年も篠田酒店ならではの秘蔵の酒、斗瓶取り酒など、中には2度と呑めないような幻の酒も出品致す予定です。
今回は、また静岡地酒研究会の鈴木真弓さんが手がける映画『吟醸王国 しずおか』のパイロット版も会の中で上映する予定です。
また、料理内容に関しましても、日本平ホテルのケータリングにて、地産地消を意識したぜいたくなメニュー内容で、日本酒を一層おいしくひきたててくれることでしょう。
今回の酒の会も「34回行なった会で過去最高だよ」と喜んで頂けるように、しのだ酒の会スタッフ一同、全力で頑張ります。
今年も、着物など和服でのご参加大歓迎!!
是非お仲間に声をかけ合って皆様の多数のご参加をお待ち申しあげております。
敬具
【日時】 2008年9月14日 (日)
受付開始 PM5:00より 開催 PM5:30~7:45
【開催場所】グランシップ 6F 交流ホール
静岡市駿河区池田79番地の4 TEL054-203-5713
http://www.granship.or.jp/
【チケット代】8,000円(税込)
【販売期間】7月14日(月)~8月14日(木)
【定員】200名 着席スタイル
枚数に限りがございますので、お早めのお買い上げをお勧め致します。
なお、チケットの払い戻しは致しかねますので、ご都合が悪くなられた場合、知人などにお声をおかけ頂ければと存じます。
【ご参加予定蔵元】静岡県内外のこだわりの人気蔵元20社予定
【お申し込み方法】篠田酒店本店及びドリプラ店他、しのだ日本酒の会ご協力飲食店にてチケットをお買い求めて下さい。
なお、遠方のお客様は入金確認後チケットを発送させて頂きます。
(必ずチケットの有無を確認してご送金下さいませ)
お車でのご来場は厳禁です。
【主催】(有)篠田酒店 静岡市清水区入江岡町3の3 TEL054-352-5047
静岡朝日テレビの情報番組「とびっきり!しずおか」
(16時45分から18時59分)
http://www.satv.co.jp/program/tobikiri/
の「しずおか元気企業応援団」のコーナーで
7月22日(火)志太泉酒造が紹介されることとなりました。
18時50分ごろの放映との事です。
静岡県の方、ぜひ見てくださいね。
しかも3種類。
「酒の中の酒」というのは、先々代の当主「望月快一」が造ったキャッチコピーです。
「○の中に保」というのは、屋号で「まるほ」と呼びます。
ぜひ皆様、使ってください。
造ってくださったのは、藤枝出身の是清さんです。
ありがとうございました。
というフレーズは、テレビドラマ、小説、マンガ等から日常生活に至るまで
比較的頻繁に聞かれたり見られる表現である。
しかし、日常の業務においても、時折こういう状況になる場合がある。
志太泉においては、立場上実質的に「お客様相談室長」も兼務しているが
そのときの半年に一度あるのが
「贈答品としていただいた酒を置きっぱなししたのですが(美味しく)
飲めますか?」という質問である。
どのくらい前に頂いたか?
どの種類の志太泉か(生・火入)?
保管温度、暗所かどうか?
見た目の状態?
開封の有無?
そんなところを聞きながら対応するのだが
標準的には
「お酒の中にはアルコールが15%以上含まれますので、白濁等していない
かぎりまず飲んでいけないという事はありませんが、常温で置かれた場合
はやや香りが変化して、紹興酒(しょうこうしゅ)に似た香りがする場合
が多いです。この香りは蔵元としては元々想定して香りとは違うのですが
古酒を嗜む方の中には、非常に好まれる方もおりまして一概に良いとも
悪いともいえません・・・
ああ色でございますか。色につきましてはやや山吹色を帯びている場合が
多くあまりにも色がついている場合にはおそらくやや劣化が進んでいる
場合が多く、かといって淡い色の場合は日本酒は本来やや山吹色を帯びて
いますので・・・」
という感じである。
だんだん言っているうちに自分でも意味がわからなくなってくるという
より、実際の酒を飲んでみない限りは電話では初めから根本的に何一つ断言
出来ないのである。
でもほとんど人は
「そのお酒は賞味期限内だから美味しく飲めます。」
「そのお酒は賞味期限が切れていますから廃棄してください。」
そういう明確な答えを求めて蔵元にわざわざ電話している。
電話を聞いているとそれが、うすうすわかるにも関わらず
「なにかはっきりしない説明を繰り返す男」それが私である。
それは苦味です。
まず9割以上の利き酒に一言ある方は苦味というのをマイナス評価とします。
もちろん苦味ばかり目立つ酒というのは飲むこと自体難しく
苦味に対してマイナス評価をする事は極めて妥当です。
ところが私は軽い苦味はけっこう好きです。
ただなぜ好きなのかうまく説明はできません。
たまたまある本を読んでいたら
「シグナル」と「ノイズ」という単語が使われていました。
なんかそれを見たとき自分の中で「ノイズ」という単語と
「苦味」という単語が結びつくところがありました。
日本酒の味の中で
「シグナル」というべきものは、「香り」と「酸」
「ノイズ」というべきものは、「苦味」のような感じを受けます。
当然「ノイズ」というのは通常取り除かれるべきものです。
仮に音楽の中で「ノイズ」が混ざっていた場合、
通常の感性であれば、それは取り除くべきであり
「ノイズ」の混ざり具合がいいんだよねという少数の人もいる。
利き酒の感じ方の違いはそんなところでしょうか。
この美女の名前は「大吟嬢」です。
謎の大財閥のお嬢様。
フェミニンでセクシーだが男を見る目はなかなかきびしい。
との事です。
これは、「R25」の2007年の10月25日号から2008年3月27日まで
一月に1回、日本酒造組合が連載していた日本酒PRマンガのヒロインです。
実際読むとなかなかすべり具合がとても面白く
「日本酒業界の渾身のポップさを見よ。」という感じです。
① (単式蒸留)しょうちゅうの出荷量が多い順番を左から並べたのは
1. 麦→芋→米
2. 麦→米→芋
3. 芋→麦→米
4. 芋→米→麦
答 1
さすがに1位は麦ですが、芋の数量とかなり接近してきています。
信じられない事ですが、未来において芋が1位になる可能性もあります。
② いもしゅちゅうの出荷に占める鹿児島県のシェアは
1. 約45%
2. 約50%
3. 約55%
4. 約60%
答 4
当然の出荷量1位ですが、昨年は2位の宮崎が急増しています。
理由はわかりません。(東国原知事の影響か?)
③ こめしょうちゅうの出荷量第2位の都道府県は
1. 福岡
2. 京都
3. 千葉
4. 鹿児島
答 1
1位は、球磨焼酎の熊本県が圧倒的なシェアですが
2位が福岡、3位が京都、4位が鹿児島です。
④ 酒粕しょうちゅうの出荷量第2位の都道府県は
1. 佐賀
2. 埼玉
3. 長野
4. 秋田
答 4
かなりマイナーな酒粕焼酎ですが、1位は福岡です。
他の焼酎と違い九州でも南ではほとんど作られていません。
関東や東北でも局地的に作られているようです。
⑤ 静岡県の日本酒の特定名称出荷比率は
1. 約65%
2. 約70%
3. 約75%
4. 約80%
答 4
こんなに高かったですか。
⑥ 吟醸酒(純米吟醸を含まない)の出荷量が第2位の都道府県は
1. 新潟
2. 京都
3. 兵庫
4. 山形
答 2
1位新潟、2位京都、3位兵庫、4位山形で
この順番は純米吟醸でも同じでした。
⑦ 清酒全体の出荷に占める兵庫県のシェアは
1. 約25%
2. 約30%
3. 約35%
4. 約40%
答 2
兵庫県は出荷量1位です。
もっとシェアは高いと思っていました。
意味があるとすれば語呂が良いと言う事でしょう。
最近は、なんとなく頭に浮かんだフレーズもブログに書く前に
一度グーグルで検索してネット上の先達がいないか
確かめてから書かないといけないのかなと思っています。
凡人どおしだったら発想も似たもんでしょうけど
従来のネット外コミュニティの内輪でうけてるだけなら
全く問題ないけどネットの検索語彙という情報の集積がどんどん
肥大するとなにか違うことばのガラスのルールというもんができていく
ような気もしますが小説家さんとかは大変なじだいになっていくのでしょうかねえ。
さて最近はクイズブームだということなので時流にのってクイズです。
御護摩の後のエントリーとしては還俗しすぎているような気もしますが
この写真の女性の名前はだれでしょう。
答えは「R25」を見るとわかるらしいです。
というのは、蔵にいる限り「R25」を見る機会がありません。
しょうちゅうの同時期出荷量もいもが前年比107%、米99%、そば96%、麦102%、酒粕99%、その他101%、合計103%でした。
せっかくなのでクイズです。
(すべてこの平成19年4月から平成20年3月の出荷量データで)
① しょうちゅうの出荷量が多い順番を左から並べたのは
1. 麦→芋→米
2. 麦→米→芋
3. 芋→麦→米
4. 芋→米→麦
② いもしゅちゅうの出荷に占める鹿児島県のシェアは
1. 約45%
2. 約50%
3. 約55%
4. 約60%
③ こめしょうちゅうの出荷量第2位の都道府県は
1. 福岡
2. 京都
3. 千葉
4. 鹿児島
④ 酒粕しょうちゅうの出荷量第2位の都道府県は
1. 佐賀
2. 埼玉
3. 長野
4. 秋田
⑤ 静岡県の日本酒の特定名称出荷比率は
1. 約65%
2. 約70%
3. 約75%
4. 約80%
⑥ 吟醸酒(純米吟醸を含まない)の出荷量が第2位の都道府県は
1. 新潟
2. 京都
3. 兵庫
4. 山形
⑦ 清酒全体の出荷に占める兵庫県のシェアは
1. 約25%
2. 約30%
3. 約35%
4. 約40%
正解は15日頃発表します。
かなり難しくしました。
全問正解するのは、業界関係者かよほどのマニアあるいはたまたま勘の鋭い人です。
そのため昨晩アップする予定だったブログです。
私も、10数年日本酒の仕事をしておりますが
同じお酒を凍らせて解凍とした酒と通常の酒を
比較して利き酒した事はありません。
この度、あるお客様に志太泉のお酒を酒販店から
ご購入いただいたのですが、宅配会社のミスで
クール便(冷蔵)でのお届けをするべきなのに
冷凍で配達されるというハプニングがございました。
そのお客様からせっかくの機会なので比較してみたというメールを頂きました。
まずはこういう好奇心あふれる行動ってのは個人的に大好きです。
許可を頂きましたので(注記を除き)原文にまま掲載させて頂きます。
「純米 山田錦 生原酒」
無事な方は、飲んだ瞬間に「ああ、生酒飲んでいるな」という
舌をピシャリとひっぱたかれたようなツンとした味わいと
時間が経つにつれて表情がコロコロ変わる面白さがあったのですが
凍った方は、甘みだけが前面に出てきて
時間が経過しても、表情に変化がないという感じでした。
お燗した味に似てるかなと思い、無事な方をお燗して飲んでみたところ
やはり比べ物にならないほどまろやかで多層的な味わいだったので
凍って甘みだけが印象に残るだけで底は浅くなってしまっているなと感じました。
「芳醇清酒」(※ 注記 志太泉普通酒です)
ダメージ的には一番少なかった気はします。
ですが凍った方は、あの秀逸なまとまりが崩れ
全体としてバラバラにほどけているような印象でした。
「にゃんかっぷ」」(※ 注記 ●の部分は他の蔵のお酒です)
これが一番ダメージ大きかったです。香りも味も、メチャクチャに崩壊してました。
一升瓶に比べて容量が少ないため、たぶん完全に凍ってしまったからでしょう。
カップ酒は「静岡対決」と称して「●」のカップも購入したのですが
どちらも、スカスカになってしまっていて別物になってました。
試しに目隠しで当ててやろうとやってみたのですが
「にゃんかっぷ」の無事なものだけは確実に正解しました。
順番に飲んでいると、凍ったものの味の薄さで混乱し
分からなくなってしまうのですが、「にゃんかっぷ」は恐るべし
私の未熟な舌でも確実に届くパワフルな味わいでした。
なぜ解凍後に味わいの変化が起きたのか私にも正確な所はわかりません。
推測としては、凝固点の違いからアルコール分と水分が別々に凍ってから
また融解したため成分の均一性が失われたのではないかと思います。
ですから時間の経過である程度元にもどるのかもしれません。
ここら辺もっと詳しい方居られたらぜひ教えてください。
お酒はすべて新酒で
写真の純米大吟醸原酒、純米大吟醸、純米吟醸原酒八反、純米吟醸焼津山田錦をはじめ、大吟醸生、純米生原酒にごり、本醸造生、純米瓶燗急冷、純米生原酒です。
今日の人気は、あえていえば、八反とにごり純米でした。
最近はメタボという言葉もすっかりおなじみとなり
ビール業界では糖質ゼロが今年の商戦のテーマのようです。http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0801/22/news070.html
日本酒は高カロリーというイメージがありますが実際他の酒類と比較すると
どうでしょうか?
日本酒大手月桂冠株式会社のサイトより引用すると
に各酒類の100ミリリットルあたりのカロリー(kcal)は
日本酒が105~110
ビールが40~70
ワインが80~100
焼酎が110~200
ウイスキーが225~250という値です。
http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/encyclopedia/00061.html
なにかこう見ると意外に他の酒類に比べて低カロリーな気がします。
それで蒸留酒はなんでこんなにというほど高カロリーです。
その理由は、高カロリー=糖分というイメージがありますが
実際は、糖質よりもアルコールの方が高カロリーだからです。
実際のカロリーをサイトから引用すると
アルコールは1グラムあたり、7.1kcalのエネルギーを生産します。
糖質やタンパク質は4kcal、脂肪は9kcalとなっていますので、
アルコールはかなり高い熱量を持っていることがわかります。
ただし、実際はアルコール度数が違うものを同じ容量で比較しても
現実の飲まれ方とは違うと思われますので
ほぼ同じアルコール量で比較するとサントリー社の下記のサイト
が参考になります。
http://www.suntory.co.jp/jiten/word/c_i_009.html
比較をするには日本酒のアルコール度が16.5%というのはやや高い気もしますが
結論的にはややビールがカロリー高めということでしょうか。
桜花の候、貴台益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。
表記鑑評会開催に際しましては、貴工場からの多数の出品を頂き厚くお礼申し上げます。さて、鑑評会審査の結果、貴工場から出品頂いた清酒が見事、優等賞に入賞されました。
[後略]
例年なんとか南部杜氏協会の鑑評会もほぼ入賞させて頂いておりますが、たまに入賞できない年もあり入賞できて安堵しております。
桜花の候というところで岩手県は今が桜の季節だという事が想起され
貴台という古典的な表現が90回というこの鑑評会の歴史を物語っています。
その時々に思いついた事を書く事が多いので
もしかすると昔書いた事とかぶっているんではないかなと
懸念するブログです。
日本酒の酒蔵というのは、新商品を造るのが楽なんです。
原料米を2種類、精米歩合を2種類、酵母を2種類、
火入れか生、原酒か加水、純米系か本醸造系か
これだけ変えるだけで世界のNINTENDOもびっくりの
2の6乗なんと64種類の商品を造る事が可能です。
でも頑として全く酒のバリエーションが全く変わらない蔵もあります。
まるで時間が止まっているようです。
またあまりにも多種多様な酒を発売する蔵もあります。
本気でNINTENDOに対抗する勢いです。
(比喩的な表現で特に意味はありません)
一般的にいえば、蔵元の年齢層が高いところは前者
低いところは後者の場合が多いですがもちろん例外もございます。
なかなかこの後書こうとしたのですが
表現をどう工夫しても解釈次第では多少問題のある文章になりそうなので
今日はやめておきます。
なかなか意味を伝えつつ問題のない文章にするのは難しいです。
一文でいえば、酒蔵が挑戦をする事、挑戦しない事のどちらにも
良い面、悪い面の二面性があるという事です。