志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

四合瓶

2007-08-30 18:44:07 | 地酒
「四合瓶」
なんと読みますか?

私の生まれ育ってきた環境では
「よんごうびん」以外聞いたことはまったくなかったです。

でも最近は「しごうびん」と読むらしい。
なぜかこの「よみ」を耳にした時に異常なくらい違和感を感じました。

あんまりそういう事を気にするタイプではないんですけど。
「しごうびん」という読みがクールという感覚の人もいるようです。

やっぱり人間差異があるから面白いね。

来る酒 逝く酒 

2007-08-10 18:09:09 | 地酒
「歴史と伝統のある蔵元が新しい挑戦を始める。」

なんかどこで聞いた事のあるフレーズです。

ただこのフレーズならなんでもありえます。
「東京進出」「海外進出」「ネット販売開始」
「焼酎進出」「冠婚葬祭業参入」「直営居酒屋開業」
その他いろいろありえますが…

まず、いちばんお手ごろな挑戦は、新商品を造る事です。
幸か不幸か日本酒において新商品を造ること自体はわりと容易です。

火入の製品の火入をやめれば生酒
ろ過と加水をやめれば無濾過原酒
上槽時に中取りすれば中取り
米と精米歩合の組み合わせ
速醸、山廃、生もとも選べます。
容量だって1.8L900ML720ML500ML300ML180ML
これを組み合わせで無限といっていいほど
造れるには造れるのですが…

これは、蔵にとっては初期出荷はかせげるし
はじめはいいんですけど
努力が分散すると当然定番品がおろそかになります。
そのため最近は極力新製品は造らないと思うんですが
とはいってもやはり造ってしまう事もまたあります。
まあ新しく造るなら一つ既存の商品を減らせばいいんですが
実際はなかなか減らせない。
このあたりが地酒の蔵元のわりと共通したジレンマではないかと思います。

この度、志太泉純米500MLを終売し純米の中容量は720MLのみとします。
志太泉500ML純米は黄緑色のリターナブル瓶に詰めた酒です。
リターナブル瓶はいわば国策で普及させようとした瓶で
全国新酒鑑評会でこれが使われるのもそのためだと思われますが
名前に反して回収する事が非常に難しい瓶です。
田舎の酒屋さんなら一升瓶はだいたい店の近くの空き地に
P箱に入れて積み上げてあるので回収できますが
500MLの回収瓶をとっておく酒屋さんはまず皆無です。

お酒の市場からするとお酒があまり強くない私からすると
家庭用にも飲食店用にもけっこう使える容量のような
感じがしますが、実際はさっぱりです。

なかなか世の中難しいですね。

静岡伊勢丹に行きます

2007-08-04 09:21:03 | 地酒

今日、明日と「葵の月」のプロモーションに
静岡伊勢丹に行ってきます。
詳しくは「伊勢丹通信」の8月1日(水)号をクリックしてください。
http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shizuoka/index.jsp

「葵の月」はこんな感じの酒です。
静岡は、徳川家康が駿府城を築いた古い歴史のある城下町。
京都や江戸とも関わりの深い文化都市として繁栄しました。
幾多の歴史を見続けた悠久の月をイメージした透明感のある
純米吟醸「葵の月」が出来ました。
原料はすべて生産履歴のわかる静岡県産のこだわり安心素材です。
米は減農薬と有機質肥料の使用でエコファーマ認定の篤農家が
丹念に育てた酒造好適米山田錦を
100%使用しています。
水は南アルプスを源流とする蔵元の井戸水、やわらかな軟水で
体にもやさしいです。
静岡県酵母は、瑞々しい梨や林檎を想起させる香りを造ります。
地元の新鮮なかつお、桜えび、しらすや静岡おでんと最高の
組み合わせです。
また意外にもいちごや梨などのフルーツとの相性も上々です。

ネーミングとしては、「葵区」と蔵元の姓「望月」から一字ずつ
選びました。


第9回日本酒倶楽部 イタリアンと志太泉の会

2007-08-01 19:14:14 | 志太泉が関わるお酒の会やイベント

ブログって日記なのに、いつも夏休みの宿題のように
かなり遅れる志太泉ブログです。

第9回日本酒倶楽部 イタリアンと志太泉の会
詳細はこちらです。
http://www3.tokai.or.jp/houraisou/newpage13.html

会場は焼津駅前のこちらのお店です。
http://www.ceres.dti.ne.jp/~mon/

やはり付け加えるべき事は
日本酒とチーズ系クリーム系のイタリアンとの相性の良さです。
H11BY大吟醸原酒とチーズのシンプルはピザとの組み合わせ。
純米吟醸の兵庫山田錦の方とクリーム系のパスタは
予想を超える相性の良さでした。

そうそう失敗したのは、八反の純米吟醸斗瓶かな。
個人的には大好きな酒だけど酒が若すぎました。

また、平日にも関わらず、東京、横浜、愛知からもお越しいただいて
感謝してます。

最後の梅酒の酸でまた体がしゃきっとした感じになるのか
出席の皆様はあんなに飲んでいたのにあまりにも元気でした。