令和3年度「静岡県清酒鑑評会 吟醸酒の部 入賞酒」を発売します。
5月14日に開催された静岡県清酒鑑評会
https://www.shizuoka-sake.jp/2021/05/14/3/
このようにコロナ対策をして行われました。
結果はこちら
以前のブログで書いたとおり、静岡県清酒鑑評会は、全国新酒鑑評会とは基準が違い、酢酸イソアミルの香りがカプロン酸エチルの香りが主体であり事がり評価される唯一の鑑評会。
静岡県での酢酸イソアミル系のお酒は、穏やかで上品な香りと綺麗でまるい味わいを理想としています。
熟成にも適した落ち着いたお酒です。
兵庫県産 山田錦精米歩合50%
720ML 3,080円(消費税込み)
令和2酒造年度全国新酒鑑評会「金賞」受賞しました。
4回連続21回目の金賞受賞になります。
昨年度は、結審が中止となりましたので「入賞」でした。
表現としては、4年連続というより4回連続の金賞となります。
静岡県では5蔵が金賞、3蔵が入賞でした。
志太泉としては、初めての純米で出品による「金賞」となります。
下の図が名古屋国税局管内の岐阜県、静岡県、愛知県の一部の受賞蔵リストです。
志太泉の枠が金色になっているのは
虚栄心が顕現したものですから見逃せないですね。
令和3年静岡県清酒鑑評会(吟醸酒の部、純米吟醸に部)入賞しました。
吟醸酒の部6位 純米吟醸酒の部12位となりました。
吟醸酒の部首位は磯自慢、純米吟醸の部首位は開運(敬称略)です。おめでとうございます。
さて、これだけと言ったらこれだけなのですが、それではせっかく見てくださった静岡酒ファン
の皆様もちょっと寂しいと思いますので
私が判断する差支えない範囲で鑑評会の少しだけ細かい情報を箇条書きでお知らせします。
※【推測】が入っていないものは事実です。
・例年は3月開催、今年はコロナの影響で5月開催
・【推測】例年は出品酒は生酒主体。今年は火入れ酒主体。
・例年より、今年の方が熟成が進んでいる。
・例年かすかに濁っている酒がある場合もあるが、今年はなかった。
・例年ガス感のある酒がある場合もあるが、今年はなかった。
・例年審査員は、静岡県外の審査員を含む。今年は全員静岡県内在住者で蔵元がほとんど。
・審査員は昨年までは、スポイトでお酒を自分のカップに注ぎ利き酒をしていた。
今年はの審査方法はこんな感じ 杜氏研究会を開催しました! - 静岡の地酒 静岡県酒造組合 (shizuoka-sake.jp)
・純米吟醸の部の方が出品数においても出品蔵元数においても吟醸酒の部より多い。
・【ここは特に推測】過去(平成初期以前)においては静岡県酒造業界関係者においては、吟醸酒の部の首位が最も称賛されるべき酒と思われていたが、現在はそういう意識は消滅し、吟醸酒の部も純米吟醸の部も同等という意識がある。
・各蔵は吟醸酒の部、純米酒吟醸酒の部においても2点まで出品できる。
・出品酒に酸度の制限はない。(酸が高くても低くても出品に制限はされない)
・出品は、静岡県酒造組合に所属している蔵の権利であって義務ではない。
・静岡県清酒鑑評会においては、極端に華やかな酒は評価されない。
(成分的に言うと酢酸イソアミルの香りが主体であり、カプロン酸エチルの香りは補完的である酒が良い評価をされる)
・【推測】したがって、全国新酒鑑評会の金賞酒の過半数は、静岡県清酒鑑評会においては良い評価とならない。
・【推測】すべての出品酒は新酒のはずである。
第117回能登杜氏自醸清酒品評会において西原杜氏が能登町町議会議長賞(吟醸酒の部11位)を受賞しました。
審査成績(1審~3審(結審))自体は悪くなかったです。
金沢国税局長賞・能登名工賞(吟醸酒の部1位)は鈴鹿川(作と言った方が有名でしょう)内山杜氏でした。
今年は、杜氏もコロナウイルスの影響で他社のお酒を利き酒する機会もないので全般的な出品酒の傾向もなんともいえません。
「シダ・シードル」ですが、
これは志太泉の純米発泡酒になります。
発泡性日本酒だと「すず音」とか「澪」が有名ですが
この二つは、いわば微発泡性日本酒です。
対称的に「シダ・シードル」は強発泡性日本酒です。
「シダ・シードル」を振ってから開栓すると
半分くらい噴き出すと思います。
シャンパンくらいの発泡力と考えてください。
発泡性の日本酒というのは、一般的に甘い酒です。
この「シダ・シードル」も他の志太泉と比較すると甘いですが
他社の発泡性日本酒に比較するとかなり辛く感じると思います。
発泡性日本酒の造り方というのは、概ね3つの方法があります。
炭酸ガスを充てんする酒と濁り酒と瓶内2次発酵が行われる酒です。
炭酸ガス充填の酒は、ソーダ水やコーラと同じ原理なので
開栓後、時間が経つと発泡性は消滅します。
そうなると概ね美味しくはないです。
ただし、気の抜けたコーラが好き人なら、美味しいかも。
「シダ・シードル」は瓶内2次醗酵の酒なので、開栓後も発泡力が持続します。
もちろん、開栓直後は、強発泡が翌日には(微)発泡になるくらいです。
開栓後は、飲み切りがおすすめではありますが
数日後くらいでしたら、まだ発泡は楽しめます。
5月7日静岡県杜氏研究会が開催されました。
例年、静岡県清酒鑑評会の約1週間前に開催される静岡県杜氏研究会は
静岡県内の杜氏が各蔵の新酒(吟醸と純米吟醸)を持ち寄り
静岡県清酒鑑評会と概ね同じ審査員により審査が行われます。
杜氏は、その審査結果を参考に製造技術の向上に資するというのが建前ですが
まあ実際は静岡県清酒鑑評会の出品酒を選定をするわけです。
例えば、酒Aと酒Bの評価で酒Aの評価は良かったが酒Bの評価が悪ければ
実際の出品は、酒Aは出品するとして酒Bは止めて酒Cにしてみようという事もあるかもしれません。
基本的な話として静岡県の蔵元は吟醸部門と純米吟醸部門に各2種類ずつ出品が可能です。
そのため、仮に吟醸酒ABCDの四種類があったとして
そのどの二種類を出品するかと大きな悩みだったりするわけです。
コロナ前までは、杜氏研究会の審査結果は公表される事はありませんが
審査後の関係者対象の一般公開(何か矛盾した言葉のようだがこう呼称される)
では成績順に酒が並んでいるため、業界関係者は概ね成績順位はわかります。
(さらに説明すると一般公開というのは利き酒の事です。)
蔵元関係者は、全般に今年の静岡県全体の出品酒の、濃淡や、香りが高低、またこのような酒が
評価されやすいという傾向を把握する事が出来るという事になりますが、
まあ実際は、順位に一喜一憂していたりもします。
今年は、コロナウイルスまん延防止のため、この一般公開がないので
今年のお酒の絶対的な評価はわかりましたが、相対的な評価はわかりませんでした。
静岡県清酒鑑評会は来週の金曜日です。