むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

大雪には ならなかったのに・・・・。

2013-02-06 22:24:00 | 工場長の独り言

心配されていた関東地方の積雪ですが・・・・結局のところ 積るほどの雪は降りませんでした。 まあ、正直なところ 安堵した、と言いたいところですが 今朝のJR東日本の対応には憤りを憶えます。 首都圏の大手私鉄線は朝から通常ダイヤ通りの運行を実施していたのに首都圏管内のJR線は始発から間引き運行を敢行・・・、結果的に主要ターミナル駅で大混乱をきたす始末・・・・。階段封鎖から入場制限と続いて 挙句の果ては秋葉原駅での人身死亡事故へと繋がりました。 この人身事故・・・、 どうやら投身によるものでは無い様子・・・、大混雑したホーム上からの転落によるものらしいのです・・・。

と・・・ 自分の場合、何とか遅刻せずに出社出来たのは幸いでしたが 他の同僚たちは概ね1時間程度の遅刻をして方もおられたようです・・・・・ 本当に大変だった事でしょう。それにしても 私鉄各線が100%の輸送力確保に努めているにもかかわらず 何故にJR東日本だけが間引きダイヤを採用したのか?という点が気になります。 報道等でも云われているとおり 確かにJRの路線は私鉄線とは比較にならない(・・・決してそうとも思わないが)ので 一部区間での運行支障が広範囲に及ぶ事を危惧している、という理由は判らなくもないのですが 今回の場合・・・、特に山手線までもが間引き運転の対象となってしまうと 郊外からの通勤・通学客が一気に押し寄せてきても それを捌けない事は明白だったろうに・・・。 公共交通機関としての鉄道の機能は 現実的にJR単独では果たせるはずも無いのです。 JRとの競合路線を持つ鉄道会社の運行情報は 何とも不思議な事が書いてありました・・・・。

例えば京浜急行の場合・・・・

「JRからの振り替え輸送による混雑のため 一部電車に遅れが出ています・・・」

東京メトロ千代田線と小田急線の場合・・・・

「JR線の間引き運転の影響で一部の電車に遅れや運休が出ています・・・・」

正直・・・、「はぁ?」という疑問・・・。

おいおい・・・・「降雪による遅れ」という表現はどこにも見つからない。

一方のJRの運行情報では まさに定型句のように「積雪のため」とか「除雪のため」という表現がどの路線にも出ていました・・・・・ それは山手線にまで。

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と・・・ 今朝の状況を経験して 我ながら真っ先に思い出したのは 先の東日本大震災の日のJR東日本の対応でした。 首都圏のターミナル駅で唯一 早々にシャッターを下ろして 帰宅難民と化した通勤・通学客を閉めだした時のこと・・・。 この事は後日 当時の東京都知事であった石原氏も猛烈に憤慨・・・・、大都市災害における公共交通機関の役割に猛省を促した事は記憶に新しいところ・・・。 ま、今日の降雪と先の震災を同じに捉えるのはおかしいかもしれませんが 少なくともこの会社の経営姿勢を改めて実感させられた・・・という感があります。 

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心配していた積雪も結果的には皆無であり、帰宅時の電車は さすがに通常運行となっていたので問題ありませんでした。 夕食を取った後、夜のニュースを観ていました。 首都圏交通大混乱のニュースは結構大きく取り上げられていましたが、どこの局もJR東日本の対応に疑問を投げかけるところはありませんでした・・・。 個人的には「やっぱりな・・・・」と感じるところがありました。 私的な疑問としては やはり政治的理由による影響が働いたのでしょう・・・。 あの巨大会社が抱える労働組合やスポンサーとしての立場が尊重された結果なんだろう・・・、と思うのです。 一方、今日のような出来事が関西圏で起こったら・・・・ 何処のマスコミも ただちにJR西日本を叩くのでしょう・・・。 尼崎の一件以来・・・、マスコミの前では決して強く出る事が出来ない・・・といった印象が拭いきれませんし・・・・・ こんなところにも東西JRの経営基盤の違いが見てとれるように思えてしまいます。

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何にしても大都市圏における公共交通機関としての鉄道は 特に日本の場合、様々な鉄道会社間の綿密なネットワーク形成によって成立している訳です。そのネットワークを一鉄道会社の独自の経営判断によって 一方的に制限した事に問題があると思われます。 まさに昔の国鉄ストを彷彿とするような今日のJR東日本の対応は 利用者にどのような印象を残したのでしょう? 一度失った信用を取り戻す事がどれだけ難しいか?ということは 西のほうのグループを見れば明らかでしょう・・・。

そして・・・首都圏の私鉄各社の頑張りを改めて実感したのは勿論の事・・・・、まさに 「これぞ鉄道マンだ!」 という使命感に魅せ付けられました・・・・いや、実に頼もしい限りです・・・。「あっぱれ!」