さて、昨日はテレビで今日は小説な第322回は、
タイトル:梅安影法師―仕掛人・藤枝梅安
著者:池波正太郎
文庫名:講談社文庫
であります。
昨日、必殺シリーズの副読本を紹介したので、今日は原作の方を。
梅安シリーズは全七作ありますがこれは六作目。
読み方としては邪道ですが、思いつきで買ってきてしまいました。
表の顔は医師、裏の顔は仕掛人。
二つの顔を持つ男、藤枝梅安は危機に陥っていた。
巨悪を倒したものの、それに連なる者達に狙われていたのである。
ほとぼりが冷めるまで江戸には戻らぬ方が良い。
元締めはそう勧めるが、梅安はそれでも戻らねばならなかった。
友人が病の床にあったのだ。
手を変え品を変え、梅安を狙う者達。
仕掛人同士の戦いはひそやかに展開される。
そして今日もまた、梅安の針が敵の急所を貫く!
解ってはいたのですが……非常に地味な作品です。
誰にも知られず、相手にも気付かせずに殺しを行うのが仕掛人の本道ですから、派手な殺陣など当然ありません。
表の面が割れても医者を続ける梅安も梅安ですが、それでも仕留められない相手方の仕掛人も仕掛人で……何だかなぁ。
かなり軽いので、読むのは苦労しないかも。
ただ、先週読んだ隆慶一郎と比べるとどうしても見劣りしてしまう。
ドラマは軽い方が好きなんですけどねぇ。
タイトル:梅安影法師―仕掛人・藤枝梅安
著者:池波正太郎
文庫名:講談社文庫
であります。
昨日、必殺シリーズの副読本を紹介したので、今日は原作の方を。
梅安シリーズは全七作ありますがこれは六作目。
読み方としては邪道ですが、思いつきで買ってきてしまいました。
表の顔は医師、裏の顔は仕掛人。
二つの顔を持つ男、藤枝梅安は危機に陥っていた。
巨悪を倒したものの、それに連なる者達に狙われていたのである。
ほとぼりが冷めるまで江戸には戻らぬ方が良い。
元締めはそう勧めるが、梅安はそれでも戻らねばならなかった。
友人が病の床にあったのだ。
手を変え品を変え、梅安を狙う者達。
仕掛人同士の戦いはひそやかに展開される。
そして今日もまた、梅安の針が敵の急所を貫く!
解ってはいたのですが……非常に地味な作品です。
誰にも知られず、相手にも気付かせずに殺しを行うのが仕掛人の本道ですから、派手な殺陣など当然ありません。
表の面が割れても医者を続ける梅安も梅安ですが、それでも仕留められない相手方の仕掛人も仕掛人で……何だかなぁ。
かなり軽いので、読むのは苦労しないかも。
ただ、先週読んだ隆慶一郎と比べるとどうしても見劣りしてしまう。
ドラマは軽い方が好きなんですけどねぇ。
明るさでいけば、剣客商売<鬼平<梅安、となりますかね。
前者2つが、悪を懲らしめる正義、に対して梅安は悪を懲らしめる悪ですからねえ。
ですから梅安シリーズを読むには、ある程度の覚悟が必要です。
私は剣客商売、鬼平は秋から冬、梅安は梅雨時から初夏にかけてが「読み時」と思います。
池波正太郎は「のめり込む」と深くなってしまうのですが、私がのめり込んだのは、30も後半だったような・・・
これに懲りずに池波作品また読んでください。って、わたし誰なんでしょう、なんなのでしょう。
全体的に物語が薄い印象を受けてしまうのです。
明るくて軽いのは、単純に『楽しい』で
済むんですけどね……。
梅安のキャラ自体は嫌いじゃないんですが、
イマイチ私には合わなかったみたいです。
もちろん、これ一作で池波正太郎をバッサリ
斬るつもりはございません。(笑)
藤田まことのドラマが好きだったので、
次は『剣客商売』に手を出そうと思っています。