つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

「妖精画談」って妖精!?

2007-07-12 08:33:19 | おしゃべり
さて、第892回であります。


鈴:臨時収入にかこつけて散財しまくりのLINNで~す。

扇:棒茄子って何よ? と、明明後日の方を見つめるSENでーす。

鈴:何を言っている、相棒だって出たんだろ、いちおう。

扇:はっはっは……その手のディープな話は今度飲む時にゆっくり話してやろう。
で、散財って今度は何に使ったんだ?

鈴:で~ぶいで~

扇:宇宙刑事シリーズ全巻揃えたりしたのか?

鈴:揃えるかぁっ!!
まぁでも、ギャバンとか、1作全話くらいは買えるくらいの金は使ったなぁ(遠い目(爆))

扇:宇宙刑事ぢゃ駄目なのか……。
じゃあ、聖戦士ダンバインか?

鈴:いや、それはもっと前の散財だし(爆)

扇:それも駄目か……。
となると後は、J9シリーズぐらいしか思いつかんな。

鈴:まぁそうだろうなぁ……。
マリア様がみてる」だし……(爆)

扇:さて、どうでもいい話題は置いといて次のニュースです。


『Wikipediaに聞け!』


鈴:ニュースじゃないんだが……とりあえず、恒例のWikiは、最近実写映画にもなったあのマンガ(アニメ)です。

扇:『ウエンツ瑛士と愉快な仲間達』ですね。

鈴:どこが愉快な仲間……か、確かに……(爆)
と言うわけで、最近の話なのでおわかりでしょうが、今回のWikiは「ゲゲゲの鬼太郎」であります。

扇:どっちかと言うと、『今週の一冊』の方が相応しい気がしますが、何せこの話、漫画以外にも派生作品が多数存在するのでこっちにしました。
しかし、ルーツたどると70年以上前って……流石やね、水木しげる。

鈴:70年前……つか、親の世代でさえ生きてないころからやってて、もうアニメが5作目だからなぁ。
しかし、もとが紙芝居とは(Wiki参照中)……。
確かに、時代を考えるとそう言う時代ではあるわなぁ。

扇:蝙蝠だけが知っている黄金ドクロと同時期だものなぁ。
これだけ長いと、設定とかが色々変わるのも当然だとは思うが……子供の頃から今の設定に馴染んでいる身としては、『空手鬼太郎』って物凄く違和感あるな。

鈴:……黄金ドクロ……あのビジュアルのどこが正義の味方なのか、極めて疑問なキャラだったよなぁ……(しみじみ)
ともあれ、確かに「空手鬼太郎」とか、あとアニメが最初の世代にとっては、そもそも「墓場鬼太郎」とか、初期の鬼太郎のマンガは違和感ありまくりだったもんなぁ。
いっぺん、初期の作品で文庫になったヤツの読んだことがあったけど。

扇:いいんだよっ! みんなが正義の味方だと思ってるんだから!(黄金バット本人は何も語らないがな……。)
初期の鬼太郎って、結構怖かったよね。
話的にかなり暗かったし、絵も鬼気迫るものがあった。
アニメ版では愉快な仲間達として定着してる連中も、原作の『妖怪大戦争』で軒並み死んでたりするしなぁ。

鈴:いや、ほんまに、マジでホラー全開だし、暗いし、怖いマンガではあったな。
なんか、アニメの正義の味方な鬼太郎しか知らないと初手で挫折しそうなくらいだったしなぁ。
しかし、「妖怪大戦争」……(Wiki検索中)……あ、登場人物一覧で子泣き爺、ドラキュラとの一騎打ちで血を吸い尽くされて戦死してるし……。

扇:少なくとも、今の週刊少年マガジンに連載出来ないのは間違いないだろうな。(爆)
アニメでよく覚えてるのは……やっぱり第三作かね。普通に妖怪バスターものとして面白かった。
それにしても、登場人物一覧長っ!
今、鬼太郎の項目読んでるけど、『初期の鬼太郎は、関わる人間に不幸をもたらす、或いは酷い仕打ちをした人間を地獄へ落とすという不吉な少年であった』って、をい。(笑)

鈴:まぁ、確かに、いまの少年漫画誌では無理な話だわな。
アニメ調の正義の味方ならまだOKだろうが、初期のあれをやっちゃぁ、読者に引かれまくりだろうな。
で、不吉な少年って書いてあったなぁ。
でも、けっこう作品ごとの変遷とか、違いとか書いてあってなかなか読んでて楽しい(笑)

扇:長いこと漫画家やってる人がよく使う手なんだけど、これも過去の作品を利用してボリュームを増してったみたいだね。
別作品に登場したキャラが出てきたり、話そのものが昔の作品のリメイクだったりと、らしいネタがいくつも転がっている。
でも一番印象的なのは、打ち切りの危機を何度も読者からのお手紙で回避してることかな。
初期の頃の鬼太郎は、一般向けな内容ではないけど、中身は濃かったからねぇ。

鈴:手紙で回避してるのは書いてあったな、Wikiに。
だが、4話しかやってなくて打ち切りになったら、いまの少年漫画誌じゃぁ、復活は難しかろうになぁ。
しかし、あとWikiのネタでおもしろかったと言えば、バックベアードか。
D&Dのビホルダーそのまんまやし。触手で催眠術とか、破壊光線とか。

扇:でも実はこっちの方が先だったりするけどね。
まぁ、それ以前にオディロン・ルドンの絵があったりするけど、それは置いとこう。
『妖怪大戦争』ではラスボスを務めていたが、グラフィックといい、能力といい、とにかく強いってイメージはあったねぇ。
仲間はほぼ皆殺し、鬼太郎は洗脳、最後に目玉の親父とちゃんちゃんこの力でどうにか勝てたという凄い強敵だった。

鈴:みたいね。D&Dは1974年だからなぁ。
確かに、バックベアードは見た目からして強そうだったが……基本的に参謀役で戦闘に参加しない目玉のおやじにやられたって時点で、情けない負け方してんねな、こいつ……。

扇:情けない言うな。(再びチーム怒)
バトル物の鉄則的な展開ではあると思うけどね、正面対決で勝てない相手に、搦め手から勝つってのは。
何か「妖怪大戦争」の話に終始してしまいましたが、ウエンツの映画も、ネタとしてはなかなか面白そうなんで、機会があったらまた視てみたいと思います~。
んじゃ、頃合いも良いし、今週の一冊に行きますかね。


『今週の一冊』


扇:で、今週の一冊ですが。
『墓場鬼太郎』(全六巻)ですね。

鈴:それはすぐ前にWikiでやったわぁぁっ!!
で、ほんとうの今週の一冊は、「風の海 迷宮の岸」(上・下)(著者:小野不由美)であります。

扇:略して、『海岸』ですね。

鈴:あからさまに小説を連想できんような短縮をすんなぁぁっっ!!
ったく、まじめにやらんかい。

扇:真面目に? ああ、そうだ……さりげなく、過去記事のCMをしよう。
『つれづれ読書日記』には現在刊行されている十二国記シリーズすべてのレビューが存在します。
御覧になりたい方はこちらからどうぞ。
てなわけで、ショタなお姉様方に大人気の泰麒君(幼年ヴァージョン)初登場の巻なわけですが……。
ええっと、最後は小松尚隆が幼児虐待して終わりだったっけ?

鈴:さりげに、ってぜんぜんさりげじゃないじゃんかよ。

扇:いや、突っ込む所はそこぢゃないだろう。(苦笑)

鈴:う…うぉっほんっ……、では、いつもどおりに。
ショタなお姉さま方? お姉さまではないお兄さまもおらんでもないと思うぞ(爆)
しかし、終わりだっけ? って初手からラストのエピソードを言うなよ!

扇:お兄様……やめよう、いそうで怖い。
確かにラスト・エピソードではあるが、未読の方には意味不明だからかまわんだろう。
しかし、小松尚隆って悪役似合うよね。(笑)

鈴:と言うか、お姉さまはどっかの小説で慣れてるからいいが、お兄さまはきついな、確かに……。
(想像中)
・ ・ ・ げろげろ~……(T_T)

……さておき、未読の方ってなぁ……。
まぁ、未読の方は目録から飛んでもらうとして、尚隆はなぁ……どっかのゲームの必殺技になってるし(爆)

扇:何を言ってる、どう見ても女の子にしか見えない美少年が、実の兄貴を「お兄様」と呼ぶのは昔の少女漫画の定番だぞ。
まぁ、尚隆拳なんて物凄くくだらないボケをかます相方はほっといて――やはり見所は、泰麒が某大物妖怪と対峙する場面でしょうか。
ちなみに西洋でいくと、この化け物って、パズズか大魔王クラスなんですけど……よく勝てたね、泰麒。(笑)

鈴:いや、少女マンガならいーんだけどね……それ以外を思わず想像しちまって・ ・ ・ げろげろ~……(T_T)
……さておき、実際、本編でも逃げるべきだと言われた化け物相手のところは確かに見物だが、やはりこれを言っておかなければなるまい。
景麒がいちばん役に立った話だし。

扇:陽子の役には立ってないけどな。(皮肉)
まーいわゆるあれだね、自分の仕事にしか興味がない朴念仁が、純真無垢を絵に描いたよーな少年に感化されて、ちょっとだけ真人間に近くなったとゆー話だぁね、景麒に関しては。

鈴:まー、この泰麒の件があったにもかかわらず、あれだからなぁ。
感化されたってほど、されてないよな、景麒。
同情の余地なし(毒)

扇:陽子×景麒で『某獣的少女と某冷血青年』のようなロマンスを期待する方も多いようですが……明らかにあり得ないので、妄想で我慢しましょうね。(猛毒)
そもそも、それをやったら前慶王の二の舞ってジレンマもあるけど。
話を本作に戻して、登場以後、ロクな目に遭ってない驍宗君はどうかね?
ここでは顔見せってことで、優秀な武人って以外のイメージがまったくないんだけど……。(笑)

鈴:我慢しましょうねってなぁ……。
そもそも、あのふたりに、そういうロマンスを期待するほうが間違ってる気がせんでもないんだが……。
で、驍宗かぁ……。
泰麒に選ばれるまでが花だったよなぁ、このひと……(遠い目)
まぁ、と言っても、選ばれるまでも泰麒には「怖いひと」で、思いっきり李斎に負けてるし。

扇:まぁ、泰麒から見りゃ、そのまんま『怖いひと』だろうよ。
バリバリの叩き上げ軍人で、強要はしないが、逆らうことを許さないタイプだしなぁ。
しかし、全体通して考えるとものの見事に疑似家族ドラマしてるね、これ。
汕子が過保護な母親、驍宗が怖い父親、李斎が優しい姉、景麒が歳の離れた兄ってとこか。

鈴:汕子=母、驍宗=父、李斎=姉、景麒=兄……景麒だけ従兄あたりにしたいなぁ(笑)
まぁでも、それ以外はなんか、否定すると言うか、ツッコミというか、なんか、言うべき言葉がないなぁ。
しかし……(想像中)
ぎょーそー「ええいっ、泰麒! その軟弱な様はなんだ!?」
りさい「やめてっ! お父さん!」
ぎょーそー「李斎! おまえは黙っていろ!」
……なーんて、「巨人の星」じゃないけど、想像するとかな~りしやすいなぁ、この配役(笑)

扇:まんまやないかい。
もっとも『華胥の幽夢』では、驍宗お父さんって泰麒に甘々だったけどね。
疑似家族探し以外だと、泰麒が自分は人間じゃなくて麒麟なんだと自覚するまでの過程がストーリーの柱になるんだろうが……成長物語、ではないんだよね、ただの現実認識だし。
前の『月の影 影の海』の裏ヴァージョンってことになるんだろうが、それ故に、抱えてる問題も同じだな。
要するに、主人公本人は何も悪くない。

鈴:まぁ、無知は罪である、と言うようなこともあるが……この場合は、あてはまらんか……。
なんか、そういうことを言うと、ホントに、ショタなお姉様方に大人気の泰麒君(幼年ヴァージョン)以外に見どころがないように聞こえるのぅ。

扇:まー、泰麒可愛いからそれでも充分っちゃ充分なんだけどさ。(爆)

鈴:さんざん毒吐いといて結局それかいっっ!!


to be continued……



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