さて、死兆星見えてるかも知れない第865回は、
タイトル:横山光輝三国志事典
編者:論風社
出版社:潮出版社 希望コミックス(初版:83')
であります。
お食事処に置いてある漫画ランキング一位(つれづれ取材班調べ)である『三国志』の解説本です。
原作全六十巻を通して読む気力はありませんが、これはたまーに読み返す時があります。
2003年に『横山光輝三国志大百科』が出ている時点で、無理にこれを読む必要はないかも知れませんが……そこは突っ込まない方向で。(爆)
今でこそ珍しくなくなった漫画解説本ですが、当時としては珍しい存在でした。
長年に渡って読まれてきた古典の漫画版であり、コミックトムの顔だったことが、本書を生むきっかけとなったのではないかと思います。
ちなみに、当時のコミックトムのキャッチコピーは、『驚異の200ページ連載!』……って、驚異を通り越して、異常……。
で、気になる中身なのですが、七章構成+カラーページで、余すところなく横山三国志の魅力を伝えています。
各章について、かいつまんで書くと――
第一章……名場面集です。桃園の誓いや赤壁の戦いなど、厳選した20の名場面を、漫画の絵とともに紹介しています。しかし、孫策との約束を守って太史慈が三千の兵を連れてきたシーンって……名場面なんだろうか?(笑)
第二章……名勝負集です。いずれ劣らぬ名将達の対決を十個紹介。基本は一騎打ちですが、中には複数の人間が絡み合う乱戦もあります。さりげに最後は、知謀の対決だったりするのが面白い。
第三章……戦略集です。一騎打ちが武将の華なら、こちらは軍師の華といったところ。作中で使用された計略を、当初の目論見から実際の結果まで、さらっと紹介しています。個人的に、一番オススメの章。
第四章……名言集です。メインは曹操と劉備三兄弟ですが、一般人の味のある台詞も入ってたりします。しかし曹操、名言多すぎ……。(笑)
第五章……人物事典です。人数が多すぎるため、全員をカバーできているわけではありませんが、記憶を掘り起こすには役立つかも。解説は少なめ。
第六章……雑学集です。本作の元になった『三国志演義』や、三国時代の豆知識を紹介しています。漫画、もしくは原作を知らない方でも楽しめるのはポイント高し。また、最後に地名事典が付いています。(かな~り有り難い)
第七章……三国志から生まれたことわざのリストです。意外な言葉のルーツが判明するかも。
この他、作者である横山光輝のインタビューや、参考資料のリスト、三国時代の地図、年表なども収録されており、三国志を読む際のハンドブックとしてはかなり質の高い内容になっています。
これが出た時、横山三国志はまだ完結してなかったりするという些細な欠点はありますが、ファンなら拾ってみても損はないかと。
タイトル:横山光輝三国志事典
編者:論風社
出版社:潮出版社 希望コミックス(初版:83')
であります。
お食事処に置いてある漫画ランキング一位(つれづれ取材班調べ)である『三国志』の解説本です。
原作全六十巻を通して読む気力はありませんが、これはたまーに読み返す時があります。
2003年に『横山光輝三国志大百科』が出ている時点で、無理にこれを読む必要はないかも知れませんが……そこは突っ込まない方向で。(爆)
今でこそ珍しくなくなった漫画解説本ですが、当時としては珍しい存在でした。
長年に渡って読まれてきた古典の漫画版であり、コミックトムの顔だったことが、本書を生むきっかけとなったのではないかと思います。
ちなみに、当時のコミックトムのキャッチコピーは、『驚異の200ページ連載!』……って、驚異を通り越して、異常……。
で、気になる中身なのですが、七章構成+カラーページで、余すところなく横山三国志の魅力を伝えています。
各章について、かいつまんで書くと――
第一章……名場面集です。桃園の誓いや赤壁の戦いなど、厳選した20の名場面を、漫画の絵とともに紹介しています。しかし、孫策との約束を守って太史慈が三千の兵を連れてきたシーンって……名場面なんだろうか?(笑)
第二章……名勝負集です。いずれ劣らぬ名将達の対決を十個紹介。基本は一騎打ちですが、中には複数の人間が絡み合う乱戦もあります。さりげに最後は、知謀の対決だったりするのが面白い。
第三章……戦略集です。一騎打ちが武将の華なら、こちらは軍師の華といったところ。作中で使用された計略を、当初の目論見から実際の結果まで、さらっと紹介しています。個人的に、一番オススメの章。
第四章……名言集です。メインは曹操と劉備三兄弟ですが、一般人の味のある台詞も入ってたりします。しかし曹操、名言多すぎ……。(笑)
第五章……人物事典です。人数が多すぎるため、全員をカバーできているわけではありませんが、記憶を掘り起こすには役立つかも。解説は少なめ。
第六章……雑学集です。本作の元になった『三国志演義』や、三国時代の豆知識を紹介しています。漫画、もしくは原作を知らない方でも楽しめるのはポイント高し。また、最後に地名事典が付いています。(かな~り有り難い)
第七章……三国志から生まれたことわざのリストです。意外な言葉のルーツが判明するかも。
この他、作者である横山光輝のインタビューや、参考資料のリスト、三国時代の地図、年表なども収録されており、三国志を読む際のハンドブックとしてはかなり質の高い内容になっています。
これが出た時、横山三国志はまだ完結してなかったりするという些細な欠点はありますが、ファンなら拾ってみても損はないかと。