つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

検索したら大阪と北海道にあった

2005-08-18 22:50:22 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、地名なんて探せばあるもんだの第261回は、

タイトル:幸福喫茶3丁目(第1巻)
著者:松月滉
出版社:白泉社花とゆめコミックス

であります。

鈴:なんか1巻しか出てないのに記事にするなんてどうよ? とちょっとだけ思ったLINNで~す。

扇:白泉系しか読まない奴に合わせてたらストックが少なくなったんだろうがと思うSENでーす。

鈴:なに、おなじものを読んでるのが少ないだけだ。
……ってよくこの木曜劇場保ってるな、いままで……(爆)
さておき、少女マンガ……と言うより、白泉社の定番中の定番、疑似家族ドラマであります。

扇:だからいつも言ってるだろう、少年漫画読め! 青年漫画読め! レディコミ読め……ってそれは言ってないか。
つーかね、本誌でよく被ってるんだよね、話のネタが。
これも、V・○・ローズもフ○バもみーんな疑似家族ドラマ。

鈴:読めって、食指が動かないんだからなんかオススメを言いなはれ(笑)
レディコミは「アクション大魔王」だけか!? でもこれ、レディコミに連載だからそうしておこう(笑)
さておき、このマンガ、本誌だったんだ……。LALA DXしか読まないから知らなかった……(爆)

扇:このマイナー野郎がぁっ、本誌読め! 本誌!(買ってないけど)
とりあえず、ストーリーを適当に説明しておくれ。

鈴:うむ、ではストーリーは、母親の再婚で居場所がなくなったと思った主人公が、幸福町という名前に騙されて、そこの3丁目にある喫茶店(ケーキがうまい)のバイトを始め、パティシエとふざけたバイトとの三角関係を繰り広げる話。
……1巻しか出てないからこんなもんか。
おしまい。

扇:終わるなっ!(100t)
上でも書きましたが、喫茶店が家、三人がファミリーという疑似家族ものですね。
もちろん王道に則り、主役が惚れるのは無口・無愛想・中身テレ屋な男です。

鈴:100tなんてどっかの都市で銃刀法違反かましてるもっこり野郎と一緒にすんなー!
さて、王道? それを言うなら、主人公より美人で、小悪魔的で、でもかわいいところもあって、主人公が惚れてる相手にコナかけるのが途中で出てくる(最初からいても可)のも王道だろう(笑)

扇:つーか出たじゃん。(笑)
それを言うなら、主人公を思いっきり馬鹿にしてるくせに結局惚れてしまう男とか、登場と同時に主人公にコナかける男とかが現れて、三角関係に波風立てるのが真の王道であろう。

鈴:王道だらけだな。
……ってナポリタンもミートソースもうまそ~……(←どっちの料理ショー見つつ(笑))
はっ、いかん、とりあえず、キャラ紹介にいこう。
主人公の高村潤(うる)、小学生並の体型なのに高校生、なのに怪力が特技で店の備品(ドア、テーブル、コップ、皿などなど)を破壊し続ける第六天魔王(笑)

扇:男は黙ってペペロンチーノだ……!
で、なんで第六天魔王やねん。
体型は父親似(と誰かさんに言われた)、髪は母親似、成績は下から数えた方がいい怪力娘ですが、中身は至って鈍感な普通の女の子。
甘い物に目がないところとか、自分が母親の邪魔者だと勝手に勘違いしてるあたり、精神レベルはお子様クラスかもしれない。

鈴:ふつうかっ!?
つか、ふつうじゃないし、お子様レベルはこれまた王道。そんなのが惚れて女の子女の子するのがまたよいのであらう(冷製)
じゃぁ、次、進藤咲月。喫茶店カフェ・ボヌールのパティシエ。無口、無愛想、黒髪、身長高、傍若無人なのにシャイという、これまた王道中の王道。

扇:いや、少女漫画においては至って普通だ、怪力除けば。
で、進藤……って全部言ってしもうとるやないかい!
なんつーか、あれです、愛想悪そげな人なんだけど、ほんの1ミクロンぐらい優しさを見せる時があって、そこに恋愛経験0、免疫0、感度0の主人公が惚れるとゆーやつですな。
個人的に、こういう彼氏役って道化だと思います。(笑)

鈴:なに、道化だろうと何だろうと、ヒロインが惚れて、ハッピーエンドならきっと、たぶん、おそらく、概ね、読者ははっぴーなのだらう……。
じゃぁ、次いくか。西川一郎。平凡な名前に反して、かなり美形なのはこれまた王道。
趣味は睡眠。ところかまわず、寝る。起きるためのトリガーは食い物という異次元な人物。

扇:いや、美形云々に関しては言っちゃ駄目だろう。
一言で言うと、主人公の保護者。
進藤が大人やろうとしてるのに対して、こっちはそういう制約成しに主人公をフォローする位置にいる縁の下の力持ち……かも知れない。
寝ることが特性なためか、始終口に物を突っ込まれてるイメージがある。

鈴:縁の下の力持ち……実は主人公にホの字なのだが、ストーリーの関係上報われないのが王道。
まぁ、ベタもスクリーントーンも張ってもらえない美形キャラは基本的に報われないんだから、まー、運命以外の何者でもないが。

扇:じゃあ、やっぱり透は夾とくっつくんだな、よしっ!(それは違う漫画だ)
てか、サブとメインははっきりしてるから息は短い作品に……ならないかも、白泉社だし。

鈴:いや、そこで由希とくっつけば王道はずしで一躍大スターなんだがな(どこがだっ!)
しかし、最初の単行本だし、そこまで長くはなかろうて。せいぜい3巻くらいじゃないか?
つか、それくらいで終わってくれないと惰性以外の何者でもないぞ。

扇:えらいキッツイこと言うなあんた。
王道を使い果たした時に、底力を見せられるかどうかだとは思うがね。
とりあえず、ノリ自体は嫌いじゃないなぁ。

鈴:その割には「ショート寸前」とか、「Wジュリエット」とかダメなんだよな、扇は。
まー、こっちはマンガになーんも求めてないからノリがよかったり、テンポがよかったりすればいーんだけどー(笑)
じゃぁ、意外と長くなったけど、そろそろこの辺で締めておくかね。

扇:まだ一巻しか出てないので、試しに買ってもいいかなって作品です。
では、さ~よ~お~な~~~~~ら~

鈴:買ってって古本屋でか?
まー、著作権うんたらがうるさくなってきた昨今なので、なるべく、極力、財布または大蔵省の許すかぎり、ふつーの本屋で買いましょう。
ともあれ、定番中の定番なので、安心して読めます。
それではこの辺で、さいなら、さいならっ、さいなら……っ


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