つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

もともとは白組

2007-04-19 19:59:30 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、珍しいメディアミックスだよなの第870回は、

タイトル:しにがみのバラッド。(1~2巻:以下続刊)
著者:和泉明日香 (原作:ハセガワケイスケ)
出版社:白泉社 花とゆめコミックス(初版:H18)

であります。

鈴:もういい季節が過ぎちゃったなぁのLINNで~す。

扇:ああ、墓場巡りか? と聞いてみるSENでーす。

鈴:彼岸はもう1ヶ月も前じゃっ!!

扇:ちょっと違ったか……。
じゃあ、地獄巡りか?

鈴:ひとりで鬼と散策でもしとれっ!!

扇:血の池地獄でオリエンテーリングかぁ……。
むか~し、そんなゲームがあった気がせんでもない。

鈴:妖怪道中記だな?

扇:間違ってはないが、ちょっと古過ぎやせんか?

鈴:古くはないぞっ!
80年代だ。70年代が得意な相棒よりは新しい話だ(爆)

扇:蹴倒すぞ。
あれほど歳をバラすなと言うたのにおのれと言う奴はだなぁぁぁ~!!!

鈴:歳をバラすなって……。
やっぱり鯖読んでたんだな。(笑)
……あぁ、いかんいかん、重要な個人情報をおおっぴらにしてはあかんよなぁ。

扇:死ぬか?

鈴:やーなこった。
こんな若い身空で死んでたまるかい。
もっとあんなことして、あんなもの買って……。

扇:おのれ亡者めが……。
木劇108回目にして、煩悩が消えるどころかさらに増えるとは、まこと欲深き男よ。

鈴:趣味には亡者にもなるわさ~(笑)
……って、108回目だったのか……煩悩の数だけ木劇がある。
う~ん、いいフレーズだ。

扇:さすが、煩悩だけで生きてる奴は言うことが違うな。(皮肉)

鈴:まぁな。
なぜか、最近、その単語の前に「子」あたりがつきかけてるのが、かなり痛いんだが(爆)

扇:やはり、隠し子がいたのか……。
鬼畜もここまで来ると立派なものだ。

鈴:隠し子なんかおるかぁっ!!
って、鬼畜はそのままカーバンクルで跳ね返してくれるわっ!

扇:たわけ。
鬼畜でも何でもない私にそんな攻撃が通じる筈がなかろう。

鈴:じゃぁ、備蓄?

扇:何を貯めるんだ?

鈴:金っ!
ぜんぜん貯まらんが……(T_T)

扇:お前、俺にリアルファイト売ってるだろ?(現在金欠)

鈴:( ̄ー ̄)ニヤリッ

扇:ちょっと気功が飛ばせるからっていい気になってんじゃねぇぞっ!

鈴:誰がそんな非常識なことが出来るかぁっっっ!!!

……ったく、どんどんわけわからん方向に行きそうだから、そろそろまじめにストーリー紹介をしておこう。
本書は、原作があるように、もともと電撃文庫で出版された人気シリーズのメディアミックス作品。
主人公の死神が、様々な人物(キャラ)、またはそうした人物の身近なキャラの死に際して、生きているほうの人間のために死神らしからぬ気遣いを見せて、生きているほうの人間の心を癒すオムニバス形式の物語であります。
……って、なんかまじめすぎてさぶいぼ……(笑)

扇:慣れってのは怖いねぇ。(笑)
毒の「ど」の字も感じられない時点で、かな~り俺向きではないが、お前さんが好みそうな話ではあるわな。
んじゃ、今回も楽に解説が終わったところでCM行っとくか。

鈴:そうねぇ。
ハッピーエンドも、この手の切ない話も私好みだねぇ。
まぁ、そうは言っても、小説より、こっちのマンガのほうがいいけどね。
じゃぁ、CM行っとくかね。


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鈴:では、まずは主人公兼ヒロインのモモ。
死神Aの100100号と言う番号の100と100をもじってモモと言う通称にしている。
無表情系の属性を持つヒロインで、死神なので死をもたらす存在なのだが、お約束のように感情的にならないだけで、基本的に人間好きな子。
死ぬ予定の人間、又は死んだ人間と、その死者に関わる関係者の思いに答えて、あれこれ世話を焼いたりするのが得意。
……なんか、これ以上書くネタがない……(爆)

扇:では、狂言回し兼ナレーターのモモ。
ストーリーのメインは飽くまでこれから死ぬ予定、あるいは死んだ存在であり、モモは積極的に介入すると言うよりは見守ることの方が多いので、キャラとしては――薄い。
人気取りのためか、単に奥ゆかしいのか、かなり静かな性格なので、迷いまくっている人間に大してやきもきすることもなく、ほんのちょっと手を差し伸べる程度。
どこぞの死界の門を守っている女性のように、「お逝×なさい」とかゆー決め台詞でもあればまだ良かったのだろうが、それすらないため、二巻まで通して読んでも空気のような印象しか……あ、言っちゃったよ。
(盛大に喧嘩売ってますな)

鈴:まぁ、基本的にこいつが出張るよりは、そのときのゲストキャラがメインの話がほとんどだからなぁ。
では、次にモモの仕事仲間のダニエル。
黒猫に羽根が生えたいかにもなビジュアルで、感情を表に出さないモモの代わりに、あれこれ怒ったり喚いたり自分やモモの紹介をしたりするものの、たいていは口の出し過ぎでモモに止められる、と言うお約束しか存在意義がない子。
……あれ? なんかさりげにとんでもないことを言ってる気がしないがまぁいいや。

扇:お目付役として、もうちょっと強力なら面白かったんだがな。
一応、怒りはするが、基本的にはモモのやりたいようにやらせてるし。
少年漫画だと、まんま監視役だったり、『死神の処刑役』だったりするのが素直なラインだが……それはないだろうなぁ。
ま、相棒共々、ただの進行係なので薄い奴ではある。

鈴:絵柄もあっさりしてるから余計そんな感じだよなぁ。
……しかし、もうこのふたりを紹介すると他に紹介するキャラがいないな。
オムニバスで毎回ゲストキャラ変わるし。
なんか、この話でこのキャラは紹介しときたい、ってヤツいる?

扇:いないな。
と言うか、どの話のキャラもステロタイプで魅力に欠ける。
定番じゃない奴が出てきたと思ったら、頭のネジが飛んでるだけで、中身は砂糖七杯ぶち込んだミルクティーに等しい甘々人間だったりで……なんだかなといった感じだ。
基本的にハッピーエンドに持っていくタイプの作品だし、恋愛要素も濃いので仕方ないっちゃ仕方ないんだが、死を扱った物語にしちゃキャラが軽いわな。

鈴:まぁ、軽いからモモとかは人気あるんだろうけどな。
だが、もともとがラノベにしてはマシなほうだとは思うけどね。
白泉社でマンガにしても、他のがけっこうレベル高いマンガ多いから、もとの小説の人気がなけりゃ埋もれてる作品だとは思うがねぇ。
橘裕みたいに毒でもあれば、またおもしろいんだろうが、原作を考えると無理か。

扇:モモは、狙いまくってるからな。
女性の人気はともかく、男性の人気はそれなりに取れるだろうて。
その意味では確かに、原作の人気がなくて、単品で白泉社で出てたらいい感じに消えてそうな作品ではある。

鈴:まぁ、もともとラノベだし、キャラ人気が出なけりゃどうしようもないところがあるからなぁ。
それを花ゆめのコミックスにしたのが意味不明だが。
それにしても、消えるのは確かだろうな。単行本すら出してもらえないで消えそうだ。

扇:作品として評価する気がこれっぽっちもなさそうなことを言ってんなぁ……。
何か気に入ったエピソードとかないのか? 当然、俺はないが。(爆)

鈴:いちおう、ないわけではないが……単行本未収録なんだよ(爆)
まぁ、もうとりあえず、書くことないし(毒)、そろそろ終わっとくかぁ。
では、何か微妙に褒めてないですが、今回の木劇はこの辺で閉劇であります。
ちなみに、NG集とかはありませんのであしからず。
では、さよ~なら~

扇:微妙にどころか、全然褒めてないぞ。
ともあれ、毒にも薬にもならない薄味な作品です。(大毒)
NG集……? LINN君が山から落っこちかけたシーンとか、トロッコを止めきれずに吹っ飛んだシーンとかありますけど、本作とは無関係なので割愛。
では、ファンを盛大に敵に回しつつ、閉幕致します。さよーならー


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