さて、少ーし悩んでしまう第343回は、
タイトル:間違いだらけの時代劇
著者:名和弓雄
文庫名:河出文庫
であります。
TV、映画等の時代劇の間違いを指摘する好著。
おかしな作法、不自然な言葉遣い、時代設定を無視した演出等々。
実際に時代考証を行ってきた著者ならではの鋭い批判が炸裂してます。
道具の形態、衣服の色調、生活習慣……その他諸々の時代を象徴するもの。
これらにはすべて歴史があり、そうなった理由が存在します。
もちろんすべてが理に適っているわけではありませんが、意味なく決められたものなどないのは確かです。(駄洒落でそうなっているものも含めて……笑)
著者は時代考証の誤りを指摘しつつ、正しいものが定着した理由についても解説してくれています。
特に武器の使い方に関しては、見栄えはどうあれ、実際の用法の方が遥かに合理的だと感じました。
時代劇ファンとしては、そこまで言われると何も作れなくなってしまうと思う部分もあるのですが……。
ちなみに、著者は時代劇のアレンジを全否定しているわけではありません。
説得力のないもの、世界観を破壊しかねない嘘を嫌っているだけです。
『時代劇は、チョン髷を頭にのせ、刀を腰に帯びた現代劇であってはならぬ』という主張もされています、ま、私はこれは好みだと思いますが。
時代劇ファン、時代物が好きな方にオススメ。
自分の中の常識に疑問符を付けたくない方には不向き、かも。
タイトル:間違いだらけの時代劇
著者:名和弓雄
文庫名:河出文庫
であります。
TV、映画等の時代劇の間違いを指摘する好著。
おかしな作法、不自然な言葉遣い、時代設定を無視した演出等々。
実際に時代考証を行ってきた著者ならではの鋭い批判が炸裂してます。
道具の形態、衣服の色調、生活習慣……その他諸々の時代を象徴するもの。
これらにはすべて歴史があり、そうなった理由が存在します。
もちろんすべてが理に適っているわけではありませんが、意味なく決められたものなどないのは確かです。(駄洒落でそうなっているものも含めて……笑)
著者は時代考証の誤りを指摘しつつ、正しいものが定着した理由についても解説してくれています。
特に武器の使い方に関しては、見栄えはどうあれ、実際の用法の方が遥かに合理的だと感じました。
時代劇ファンとしては、そこまで言われると何も作れなくなってしまうと思う部分もあるのですが……。
ちなみに、著者は時代劇のアレンジを全否定しているわけではありません。
説得力のないもの、世界観を破壊しかねない嘘を嫌っているだけです。
『時代劇は、チョン髷を頭にのせ、刀を腰に帯びた現代劇であってはならぬ』という主張もされています、ま、私はこれは好みだと思いますが。
時代劇ファン、時代物が好きな方にオススメ。
自分の中の常識に疑問符を付けたくない方には不向き、かも。
なんで、刀をさしたまま部屋へ入るんだ!とか、なんで、「家康様」なんていうんだ、とか、時代劇や小説を読むとついつっこんでしまう私。これを読んだらまたつっこみどころいっぱいになってしまうかも…でも、おもしろそうです。