つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

来たっ! クレイモア最新巻! ~つれづれ号外~

2008-05-03 22:41:52 | つれづれ号外
さてさて、放置状態からようやく復活の号外伍回目は――。

タイトル:CLAYMORE――クレイモア 第14巻
著者:八木教広
文庫名:集英社 ジャンプコミックス

であります。

完全に放置状態だった『つれづれ号外』ですが、クレイモアの最新巻が出たのでちょいと復活してみました。
以前に紹介したのが二年と五ヶ月前(爆)なので、間四巻ほどすっ飛ばしてますが、それについての話はまたいずれ……。
号外なので例によって、既刊読了前提&ネタバレ満載で参ります、未読の方はくれぐれも御注意下さい。

組織に復讐するため、遂に立ち上がったクレア達・七人の侍!(笑)
しかし南下した矢先、深淵の者リフルと組織の覚醒者討伐隊の戦いに遭遇してしまう。
再びクレアと対峙したリフルは、面白いものを手に入れたので自分に協力しないかと提案するのだが……。

一方、現ナンバー47のクラリスは、ナンバー4のミアータとコンビを組み、かつてのナンバー3・ガラテアの討伐に向かっていた。
精神的に不安定な面はあるものの、圧倒的な戦闘力で妖魔を屠るミアータに、クラリスは密かに恐怖を覚える。
旅の果て、遂にガラテアの潜伏地を突き止めた二人、そこは――。

――というのが、前巻のおおまかな粗筋。
で、本巻ですが、クレア達の動向はひとまず置いといて、丸々クラリス達の話になってます。
前巻と同じく本編四話+外伝二話構成なので、話の進行は遅いのですが、クオリティ高いんで無問題。
(エンジェル伝説の頃からそうだったけど、八木さん短編も上手いよなぁ……)

ガラテアの潜伏地は、かつてクレア達が訪れた聖都ラボナでした。
ってことで、二巻で登場したシドとガークのコンビがゲスト出演。
さりげに、シドの方は髪伸ばして前より格好良くなってたりします。七年歳を喰ってる筈なんですが。(笑)

肝心のガラテアですが、シスターに扮して教会に隠れてました……狙いまくってますね。(だが、それがいい)
フォロー専門(笑)なのに大見得切ってガラテアに喧嘩を売るクラリス、獣のように襲いかかるミアータ、そして……フードを外し、久々に読者の前に素顔を晒す防御型最強戦士!
問題は、ガラテアがどうやって数年もの間、人の都にいられたか、なのですが――

「目を潰してから…以前より妖気を読む力が上がったんでな…」

ガラテア様来たぁぁぁっ!
作者のお気に入りだからか、読者人気が高いからか、その両方なのかは不明ですが、鮮烈と呼ぶに相応しい見事な復活をしてくれました! 八木さん、凄くいい仕事してます!
しかも、自分の目を潰してまでラボナに残っていた理由が、この地に潜む覚醒者を倒し、町と人々を守るためってんだからもう、盛り上がるなって方が無理。ガラテア様、相変わらず最高です。

んで、クレイモアが三人揃ったことに呼応して、強力な覚醒者・鮮血のアガサ登場。
しかし、飽くまで組織の命令を実行することに拘るクラリスは、アガサを無視してガラテアを狙います。
アガサとミアータ、二体の化物を相手にして、さすがのガラテアも満身創痍になるのですが――後はコミックスの方でお楽しみ下さい、殆ど言ってしまいましたけど。

本編が四話と短いため、相変わらず凄くいい所で終わってます……そこだけがキツイところ。
外伝の方は、一つがプリシラ対イースレイの話、もう一つがクレアの修業時代の話でした。
イースレイがプリシラに惚れ込んだ理由が判明したり、少ない出番で強烈な印象を残した獅子王リガルドがゲスト出演してたり、クレイモアの(実にらしい)卒業試験が見学できたり、と見所満載でこちらも楽しめました。


あー! 早く続きが読みたいっ!



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