つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

精霊は出てきません

2007-01-11 22:31:18 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、実は結構面白かった第772回は、

タイトル:EREMENTAR GERAD――エレメンタル ジェレイド(1~11巻:以下続刊)
著者:東まゆみ
出版社:マッグガーデン ブレイドコミックス(初版:H14)

であります。

扇:そろそろ宣伝を再開しようかな~と思ってるSENでーす。

鈴:でも宣伝で定着するIP数は何割かなぁと思うLINNで~す。

扇:地道な努力のおかげで、今日の栄光があるのだぞっ!
だからもっとラノベ読みなさい。

鈴:まぁ、そりゃそうなんだが……。
って、なんでラノベに限定されるんだ!!
そりゃまぁ、ラノベだったらIP数は稼げるだろうがなぁ。

扇:ラノベが嫌なら、『世界の中心で、愛をさけぶ』とかでもいいぞ。
俺は遠慮するが。

鈴:あぁ、こいつの作品は、「満月の夜、モビイ・ディックが」を読んだな。
……こいつのは、いくらIP数が稼げようと読むのはごめんだな。
きっと……いや、絶対におもしろくないに決まっているからな。(毒)

扇:そいや、酷評してたな。
他にウケが取れそうな作品と言えば……『ダ・ヴィンチ・コード』『亡国のイージス』『嫌われ松子の一生』とかか?
あ、先に言っとくけど、私はどれも読む気ないからね。(横暴)

鈴:いや、まず私も読む気ないし~。まぁ、あえて言うなら、「嫌われ松子の一生」くらいかなぁ。
それでもなかなか手に取ることはないだろうがねぇ。

扇:結局……お互い、独自路線を突っ走るだけか。
じゃあ、萌え系読みなさい。
君の得意分野でしョ?

鈴:読むかっ!!!
と言うか、図書館にその手の本はほとんど置いてないから読む機会はないな。

扇:仕方ない……これだけはやりたくなかったが――。
一ヶ月連続で『マリみて』を。

鈴:やめろ~~~~~~~~~(笑)
「マリみて」だけで1ヶ月って……できないことはないが、やりたくないぞ。
それならしばらく「彩雲国物語」を続けたほうがよっぽどかよい。(爆)

扇:それはそれで、ウケそうだな。
じゃあ俺もウケを取るために、一ヶ月連続でコブラ一巻ずつ紹介するか。

鈴:思いっきり趣味じゃねぇかよっ!!!
ったく……それならやっぱり私が1ヶ月連続で「マリ見て」を……(爆)

扇:やるんだな?

鈴:いや、やらんぞ。

扇:そうか……やるんだな?

鈴:……やらんっ、やらんぞっ。

扇:本っ当ぉ~にやるんだなぁぁぁ?

鈴:やるわきゃなかろう~~~~~~~
だいたい、「マリみて」は、主人公のあの女のコ以外の話は、すんごいどうでもいいから1ヶ月もつわけないし(爆)

扇:(くすっ)
全巻買って読んだ奴が何言ってやがる……。

鈴:なに、読んでるから言えることだよ。
まぁ、全巻買ったのは無意味だったけどな(喧嘩売り)

扇:無意味って、あーた……。
膨大なストックを与えてくれたことに多少は感謝しろよ。
後半けなしまくってた『ヴァンパイヤー戦争』だって、一応役には立ったろ?

鈴:ストックってなぁ……。
使えなけれりゃストックの意味は大してないんだが……。
って言うか、実は短編集とか、記事にするほどのものでもないのがほとんどなんでな(毒)
まぁでも「ヴァンパイヤー戦争」は、いい記事稼ぎになったよなぁ(爆)
ありがとう、笠井潔って気はあるぞ(笑)

扇:でも、他の作品を読む気はないんだな?(笑)
じゃあ、リンリンが思いっきりファンを敵に回したところで真面目な話をしましょう。
エディルレイドと呼ばれる生体兵器を駆使する組織によって父王を殺され、国を奪われた悲劇の娘・アシェアが、最高位のエディルレイドである七煌宝樹・ジィンとともに旅をする正当派ファンタジーです。

鈴:それは青レーベルの話やっ!!!
この話は赤レーベルだろに。
では、まじめに。
空の賊、空賊に幼いころ、拾われて育ったクー、こと、クード・ヴァン・ジルエットは、戦利品のひとつだったエディルレイドであり、最強の血統であるレザーランス一属のレヴェリー・メザーランス、通称レンと出会う。
そこへエディルレイド完全保護協会アークエイルの面々がレンを保護するために襲撃(?)し、辛くもそれを逃げ出したふたりは、レンの望んでいるエディルガーデンへの旅路を、ひょんなことからアークエイルの面々と、エディルレイドを狙う敵と戦いながら進んでいく物語であります。

扇:作者がゲームのキャラデザやってたからか、前作がゲームの漫画版だったためか、ここらへんの展開はいかにもゲーム的だぁね。
少年漫画的主人公がボーイ・ミーツ・ガールして、なし崩し的に仲間が増えて、実はすべての鍵を握ってるのはヒロイン……ってやつだ。
ま、その場しのぎなストーリーでも、面白ければいいんだけどね。(笑)

鈴:とは言え、その場しのぎ、とは言いにくいところもまぁあるんで。
確かにお約束なボーイ・ミーツ・ガールのアクションものではあるが、もともとイラストレーターとは思えない、しっかりした作品ではあります。
まぁ、とりあえず、なんかここですでに「オススメです」と言っている気はしないでもないが、キャラ紹介……の前にCM~。


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扇:では、主人公のクー・ファン・シーマ。
騎士とダイバー、両方の能力を備えたバイアと呼ばれる存在で――。

鈴:それファイブスターやっ!!!
ったく、やり直しっ!

扇:ちっ……ノリの悪い奴め。
では、一応――主人公のクード・ヴァン・ジルエット、ことクー。
野郎テイスト全開な連中に囲まれて育ったためか、初めて言葉を交わした同年代の少女(に見える)レンに惹かれ、彼女に付いていくことを提案する……が、0.05秒でフラれた素敵な純情少年。(笑)
一見すると、レンの小綺麗な顔に惑わされたように思えるが、実は目的を持って生きる彼女を見て、人生の目的と呼べるものがない自分と比較し、憧れたというのが真相。このあたり、考え方に甘さはあるものの、生きることに対して真面目な子なのは間違いない。
ちなみに、初めてレンを見た時に封印されていた彼女を人形と勘違いし、身体の固さを確かめるため速攻で胸に手を伸ばしたり、初めて温泉宿に泊まった時に成り行きから裸のシスカを押し倒したりと、純情故にお約束をハズさないとこは素敵である。(爆)

鈴:そーねー。ちなみに、クーの趣味は「うさみみ」(=ばにぃがぁる)である。
では、本作ヒロイン、レヴェリー・メザーランスことレン。
通常でさえも稀少とされるエディルレイドの中でも、さらに稀少な七煌宝樹の血統である極めて強いエディルレイド。
クーがいた紅山猫レッドリンクスと言う空賊の戦利品として奪われ、クーをパートナーとすることとなる最強のエディルレイドのひとり。
通常は、無表情で過去の経験等から人間嫌いであったが、まっすぐなクーと出会ったことにより、武器として、さらにひとりの人間として成長していく。
何らかの理由により、エディルガーデンへ向かうことを使命としている。
ちなみに、戦闘形態などによって消耗した体力を回復する手段は睡眠、と言う極めて危険な特質を持っている。

扇:色んな意味で危険だよな。例えば、クーの色欲を助長するとか。(笑)
でも、この子のキャラが一番立ってるのはギャグ顔してる時かも知れん……。
では、本作の裏の主役・シスカ。
悪質なブローカーや暴力組織からエディルレイドを守るため、彼女達を回収して保護するという建前で動く『エディルレイド完全保護協会アークエイル』の末端工作員。
見た目は某ギル×ィギアの空族娘、性格は某バンパイア×イヴァーの凶暴赤頭巾という非常にオリジナリティ溢れるキャラ(皮肉)だが、後先考えずに行動するあっぽな面と、時折見せる冷徹な職業人の面の使い分けが絶妙で、登場以来最強キャラとして君臨している。
位置的にはクーとレンの中間あたりにおり、大人らしい意見を吐くことはあるものの、基本はどっち付かずの立場で悩む非常に不安定なキャラだったりする。まぁ、そこが魅力なのだが。(笑)

鈴:では、シスカとともにアークエイルのメンバーとして登場したエディルレイドのキーア。
ビキニな服装に、シースルーのひらひらをつけた色気のあるお姉さんな見た目に反し、戦闘後の回復手段が「食べること」というけっこうギャグ担当のお姉さん。
褐色の肌の肉感的な女性だが、武器形態は打突&鎖鎌の攻撃的なエディルレイドである。
しかし、キャラ的に見た目担当と思いきや、さすが人間よりもとんでもなく長く生きるエディルレイドだけあって、人生経験豊富らしく、クーやレン、ついでにパートナーのローウェンなどに、お説教を喰らわすお姉さんぶりも発揮する、このパーティ(?)の裏のご意見番。

扇:実はこのメンバーの要だわな、キーア。
んじゃ、そのパートナーのローウェン。
見た目があからさまにギ×ティギアのカイ・キ×クだったため、シスカのデザインのこともあって、私はしばらくこの漫画に手を出す気になれなかった。(苦笑)
シスカの後輩で、キーアと同契リアクトすればかなり強い筈なのだが、生真面目すぎる性格と押しの弱さからイマイチ目立たない苦労人。
実はパーティに属する人間の中では一番年長だったりするが、クーやシスカよりも理想主義に傾倒しており、年齢の割には頼りがいのない人物である。
大器晩成ってことにして、シスカに喧嘩を売った十一巻以降に期待……かな?

鈴:ん~、ではあとあえて出すとしたら、こいつらって言うキャラを。
ヴォルクス=ハウンド&チルルのエディルレイドハンターとそのエディルレイドのコンビ。
ハンターの名のとおり、エディルレイドを探し、捕らえ、売る商売に身をやつすヴォルクス、通称ヴォルくん(笑)と、見た目は幼女(ただし、エディルレイドのため年齢不詳)のチルルだが、仲介人の依頼によって捕らえたエディルレイドの関係で、クーたちと敵対することとなる。
ちなみに、ヴォルくんはプレジャーでもないシスカに負ける、と言う失態を演じ、やられそうなところをチルルに助けられ、空元気(?)な信条を変節すると言う、いかにも主人公たちの影響で改心する典型的なキャラ。
しかし……、ヴォルくんの変節ぶりを見て、「こいつ、ロリだったのか……」と慨嘆した人間は多数いるに違いない。

扇:ヴォル君って……ものの見事に、カッコ付けの寂しがりやだよなぁ。
オートガードで余裕ぶっこいたり、素手にこだわったおかげでシスカに作戦負けしたりと、あンたって実は格ゲー初心者でしョ? ってな感じの奴ではある。
他にもわんさか出てくるが、とりあえずこれだけ紹介しとけば充分かな~。

鈴:そうねぇ。
あとは、ラサティ&リィリア姉妹とかはいるが、このあともいろいろと出てきそうだし、とりあえずこの巻数ではこんなとこだろうなぁ。
ただ、そういう前に出てきて後で出てくるであろうキャラとかいろいろいるので、ぢつはけっこう完結したらしたで、もっぺん紹介してみたい少年マンガだと思ったりするんだけどね。

扇:そうさね。
十一巻になってもまだ一本通したストーリーが不鮮明とか、作者の仕事の関係上、露骨にグラフィックの元ネタがありそうなキャラが出てくるといった点は引っかかるものの、各キャラの性格の書き分け、及び、個々のエピソードの作り方は上手いので、実は結構読める作品だったりする。(読む前はかな~り偏見があったが)
ま、もう一度紹介したい作品は他にもあるから、木劇リバイバルについてはまた考えるとしよう。
では、相変わらず素直に褒めない木漫でしたが、今日はこのへんで、さよーなら~。

鈴:まぁでも、きちんとオチをつけてくれれば作品としてはOKだろうし、その中で個々のエピソードもおもしろければOKだろう。
実際、いまのところ、本編もサブもそれなりにおもしろく読めるように作ってあるからなぁ。(「聖伝」みたいに途中だけよくてラストがヘタレなんてことにならんことを、実は祈ったりはするけどね)
とは言え、いまのところ、各キャラのエピソードなど、十分に楽しめる作品でありますので、相棒ともども、ぢつはオススメな少年マンガであります。
と言うわけで、今回の木曜劇場はお開きであります。
では、さよ~なら~

で、どっちが主役?(笑)

2006-12-28 21:13:50 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、腹話術って使えたら楽しいよね、な第758回は、

タイトル:人形草紙 あやつり左近(全4巻)
原作:写楽麿  漫画:小畑健
出版社:集英社 ジャンプコミックス

であります。

扇:ついこないだPS版FF1をクリアしたSENでーーーす。

鈴:苦手なはずのシミュレーションゲームのサモンナイト4を延々やってるLINNで~~~~す。

扇:で、今度は誰を手籠めにするんだ?

鈴:手込め3だけやっ!!
……たぶん……。
まぁでも、いつもの「夜会話」では、当然竜の子に決まっておろう。

扇:ああ、元気系ロリね。

鈴:……竜の子って、3種類いるからロリだけじゃないんだけど。

扇:でも、君が選ぶのは元気系ロリ。(笑)

鈴:ふっ……、選んでないわぁっ!
あ、でも、やってると3で出たマルルゥが番外編で出てちょっとうれしい(爆)

扇:やっぱり、元気系ロリか。
まぁ、君の嗜好はよく知ってるから、敢えて止めないけどね。

鈴:つか、止められんのか?

扇:止・ま・ら・な・い♪
さぁ、ココナッツボーイズのメンバーって、何人言えるかな~?(笑)

鈴:ひとりも言えん……。
……つーか、C-C-Bのほうが有名だろ。

扇:敢えてそこで、ココナッツボーイズと言うところに味があるのだよ明智君。
まー、俺もメンバーの名前全然憶えてないけど。(爆)

鈴:憶えてないんかいっ!!!
まぁ、Wikiで引いたら思いっきりヒットしたけど。
相変わらず、このあたりのネタって、Wiki強いよなぁ。

扇:どれどれ……。(Wikiを引く)
何というか……ほんとに憶えてないな、個人では。
曲も、『Romanticが止まらない』しか知らないし。(爆)

鈴:知らないっつーか、この「Romanticが止まらない」だけでじゅーぶん。
すべてとは言わなくても、たぶん、カラオケ行ったらほとんどは歌えるはずだ。

扇:すまん、赤ペラで歌える。(笑)
というわけで、次回のカラオケのネタは決まったな。
まず初手に『ああ電子戦隊デンジマン』を歌って――。

鈴:うむっ!!!
……つか、このあたりの曲は最初のころでなければ、喉を潰すからなぁ(笑)

扇:その癖、シメは『ウィー・アー・ザ・ワールド』で、お前がシンディ・ローパーなんだよなぁ。
まぁ、俺もレイ・チャールズだったりするが。(笑)

鈴:まー、シンディ・ローパーは……声高いからなぁ、こいつ……。
しかし、このところ、締めは完全に「We are the world」だよなぁ。
前は、「まんが日本むかしばなし」、そしてその前はダンバインの「見えるだろうバイストンウェル」だったのになぁ……。
つか、なんなんだ、この変遷は……(笑)

扇:言うな……俺もその選曲は正直どうかな~、とは思ってたんだ。
あ、次回のオープニングは麻倉未稀の『HERO』で確定なんでよろしく。

鈴:「HERO」か……望むところよっ!!(笑)
しかし、なんか最近のカラオケって、こういうなつかしの曲のほうが最近多くなってないか?

扇:そうでもないぞ、アニソンだけは最新のを歌ってる……筈だ。
何なら、もっかい『亡國覚醒カタルシス』歌おか?(笑)

鈴:アニソンだけ、ってのがある意味、悲しいところではあるが……。
だが、見てるぶんだけでCD買うとかしてないから1番しか歌えないのばっかりだが~(笑)
で、歌うか、っつってな……。
あ、でも、前歌ったとき、ぜんぜん気にしてなかったなぁ、その歌。

扇:まぁ、原曲は何と言うか……わざとコード外して歌ってるんで。(笑)
んで、カラオケの話は次回の会合に回すとして、そろそろ本題に移るかね?

鈴:そうね。
じゃぁ、毎日電車でスリを働く青年が、人形を手に入れて、スリ稼業に精を出すとともに、いつのまにか殺人事件に巻き込まれて、それを人形とともに解決する少年マンガであります。

扇:そんな感じかね。
では、ストーリー紹介も終わったのでCMを――。

鈴:そんな感じっててめぇ……。
スリ稼業は思いっきり「マリオネット師」やっ!!!

扇:『ぶるぅ☆ピーター』とか『霊能バトル』の時代だな。
小畑の絵でもう一回やったら受ける可能性もあるかも知れんが……。

鈴:まぁ、私の場合「すくらっぷブック」だが……(爆)

扇:『きみはノルン』とか――って、何で小山田いくの話になってるんだ!
まったく……仕方がないから、私が真面目に解説しよう。
『右近』という名のからくり人形を操る青年・左近が、自動人形絡みの殺人事件を解決していくバイオレンス・アクション。
全身に武器を内蔵した右近と自動人形の戦いは圧巻です。

鈴:バイオレンス・アクションか!?
つか、えーっと、文楽の人間国宝の孫である青年橘左近が、行く先々で遭遇する殺人事件を、相棒の文楽人形右近とともに解決する正統派の推理ものであります。

扇:普段は気弱で頼りない主人公が、人形を動かし始めた途端に冷静なキャラに変貌し、一人漫才をかましつつ事件を解決していくという……いわゆる二重人格探偵モノですね。
真面目なストーリー紹介が終わったところで、今度こそCM~。


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扇:では、主人公の橘左近。
人間国宝橘左衛門の孫にして、天才的な人形使い。
眉目秀麗の美青年だが、とにかく気が弱く、右近がいない時はただの役立たず。
右近を操りだすと、性格はおろか顔まで変貌し、鋭い観察力と推理力を発揮して事件を解決する――まんま変身ヒーロー。
ちなみに、変身すると好戦的になるというお約束も守っており、凶悪犯に対して啖呵を切るという場面もあった。
某デスノートのライト君と対決させてみたい人物だったりもする。(笑)

鈴:では、次に左近の相棒の文楽人形、右近。……別に、血液がさらさらになるとか、呑んだあとに飲むとか、そのあたりものとは別物。
左近が操る人形だが、人形らしからぬほどに人間味のある姿で描かれ、左近とは対照的に、感情豊かで直情的な性格をしている。
……が、見た目と絵柄、その他諸々はどうあれ、左近が操ってる時点で、こいつの行動、言動すべて左近である。

扇:そう、実は左近ってアイドルマニアで少女趣味なんだよなぁ。(笑)
では、その左近の叔母・橘薫子。信じられない話だが、刑事。
強引に自分のことを『薫子姉さん』と呼ばせ、子供でも考えないような安直な推理を披露し、最後は右近に馬鹿にされるという絵に描いたようなトラブルメーカー。
ただ、仕事に関してはかなり真面目らしく、毅然とした態度で容疑者達をまとめるシーンもあるにはあった。(笑)
左近が右近を使って変身することを容認しているあたり、実は凄く包容力のある人物かも知れない。
もっとも、結婚した男性が専業主夫を要求されるのはまず間違いないと思われる。(笑)

鈴:まぁ、確かに、この姉さんが刑事って、だいじょうぶか、警視庁!? って気はするわなぁ。
では、作品の本来的なヒロインの秋月四帆。
ある事件の話で出てきた秋月四姉妹の末っ子で、言動、行動ともに粗暴な少年っぽい様子だが、女のコらしいかわいらしさも見せるヒロイン気質。
通常ならば、事件が起きた話で終わるところではあるが、左近、右近コンビを追いかけてきて、薫子姉さんとともに、コンビのサブとしてメインキャラの仲間入りを果たす。
ショートカットの似合うかわいらしい子で、作品が終わらなければ、左近とのラブコメもきっと予定されていたに違いない。

扇:予定してただろうなぁ、あからさまに左近に惚れてたし。
しかし、右近がこの娘にセクハラ発言してたってことは……左近も……。(以下略)

鈴:それは言ってはいけない。
いちおう、左近と右近は、別にキャラとして描かれてるからなぁ。素で読めば、いわゆる人格のある人形、として見えるから、まぁ、いーではないか。
左近は、優秀な人形遣い兼推理の完璧キャラっぽく描かれてんだからよ。
内実は、右近そのものだとしても。

扇:つーか、右近を操り出すと、左近って人形っぽくなるんだよね。
こういう、『人形使いらしい雰囲気』ってのは上手く書かれてたなぁ。
事件は、をいをいってな感じのも多かったが。
ま、ミステリのネタバレするのもアレなんで、今宵はここまでに致しとうございます。
では、さーよな、らっ

鈴:そーねー、左近は右近使わないと、ただの気弱な優男だし。
……にしても、右近がいなけりゃ何にも出来ない推理もの主人公っていったい……。
ともあれ、私的に超絶的且つ最高に大嫌いな「金田一少年の事件簿」の二番煎じのそしりを受けつつも、キャラ的にはこっちのほうがよっぽどかマシな作品であります。
褒めたところがあんまりないような気はしますが、オススメ……しないでこの辺で逃げます。
と言うわけで、さよ~なら~

か×ちゃワ×ンではない

2006-12-14 23:15:58 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、実は少女漫画ぢゃないのか? な第744回は、

タイトル:G・パッション(全三巻)
著者:渡瀬のぞみ(旧渡瀬希美・かえんぐるま)
出版社:学習研究社 NORAコミックス

であります。

扇:脳内で亡國覚醒カタルシスが無限リフレインしてるSENでーす!

鈴:どうやら壊れているらしい相棒を冷ややかに眺めるLINNで~す。

扇:聴きたいなら貸してやるぞ。(笑)

鈴:貸してやるってどんなのだ?

扇:わざとコードはずしたような歌い方する曲だ。
最初に聴いた時、乗れるか乗れないかで評価が真っ二つに分かれると思われる。

鈴:うわ……ぜってぇ聞かねぇ
無駄な変調、しつこい半音ずらしは聞くに堪えん(素)

扇:一つの個性ではあると思うんだが……最初聴く時は間違いなく引っかかる。
え? ここで変調すんの? みたいな感じで。
と言うわけで、次回君の車に乗る時のBGMは決まりだな。(笑)

鈴:……それはゼッタイに合わないな。
って聞かねぇっつってんだから、ずぇったいかけんぞっ! カーショップ行ってカーオーディオ取り外してでも聞かんっ!(爆)

扇:だったら、是否とも聴かせてやらねばならんな。
デオデオでポータブルCDプレーヤーと携帯アンプ買って、フルボリュームで流してくれよう!

鈴:是は否、ってどういう意味?

扇:最近五色増えたなぁ……。
やっぱLINN君の呪いかねぇ。

鈴:何色と何色と何色と何色と何色?(笑)
呪って……はおらんぞ、このごろは護摩壇焚いてないからなぁ。

扇:昔は、赤と青と緑と黄色と桃色だったんだが、最近は赤と黒と青と黄色とピンクかね。
ちなみに、今はピンクの中の人もちゃんと女性がやってるっぽい。
ところで、お前は修法のたびに護摩壇を燃やしてるのか?(笑)

鈴:桃色ってのがミソだよなぁ……昔は。いまじゃ、ピンクだし……。
……って、結局護摩壇も全部萌えちまうんだからどっちでもいーじゃん?(笑)

扇:一番変遷が激しいのが黄色かね、男女どっちもいるし。
そうか……全部萌えちまうのかぁ。
最近の君って、そっち方面に染まってないか?

鈴:染まってはおらんぞ。
ただ、おっさん的にこ~ほほえましい子はかわいいと思うようになったがな(爆)
ウィッチブレイドのリコちゃんとか、サモンナイト3のマルルゥとか……。

扇:やっぱりロリだったのね。
LINN君だけは違うって信じてたんだがなぁ。

鈴:誰がロリだ、誰がっ!!!
……ったく、ちっこくてほほえましいかわいらしさがいーのではないか。

扇:その台詞を××代独身男が言うと怪しく聞こえるんだよ。(笑)

鈴:何を言うかっ!!!
きっと、SENも見たら、「……悪くない……」と思うにきまっているっ!!!

扇:いや、可愛いのは可愛いと思うよ。
画面に長時間出てるとウザくなるだけで。

鈴:でもかわいいんじゃんかよ(笑)
あ、でも、マルルゥは長時間出てきてもかわいいぞ、妖精だから(爆)

扇:これはバトル物すべてに言えることかも知れんが……ああいう『マスコット』というか、『主役が戦う理由』みたいなキャラって、クライマックスに近付けば近付く程邪魔になるんだよね。
要は、戦うだけが人生じゃないとか、殺し合う以外に解決の道があるみたいな少数意見を吐くためにいるんだろうが、結局のとこバトル物ってのは敵をぶっ殺してナンボだから、単にストーリーの流れを悪くするだけって場合が多い。

鈴:あー、その「マスコット」は、イコール、ストーリー上、主人公だの何だのに絡んで、しかも色恋だの何だのを出しつつも、実はまったくストーリー上に関係のない主要女性キャラのことだろ。
まー、ガ○バーのあの子とか……。

扇:そう、一言で言えば、君のようなタイプを釣るための客寄せパンダだな。

鈴:誰がつられるか。

扇:ウィッチブレイドを視ようと思った理由は?

鈴:GYAOで一話からやってたから。

扇:キャラクター紹介で最初に目がいったのは?

鈴:当然、マサムネに決まっておろう!!!(ルードヴィッヒ革命参照(笑))

扇:しっかり釣られてんぢゃねぇか、別の方向で。
ちなみに、いつから主役の名前は独眼竜になったんだ?

鈴:Σ( ̄□ ̄)!
い、いや、違うぞ。きちんと、あの親子のお話に惹かれたに決まっているではないかっ!!!
……って、いつから独眼竜になったんだ、あの母親は。

扇:えーと……(公式サイトを調べる)……公式上の名前は天羽雅音になってるんだが。
それとも、これでマサムネと読むのか?

鈴:読むかぁっ!!!
それは「マサネ」だ。
まぁ、胸がでかいから、「マサムネ」とあだ名を付けられただけだがな。
ちなみに、梨穂子のリコは不明。……つか、マサムネが最初っから呼んでるし~(笑)

扇:梨穂子-穂=梨子、ってとこかね。
って、また魔女刃の話になってるから、普通の話に戻そう。
気弱な少年が神に取り憑かれて、憑鬼と戦う話だったっけか?

鈴:いったい何の話だ!?
……ったく、いたいけな少女をだまくらかすのを始めとして詐欺街道まっしぐらな極悪野郎の天中殺なマンガだろ。

扇:同作者の『薬師』だ。つーか、こっちの方が有名なんだがな。
えーと……『いたいけな少女』ってとこだけ修正しろ。後は大体合ってる。(笑)

鈴:いちおう、いたいけじゃん?
孤児だし、孤児院守るために、いろいろ(?)金策に駆けずり回ったりとかさ。
まー、腕っ節だけは、育った環境が環境だけにすごいけどね。

扇:そうか?
まー、確かに第一話からコードに引っかかりそうな凄いことしてるけど。
腕っ節については文句なしだな、この漫画の中では最強だ。
んじゃ、CM行くかね。


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扇:では、主人公の一人・アール(アーランド上総)。
見た目はジゴロ、中身はおぼっちゃんな詐欺師。悪知恵は働くが、喧嘩はからっきし。
大企業上総コンツェルンの御曹司として将来を嘱望されていたが、一つのミスが原因で自殺未遂→幼児退行してしまい、復活後は家を出て自由人となった。
エルと出会ったことで、舌先三寸を使って他人の小さな幸せを守るという『気のいい悪党』に落ち着くが、最後は自分が捨ててきた過去と対決せざるを得なくなる。
ちなみに、第一話でエルに本当に手を出すつもりだったのかは不明。(笑)
大きな力よりも、ささやかな幸福を選ぶ、ハリウッド映画に出てきそうなタイプの主人公と言える。
実は重度のマザコンだったりするのは秘密。(笑)

鈴:じゃぁ、もうひとりの主人公兼ヒロインのエル(エルム・信濃)
もともと孤児で、孤児院が再開発で地上げに合うのを救うために、いろいろと金を稼ぐための仕事をしていたが、アールと出会ったことにより、詐欺師に転職する。
粗暴で、ケンカが強く、よく男に間違えられるが、育った境遇から人情味に篤く、計算で人情を理解しないアールと衝突することも多々ある、実は詐欺師に向かない直情派。
その直情的且つ孤児院でのお姉さん的立場から、生活能力皆無のアールに「お母さんみたい」とのたまわれるほどだが、端から見れば、どー見てもいーコンビである。
ちなみに、けっこうお気に入り(笑)

扇:以上……だろうな。
他にもキャラは出てくるが、メインは、このデコボココンビが色々やった挙げ句、くっつくまでの話だし。
しかし、エルム信濃はど真ん中ストレートでお前さん好みのキャラだよなぁ。
直情型ってのもあるだろうが、家庭的ってのがかなりでかいと思われる。

鈴:そーねー、途中、そんなことはまったく見せてなかったが、2巻あたりから、その気が出てきたぶん、余計にかもしれん。
まー、そうは言っても、あとヤ○ザの姐さんのキム姐さんもいい味出してたけどな。
このひとは、単純にかわいいひとやったし。

扇:まー確かに可愛いんだが、飽くまでサブだしなぁ。
ポーカーと並んで、脇役街道まっしぐらだったから、あんま印象強くない。

鈴:えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
3巻の「ふん! 責任とって守ってあげればいーんでしょ!」のシーンはけっこうお気にだで(笑)
かわいいし(まだ言うか(爆))

扇:飽くまで予定調和だからな、あれは。
まぁ、少年漫画らしいヒロインの台詞ではあらーね。
もうちょっと巻数あればそこらへんの話も突っ込めたのかも知れんが……ちょっと打ち切り臭かったからね、これ。(汗)

鈴:まー、いーんじゃね。
これくらいの巻数で終わってくれたほうが、すっきりしてよい。
……と言うわけで、昔のマンガながら、突っ込みどころはあるし、人情話でもあるし、意外にいま読んでもそれなり楽しめるマンガです。
ただし、古いし、このころのかえんぐるまは、マジでマイナーだったんで、見つけるのは、そこそこ苦労する、と思われ。
と言うわけで、今日の木曜劇場は、あ、このへんで、あ、さよ~、あ、な~ら~……あ、べんべんべん♪

扇:うむ、これ以上描くと破綻する可能性の方が高いな。
とっかかりの展開が強引な上、絵も粗いですが、そこそこ読める作品です。
『薬師』はよく転がってますが、こいつはあまり見かけないので、気合い入れて探してやって下さい。
というわけで本日の木曜漫画劇場、これにて閉幕にござりまする。
どなた様もお忘れ物なきよう、気をつけてお帰り下さいませぇぇぇ~

マジックと魔法は違うんだが……

2006-11-30 22:04:31 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、いつ復活するんだろう? な、第730回は、

タイトル:まじっく快斗(1~3:以下続刊?)
著者:青山剛昌
出版社:小学館 少年サンデーコミックス

であります。

扇:何となく風邪気味なSENでーす。

鈴:このところ、かかってる回数が多くなった気がするLINNで~す。

扇:ん? 風邪って一回ひいたら一年は無事じゃないのか?

鈴:インフルエンザとかのウィルスなら1回やったらいーんだろーが……ねぇ。

扇:問題! インフルエンザと風邪の違いを明確に述べよ。

鈴:はいっ! わかりませんっ!!!

扇:駄目じゃん……俺もかなり怪しいが。
ま、風邪は複数の感染症の総称だが、インフルエンザは飽くまでインフルエンザ・ウィルスに感染した時の呼び名ってことで……場合によっちゃ死ぬが。

鈴:死ぬなぁ、インフルエンザ……。
……そういえば、感染症で思い出したが結核の診断を喰らって、隔離病棟でぴんぴんしてたヤツがいたなぁ……(遠い目)

扇:化物クラスの体力だな……。
結核って、昔は不治の病だった筈なんだが。

鈴:なに、形意拳の鍛錬者だったからたぶん気功で治してたんだろう、きっと(爆)
まー、それでもじゅーぶん、化け物だがなぁ。

扇:波動拳で治してたのか……。
確かに化物だな。

鈴:いや、あれ、喰らったらダメージ喰らうだけなんだけど……。

扇:あれも気孔じゃないのか?
某キャラなんかしょっちゅう叫んでるぞ、「気孔拳っ!」って。

鈴:あれを気功にしたら、世の気功やってる人間のすべてを敵に回すと思うぞ。

扇:そっか、気孔って飛ばないんだ~。

鈴:飛ぶか!!!
……なんか、気功に対する世の間違った認識をそのまま言ってんな、相棒。
しかも漢字がそもそも違うし。

扇:!Σ( ̄□ ̄;)
気にするな、ちょっとした変換ミスだ。
間違った認識と言えば……『あやかしあやし』がしっかり時代劇の矛盾にツッコミ入れてたね。五話の、切り捨て御免の話。

鈴:だが、マニアが見れば、突っ込まれるのは必至だがな>誤変換
で、あー、あの斬り捨て御免な。あれはなぁ……「仏ゾーン」でも思いっきりぶつかっただけで斬られてたし、さも当たり前のようにいろんなとこで使われてたからなぁ。
目から鱗は……落ちんかったが(笑)

扇:うむ、武士だからって適当にアヤ付けて町人斬るのが当たり前……ってのは大いなる間違いなんだが、そこを突っ込んでくれたのは良かった。
俺に言わせりゃ常識なんだが、いかんせん、時代劇のイメージが強いのかねぇ。

鈴:常識ねぇ……きっと知らない人間のほうが多いと思うがねぇ。
まぁだが、いちおう史実や時代背景を曲げないことを標榜してるから、その辺りは当然しっかりしとかんとあかんのだろうけどな。

扇:まぁにゃ。
何でアステカ人の子が日本にいるかは今のところ不明だが。
(※SENはこの時まだ六話を視ていません)

鈴:それを言ってはいけない。
きっと、そのうち、何らかの設定が明かされると思っておこう。
……つーか、それがないと、いちおう、こいつ、ヒロインっぽいから、ないと話にならん。

扇:歳の差が凄まじいけど、一応ヒロインだな。
この子だけ肝食ってないところからして、最後に一人だけ生き残るってパターンぽいし。

鈴:まぁ、逆に先にこの子だけ、あと数話くらいで死ぬのもあるだろうな。
まーでも、女性キャラ少ないから死なない可能性のほうが高いかもしれんが(笑)

扇:で、亡骸を抱えて主人公が絶叫か……あり得る。
女性キャラと言えば、追加で誰か出るかも知れんがね。
何にせよ、敵が妖夷な割には普通に時代劇やってくれてるんで、今のところは安心して視られる番組だ。

鈴:追加はまぁ、あるだろうなぁ……。
と言うか、あのふたりだけじゃなぁ。鳥居さんとこのお姉さん、はよ死にそうやし(笑)
ともあれ、アニメ版の「鋼の錬金術師」で素晴らしいラストを作ってくれた會川氏が構成してんだから、まぁ、ろくでもないラストだけは作るまい。

扇:うむ、今のアニメでは割とオススメできる作品の一つだな。
って、何で『木曜動画劇場』になってるんだっ!

鈴:え? いーんじゃないのか?
最近、おもしろいアニメってあんまりないんだし。
途中は見れてもラストが終わってる話ってけっこうあるしなぁ。
……それでもなんかのでーぶいでーは買っちまってるが(爆)

扇:ああ、魔女刃ね。(笑)

鈴:日本語に変換すんなよ……そのまんまだが……。
まぁ、あれはあれでいいのさっ。それなりにおもしろかったから(爆)

扇:ま、あんたが満足してるならそれでいいがね。
じゃそろそろ、『木曜漫画劇場』の仕事に戻ろう。
解説よろ。

鈴:じゃぁ、「名探偵コナン」の対極で、主人公がこそ泥、それ以外、ほぼ同じ。
以上。

扇:合ってるんだが……何だかな。
コナンの悪役がヤバげな連中なのに対し、こっちはちとマヌケなのが違いと言えば違いか。
コナンに出張した時の役回りから想像付くでしょうが、元ネタは怪盗ルパンです。(笑)
んじゃ、CM。


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扇:では、主人公の怪盗キッド、こと、黒羽快斗。
でかコナン(工藤新一)の泥棒版。
以上。

鈴:では、ヒロインの中森青子。
キッドを追う中森銀三警部の娘で、コナンで登場する毛利蘭の本編版。
以上。

扇:をい、それで終わりかよ。

鈴:だって、コナンと設定、ほとんど一緒だし

扇:言うな。
いくらこの二人の会話が、でかコナン&蘭の会話と1ナノメートルも違いがないからって、そこまで言うのはひどいと思うぞっ!

鈴:でかコナンって……新一って言ってやれよっ!!!
でも、この主人公&ヒロインの構図って、「YAIBA」のときも大して変わってないし、いまさらじゃん?

扇:奴は『でかコナン』でいいんだよ、所詮、『探偵物語』のオマージュなんだから。
そう言えば、『YAIBA』の二人もまったく同じだったなァ……少年漫画らしいと言えば、らしいが。
敢えて違いを探すとしたら……コナンより快斗&刃の方が助平で、刃よりコナン&快斗の方が賢しいってことぐらいか。

鈴:それって、特筆しないとわからないくらいの差なんだけどさ。
その割に、こいつ、自分の別の作品のキャラを他の作品で出すの、好きだよなぁ。
この作品にも、 「YAIBA」のキャラ出てたし。
まぁ、ヒロインの女のコが快斗にほだされてるのは、わかる気がする。
あんなちんくしゃより、見た目だけはよさげなほうに靡くのは当然だろうしな。

扇:そいや快斗にはキザ属性があったな、他の二人と違って。
まぁ、シルクハット被って決めポーズすりゃ、それなりには見えるわな。
でも、こうやって小さな違いを探さないといけない時点で……何だかなぁという気はする。
ヒロイン三人組に至っては、そもそも違い自体がないからな。(爆)

鈴:まー、ないわな。
この辺りは、設定の甘さを露呈してるわな。
岡田○武みたいな設定屋と組ませると、かなり読める作品を作れそうな気はせんでもないがね。

扇:あれだな、画面四隅に証・明・完・了のデカ文字が炸裂するわけだ。(笑)

鈴:それは岡田がマンガ描いた場合だけやっ!!!
ったく……あんなあざといやり方するのは、こいつくらいのもんやで。
まー、はまったときには、かなり笑えるが(爆)

扇:ギャグでやるならいいんだがな――島本あたりが。(笑)
えーと、話を戻して、ストーリー的には完全なドタバタコメディやね。
その意味では、死体がわんさか出てくるコナンと作風は全然違うな。

鈴:いちおう、盗まれるか、盗まれないか、って話だからなぁ。
推理ものとは違って、人死にが出にくい話ではある。

扇:快斗を付け狙うマッドなお嬢さん(名前失念)といい、敵役のホームズもどき(同じく名前失念)といい、どいつもこいつもギャク畑のキャラだから、暗い話になりにくというのはあったな。
個人的には、二巻でやった楽屋オチ、の路線でやってくれたらもっと楽しめた。

鈴:楽屋オチね。まぁ、あれはあとがきっぽい話としては楽しめたからなぁ。
延々続けるのは何だが、数巻で終わる話でやってくれるなら、おもしろいのは確かだね。
と言うわけで、なんか褒めてんのか、褒めてないのか、いまいち微妙なところだとは思いつつも、今回の木曜劇場はこの辺でお開きです。
まぁ、少なくとも、YAIBAやコナンよりはおもしろくなかったと思ったりもする今日このごろなところで、さよ~なら~

扇:YAIBA>コナン>快斗ってとこかね。
やはり、ライバルキャラがへっぽこ過ぎたのがちと痛かった。
でもまぁ……まだ終わってないので、今後に期待しましょう。(爆)
では今日はこのへんで、さようならぁ

実はオヤジ最強

2006-11-16 18:34:23 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、そりゃ誰かと二十四時間一緒ってのはたまらんわな、の第716回は、

タイトル:ひもろぎ守護神ガーディアン(全五巻)
著者:緋采俊樹
出版社:秋田書店 少年チャンピオン・コミックス

であります。


 :ちょっと装いの変わったSENでーす。

鈴:ちょっとじゃねぇだろ! と田中(爆笑問題)のように突っ込むLINNで~す。

扇:そうか? さほど変わったとは思えんのだが?

鈴:文字から絵に変わりゃだいぶ変わったと思うぞ。

扇:実験がてらやってみたんだが、やはり旧世代の人間にはちと刺激が強すぎたか……。

鈴:文字ベースの人間だからなぁ。
もっとも、絵が描ければ小説より先にマンガ描いてるだろうがな(笑)

扇:大丈夫、文字にしかできんこともある筈だっ!
漫画の情報量の多さが羨ましくなる時は、多々あるがな。(爆)

鈴:ありまくりだな(笑)
私の場合、場面転換の簡単さは極めて羨ましいところだ。

扇:あと、状況説明ね。
見開きだけで、一瞬にして状況を解らせるって芸当ができるのはいいよなぁ。

鈴:うむうむ。
あとは小物の説明がいらんとこもだな。
絵であれば、いちいち説明せんでもいいが……小説は具体名が必要だからなぁ。
そもそもストールとショールの違いがわからん人間にはきつい……。

扇:それを言うなら、カットソーとシャツの違いって何だ?
デニムとジーンズの違いって何だ?
シャギーとレイヤーの違いって何だぁ~!

鈴:ずぇんずぇんわからん。どれも一緒に見えるぞ。
あっ、そうだ、同僚の女のコのおかげで、ひとつボレロというものを知ったぞ!
やはりこの手の話は、女のコに聞くに限る!

扇:馬?

鈴:ちゃうわっ!
ラヴェルと言うひとが作曲したクラシック音楽だな。

扇:服とか髪の話ぢゃなかったのかなぁ……。

鈴:はっ!Σ( ̄□ ̄;)
……えーっと、確か、ジャケットの短い感じの服だったような気が……。

扇:ああ、Gジャンのことか。

鈴:それもちゃうっ!!
まぁ、男から見りゃ単なるジャケットの一種にしか見えんってのはわかるが……(爆)

扇:なら、皮ジャンか?

鈴:をい……。
ちなみに、同僚の女のコが着ていたのは、編み物だったぞ。

扇:それはカーディガンでしョ?

鈴:そこまで長くはなかったぞ。
……なんか、いかに服の名前がわかってないかってのを暴露しまくってるような気がするな……(爆)

扇:何を言う、俺だって――やめよう、危険な会話になりそうだ。
絵で描きようがない社会構造の説明とかは、文字ベースの方が解りやすいけどな。
世界の雰囲気を伝える場合、文字で絵と張り合うのは無謀だが……。

鈴:説明は文字ベースのほうがいいわな。
マンガでネームがたくさんあるとうざったくなってくるからなぁ。

扇:魔夜峰央みたいに、枠内文が個性になってる人もいるけどね。
でも、小説で解説文が多い作品って嫌いだろ?

鈴:嫌いだ(笑)
まず斜め読みするな。特にSFとか。

扇:即答かよ。
まー実際、話に1ミリグラムも関わってこない、作者の自己満足のためだけの説明は長く読んでると死ねるな。せめて、会話に絡めるとかはして欲しいところだ。
もっともこの方法も、主人公と教師の会話とかでやると、説明文に鉤括弧つけただけってことになりかねんのだがな。(毒)

鈴:まぁ、だらだらと説明されるよりはまだマシだろう、会話文だと。
それでもけっこう適当に読むがな(毒毒)

扇:作家に限らず、誰でも自分の好きな話題になると、省略と過剰説明のオンパレードになるからなぁ。
君の場合、武術の話になるとかなり危険だ。

鈴:そうだなぁ、危険だ、……かなり……(爆)
だから極力武術ものは書かないようにしてる……と言うか、これ、細かく書き出すと、自分で書いてて、キャラがどういう動きしてるのか、わからなくなるから(爆)

扇:そう、俺もさすがにメタ小説だけは書く気がせん。
小説論ぶちまけたら話が弾むのは解ってるが、ヒートし過ぎて読者を呆れさせるのは間違いない。

鈴:まぁな。さんざん記事で書いてて自分でやるのはアホやからなぁ。
……っと、いいころだし、そろそろストーリー紹介に行くかね。

扇:小学五年生の聖舞咲が、自分に取り憑いている兄・勝己の亡霊を祓うために奮闘する話です。
舞咲の心友だけど実は中身の勝己に惚れてる愛梨とか、同級生だけど凄腕の祓い師だったりする天国まほろばなど、とても小学生とは思えない連中が闊歩するドタバタコメディー……になるのかな?
載ってる雑誌は少年チャンピオンだったけど、モロに少女漫画のお約束を連発してるのは御愛敬。

鈴:勝己の亡霊を祓うため、ってのがミソだよなぁ、このマンガ。
いろいろと理由があったりする割には、さっぱりあっさり、舞咲はいらねぇ、っつってるとこがなかなかナイス(笑)
では、キャラ紹介……の前にCM~。

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鈴:では、主人公兼ヒロインの聖舞咲。
「ひもろぎ」という依代兼神に命令することが出来る稀有な体質を持っているため、悪霊(及びその他諸々)に付け狙われるはずだったが、兄の勝己が憑依していることで、これまで免れていた子。
天国に出会い、その能力を自覚するも、大半は役立たずで、天国に傾倒するだけの子だったが、次第に女のコらしさを増すとともに凶暴さも比例(5巻のあれはかなり来ていた)
この子にかかっては、いままで守っていたはずの勝己も厄介者以外の何者でもない。
まー、いくらかわいそうだと何だと言いながらも、いらんもんはいらんとぶっ飛ばすそのキャラクターはけっこう楽しいが。

扇:一巻でいきなり、出て行け宣言してたもんなぁ……舞咲。
では、もう一人の主人公と言うべき聖勝己。
舞咲が生まれた日に事故で死亡し、その後はずっと守護者として妹を守っていた幽霊。
いかにも苦労人っぽいが、舞咲が寝てる間に彼女の身体を使って深夜のおでん屋にしけ込んだり、色んな意味で妹の成長を楽しんでたりと、一歩間違えると外道と呼ばれかねない面も、まぁ……追い出されそうになったのは妥当な線かなとは思う。
後に仲間となる櫂とは馬が合ったのか、しきりに舞咲とくっつけようとしていた。余計なお世話と言うべきだろう……。

鈴:なに、その余計なお世話も、この子がいるからだろう。
で、その「この子」の藤崎愛梨。舞咲の親友で、初手から「舞咲」の嫁……ならぬ婿になるために自らを鍛錬してきた剛の者。ただし、見た目は黒髪ロングな日本美少女。
舞咲に傾倒する理由は過去に死にかけたところを助けられたことによるが、実はそれは兄のほうで、あっさりと舞咲から勝己に鞍替えするあたり、したたかである。
まぁそれでも、舞咲とはいい友達関係にあるからいーか。
でも舞咲、よく考えろ、愛梨がいるかぎり、勝己からは一生離れられんぞ。

扇:愛梨が勝己と危険な関係になろうとした場合……依代って舞咲がやるんだろうしなぁ。
では、舞咲から勝己を祓おうとした少年祓い師・榊天国まほろば
守銭奴に見えて結構甘く、世慣れてるようで純情という、いかにもな少女漫画的彼氏役。(笑)
当然の如く美少年であり、当然の如く表面上は鉄面皮で、当然の如くマザコンでファザコンという、絵に描いたようなキャラ……いや、格好いいんだけどね、背伸びしてる所が。
猛烈なアタックをかけてくる舞咲には、触っただけで金を請求するというつれない態度を取っていたが、最終話でど真ん中直球ストレートのプロポーズを食らい、ものの見事に堕ちる。(笑)
ちなみに、どう考えても作者の趣味の男だということは突っ込んではいけない。

鈴:……突っ込む以前に、小学生だし……。
じゃぁ、キャラ紹介はこんなもんかな。
あと、誰か紹介したいキャラはいるかね?

扇:したい、と言うより、外せん奴はいるな。
三巻で敵として現れ、後に舞咲の彼氏候補その二になる牧村櫂。
自分を庇って死んだ友人がおり、その友人の友人から白い目で見られて捨て鉢になったイジケ野郎。
強引に舞咲の中に霊体として入り込み、神の力を手に入れようとするが、計画性も何もなかったためメインキャラの袋叩きにあって敗北、その後仲間になる。
出てきた時はザコっぽいグラフィックだったが、髪を下ろして美形キャラに転身、暗い過去を持つ三番手みたいな位置で天国の地位を脅かした。(笑)
舞咲とは悪くない感じだったが、いかんせん年の差(明確に書かれてはいないが、十歳差ぐらいの筈)がありすぎたため、最後はさらっと身を引いた。
ただし、五巻の番外編見る限り、作者は諦めていないようである。描いてく内に気に入っちゃったんだろうなぁ……。

鈴:諦めてないんだろうが……まぁ、順当にいけば、天国とくっつかんとなぁ。
あとは……やっぱり、ビンボー神のビンさんかなぁ。見た目麗しく、しかし腰は低く、けれどビンボー神としてきっちり仕事をする、ある意味、万能な神様だったしねぇ。

扇:何だかんだ言って大人だったしなぁ。
たかが貧乏神とか言いつつ、結構強いし、頼れる御方であった。
んじゃ、キャラ紹介も済んだし、そろそろ終わっときますかね。
妙に世知辛い子供達が暴れ回るコメディ……に興味がある方は読んでみて下さい。
ちなみに、こんな子供いねぇ! という突っ込みは入れない方向で。(爆)
ではでは、今日の所はさようならぁ~。

鈴:なに、いねぇって心配はいらんって。
だいたい、絵見てると、考えなけりゃ、誰もこいつら小学生だと思わないし。
実際、私も「そういえば、小学生だったな」と気付くくらいだったしな(爆)
特に愛梨とか……。
と言うわけで、今回の木曜劇場はお開き! にございます~



(ちなみに、LINNはこんな感じ→

帰ってきた偽装夫婦

2006-11-02 20:35:32 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、『ナイーヴ』に続いて、なぜかこれが来る第702回は、

タイトル:ふたりで朝まで
著者:二宮ひかる
出版社:白泉社 ジェッツコミックス

であります。

扇:朝まで踊ってたら足首死ぬと思うSENでーす。

鈴:何やろうと徹夜は死ぬと思うLINNで~す。

扇:体力落ちたよなぁ……昔は二昼夜連続ぐらい平気だっだんだが。

鈴:平気だったのか……異常だな……。
私は1日やったら爆睡してたぞ。
睡眠不足はお肌の敵だからな。

扇:ついこないだ、徹夜でブルーソネット全話見た奴が何を言う。(笑)

鈴:なんでブルソネやねんっ!
ウィッチブレイドや!!
んで、徹夜ではないっ!!
8時くらいから1時すぎくらいまで5時間ぶっ通しで見ただけだ!!(爆)

扇:無修正バージョンを?(笑)

鈴:いらん誤解を与える台詞を言うなぁっ!
まぁ、実際、テレビ放映版と、DVDはちと違うが。

扇:コスチュームが多少変わってるだけらしいな。
ちらっと見た限り、それは装甲の意味ねーだろ! ってツッコミが入るぐらいで、特に規制食らうほどのもんでもないと思うけどねぇ

鈴:まぁ、確かにねぇ。
ちと露出は高いが、規制かけるほどではないわなぁ。
まぁ、確かにそのままにするとうるさいひとびとはいそうだが。

扇:このテの格好ってゲームなんかではさも当然のように使われてるんだがなぁ。
ま、R15指定ぐらいは食らってるかも知れないけど。
しかし、あンた……色々言ってた割には最後まできっちり視たよな。(笑)

鈴:可能性はあるな。
……って、あぅあぅあぅ……。
いーじゃん、おもしろかったんだし、涙腺緩んできたおっさんにはいい感じな話がけっこうあったんだし(笑)

扇:まぁ、バトル抜きにすれば、母と娘のホームドラマみたいだしな。
歳食って人情話に弱くなった独身男には、結構キツイものがあるかも知れんね。

鈴:なに、べたべたなホームドラマだ。
主人公親子のベタっぷりな親子関係にけっこうぐっと来るぞ(爆)
まー、そう言う意味では、見た目よりも比較的まともなストーリーのアニメではあるがね。

扇:ほほう……暇をみてチェックしておくか。
こっちは『幕末機関説 いろはにほへと』ぐらいかな、GYAOで視てるのは。
いかにも幕末伝奇物って感じで楽しいんだが、サブで出てくる遊山赫乃丈一座の芝居は頂けんな……下手な上に、話のテンポを悪くしてるだけだ。

鈴:したまへ。
まぁ、気が向いたら……と言うか、向き始めているが、DVD買うかもしれんから、それを待ってからでもよいぞ(爆)
で、「いろはにほへと」はGYAOではCMとかで出てきてるから知ってるが、そーゆー話なんか……。
でも幕末かぁ……「あやかしあやし」見てるから、江戸ものはいまさら見る気にはなれんかな。

扇:そういう話だ。普通の時代劇を期待すると痛い目を見るぞ。
一座のキャラは周囲の一般人と比べて浮きまくってるし、最初の敵になる奴は刀でパワーウェイブ放つし、主人公は眼が青く輝くし……と伝記物街道まっしぐらだ。
『あやかしあやし』か、当たりだったら君がDVD買うだろうから、それに期待しよう。(笑)

鈴:あー、どーかなぁ。
結局、よいと言ってたハガレンも買ってないからなぁ、DVD。
……そもそも……金ないし……(切実(爆))

扇:買え!
そして貸せ!
すべては俺の健康で文化的な生活のためにっ!

鈴:じゃぁ、
「ああっ女神さまっ」のOVA3巻と映画版と一緒で、なおかつストーリーの概要をそれぞれ400字詰め原稿用紙30枚以内に書いて提出する。
と言う条件付きなら考慮する(笑)

扇:超却下。
まぁ、感想に関しては、原稿用紙30枚以内って時点で、「いらん」で済むんだがな。

鈴:……ちっ……。
じゃぁ、29枚以上30枚以内ね。
出せよ……。
と、出すこと確定と言うことで(貸してやる)、恒例のパターンに行くかね。

扇:以前木劇でも紹介した二宮ひかる、の作品集です。
全五話からなる表題作と、オムニバス短編「ソノ時、彼女は…?」(1)(2)(3)を収録。
「ふたりで朝まで」は、『最低!』に収録されている「いつわりの恋」の続編です。
挙式予定者限定の旅行懸賞に当選してしまったため、偽装結婚した真潮と慎太郎のその後の話。
前作は、旅行から帰ってきて、「離婚しよう」と決める所で終わっていたのですが、本作で、真潮が離婚届けを提出していなかったことが判明――話がこじれます。(笑)

鈴:こじれてたな、マジで。
まぁでも、なんだかんだあっても、収まるところに収まった定番ではあるがね。
じゃぁ、CM行っとくか。


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扇:では、主人公(?)の石和慎太郎。
25歳、プログラマー、真潮の夫。
程良く堅物で、程良く押しに弱く、結構助平という典型的な二宮男。
離婚したと思っていた真潮にアパートを襲撃され、多少抵抗した後、肉欲に負けて彼女と同居することを決めた……実に正直な人物。
当初は、真潮の真意を計りかねて微妙に距離を取っていたが、一度感情をぶつけあった際に開眼(笑)、以後は昼夜問わず××まくる凄い関係に発展した。
自分の立ち位置を忘れて、「結婚しよう!」と言ってしまった時の顔はなかなか笑える。

鈴:じゃぁ、ヒロインの会田真潮。ちなみに年齢不詳。作中から少なし、同級生くらいだとは思われる。
実家の事情により、慎太郎のアパートにもぐり込んだ偽装結婚の相手……のはずだが、実は離婚届を出してないことが判明。会田ではなく、石和真潮だったりする。
押しが強いのか、いかにもな女性キャラなのか、微妙なところを行き来するキャラ。
ただし、相変わらず二宮男を翻弄するところはこれもまた、二宮女といえるであろう。

扇:何と言うか……嗅覚だけで生きてるようなタイプだったな。
自分で離婚しようって言っときながら届けは放置状態だったし、家族にまったく事情説明してなかったみたいだし、最後は最後で慎太郎が追ってくるまで放浪状態って……人生勘がすべてか、をいっ!

鈴:でもまぁ、裏の計算はそれなりにしてそうだがね。
放浪状態も、慎太郎がじれるのがホントはわかってそうだし~(笑)

扇:網にかかるのを待ってる感じはするわな……実際かかったし。(笑)
んじゃ、残りの短編三部作についてもちょっと話しておくかね。

鈴:そーね。じゃぁ、「ソノ時、彼女は…?」の第1話「かわいいあの子」
……のヒロイン、吉田千鶴。事務機器メーカーの営業で、先輩社員と営業に赴く快活な、しかもくちさがない……いや、違う、歯に衣着せぬ言動の25歳。
……まぁ、25には見えないが、八重歯がかわいいけっこうお気にの子(爆)
とゆーか、この子、押しが弱い先輩(男)が赤面する台詞を吐きまくり、真っ昼間にホテルに連れ込む、なんてことをやってたりするが、やっぱり……と言うか、先輩に惚れててやってるところは、二宮女って感じだぁね。

扇:基本的に、二宮の恋愛物はそれで成立してるからな。
えーと……男の紹介はいいか、どの話でも大体同じ性格だし。
んじゃ、二話目『鏡の中の…』の水上洋子。
ちょっと世間知らずな発言と、何となく堅い雰囲気から、職場でお嬢様扱いされている22歳。
本人はそういうイメージを払拭したいと思っているが、方法が解らずにストレスをため続けている。
新人の本木君と先輩後輩関係でギクシャクしており、それを同僚にからかわれたことで日頃の鬱憤が噴出、すったもんだの末に、彼を無理矢理自分の家に引きずりこんで……。(以下自主規制)
何もかも自分の中で処理してしまうタイプなので、襲われた本木君が彼女を理解出来たがどうかはかなり怪しい。

鈴:まー、してへんやろなぁ、最後の台詞からも。
では、連作最後の「笑顔が一番」の叶ゆきえ、22歳、受付嬢。
その職業柄、誤解されることが多く、おなじ会社の人間にもそんなことを言われ、飲み会で爆発。終電後のため、誤解のもととなった男を連れ込むことになってしまうが、ぢつは奥手なかわいらしさが判明する、見た目よりも中身のかわいい子。
ちなみに、この短編の秀逸は男側の決め台詞と、古風な感覚だったりする(笑)

扇:とまぁ、同じ会社に勤める三人の女性を主人公にした、オムニバス短編三部作です。
千鶴や洋子が、自分が主役の話以外にもゲスト出演してたりするのは結構楽しい。
何か強烈な印象があるってわけじゃないけど、読んでると……作者の前職が良く解ります。(笑)

鈴:そのまんまやろ。
まー、そゆとこは、加納朋子の書く親父連中もそのまんまだが(笑)
と言うわけで、再度の二宮マンガではありますが、短編連作と短編と、前のナイーヴよりは手に取りやすかろうと思います。
と言うわけで、今回の木曜劇場はこの辺で、さよ~なら~♪

扇:二宮ひかるを知らない方が、最初に読むにはちょうど良い短編集です。
短編と短編の間にある作者のお喋りも結構楽しいので、十八歳以上の方は読んでみて下さい。
(モロにそういうシーンがあるので、一応釘を刺しておく)
では、今回はこれにて。さようなら♪



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千手流星拳……ではない

2006-10-19 21:25:39 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、これは勿体なかったと思う第688回は、

タイトル:仏ゾーン(全三巻)
著者:武井宏之
出版社:集英社 ジャンプコミックス

であります。

扇:四大天使は多いのに、仏教変身ネタって少ないよな~と思うSENでーす。

鈴:そもそも少年マンガで仏教ネタって、他にほとんど見んなぁと思うLINNで~す。

扇:渡瀬希美(かえんぐるま改め)の『薬師』ぐらいかなぁ。
あっちは、仏が人間に憑依するタイプだったがね。

鈴:あー、あったぞ、これこれ、「明王伝レイ」!
これも憑依して悪霊だのをぶっ飛ばすのだったが、不動とミカエルが一緒とか、激しく無茶苦茶なマンガだったなぁ。

扇:うわっ! 凄いの来たっ!
笑えた、って記憶しかねーわ、それ。

鈴:なに、すんげぇ笑えるマンガだったからな(笑)
ある意味、「聖闘士星矢」に匹敵するほどのギャグさだからな。

扇:格闘漫画って、時々ぶっ飛んだのが出てくるよなぁ。
変わり種だと、医者で格闘家なスーパードクターKなんてのもいたが。

鈴:それを格闘マンガにするかっ!(笑)

扇:あれは格闘マンガだろ?
つーかあの人、異常に戦闘力高いし。
怪我してる時の回で、筋肉ムキムキ男にバーベル上げで敗北したんだが、怪我が完治した後しっかりリベンジしてたぞ……確か。

鈴:医療マンガだっ!
まぁ、戦闘力の高さは認めるがね。いろんなキャラをいろんなところで殴ってた憶えはあるし(笑)

扇:さすが戦うブ×ック・ジ×ック。(禁句?)

鈴:禁句ではなかろう。
しかし、あのグラフィックで筋骨隆々を想像……したくないな……(笑)

扇:想像せん方が良い。
話を戻して、他に仏マンガってあったかねぇ。
『西遊記』ネタはあれで一ジャンルなんで、外したいとこだが。

鈴:ん~、他かぁ……。
仏教関係は地味だからなぁ、マンガにすると……。
天使とか、そういうほうがマンガとしてネタにしやすいんだよな。
まぁ、あとは「孔雀王」かな、有名どこは。

扇:真面目に仏教話をしてる漫画としては、諏訪緑の『玄奘西域記』がオススメ。
玄奘が、貧しさに生きる人々を見て宗教そのものに疑問を抱いたりとか、宗教が権力に利用されやすいことを学んだりする姿を描いている。
伝奇物で行くなら、星野之宣の『ヤマタイカ』で決まり。
前半の敵が仏教関係者で、法力使う四天王とか筋肉ムキムキの金剛兄弟とかが出てきてかなり楽しい。俺はこれで不動明王慈救咒と不動明王一字咒を覚えた。(笑)

鈴:あぁ、あれな……。
そらで言えるぞ、どっちも(笑)

扇:密教関係者だったのか……。

鈴:ちゃうわっ!
密教関係は、趣味だ(爆)

扇:作麼生!

鈴:……なにそれ……。

扇:説破と答えんか馬鹿者っ!
「そもさん」と来たら、「せっぱ」だ!
ちょっと密教が人気あるからって、禅宗舐めてんじゃねぇぞっ!

鈴:あぁ、「そもさん」だったのか……。
なんでいきなり中国語が飛び出すのかと思ったぞ。
……で、禅宗はなめてないぞ。だって、とんち小僧を排出したところだからな(爆)

扇:まぁ……ある意味排出だわな。
禅宗なのに、酒飲むわ、肉食うわ、ピーするわと、絵に描いたような破壊坊主。
ちゃんと認可状蹴った後でやってるあたり……義理堅い人だ。(笑)

鈴:まぁなぁ、禅宗というすんごい固い殻を破ったひとではある……が、「はかい」の文字が違う「はかい」がっ!!

扇:お互い、致命的な誤植をやらかしたところで、ストーリー紹介といくかね?

鈴:そーね。
では、仏の国からやってきた千手菩薩のセンジュくんが、相棒のミロクさまとともに、聖闘士星矢ばりの必殺技をひっさげて敵と戦う話であります。

扇:千手観音像に憑依した霊体が、たまたまそこにいた少女に弥勒の使命を与えてインドまで連れて行く話です。

鈴:をい、たまたまじゃないだろっ!
……つか、たまたまで弥勒の役目を与える仏ってどうよ!?

扇:あ~? 何言ってるんですかァ?
たまたま日本に弥勒の化身がいて、たまたまそれが寺に居候してて、たまたまそこにボケ役のセンジュ君が来ただけのことでしょ~? すべては偶然ですよ、偶然。仏の世界なんて、ないない。

鈴:……うわぁ、途中はいいが、最後がやばいな……。
これ以上やばくなる前に、CM行っとこ~っと……。


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鈴:じゃぁ、キャラ紹介ね。
すんげぇ少ないけど(爆)

扇:んじゃ、主人公のセンジュ君。
大日如来の命を受け、地上に現れた弥勒を悟りへと導くためにやってきた仏ゾーンの一人。
専用装備である千手天衣センジュアーマーを身にまとい、弥勒暗殺に動く魔羅マーラ達と戦う。
千本の手であらゆる衆生を救済しようとする千手観音らしく、かなりの甘ちゃんだが、それ故に多くのキャラに愛された。
見た目は子供だけど、しっかり説法するシーンもあったりする。

鈴:では、そのセンジュくんの友人でもある、けっこう貧乏くじを引くところがらしい地蔵菩薩のジゾウくん。
長らく人間界にいたために、けっこう世慣れた、世知辛い性格をしつつも、やっぱり地蔵らしく、捨て置けないところが、これまたらしいキャラ。
印ビームという、ビーム技を基本とするが、恐山の賽の河原では、地蔵天衣と言う、まんまその辺のお地蔵さんの天衣を着て戦っている。
ちなみに、その組成上、たいていは石(岩)製なので、かなづちなのが玉に瑕。

扇:んじゃ、ヒロイン(?)のサチ。
十年前、西岸寺の門前に捨てられていた孤児。
自分を救ってくれなかったことから当初は仏を嫌っていたが、センジュ君のすべてを救おうとする覚悟に呼応して、彼とともに悟りの道を歩むことを決意する。
ちなみに例の五十六億七千万年の話だが、年を念と読み替え、五十六億七千万人分の念が地上に満ちたという解釈をしていた。ここらへんは結構上手い。
キャラ設定はしっかりしてるのだが、他のキャラが濃すぎてちょっと印象が薄くなってしまったのは不幸かも知れない。

鈴:「?」じゃなくて、いちおう、ヒロインの予定だったろ>サチ
では、次に打ち切りにならなければラスボスにはならなかったアシュラ。
きちんと仏法守護神として登場しつつも、世の中に絶望してセンジュの「もれなく救う」ことに仏法の意味を見出そうとした悲哀のキャラ。
つか、なんのかんの言っても、他のキャラ差し置いて、いちばん目立ってんですけど(笑)
ちなみに、アシュラの天衣の顔を、ウォーズマンと言ってはいけない(笑)

扇:つーか……あれは下世話過ぎたんでやめて欲しかった。(>ウォーズマン)
読者から非難を喰らったのか、三巻の禅問答で言い訳してたしなぁ。
もっとも、アンナが、『ゴージャスアイリン』の真似をしてみたりとか、どうよ? と思える部分は他にもあるけどね。(毒)

鈴:まー、いーんじゃねぇの?
その禅問答のコーナーで、ぶっちゃけ、いきなりだったらキャラ作る間がなかったっつってるし。
でもまぁ、どうせパ○るなら、アシュラマンを○クってくれてもよかったけどな(笑)

扇:やったらやったで、死ぬほど叩かれただろうがな。
まー、そういう若さ故の突っ走りを大目に見れば、結構好きな作品ではある。
センジュ君の主張は一貫してるし、ジゾウ君格好いいし、最後はサチの成長も描かれていた。
打ち切りにせずに、もう一巻続けさせてあげれば、もうちょっとまとまった終わり方にできたかも知れん。

鈴:確かにねぇ。
もう1巻あれば、いかにも打ち切りですと言う感じにはならんかっただろうなぁ。
でもまぁ、打ち切りとは言え、少年マンガとしては、まったく読まない私が、けっこうおもしろく読めたマンガではある。
……というか、「キング・オブ・ザ・ハスラー」とか、お気に入りのマンガって、いつの間にか終わってるけど(爆)

扇:同じ宗教話だけど、『シャーマンキング』ほど説教臭くないしね。
って、ここで打ち切り打ち切りといってますが……どうにか、終わったという形にはしてくれてます。
荒さはあるけど結構読める作品だし、全三巻で終わってるので、未チェックの方は軽く手を出してみても悪くないかと。
と言うわけで、今週はこの辺で。南無!

鈴:そうね。
でも、ある意味、打ち切りとは言え、3巻でとりあえず終わらせているから、手に取りやすいマンガではあるわね。
実際、比較的オススメなほうの少年マンガではあります。
と言うわけで、今回はこの辺で、さよ~なら~

弱いぞ復讐鬼

2006-10-05 18:07:14 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、いよいよ完結編な第674回は、

タイトル:ウィザードリィ外伝第三部――復讐鬼の城(上中下巻)
著者:石垣環
出版社:JICC出版 宝島COMIC

であります。

扇:ちょっと体調不良気味のSENでーす。

鈴:飲み会翌日の体調不良気味が長引くLINNで~す。

扇:お疲れコンビかよ。
まー、私はついさっき復活したからいいけど~。

鈴:お疲れちゃ~んではないぞ、私は。
それは昨日の話だ。
今日は寝不足で死亡寸前だ(爆)

扇:誰よ、お疲れちゃんって?
そーか、寝不足なのか……。
それはいいことを聞いたなぁ。(笑)

鈴:いんすたんとじょんそん、だ。
いつ見ても、この台詞を言う顔芸のみのヤツでしか保ってない3人組だと思うけどな。
……って、何がいいことなんだ……?

扇:カール・ルイスのライバルとか言われてた人?
いいこととはだなぁ……フッフッフ……詳しい事は秘密なのだが、深夜にメールを放り込んで安眠妨害してやろうとか、そういうことだな。(悪)

鈴:なに、携帯の電源切ってりゃいーからかまわんぞ(爆)

扇:そういう逃げをかますか貴様。
喉から手ぇ突っ込んで、背筋ガクガクいわすぞっ!

鈴:背筋は筋だから、ガクガク言わんと思うぞ?(素)

扇:え? 君の背筋ってアダマンチウムでできてるんじゃなかったっけ?

鈴:わしゃ、アダマンタイマイかっ!

扇:だったのか……。
んじゃ、私は鶴やね。

鈴:じゃぁ、私のほうが長生き~(笑)

扇:亀が万年生きるなんてのはガセだ。

鈴:でも鶴よりも長生きなのさ~。

扇:太く短く生きるのさ~。

鈴:どれくらい? ○錦くらい?(爆)

扇:いや、玉○海ぐらい。(不遜)

鈴:やめい、せめて双羽黒にせい。
横綱の面汚しだからいくら言っても痛くも痒くもないでな(毒)

扇:やなこった。
短けりゃいいってもんじゃない。

鈴:短くても夭折した玉○海と双羽黒を一緒にすんなよ。

扇:一緒にしてねぇよ、俺は玉○海の方がいいって言ってるだけだ。
で、夭折ようせつって何よ? それを言うなら、夭逝ようせいだろ?

鈴:ほえ?
私のほうは夭逝は知らんが、夭折のほうは知ってるぞ。
……ってか、夭折ばっかり使ってたぞ。

扇:えーと(調査中)……わっ、意味同じでどっちも正しいみたい。
オラ、夭逝しか知らなかっただよ。
どっちをメインに使ってるか聞いてみたいところだなぁ……色んな人に。

鈴:なに、わしゃぁ、夭折しか知らんかったけん。
つか、それはマジで聞いてみたいな。
なんか、地方によって違いが出たりすると、おもしろいかもしれんなぁ(笑)

扇:関西と関東で違うとか、何か理由があるのかもな。
いや、急逝とかのイメージで、ずっと『逝』しか頭になかったんだよ。
夭折を「ようせい」と読んでた可能性があるかも……ちょっと恥。

鈴:物書き的には恥かもな……。
まぁ、そこは夭逝を知らんという時点で同じだが……(爆)
……と、ではそろそろストーリー紹介でもするかね。
じゃぁ、よろしく。

扇:帰ってきたお金の迷宮の人が、人の恋路を邪魔したり、某忍者の片目を奪ったり、とんでもない魔法剣使って大量虐殺したりする話。以上。

鈴:なんか違うんだが、微妙~に間違ってない気がせんでもないな……(笑)
さて、ストーリーは鳳凰の塔に出向いた天下無敵の化け物侍のショウがいなくなったのをいいことに謀反を企み、お金ギルにそそのかされたうだつの上がらない一族のひとりが反旗を翻し、それに対抗しつつ、お金ギルとの最終決着と、それに付随する諸々の決着をつける完結編らしい物語であります。

扇:何かそれも合ってるようで違ってるような……。
ま、大筋は合ってるような気がするから、CM入れるね。


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扇:では恒例のキャラ紹介。まずは主人公のショウから。
天下無敵の化け物侍。
今回は軍隊同士の戦いやら、悪魔族の登場もあって、ちょっとはピンチになるかと思いきや、相変わらず必殺鳳龍剣で誰も彼もぶった斬って下さいます。
一巻でちょっと失敗しちゃった『鳳龍虚空斬』や、サンザをマジでビビらせた魔法剣『鳳龍核撃斬』など、禁じ手を連発するショウの明日はどっちだ!?

鈴:明日はどっちだ、っつって、明日もふつーに生きてるぞ、こいつ(笑)
まー、昔、心臓に剣突き立てられても生き返ったっていう化け物だからな、こいつ。
この時点で、鳳龍剣が生命力喰らおうと何しようと、こやつにとっては無意味。
ケイヒちゃん、あんた……、相手が悪すぎましたから~っ、残念っっっ!!

扇:まー、ハイパー化しちゃう人がモデルだからねぇ……。
ルーもとんでもない奴に惚れたもんだ。

鈴:なに、あばたもえくぼとも言うしな。
それに、味方にすれば心強いどころか……。
さて、ヒロイン筆頭の通称ルー、ことルーシディティ。
時代の関係からロードという職業を隠しているはずだが、感性型まっしぐらでケイヒの目の前で魔法を使うなど、相変わらずの言動と行動をしているが、実力は天下一品。
見ていただけで鳳龍剣をかまし、サンザのライバルを赤子扱いするなど、ダンジョンには行かなかった癖にいつの間にかレベルアップを果たしている、ある意味、ショウの相方らしい戦士。

扇:経験値稼いでない筈なんだがなぁ、ルー。
まー、誰がどう見ても『ロード専用のあの鎧』を拾っちゃったってのもあるんだろうが、にしても強すぎだわな。
ザン・デンって敵の中ボスクラスの筈なのに、あっさり太刀筋見切って、ゲシッ! って……をい。(「面白くねぇ~!」の台詞が涙を誘いますな)

んじゃ、今回は見事なまでに出番が減ったサンザ。
出るにしても、ショウの技に驚いたり、元嫁&息子の敵であるザン・デンにいたぶられたり、シェーラの死体と対面したりと、いいとこ何にもなし。
まー、一連の騒動が解決して、これからはシェーラと仲良くのほほんと生きていく――わきゃねぇな、忍者だし。(爆)

鈴:まーねー、ポッと出の若い姉ちゃんに軽~くあしらわれたり……いくら足がちと傷むとは言え、見切られてんだから、ある意味、いちばんかわいそうなひとだぁね。
……って、生きていくしかないぞ、サンザ。
幻影陣でとことんレベル下がっちまったからなぁ(笑)
さて、そのサンザの女房のシェーラ。
鳳凰の塔で拾った(?)テツ&リィナ(トモではない(爆))とパーティを組んで出陣するも、失われた6レベルの魔法ラダルトを使用し、瀕死になるもリィナを庇って一度死亡するなど、けっこう踏んだり蹴ったりなひと。
さらに、僧侶よりも確率が低いロード(ルー)のディを受けて復活するなど、サンザだんなよりもろくでもない環境を生き延びたLUCKは妙に強いお母さん(笑)

扇:つーか、既にホウライではボス扱いなんですけど、この方。(笑)
んじゃ、サンザと同門でライバルのザン・デン。
秘術を師匠から授けてもらえなかった逆恨みからサンザを狙い、その挙げ句、サンザの嫁に左目を奪われ(笑)、ブチ切れて嫁と幼子を惨殺した……かなり三下っぽい経歴を持つ人。
忍者としてのレベルはそこそこ高い方らしく、ギル配下の忍者軍団の指揮をとったり、ケイヒとプロ同士の会話を交わしたりもしていた。でも、ルーより格段に弱い。(爆)
ルーにおしおきされた後、レベル下がってボロボロのサンザに破れて死亡……もうちょっとマシな扱いにしてやっても良かったのではなかろうか、と思うのは私だけ?

鈴:まー、もともと単なるやられ役のはずだったんだろうけどなぁ、そうなると。
じゃぁ、そのやられ役筆頭ギル。
ギルの迷宮のときに、ショウに虚空斬で空間を斬られ、驚いた顔も間抜けな悪役だったが、いちおう、この完結編では、僅かにショウを苦しめるも、寄生虫の悪魔連中に乗っ取られるのを、どこか歪んだプライドで食い止め、ショウに斬られることを望んだ、最初からやられ役筆頭の名にふさわしい最期を遂げたひと。
……あんた、何しに出てきたわけ?

扇:うわっ、ひでっ! すべて事実なのは確かだが……。
まぁね、出た時からヘタレオーラ全開だったもんね、彼。
情けなさっぷりは、役所がよく似てるショット・ウェポン以上!(笑)
やっぱあれかね、シェーラに振られた時点で終わってたかね。

鈴:そういや、そうだったな。
シェーラにも振られ、やられ役にもなり、操ったはずの悪魔に操られそうになり……なんか、こう書くと涙を誘うヤツではある(爆)
さて……って、そいやケイヒを忘れてるな。
情けなさなど、その他の諸々を除いても十二分に涙を誘う悲運の女侍。

扇:んじゃ、悲劇の天才剣士ケイヒ。
強さ的にはこの漫画で二番目ぐらいの筈なのだが、標的にした相手が殺しても死なない兄貴だったため、最後まで報われなかった悲しい人。
うやむやな展開でいいならルーと女の友情を育むこともできただろうが、作者の流儀なのか、ザコ相手にきっちり死んだ。
多分、というかほぼ確実に、モデルはガラリア・ニャムヒーと思われる。

鈴:ザコ相手って……あれ、ザコでもないんだけど……。
ただの道化だし。
……ってか、その道化にやられるって……せめてさぁ、その前に、ルーを逃がしたときに、殺すべきかって言う話があったんだからさ、その続きをやって、ルーに殺されるほうがよっぽどがマシだぁやね。
そしてルー開眼!
ザンがザコも当然!
って展開もぢつはありかも、な~んて思ったり。
……と言うわけで、いまさら、何年も前に終わった話に新ネタを振りつつ、今回はこの辺で、さよ~なら~♪

扇:そうさなぁ……ケイヒは最後まで格好いい対決シーンとか描いてもらえなかった。
ルーの見せ場も、ここで与える以外ないと思うしねぇ。
んで、ルーがハイパー化すれば、ザンを小指でひねる後の展開も納得がいく。
最後の最後で、ショウを持ち上げすぎたツケが回ってきた感じだやぁね。
ま、それでも好きな作品ではあるので、興味がある方は必死扱いて古本屋を漁って下さい。
んじゃ、今日はこんなところで、さよーなら~。

雌雄合体(謎)

2006-09-28 20:20:40 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、順調に巻数は伸びてるの第667回は、

タイトル:ウィザードリィ外伝第二部――鳳凰の塔(上下巻)
著者:石垣環
出版社:JICC出版 宝島COMIC

であります。

鈴:一個前のキリ番が自分じゃなくてよかったと思うLINNで~す。

扇:額に獣の数字を刻印したりはしないSENでーす。

鈴:しないのか……残念。
きっと相棒がライカンスロープだといういい証拠になると思ったのに……。

扇:ここに智恵が必要である。思慮ある者は獣の数字を解くがいい。
その数字は人を差すものであり、その数字は666である。
「ビーストォォォ!」
あ、ついつい『闇のイージス』ごっこをやってしまった。(爆)

鈴:なんか、そのフレーズ、どっかのマンガかアニメであったような気がするな……。

扇:少なし、『闇のイージス』ではないだろうなぁ。ヤンサン読んでないだろうし。
ビーストってぇと……バツ人間か?

鈴:読んでないなぁ……つか、マンガ雑誌はてんで読まんでな。
って、×人間って思いっきりダメ人間に見えるな(笑)

扇:読めよ――とは言わんがな。俺も雑誌はアフタヌーンか週間現代ぐらいしか読んでないし。
ダメ人間はひどいだろう、せめてペケ人間にしとけ。

鈴:アフタヌーンはともかくなんで週刊現代やねんっ!
……って、ペケでも一緒や(笑)

扇:いや、どこまでホントでどこまでゴシップか考えるのが楽しいんだよ。
ペケも一緒か……なら、エックス人間。

鈴:そのまんまやないかいっ!!!

扇:そのまんまで何が悪いっ!
奴等のコードネームなんて、ヒネリもなくそのまんまだぞ!
ウルヴァリンはアナグマ扱いだし、サイクロップスは一つ眼巨人って、をい。

鈴:……まー、天候を操るからストームだし、氷の能力があるからアイスマン……なんか、ひねりもクソもないな、これ……。
設定上、本人がコードネームつけてんのか、これ。

扇:知らん。
まー、設定からして偽善者バリバリのプロフェッサーが付けてる方が納得いくけど。
って、なんか妙にリアルタイムな話してんな。

鈴:そーね。
X-MENのファイナルディシジョンなんかやってるしね~。
でも、格闘ゲームしかほとんど知らん人間には、ウルヴァリンがなんか「○○のつめ」(FF4)とかつけてるあんちゃんにしか見えなくて興醒めだけど。

扇:ああ、装備したら敵がワンサカワンサカ、イェーイイェーイな爪だな。

鈴:……なんか、それ憶えがあるぞ……。

扇:ドラスリの「おうごんのつめ」だ。ピラミッドで取れるんだったかな?
まー、武闘家って素で強いからああいう制限を加えたんだろうが。

鈴:でも、レベル上げには都合いいよなぁ、この手のアイテムって。
テイルズシリーズには必ず「ダークボトル」ってエンカウント率を上げるのがあったから、レベル上げのときには重宝したな。

扇:使い捨てアイテムでそういうのを用意するゲームもあったな。確か『幻水』だったか……?
使い捨てと言えば――。

鈴:デーモン小暮がCMしてたヤツとか?

扇:「もっと上~、もっと上~、もっと上~。パァーパ!」
「はぁ~~~い(だるそうな声)」
「もっと上~(エンドレス)」
のアレだな? 他にもバージョンがあった気がするが。

鈴:いろいろあったはずだな、あれは。
でも、だいたいはやっぱり初期のほうの作品のほうがおもしろかったがね。

扇:そだな。
顔洗った後、「さっぱりしたぁ~」とかって――メイク落ちてねぇだろ! とか。

鈴:そりゃCMがちが~うっ!!!
つか、あれはメイクじゃないんだよ、閣下なんだからっ!

扇:しまった……閣下のアレは素顔だったな。
自戒して、今すぐ『蝋人形の館』をフルボリュームで流さねばならんっ!

鈴:流してくれ。
ってか、私はまともに閣下の歌を聴いたことはないんだよなぁ。
あのひとの声のすごさは歌番組とかの断片からすごいとは思ってたが。

扇:流してやろう、年末のカラオケで。
某番組内のカラオケ企画で別の歌手の曲歌ってる時があったけど、超絶的に上手かったぞ。
声量あるし、音域広いし、ありゃ化物だわ……聴くなら今度、大量にCD貸してやるぞ。(笑)

鈴:うむっ。
最近は音域も声量も並以下ってのがのさばってるから、まともに実力のあるひと……じゃなくて悪魔のは聞いてみたい(笑)
そういえば、いちおう、このマンガのもとになってるゲームにも悪魔はけっこう出たなぁ。
鳳凰の塔には出たっけか?

扇:出てない。頃も良いし、ストーリー紹介しとくか。
前作『ギルの迷宮』のラスで、ショウが禁じ手の『鳳龍虚空斬』で次元を切り裂いてしまったため、百五十年後の世界に飛ばされてしまったパーティのその後を描きます。
ショウ絡みの新キャラが登場し、益々剣術物っぽくなりました。

鈴:ただ、いちおう、それなりに重要な話をしつつも、ある意味、第三部、完結編に至るための伏線として話、って色が濃いわなぁ。
じゃぁ、キャラ紹介……の前にCMだな。


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鈴:じゃぁ、キャラ紹介。
……と言いつつも、主人公は一緒、ショウ。
鳳龍の名のつく剣術を操る侍で、魔法使い最強の呪文ティルトウェイトすら唱える最強のキャラ。
「ギルの迷宮」では、もともと敵将同士ということはあれど、ルーシディティと盛大な口げんかをしていたころの幼い面影は、これっぽっちもなくなっている。

扇:確かに、妙に大人っぽくなったよなぁ。
前作と違い、本作ではバンバン鳳龍の技を連発してます。
ロードの技っぽいものを使ったり、円月殺法ごっこをやってみたりとやりたい放題。
不死身に近い肉体を駆使して暴れ回る凄い主人公になりました……これも作者の愛ゆえか?

鈴:では、やはり前作から登場の忍者サンザ。
ショウと一緒に鳳凰の塔に入って、いろいろと家捜し(?)をしていた。
基本的に前作との変化はないが、幻影陣なる必殺技を披露したが、……まぁ、基本的に前作のキャラが変わってない時点でう~むなひと。

扇:いや、一応違いはあるぞ――シェーラと入籍した。(笑)
『虚空斬』使って愛刀を折ってしまい、しばらく根暗モード入っていたショウのために、鳳凰の塔にあるという伝説の剣『クサナギ』の噂を聞きつけてきたのが主な役割。
味方の被害を考えずに必殺技かますショウに小言言ったり、敵側の鳳龍技喰らって全身血まみれになったりと、鳳龍剣絡みで苦労が絶えない人。(前回は父親役として苦労してたけど)
必殺の『幻影陣』はこちらの本体を幻影化して攻撃だけ実体化するという反則技だが、サンザは誰かさんのような異常回復能力なんて持っていないため、途中で限界が来た。
あ、死んだわけじゃないです。(笑)

鈴:じゃぁ、次はルーシディティと対をなすヒロインのケイヒ。
女侍で、ショウとおなじ鳳龍の技を使うキャラで、不遇の身ながらタナボタ(?)で跡継ぎになったショウとは異なるながら、不遇という意味では負けず劣らずのキャラ。
屈折しているぶん、人間味は実はいちばんあったりして(笑)

扇:常に冷たい雰囲気を漂わせている、ショウの妹。
ショウがいなくなった後のゴタゴタで父親を斬り殺してしまい、処刑された過去を持つ。(まぁ、父殺しの理由は納得いくが)
長い間寺院の保存死体の一つだったが、某仮面の男(笑)の手により現世に呼び戻され、鳳龍の技を駆使してショウに肉薄する。
腕はショウと互角レベルだが、不死身の肉体を持っているわけではないので、疲れた時は重々しい台詞で誤魔化していた。意外にお茶目かも知れない。

鈴:お茶目っつか、父殺しの原因とか、結局叶わない実力とか、哀愁を誘うキャラだぁやねぇ。
ルーみたいに、どっかん爆発でストレス発散できるキャラだったらまだいーんだろうけど~(笑)
……で、他にいたっけ、紹介できそうなキャラって(爆)

扇:えーと……鳳凰の塔に行く途中でショウとサンザがスカウトした、テツ&リィナ。
テツは侍の才能がなく、戦士止まりのままの傭兵。何かいかにも侍ですって顔したショウに喧嘩ふっかけたはいいが、あっさり破れて仲間になった。弱くて無鉄砲だが、一回だけ美味しいシーンをもらう。
リィナはテツの幼馴染みの僧侶。ショウに気があったみたいだが、彼女がいると知って身を引いた。性格的には、喧嘩は良くないよと言って仲裁に入る優等生タイプ。ちなみに、一回死ぬ。

鈴:うわー、なんか、身も蓋もない、どーでもいいぜ、この二人、って言いたいくらいの解説やな。
まー、実際、役に立ってないからな、この二人(笑)

扇:ひどい言われようやなぁ。
少なくともリィナは役に立ってるぞ、唯一の回復役だし。
えーと……誰か忘れてるような気がするんだが……。

鈴:あ、そういやそうね、僧侶だし。
僧侶は、役どころがまったくなくても、職業だけで得してるよな(笑)
で、忘れてる……、あー、そうそう、若者、おじさんふたりのヒロインじゃないの?

扇:あー、そうそう、前作ではパーティの一員だったルーシディティとシェーラ。
二人とも彼氏と旦那にほっぽかれて、自国でお留守番してます。
何で連れて行ってくれないの! と怒るルーに対し、主婦の余裕の見せつけるシェーラが素敵と言えば素敵かも知れん。
まー、サンザが死んだ息子とショウを重ね合わせていることを知ってるってのもあるんだろうが……前作より遥かに母親化してるわな、シェーラ。

鈴:そゆ意味では、ルーは相変わらず、わがまま王女さまだなぁ。
色恋を知って、なんか変わったか、って強くなっただけで、ほとんど変わってないんだもんなぁ。
いちおう、待つ我慢をちょろっとだけ会得したか(笑)

扇:そこらへんは、第三部『復讐鬼の城』に期待かね。
第二部となっていますが、話はそのまま第三部に続きます。
今回の目玉は、とにかく多い戦闘。一話に一度はバトルシーンが入る、昔ながらの少年漫画をお楽しみ下さい。
では、今宵はここまでに致しとうございます。おさらば~。

鈴:そーねー。
いちおう完結編だし、……ルーの扱いにはやや疑問ありだが……(笑)
と言うわけで、今回はこの辺でお開きでございます。
来週の完結編をお楽しみに~

お金の迷宮ではない

2006-09-21 21:04:18 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、実は外伝の方が長い第660回は、

タイトル:ウィザードリィ外伝第一部――ギルの迷宮
著者:石垣環
出版社:JICC出版 宝島COMIC

であります。

扇:GYAOで宇宙版必殺仕事人にハマってるSENでーす。

鈴:ストイックのWRCにハマってるLINNで~す。

扇:なにそれ? 意味不明なんだけど?

鈴:あー、すまん、World Rally Chanpionship、世界ラリー選手権のことだ。
GYAOで見れるのでな、F1とかよりよっぽどかこっちのが好きなのさ~。

扇:ああ、砂漠を突っ切っていくあれか?

鈴:そりゃパリ・ダカやっ!

扇:何っ! あれよりもっと凄いのか?
じゃあ、北極の氷の上を走ったり、月のクレーター越えたりするんだなっ!

鈴:いったいどこのマンガやっ!
ったく、そこまではせんが、アイスバーン走ったり、未舗装の道走ったりはするぞ。
……で、なんでGYAOの話ではなかったんかえ?

扇:さすがラリー、やることが違うな。
そうそう、銀河旋風の話だった――。
ブライガーめっさ面白ぇ!

鈴:結局そこかいっ!
まー、実際、おもしろいのは認めるが(笑)

扇:第一話の詰め込み方は凄かった……。
主要キャラ三人を強引に仲間にして、車が巨大化して戦闘機、戦闘機が巨大化してロボットになるメカニズムを説明して、さらに仕事の依頼を受けて悪人をぶった斬るとこまでたった20分ちょいでやっちゃおうってんだから……。
とりあえず、最初の仕事でいきなり、「悪人に情けは無用!」って、命乞いするザコ敵の戦闘機を握り潰しちゃう時点で――
子供番組じゃないよね。

鈴:さすが昔のアニメはひと味もふた味も違うのぅ(笑)
こういうばかばかしい(?)のが最近ないからなぁ。
ストーリーとか小難しいのを追いまくって破綻してるのがたくさん……まぁ、代表的なのはあえて言うまい。

扇:言わない方がいいだろう。
その点、ブライガーは割り切り方が凄かったな。
やってることは復讐代行なのにメインキャラのノリはひたすら軽いし、小難しい話は「イェイ!」の一言で終わらせてしまうし……アラがかえって味になるという、奇妙な作りをしている。

鈴:まー、そゆとこがまたよいのであろう。
私も……い、いや、やめよう……。

扇:な~んだ? 言ってみなはれ?
つーか、ノリで進む話って滑ると痛すぎるから、実は理詰めで書くより難しかったりするけどね。

鈴:いや、言わんっ。
もうここでは……たぶん……きっと……おそらく、言わん……と思う……。
ま、まぁ、ノリはほんまに勢いと発想が命だからなぁ。出んと話にならんし、出たら突っ走らんとあかんからのぅ。

扇:読者の皆様方、来週の木曜漫画劇場にどうぞご期待下さい。
だから、止まると停滞期間が長いんだよねぇ。(笑)

鈴:断っじて言わんっ(爆)
まぁ、そこがネックだわなぁ。
まるっきり私の書き方と一緒……(爆)

扇:それ、言ってるって言わんか?

鈴:言ってないっ! 断じて言ってない!!!
プ……はっ……やばいやばい……危うくつられるところであった……。

扇:つーか、過去の木劇漁ると――

鈴:ええいっ、やめいっっっ!!!
口と鼻両方とも塞ぐぞっ!

扇:まだまだだな、俺は掌にも口を持っている……。

鈴:うわっ……、やっぱり人外だったか……。

扇:人外言うな。
ちょっと菊地秀行キャラの血を受け継いでるだけだ。
額に眼があったり、後頭部に口があったりはせんぞ。

鈴:いや、悪い悪い、思わず本音が……(笑)
って、菊地キャラの血受け継いでる時点で、マジで人外やし、額に目がなくても、後頭部に口はなくても、掌に持ってんだから人間ちゃうやん、やっぱり。

扇:まったく、住みにくい世界になったもんだ……。
そろそろ文字数もかなり来てるんで真面目な話をしよう。
ウィザードリィの世界観を利用したオリジナル作品です。外伝となっていますが、原作ゲームとは殆どつながりがありません。(つーか、ファンタジー剣術物だし)
第一部である本作は、ひょんなことでパーティを組むことになった侍・君主・忍者・司教の四人組が迷宮支配者のギルに戦いを挑むというストーリー。

鈴:そねー。
今後の外伝のメインキャラ登場編&ストーリー導入編ってとこだぁやね。
じゃぁ、CM行っとくか。


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扇:では、いつものごとくキャラ紹介。
主人公のショウ。鉄鎧着た侍。(この世界では普通だけど)
ホウライの名家の末っ子(ただし、後で妹が生まれた)だったが、出来のいい兄貴が戦死したため跡取りにされ、ふて腐れて最前線で戦っていた時にルーと接触。彼女と死闘を演じている最中にこの世界最凶のお邪魔虫ル・ケブレスに召喚され、ギルの迷宮に放り込まれてしまう。
必要とあらばバサバサと敵を倒し、たまには情も見せたりする、至って合理的な性格。破天荒だが中身は堅物のルーとしょっちゅう衝突していたが、最終的にはお約束な関係に落ち着いた。
鳳龍剣という独特の剣術を身に付けており、魔法剣は使うわ、バリアは張るわと無敵街道まっしぐらの主人公だった。免許皆伝の腕前なので、展開に困ったら新技を出してもオッケーってあたり、存在自体が反則である。
ちなみに、モデルは『聖戦士ダンバイン』のショウ・ザマ。(笑)

鈴:では、ショウと同様にル・ケブレスに召喚されたルーシディティ・リルガミン(たぶん)
ショウと同時代に生まれ、姫将軍として名を馳せた君主(ロード)であり、作中、必殺技を持つショウとは異なれど、若くしてほとんどの僧侶呪文を修得し、剣圧で山をも砕く、と言うロードの達人の片鱗を見せるほどの実力派。
ただし、性格は極めて直情的で感性型。
当初はもともとリルガミン、ホウライ両国で敵対していたため、ショウとはことあるごとに口げんかをするなどしていたが、ショウの生真面目な侍ぶりに心を開いていく。

扇:ちなみに名前の元ネタは英語の『lucidity(洞察力、明るさ、等の意)』らしい。
では、ル・ケブレスの依頼で迷宮の調査をしていた忍者のサンザ。
忍者だが性格は中立(要するに盗賊の短刀で転職した)で、パーティ一の軽い発言で若者二人の仲を取り持つムードメーカー。最年長らしく、意味深な台詞を吐くこともあるが、普段は気のいいオッチャンといった役回りを演じている。
結構暗い過去があったりもするが、それについては後の巻の紹介で。

鈴:そのまんまやな、ルー(笑)
さて、ではサンザとともに迷宮でショウとルーを迎えたもうひとりのシェーラ。
この時点ですでに「死言マリクト」(僧侶Lv7)を唱え、「大凍マダルト」(魔術師Lv5)を唱えられる高レベルのビショップ。
もともとこの迷宮を作った狂信者集団「牙の教徒」の首魁ギルの側近だったが、その行動などに疑問を持ち離脱。
以後、ギルと敵対しつつも、老練な冒険者であり、年上のよき相談役としてお姉さん(おばさん?)ぶりを発揮する。

扇:モデルがマーベルだったりするからなぁ……。
黒髪フェチのギルさんに見初められて御子様には言えない関係になったり、次に惚れた相手が子某脳で出張続きのオッサンだったり、自分から苦労を背負うタイプだわな。
ギルは……別にいっか、紹介しなくても。どうせ後でまた出てくるし。

鈴:しまくってんなぁ、シェーラ……(合掌)
まー、いーんでないかえ、最終的には幸せになれば。最初のシルビアみたいに(笑)
……つっか、その手の話は、まんま前作のサコン、シルビアやんっ!

扇:そういやあのパーティって、サコン&ロキ&シルビア&謎の女性の四角関係で崩壊したんだった。
シルビアは強引に割り切るタイプだったが、シェーラは――末代まで祟りそうだな。
いや、好きなキャラだし、いないと困るんだけどね。
ルーとは茶飲み友達、ショウとは歳の近い叔母さんと甥って感じで上手くやってたしな。(はうっ!)

鈴:まー、どっかの狂信者集団にもいたことだし、祟るなら末代どころか……いや、やめよう、こっちが祟られそうだ……(爆)
そゆ意味では、ショウとルーのふたりって、どう考えても、見た目はショウがルーに敷かれてる感じだが、まぁ、実質はショウのほうが立場は上だよな。
ただし、ショウのばやい、「侍たるもの……」とか、言いながら我慢してそうだけど(笑)

扇:あの子の生き方、そのまんま侍だからね。
四人の色分けが上手くいってるので、コンビを切り替えて会話を進めるシーンはどれも面白かったな。ルーとサンザ組だけはイマイチしっくりいってなかったが――って、これは後の巻の話か。(爆)
以後五巻も続く外伝の序章だけあって説明的な部分は多いのですが、ウィズ物の一編としてチェックしても悪くない作品かと思います。
では、本日はこの辺で……さよーなーらぁー。

鈴:チェックってな……。
手に入りにくいんだよ、いまじゃ
まぁでも、手に入りにくいとは言え、ウィズファンには十二分に楽しめる作品のひとつとしてはオススメ。
ベニ松さんの「隣り合わせの灰と青春」とともに、日本で手に入るウィズものとしては、稀有なクオリティのある作品です。
ちなみに、まだまだ続きますが、今回はこの辺で、さよ~なら~