さて、女性が描く青年漫画な第212回は、
タイトル:ナイーヴ(1)(2)(3)
著者:二宮 ひかる
出版社:白泉社
であります。
扇:乱読上等とブチ上げた割には無難なとこばかり狙ってるSENで~す!
鈴:そろそろマイナーなのもあげときたいと思ったLINNでーす。
扇:相変わらず半角だな、LINN君。
鈴:きみこそ、相変わらず全角だな、SEN君。
扇:で、ナイーヴなわけですが……。
俗に言う、オフィス・ラブを描いた話です。
もちろん、現実にやって後悔しても誰も責任取りません。
鈴:別に不倫ネタのマンガじゃないんだからよ……。
扇:でも休日出勤して、エレベーターで×××はヤヴァイのではないか?
鈴:まぁ、いいんじゃないの?
だいたい第1話から主人公のひとりの田崎さん、ヒロインの麻衣子を呼び出してラ○ホテル行きなんだし、第1巻なんかほとんど……だし、いいんでない?
扇:まぁ……意味なく裸描いてりゃいいやって漫画ではなくて、二人の関係を表す重要なファクターとして×××を使っているので良いのだがね。描写もかなりさっぱりしてるし。
鈴:さっぱりと言うか、いやらしさはないよね、このひとの描写。
扇:絵柄も小綺麗だしね。
男女合わせて顔のバリエーションが四種類ぐらいしかないのは言わないでおこう。
あと……主人公キャラは基本的に全部同じ。皆、割と古い感じの軟弱男(笑)。
鈴:それを言うなら女性キャラもほとんど似たような性格のキャラではあるが(笑)
じゃぁ、恒例のキャラ紹介にいっとくか。
扇:では主人公の田崎淳。
派遣でやってきた麻衣子に初日でいきなりコナかけるも、名前を間違えた阿呆。
しかしその後すぐに、この女とは×××できると解った嗅覚は凄いのかも知れない。
自分が常識人だと確信している節があるが、小狡くなれないため損するタイプ。
たまに飛ばす下ネタ、セクハラ発言のキレはむしろ女性の猥談に近いものがある。
終始、田崎さんと呼ばれていたので、名前が思い出せなかった(笑)。
鈴:ではヒロインの藤沢麻衣子。
第1話で田崎の呼び出しに応えるところが軽そうな感じはするが、妙な信念みたいなもので行動するひと。
かなり天然な気はするけど、田崎を手玉に取っているあたり、女性らしい気はしないでもない。
扇:短っ!
ところどころで謎の発言が出てくる、ある意味不思議ちゃん。
×××の後で、田崎が食事に誘ったら、知らない人と食事するのは苦手だと言うし。
(つーか、×××ならいいのか、×××なら!)
その日の晩のお出かけについて田崎がダダこねたら、オヤジみたい――とのたまう。
(いや、そこはどう考えてもガキだろ)
変なキャラです、そこに田崎はハマったのだが……。
鈴:はまるところが微妙におかしいよな、田崎。
まぁでも、わからんでもないが……(爆)
扇:わからんでもないのかよ、オイ。
確かに、解らんでもないのだが……。(爆爆)
鈴:お互いそれかいっ!
まぁでも、このひとの描く女性キャラって、何のかんの言ってかわいいんだよなぁ、いろんな意味で。
扇:可愛いだけに見えて、それぞれタイプの違うしたたかさはあったりするな。
女性が描いてるだけあって、ただのお人形さんはいなかった気はする。
ま、この漫画最強は麻衣子の同僚の林ちゃんということで。(笑)
鈴:まぁ、林ちゃんにかかれば麻衣子も恋愛初心者みたいなもんだし(笑)
扇:というか、麻衣子は肌合わせた回数はやたら多いが、恋愛経験値はかな~り低かった気がするんだが? 田崎も、「この女……ウブなフリをしてる訳じゃない、本当に何も解ってないんだっ」って言ってたしなぁ。
鈴:だが、そういうのがまた人気があるのじゃないかいな?
二宮キャラの中ではかなり人気の高いほうだと思うぞ。
扇:そうだな、私もこの娘は好きだ。
とりあえず、「結婚しないか?」って聞かれたらニッコリ笑って、
「死んでも、嫌」
だな。あの台詞は良い(笑)。
鈴:あぁ、よいな。
あのはっきりと、しかもにっこりと、ぜんっぜん悪気もなさそうな顔が笑えてよい。
でもなんか、このひとの作品は、妙にこういうよいと思えるところがあったりするな、他のマンガでも。
扇:「素直に笑って、はい、とか言ってりゃいいのに」とボヤく田崎に妙にリアリティを感じてしまうところがまた良い。(笑)
キャラクターの性格からすると田崎が麻衣子を引っ張ってくように思えるのですが、その実、振り回されているのは彼の方だったりします。
結婚話の他に、二股騒動やら、麻衣子の家庭の事情などのエピソードがあり、最後まで割と破綻なく読めます。
鈴:振り回される、というより、田崎の独り相撲で麻衣子のほうはぜんぜん何も変わってないんだけど~(笑)
破綻と言うより、麻衣子のキャラは不思議ちゃんだけど、けっこうふつうに、流れていくからねぇ、話は。
扇:ストーリーのキーは、田崎の「マズい……オレたぶんこの女にハマる……」と麻衣子の「私みたいなのが売り惜しみしても仕方ないでしょ?」です、多分。
最後までこれが引っかかって、話がこじれる。
鈴:まぁでも、こじれてると思ってるのは本人たちだけで、周りはそう思ってないのがまたおもしろいのだけど(笑)
でも、だいたい二宮の話はこういうタイプの話が多いね。
扇:短編はどうしても話がかぶっちゃってる感じがあるので何とも言い難いですが、これは三巻で綺麗にまとまってるので割とオススメです。
ところで、タイトルのナイーヴって誰よ? と考えつつ、さようなら~。
鈴:いちおう、ラストにふたりして臆病者だと言ってるから、ふたりなんだろう。
はい? と言う気はしないでもないけど~(爆)
と言うわけで、この辺で。
さいなら、さいならっ、……さいならっっ
――【つれづれナビ!】――
◆ 『二宮ひかる』のまとめページへ
◇ 『コミックス一覧表(白組)』へ
◆ 『つれづれ総合案内所』へ
タイトル:ナイーヴ(1)(2)(3)
著者:二宮 ひかる
出版社:白泉社
であります。
扇:乱読上等とブチ上げた割には無難なとこばかり狙ってるSENで~す!
鈴:そろそろマイナーなのもあげときたいと思ったLINNでーす。
扇:相変わらず半角だな、LINN君。
鈴:きみこそ、相変わらず全角だな、SEN君。
扇:で、ナイーヴなわけですが……。
俗に言う、オフィス・ラブを描いた話です。
もちろん、現実にやって後悔しても誰も責任取りません。
鈴:別に不倫ネタのマンガじゃないんだからよ……。
扇:でも休日出勤して、エレベーターで×××はヤヴァイのではないか?
鈴:まぁ、いいんじゃないの?
だいたい第1話から主人公のひとりの田崎さん、ヒロインの麻衣子を呼び出してラ○ホテル行きなんだし、第1巻なんかほとんど……だし、いいんでない?
扇:まぁ……意味なく裸描いてりゃいいやって漫画ではなくて、二人の関係を表す重要なファクターとして×××を使っているので良いのだがね。描写もかなりさっぱりしてるし。
鈴:さっぱりと言うか、いやらしさはないよね、このひとの描写。
扇:絵柄も小綺麗だしね。
男女合わせて顔のバリエーションが四種類ぐらいしかないのは言わないでおこう。
あと……主人公キャラは基本的に全部同じ。皆、割と古い感じの軟弱男(笑)。
鈴:それを言うなら女性キャラもほとんど似たような性格のキャラではあるが(笑)
じゃぁ、恒例のキャラ紹介にいっとくか。
扇:では主人公の田崎淳。
派遣でやってきた麻衣子に初日でいきなりコナかけるも、名前を間違えた阿呆。
しかしその後すぐに、この女とは×××できると解った嗅覚は凄いのかも知れない。
自分が常識人だと確信している節があるが、小狡くなれないため損するタイプ。
たまに飛ばす下ネタ、セクハラ発言のキレはむしろ女性の猥談に近いものがある。
終始、田崎さんと呼ばれていたので、名前が思い出せなかった(笑)。
鈴:ではヒロインの藤沢麻衣子。
第1話で田崎の呼び出しに応えるところが軽そうな感じはするが、妙な信念みたいなもので行動するひと。
かなり天然な気はするけど、田崎を手玉に取っているあたり、女性らしい気はしないでもない。
扇:短っ!
ところどころで謎の発言が出てくる、ある意味不思議ちゃん。
×××の後で、田崎が食事に誘ったら、知らない人と食事するのは苦手だと言うし。
(つーか、×××ならいいのか、×××なら!)
その日の晩のお出かけについて田崎がダダこねたら、オヤジみたい――とのたまう。
(いや、そこはどう考えてもガキだろ)
変なキャラです、そこに田崎はハマったのだが……。
鈴:はまるところが微妙におかしいよな、田崎。
まぁでも、わからんでもないが……(爆)
扇:わからんでもないのかよ、オイ。
確かに、解らんでもないのだが……。(爆爆)
鈴:お互いそれかいっ!
まぁでも、このひとの描く女性キャラって、何のかんの言ってかわいいんだよなぁ、いろんな意味で。
扇:可愛いだけに見えて、それぞれタイプの違うしたたかさはあったりするな。
女性が描いてるだけあって、ただのお人形さんはいなかった気はする。
ま、この漫画最強は麻衣子の同僚の林ちゃんということで。(笑)
鈴:まぁ、林ちゃんにかかれば麻衣子も恋愛初心者みたいなもんだし(笑)
扇:というか、麻衣子は肌合わせた回数はやたら多いが、恋愛経験値はかな~り低かった気がするんだが? 田崎も、「この女……ウブなフリをしてる訳じゃない、本当に何も解ってないんだっ」って言ってたしなぁ。
鈴:だが、そういうのがまた人気があるのじゃないかいな?
二宮キャラの中ではかなり人気の高いほうだと思うぞ。
扇:そうだな、私もこの娘は好きだ。
とりあえず、「結婚しないか?」って聞かれたらニッコリ笑って、
「死んでも、嫌」
だな。あの台詞は良い(笑)。
鈴:あぁ、よいな。
あのはっきりと、しかもにっこりと、ぜんっぜん悪気もなさそうな顔が笑えてよい。
でもなんか、このひとの作品は、妙にこういうよいと思えるところがあったりするな、他のマンガでも。
扇:「素直に笑って、はい、とか言ってりゃいいのに」とボヤく田崎に妙にリアリティを感じてしまうところがまた良い。(笑)
キャラクターの性格からすると田崎が麻衣子を引っ張ってくように思えるのですが、その実、振り回されているのは彼の方だったりします。
結婚話の他に、二股騒動やら、麻衣子の家庭の事情などのエピソードがあり、最後まで割と破綻なく読めます。
鈴:振り回される、というより、田崎の独り相撲で麻衣子のほうはぜんぜん何も変わってないんだけど~(笑)
破綻と言うより、麻衣子のキャラは不思議ちゃんだけど、けっこうふつうに、流れていくからねぇ、話は。
扇:ストーリーのキーは、田崎の「マズい……オレたぶんこの女にハマる……」と麻衣子の「私みたいなのが売り惜しみしても仕方ないでしょ?」です、多分。
最後までこれが引っかかって、話がこじれる。
鈴:まぁでも、こじれてると思ってるのは本人たちだけで、周りはそう思ってないのがまたおもしろいのだけど(笑)
でも、だいたい二宮の話はこういうタイプの話が多いね。
扇:短編はどうしても話がかぶっちゃってる感じがあるので何とも言い難いですが、これは三巻で綺麗にまとまってるので割とオススメです。
ところで、タイトルのナイーヴって誰よ? と考えつつ、さようなら~。
鈴:いちおう、ラストにふたりして臆病者だと言ってるから、ふたりなんだろう。
はい? と言う気はしないでもないけど~(爆)
と言うわけで、この辺で。
さいなら、さいならっ、……さいならっっ
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わたくし、この方の本、何冊か読んでるんですよ。
「ナイーブ」は読んでないんですけど学生モノを何点か。
この方のマンガは、わりと小さな空間の中、登場人物の、特に主人公の性格とか心理とかを丁寧に描いているかなぁという印象を受けます。
成人漫画のスタンスですが、少女漫画的な感情の起伏を感じます。
女性が描いている割には、内容にきらびやかさが無く、やっぱり女性向けとしては無理がある。
意外と好きだったりします。
旦那、買ってこないかな。
キャラクターの描写は確かに、青年漫画と言うよりは少女漫画に近いと思います。
作家さんの趣味なのかわざと抑えてるのか、いわゆる超絶美形とか、割と完璧に近いキャラクターとかは出てきませんね。
諦めて、御自身でレジに持って行きましょう。
大丈夫、『青年』マークは入っていません。(笑)
最近は学生物が多いけど、いつかまた社会人物が見たいなぁと思ってます。
とファン心理が高じてBlog作った人が言ってると言うことで(笑)
しかし、またどこかで連載して欲しいですね。
確かに、学生物が増えましたね。
社会人物はハネムーンが最後……かな?
さすがに五巻はあの方にとっては長すぎたのか……。(笑)
ともあれ、もう一度長編が読みたいものです。