つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

往年の名ゲームでいざっ

2006-09-14 22:41:24 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、リセットボタンを押す回数はきっと誰もが最高だと思うの第653回は、

タイトル:ウィザードリィ(第1巻:邂逅編、第2巻:死闘編、第3巻:黎明編)
著者:石垣環
出版社:JICC出版 宝島COMIC

であります。

鈴:やっぱり初代がいちばんだよなぁと思うLINNで~す。

扇:正確には、ファミコン版初代だなとツッコムSENでーす。

鈴:当然!(笑)
初代以外にウィズは用はないっ!
まぁ、要は他のをやってないだけだが(爆)

扇:外伝はやったぞ。
ベニ松さんが作ってるだけあって、いい出来だった。

鈴:ほぅ。
いちおう、プレステで出たヤツのひとつくらいはやったことはあるがな。
それでもやっぱり、初代だよなぁ、って気はするけどな。

扇:まぁね。
もっとも、『ささえのたて』だけは手に入れずに終わったがな。(笑)

鈴:いちおう、全部手には入れた憶えはあるなぁ。
いちばん最後まで残ったのは、……やっぱ「ささえのたて」だったなぁ。

扇:よく発見したな……をい。
特殊効果一切なし、防御力も『まもりのたて』以下、おまけに通過フロアでしか出現しない(だったか?)ので、最後まで拝めずに終わった。
つーか、『村正』と『聖なる鎧』と『手裏剣』の三セット揃えたとこでやめた記憶があるぞ。後は、グレーター増殖ぐらいしかやることないしな。

鈴:うむ、確か、10Fでいろいろやるのも飽きて、トラップばかりで意味はないが、探索したことがないからうろついてたときに見つけたと思う。
でもまぁ、確かに、「ささえのたて」は別として、レアアイテム見つけて、ワードナ倒すと、途端やる気はなくすわなぁ。

扇:ま、仕方ねーわな。
レアアイテム見つける頃には、ラスボスのワードナ瞬殺できるぐらい強くなってるから……後はキャラクター作り直して、レベル1から最強装備でもう一回遊ぶぐらいしかない。

鈴:それ、中古で買ったときでも出来る話だな(笑)
実際、中古で買って、久しぶりにやったときなんか、レベル1の戦士とか侍が「カシナートの剣」持ってたりしたしなぁ(笑)
売ったひとさまさまだったな。

扇:そこらへん、持ち主の性格が出るよな。
人によっては、ソフトリセットするし……って、ファミコン版はできたっけか?

鈴:確か、出来るぞ。
要は、キャラ全部削除すればいいだけだし。

扇:ボルタックに在庫が残っちゃうぞ。
お金のデータは消えるけどさ。

鈴:なに、持ったまま、削除しちまえばよい話のはずだ。
たいていは、消すのがめんどいのか、そのまんま残ってるから、アイテム、金ともどももらってほくほくになるのが中古だが(笑)

扇:自分で集める楽しみはないが、クリアが楽なのは確かだ。
つーか、バックアップ電池ってよく保つよなぁ……。

鈴:電池はかなり……と言うか、意外に保ってたなぁ。
中古で買ったときでも、だいぶ経ってたけど、しっかりデータ残ってたしなぁ。
あの電池って、そんなに保たないって噂は聞いたことあるんだけどな。

扇:そういや、電池交換したゲームってないな。
子供達の間では、ゲームやってる間に充電してるって噂が、まことしやかに流れてたぞ。

鈴:いや、それ、マジだと思ってたよ。
でないとあの電池の保ちようは説明できんだろ、とか思ってたぞ。

扇:確かにな、ドラクエ3とかもまだ保ってるし。
ウィズはキャラ沢山作ってナンボのゲームだったから、別売りでターボファイルなんてのもあったな。

鈴:懐かしいのぅ、ターボファイル。
いろいろと使い道があったような憶えはあるが、持ってはいなかったのぅ……。

扇:私がウィズやる頃には、ターボファイルなんて過去の遺物になってた。(爆)
持ってたら持ってたで、キャラ108人作って梁山泊ごっこやったかも。

鈴:うわっ、育てるんめんどくさそ~(笑)

扇:天の星三十六人はまだしも、地の星七十二人とかは放置状態だろね。
んで、一キャラ一アイテムで個性を出すと。ワードナ先生どころか、フラックにも勝てないかも知れん……。

鈴:いや、ワードナ先生より、フラック先輩のほうが強いんだけど……(笑)

扇:特殊効果全部喰らわしてくる上にブレス吐くしな。
ティルトウェイトかましてくる分、先生の方が安全かもしれん。
まー、ヴァンパイアロード様の鬼ドレインが一番怖いっちゃ怖いんだが

鈴:なに、ロード様はなんと言ってもジルワンが唯一100%効く、稀有な相手だからな(笑)
……それにしても、なんか久々に紹介するマンガと関係がある話に終始してるなぁ。

扇:確かに……デカ文字も炸裂してないし。
いつもの流れだと、ここで時代劇の話をするんだがなぁ。

鈴:なに、時代劇はこのシリーズがそのまんまだ(笑)
と言うわけで、ストーリー紹介であります。

育ての親であるコンラッドが死に、狂王トレボーの城塞都市へ赴くこととなったリョウは、道中、エルフのリリスと出会う。
出会いから、城塞都市へ赴き、熟練の冒険者であるサコン、シルヴィア、モルグと出会い、冒険を重ねるうちに、最終的な敵であるはずのワードナ、そしてトレボーの秘密を知ったリョウは、かつては属性(善と悪)の違いなどから反目しあっていたパーティの生き残りのカルラたちとともに、ワードナへと戦いを挑み、そしてほんとうの敵を知る。

まぁ、ストーリー紹介は、いつものつれづれらしく書いてみるとこんなもんかなぁ。

扇:最近真面目だね、リンリン。
んじゃ、CM入れますか。


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扇:いや~、死んだわ。(↑CM参照)
過去記事漁って、リンク張って、二冊以上読んでる作家に関してはサブページ作って……。

鈴:相変わらず、まめやなぁ。
私には死んだって無理な所業や(爆)
さて、ストーリー紹介は終わったのでキャラ紹介。
では、主人公のリョウ。初手から腹減ったと言う理由でいろいろとやらかしたりするも、血筋、育ての親など、いかにも少年漫画の主人公的な強さを持つ。
ワードナの迷宮で腕を磨き、ロードに転職してから最終戦に挑むこととなる。
これまた少年マンガらしく、強さは折り紙付きながらも、その他はけっこううとい、と言う特徴を持つ。

扇:では、長髪美形の侍、カルラ。
いわゆる少年漫画的ライバルキャラで、訓練所でリョウに負けたことをずっと根に持っており、ロキ率いる悪のパーティに参加して腕をみがく。
表面上は仏頂面のヒネた男だが、中身はリョウに負けず劣らず単純で、クールキャラのエリスにあしらわれる場面もあった。
善と悪、それぞれのパーティが壊滅状態に陥った際、リョウをパーティに誘い、ようやく成長したか……と思わせてくれたが、高慢な性格だけはそのままだった。ある意味可愛い人物ではある。(笑)

鈴:次に、初っぱなから登場し、リョウに助けられる(?)エルフの僧侶のリリス。
とにかくきゃんきゃんうるさいキャラだったが、長じるに連れ、若くして僧侶のすべての呪文を修得、ビショップに転職後、やはり短い期間で魔法使いの呪文を多く修得すると言う天才肌だが、エルフらしく生命力ヴァイタリティにに乏しく、メインキャラの中では唯一、消滅ロストしてしまう。
ストーリー上はあまり語られないが、リョウと恋仲であるが、ロストによってうやむや。
姉、エリスとともに精神を共有することになり、重要な助言者となる。

扇:では、その双子の姉エリス。
カルラと同じ悪のパーティに所属する魔術師。
妹のエリスとは正反対にクールな性格で、キツイ発言でオヤジ二人組と対等に渡り合う。無論、カルラごときが舌戦で勝てる相手ではない。(笑)
いかんせん、物語的にはサブである悪のパーティ所属だったため、序盤はいまいち印象が薄かったが、リリスとの再会でキャラ属性が開花。師匠から使用を禁じられていたハマンを使い、若年層全員を救う大活躍を果たす。
リリス死亡後は妹の精神も吸収し、二つの心の間で葛藤していたが、最後は自分は自分と割り切って生きることを決めた。ある意味最強キャラかも知れない。

鈴:つか、最強というか、成長過程で最も精神的に成長したのがこの子だよなぁ。
では、次に影が薄いながらも最終的にはヒロインの座を手に入れたミリア。
当初は、未熟なリリスの代役としてカント寺院で死亡していたのを復活してもらい、加わった熟練の僧侶。
死ぬ前に、恋人をロストさせてしまうと言う過去を背負い、その影をリョウに見出すだけのサブキャラのはずだったが、最終的にはリョウとくっつくことになる。
いわゆる目立たないけど、頑張っていれば報われる、と言うのを地でいくひと(笑)

扇:つーか、シルビアと同い年にしか見えなかったしな……ミリア。
では最後に、某超人気モンスターが人間のフリして登場したアルカード様。(つーか、名前でバレバレ)
リョウとカルラが異色のコンビを組んだ後にパーティに加わったビショップ。裏事情に精通しており、呪文担当と言うよりは、情報役としての活躍が目立った。
ワードナに共鳴し、世界の支配を目論む悪魔族に対して色々と手を打つが……ほぼ無駄に終わり、スパイ役に使っていた一族の娘達も敵の手に落ちる。悲惨。
最後はこの世界での自分の役割を理解して、いずこともなく消えた。格好いいんだけど、出番が遅すぎた人。(笑)

鈴:まー、しょうがあんめい。
でも、要所要所で活躍はしてるぞ、アルカード。
それにしても、ジャンル的には少年マンガに属するマンガではあるけど、ヒロインがあれなのはけっこう珍しいよな。

扇:この作者、某御大の影響をモロに喰らってるからなぁ。(笑)
まぁ、調子に乗ってエリスまで殺さなかったのはよしとしよう。

鈴:そうねぇ、エリスとかミリアとか殺してたら、腐りまくってたわなぁ。
まぁでも、そういう意味ではリリスのみできっちりとストーリーを作ってくれたから、いいんだろうけどね。

扇:普通の少年漫画だと、リョウとリリスとミリアで三角関係だわな。
リリスの記憶を受け継いだエリスとの絡みもあるか……と思わせたが、上手いこと処理したと思う。
後は、絵かねぇ。とにかく初期はデッサンが荒かったんだが、後半は割と落ち着いたな。主人公達の年齢も上がったんでちょうど良かった。

鈴:絵はなぁ。
特に斜めからの絵はかなり終わってた気はせんでもないが、まー、話そのものがウィズ好きには楽しめる作品になってたと思うのでよしとしよう。
それにしても、初版で88年だから、ふっるいよなぁ、これ。

扇:絵を気にせんお前にそこまで言われるとは。
モロに80年代アニメの影響喰らってるあたり、納得だな。これはどうかと思うぞってところも多々ある。
ただまぁ、そういうとこを割り切って、ワンパックのウィズ漫画として楽しむ分には悪くない話やろね。ちゃんとアイテムとか職業は原作を踏襲してるし。
では、このままの勢いで次回は外伝を紹介しちゃったりします。また来週~。

鈴:そうそう。
Wiz初代を知っていれば、それをちょろっと拡張した設定とかではあるが、楽しめる作品ではある。
ただ、ものそのものが手に入りにくいほうなのが難点だがねぇ。
まぁでも、少年マンガ、と言うジャンルとは弱冠方向性は違うものの、楽しめる作品ではあるので、特にWiz好きにはオススメ。
と言うわけで、今回の木曜劇場、通称木劇はこの辺で、さよ~なら~

ジンクス破れたり

2006-09-07 21:39:35 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、背中が煤けてるぜな人とはひと味違う第646回は、

タイトル:月下の棋士(全32巻)
著者:能條純一
出版社:小学館 ビッグコミックス

であります。

扇:将棋は棒銀しか知らないSENでーす。

鈴:桂馬や香車が下がれると○歳ごろまでは思ってたLINNで~す。

扇:をい、チェスのナイトやルークぢゃねぇんだからよ。(笑)

鈴:え? チェスのって下がれんの?
いやぁ、チェスなんて、あるデスクトップアクセサリーの、あるディスクの、あるチェスゲームでしかやったことないから、もともと動きとか知らないんだけど(爆)

扇:ああ、『デスクトップの――

鈴:わーっっっ! やめいっ!!
この私がメ○ファンに萌えてるなんて……あわわわわわわわ……(爆)

扇:それ、知ってる人なら一発で解るぞ。(笑)
まぁ、萌え萌えなLINNはほっといて……。
ナイトはいわゆる八方桂だ。前方に加え、左右&後方にも桂馬飛びができる。
ルークはまんま飛車やね。ポーンの動きの関係上、飛車とはちょっと使い方が違ってくるけどな。
ちなみに初期位置だけ見ると、ナイトが桂馬、ルークが香車に該当する。

鈴:はっ!Σ( ̄□ ̄;)
……まぁいいや、たぶん何のことかわかんないひとのほうが多いだろうから(爆)
って、初期位置だけかい、合ってるのは。

扇:そもそも、チェスと将棋って根本的に違うゲームなんで……位置以外に何か合ってるかと聞かれたら、答えはノーだな。
って、将棋もチェスも知らずによく読めたね、この漫画。(笑)

鈴:なに、「ヒカルの碁」だって読めたんだ。
知らなくたっておもしろけりゃ読める。
ただ、将棋ネタとかで何がすごいのか、まったくわからんが(爆)

扇:駄目じゃん。
てことは、例の1六歩がどれだけ無茶な手かも解ってなかったな?

鈴:いや、作品中で、1手損してるって書いてあったからわかった。

扇:何で一手損なのか解ってねーだろうがっ!

鈴:うん。

扇:お前はユダだ! 裏切り者のユダだっ!

鈴:あんなオカマもどきと一緒にするなっ!

扇:いや~、黒田勇樹は最初にヒットした役がマズかったねぇ……。
役者としては悪くない方だと思うんだが、ネガティブなイメージが付いちゃったのが何とも。

鈴:まぁねぇ。
そうは言っても人気が出ればいーではぬぁいか。
織○裕二みたいに、○門ふみのせいで、一時期そういうキャラにしか見られなかったが、そのうちどうにかなったわけだしな。

扇:カ~ンチッ! か。
何か、モロに年代選ぶ話題だのぅ……まったく誰のせいだか。

鈴:おまえだ。(笑)
まー、私がまともに見たドラマの最後って、「振り返れば奴がいる」だから仕方あんめい。

扇:ああ、あのぷすっと刺されたラストか。
死亡エンドと言えば吉○栄作だと思ってたが、織田○二もやってみたかったんだなァ……とか思った記憶がある。

鈴:なに、かなり欠落した記憶を遡っても、あのラストはOKだったぞ。
ってか、ドラマ見て、おもしろいと思った最初で最後の作品だ(笑)

扇:短いな、お前のドラマ人生。
何なら今度、『六番目の小夜子』貸してやろうか? あれはいい作品だぞ。

鈴:当然。そもそもまともに見たドラマが「振り返れば奴がいる」だし(爆)
……って、「六番目の小夜子」?
興味なし(きっぱり)

扇:あっさり言い切りやがったな……。
仕方ない、次回の会合では『奥様は魔女』を用意しよう。

鈴:そうか。
ならこっちは「銀河旋風ブライガー」を揃えるか。
とりあえず、GYAOで見とこ(笑)

扇:をい、それはドラマちゃうやろ。
つーか、GYAO見ようとしたら弾かれたぞ……なぜだJ9!
(↑しっかりチェックする奴)

鈴:やはりチェックしたか。
GYAOはよいぞ。何より、WRCがタダで見れるのはここだけだからな(爆)
……って、ええ加減本来の話をせんとあかんのではないかえ?

扇:本来の話って何だ?
ああ、王手かけるたびに、「あンた、駒が煤けてるぜ」ってのたまう棋士の話だったかな?

鈴:ちゃうわっ!
「ひとつ奪えば自分をさらす。ふたつ奪えば全てが見える。王様奪えば地獄が見える。」だろっ!

扇:いや、王様奪ったらゲーム終わりだから。
必ず一手目は端歩突きをするという破天荒な少年が、上京してプロ棋士に戦いを挑むという将棋漫画です。
『哭きの竜』もそうでしたが、能條作品らしく各所でハッタリが炸裂しており、将棋を知らない人でも楽しめる作品となっておりました。
登場人物の殆どにモデルが存在することでも知られ、連載初期の頃は元ネタ探しも楽しみの一つでした。

鈴:元ネタっつってもなぁ。
主人公を除く主要人物って、一発で誰が誰だかわかるような名前つけてたしなぁ。
まぁ、ストーリー紹介やったことだし、キャラ紹介にすっかね。

扇:おっけ~。
んじゃ、CM。


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扇:では、主人公の氷室将介。顔は違うが、モデルは羽生。
一手目は必ず右端の歩を突く、定石無視の打ち手。
とにかく強いが、勝ち負けだけにこだわるタイプではなく、いい勝負が出来ればそれでいいと思っているところがある。
相手を挑発するのが大好きで、特に中盤戦は将棋そっちのけで対戦相手と議論していることが多々ある。最大のライバル滝川との会話はかなりズレてて面白い。
ちなみに恋愛に関してはかなりオクテであり、その時だけ少年らしい顔を見せる。(笑)

鈴:じゃぁ、将介のライバルにして、物語の核となるもうひとりのキャラ、滝川幸次。
誰がどう考えても、谷川浩司以外の何者でもない。
天才肌の打ち手だが、天才故にどっか一本線が切れてそうな言動や行動をすることもしばしば。
師匠の奥さんとも怪しい関係だったりと、作中ではけっこう危ないこともしている。
某大学時代の友人曰く、「谷川はこんなにかっこよくない」
言ってやるな……(笑)

扇:谷川って、どっちかと言うと面白みのないタイプだもんなぁ……文句なしに強いけど。
では、主人公の師匠・虎丸竹千代。嘘経歴では父親。(笑)
モデルはむか~しNHKの将棋講座の講師をしていた田中寅彦。
現実の寅ちゃんは棋聖を一度取っただけで伸び悩み、話術のうまさから『将棋界の広報担当』と揶揄される程嫌われてしまった人だったりするが、虎丸はビッグマウスでも何でもないフツーの打ち手として描かれており、氷室との師弟対決などそれなりに重要な場面をもらっていた。
昔の寅ちゃんは格好良かったなぁ……五段から一気に八段まで駆け上がった時は凄かった。って、今でも好きだけどね。

鈴:好きだった、って嫌ってたのは、むか~しの濃ゆい(おやじ)将棋ファンだろ。
この作品でも、現実でもけっこう好きなひとっていると思うんだけどなぁ。(おやじ将棋ファンを除いて)
さて、ではこのマンガで、その往年の勝負師的な役回りを担った大原巌。
モデルは当然、大山倍達……もとい、大山康晴。
途中、人工呼吸器らしきものをつけてなおも戦う、前時代の遺物として描かれているが、実際はほんとうに強かったらしい。
ただし、大学時代の某友人曰く、「勝つためには何でもする」時代の人間らしく、けっこう姑息(笑)

扇:何で空手家やねんっ!
実際の大山もガンを押して谷川とやったらしいぞ。
盤外戦はなぁ……勝負師時代の人間なら、誰でもそういうとこはあると思うがな。
微妙な年代だった中原は、大山の盤外攻撃をさらりとかわしてたようだ。もっとも、後で某林葉嬢とのアレが発覚してクリーンな位置にはいられなくなったけど。
ふと思ったが、この作品って米長と一二三ちゃん出てこないね。

鈴:まー、キャラは絞ったんだろねぇ。
いちおう、奨励会からの話で、その時代からのキャラとかもいるから、それ以上出せへんかった、ってのもあるんだろな。
つか、実際、あのマンガ、キャラ多すぎだからこれ以上出せへんやろ。

扇:うむ、本当に多かった。
モデルがいるから描きやすいってのはあったんだろうが、にしてもな。
佐伯あたりまでは良かったんだが、それ以降はダレた気はする。
名前忘れたけど、チェス式将棋のキャラは印象的だったなぁ。それで勝てるわけねーだろって、ツッコミ入れてただけだが。

鈴:そりゃそーだろーなぁ。
だいたいチェスは、世界チャンピオンがコンピュータに負ける時代だが、将棋はまだまだだしなぁ。

扇:将棋の醍醐味は打ち駒だからな。あのシステムをコンピューターにやらせるとなると、自由度が高すぎてどうにもならんのだろう。
俺の知り合いにも将棋の強いおっちゃんがいたけど、コンピューター将棋はロジックが簡単に読めてつまらんとボヤイてた。
二人零和有限確定完全情報ゲーム(長っ!)で一番コンピュータゲーム化が難しいものだとは思うねぇ。

鈴:とは言え、チェスは処理能力が達したから、って言うことも言えるから、ある意味、もっと性能が上がれば、将棋名人でも負ける日が来るんだろうがねぇ。
……と、そろそろいいところだし、この辺にしとくかね。
なんか、最初はあれだが、まじめな将棋話になってるのが珍しい木劇になってるなぁ。
と言うわけで、今回の木曜劇場はこの辺で、さよ~なら~

扇:いつかは、来るだろうな。
将棋関係も結構奥が深いから、ツッコンでいくとキリがないやね。
では、このへんでSAYONARA~

伝説の○ち○り

2006-08-24 20:10:36 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、通じる人間がいるか不安な第632回は、

タイトル:サイレントナイト翔(全2巻?)
著者:車田正美
文庫名:ジャンプ・コミックス

であります。

扇:クリスマスって遠いなぁと思うSENでぇぇぇすっ!

鈴:まだ夏だし、と突っ込むLINNで~す。

扇:あと四ヶ月もこの暑さに耐えねばならんかと思うと……。

鈴:ほほぅ、ではクリスマスを境に夏と冬が入れ替わるのか。
難儀な体質じゃのぅ……。

扇:クリスマスを境に夏に変わる国もあるがな。
ともあれ、今年の夏はマヂで暑いぞ……きっとLINNの呪いに違いない。

鈴:……なぜわかった……。
やはり相棒の誕生日に暑くなれ~暑くなれ~と御修法をやったのをどこでかぎつけたっ!?

扇:いや、呪殺師一種取ったって堂々と言ってたやん前回

鈴:!Σ( ̄□ ̄;)
い、いや、まだあのころは呪殺師一種のための修行中で、試しに……あわわわわわわ……。

扇:「被告人は真実のみを述べなさい、聖×に誓わなくていいから」

鈴:えーっとぉ……、約半年ほど前に修行と称して日天の修法を……。
って、別に○書に誓う気は光子の微片ほどもないんだけど~(爆)

扇:異議あり!
この資料によれば、被告人が行った修法は大威徳明王のものです!

「異議を認めます。被告人は真実のみを述べるように」

鈴:あー、そうそう、日天と大威徳明王のとをちょろっと言い間違えたわ。

扇:をい、それはえらい違いだぞ。
つーか、この道に関してはお前の方が詳しかろうに。(笑)

鈴:うん、詳しいな。
詳しいからごまかそうと……ってあわわわわわわ……。

扇:裁判長、被告人は自分の知識を利用して偽証を行っています。

「全部認めます。被告人は退廷しなさい」

鈴:え? 退廷してもいいの?
くすすっ♪ じゃぁ、次は何の修法にすっかなぁ♪

扇:「この場で実刑判決出すぞ」

鈴:あ、出せるの?
いいよぉ、法律じゃ呪殺って罪にならないから当然無罪だもんね~。

扇:まー実際のとこ、呪殺が犯罪として認められた場合、冤罪が異常に増えそうな気はするがね。
魔女狩り裁判と同じことをやる奴とか出そうだし。

鈴:やらかしたら魔女狩りそのまんまやん。
……つか、僧侶も神主もいなくなるぞ、そんなことやったら。

扇:神父と牧師は?

鈴:はっ、そいやその辺も忘れてたな(笑)

扇:ん? その発言の前に、何か別の台詞言って音声消さなかった?
だってあの連中は×××××××で××××××××だとか。
(×は聞き取り不能箇所)

鈴:い、いやっ、言ってないぞ。断じて言ってないぞっ。

扇:そっか~、気のせいかぁ。
まぁ、サンタクロース信じてない人間の台詞をいちいち気にしても仕方がないけど~。

鈴:なんか、すんごい皮肉やぞ、それ(笑)

扇:安心しろ、目一杯皮肉だ。(笑)

鈴:あ、やっぱり(笑)
まぁ、サンタクロースどころか、無神論者にはどれも大した差はないが(爆)

扇:まぁね。
子供に、「クリスマスって何の日?」って聞いたら、「親が何かくれる日」って答えるだろうしな。

鈴:夢がないのぅ。

扇:あったのか、夢?

鈴:えーっとな、たぶん、小学校の低学年くらいまでは(笑)

扇:へぇ、幼い頃は意外と純情だったんだなァ。(笑)

鈴:そりゃそうだ、若かったからな。
まぁ、若いころから腹黒かったはずの相棒にはわからんだろうがな(笑)

扇:デカ文字部分が異常に引っかかるんだが、気にしないでおこう。
表まで黒い君にこの苦しみは解らんだろうからな。(笑)

鈴:うむ、わからんのぅ。
あぁ、そうそう、ちなみに、私はついこの間、従妹の娘カリンちゃんに出会ってから表まで真っ白になってしまったので余計にな(笑)

扇:やっぱりロリだったのか。(笑)

鈴:なんでそうなんねんっ!!!!
……ったく、まだまだちっこい(6ヶ月くらい)の子をかわいがってあげやふと言う心優しい気にはならんのかね。

扇:六ヶ月のガキねぇ……まぁ、せいぜい――
「可愛い~! めっさ可愛い~!」
って狂喜乱舞する程度かな、フッ。

鈴:するのか……。
なんか、ゼッタイ子供が出来たら、子煩悩になるのってあーたのほうよね。

扇:以前、同級のコに言われたことがある……。
君は普通~に親父やってそうだがねぇ。

鈴:いやぁ~、その従妹に、子供好きだから、と言われたときには思わず反論しそうになったぞ(爆)
しかし、なんか、他人から見りゃ、どっちも子供が出来たらってふうに見えるんかもな。

扇:そんなもんかも知れんねぇ……。
って、大幅に話題がズレた所で本編の話をするか。

鈴:そうね。まぢでそろそろだな。
えーっと、……なんだっけ?

扇:鳥のピイたんが死んだことで聖闘士の血に目覚め、悪の教皇を倒すために聖域を目指す『翔(ショウ)』の物語です。

鈴:ある意味、間違ってはないが、違ぁ~うっ!

扇:なにィ!(翼くん調)
まさかこの俺が粗筋を間違えるとは……!
神の怪しい囁きに惑わされた主人公が、唐突に進化して月面に送り込まれ、四千年の戦いに終止符を打つバトル・アクションです。
聖剣を抜く時に、「エボリューション!」と叫ぶのが特徴。

鈴:それ、風魔の小次郎やんっ!
えぼりゅ~しょん、の部分しか合ってないし。

扇:そうか、エボリューションだけ残して後は捨てればいいんだな?
聖闘士星矢の後に描かれた、二番煎じ漫画です。
要は守護星座をルーツと読み替え、動物関連のアーマーを着せて、何か悪役っぽい組織を登場させて出来上がり。(所要時間三分)
主人公の翔を始め、どっかで見たような奴等がちょこちょこ登場するので、聖闘士星矢外伝(黒歴史)として読むと良いかも知れません。

鈴:捨てなくても、それ以外は聖闘士星矢……ってあわわわわわわ……。
まぁ、二番煎じ以外の何物でもないわなぁ、これ。
10週程度で打ち切られたのも……別の理由か……(笑)
ま、まぁ、さておき、とりあえずストーリー紹介は終わったことにして、キャラ紹介に行くべ。
その前にいつものように……。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記以外、爆走中

『作家別目録』、一応、既出作家だけは更新してます……。
『怪しいページ』……まぁ、気にしないで下さい。
なぜか、新しく作った『閃鈴電脳遊戯館』だけは毎週きっちり更新してます。

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つれづれ読書日記


扇:では主人公の翔。
仲良しだった鳥『ピイたん(凄いネーミング)』の死に際し、電波干渉を受けて覚醒した少年。(嘘)
新たなる生命体として進化(エボリューション)し、以後は愛のエコロジー戦士として悪と戦う。(大嘘)
傷ついた状態から目覚めたら隣に裸の女の子が寝ていたり、敵に半死半生にされた後にやっぱり同じ女の子から(色んな意味で)エネルギーを受け取ったり、筋肉ムキムキの敵から後を託されたりと、美味しいんだか美味しくないんだかよく解らない運命の流れに翻弄された挙げ句……最後は永遠の戦いへと旅立たった。(合掌)

鈴:じゃぁ、そのいろんな意味で翔にあげちゃった紫鈴シーリン
最初は妖精の戦士で、ちっこい姿で出てきて、しかも必殺技が新体操で使うリボンを扱うなど、どっかずれてる戦士兼ヒロイン。
色仕掛けで翔を戦士にしたてあげようとするなど、陳腐な策略を見せるものの、このマンガ中、最大の奥義「CHARGE!」で翔を救うなど、ヒロインらしい(少年マンガらしくない)ところも見せる。
巻数が短かったため、その実力はよくわからないが、けっこう強かったりして。

扇:え~、「CHARGE!」が気になる方は『サイレントナイト翔』でググッてみて下さい。
多分、一発で問題のシーンが引っかかります。
詳しいことは言えませんが、御子様の目の届かない所で見て下さい。(笑)

鈴:お子様の目の届かないって……まぁ、そのまんまだが(笑)
しかし、いくら二番煎じとは言え、終わるの早かったよなぁ。
車田的な臭いセリフも満載(皇虎など)だっただけに、笑える……もとい、楽しいところはあとあといくらでも出てきそうだったのにねぇ。

扇:そうね。実のところ、ギャグ漫画としては結構期待していた。
期待を裏切らない打ち切りだったがな。

鈴:タイトルで伏せ字にしてる意味ねぇじゃんっ!
まぁ、わかりきってる伏せ字ではあるが(笑)

扇:つーか、この漫画を紹介するに当たって――
NEVER END
の文字で終わった感動的(?)なエンディングを紹介せんわけにはいかんだろうっ!

鈴:いかんな、確かに。
あと、このエンディングのおかげで打ち切りという憂き目がなんかそうじゃないように一瞬でも思わせるところが車田らしいわなぁ。

扇:いや、これ見て誰もが打ち切りだと確信したと思うんですけど……。
無意味に迫力だけはあったけどね、宇宙に浮かぶ地球がバックだったし。
というわけで、必死で探して読む必要があるかと言われるとまったくないのですが、一つの黒歴史としてチェックしても良い作品ではないかと思います。(ファン限定)
では、今宵はこのへんで……さよなラララ~♪

鈴:だから言ってるだろ、一瞬だって。
まぁでも、ある意味、聖闘士星矢よりも笑えるところがあったりするので、たったの2巻で終わってるあたり、手頃ではあります。
ただし、「CHARGE!」の部分があるので、立ち読みには向かないと思ったりもするので、読むときには必ずひとりで読むことをオススメします。
と言うわけで、今回の木曜劇場はこの辺で。
さよ~な~ら~♪

実は高周波ブレードが最強?

2006-08-10 18:23:02 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、何年描いてるんだとツッコンではいけない第618回は、

タイトル:強殖装甲ガイバー(1~23巻:以下続刊)
著者:高屋良樹
出版社:角川書店

であります。

扇:ちょっと雅になったSENでーす。

鈴:紫って欲求不満の色って聞いたことがあるLINNで~す。

扇:ロスト手前の色の奴に言われたくないSENでーす。

鈴:ロストってな……。思いっきりWizを知らないと理解できんぞ、そのネタは。

扇:詳しくは、『ウィザードリィのすべて』をご覧下さい。
CM~CM~♪

鈴:自分の記事をここでCMして虚しくないか?(笑)

扇:全然っ!(素)
まぁ、これだけ記事があると、読み返すのも恐ろしいものも……それなりにはあるが。

鈴:読み返すって絶対無理!
なんか目録からでさえ削除したくなるようなのがけっこうあるからなぁ(爆)

扇:あ~、例えば……って、言わすなよ!
とりあえず、『十二国記』までの96回はダークゾーンだな。
かなり好きな作品も紹介してるので、書き直したいと思うこともある……。

鈴:そりゃー、時間があればいくらでも書き直したいのはあるのぅ。

扇:ま、究極的にネタがなくなった時は再紹介もありかもね。
『十二国記』は担当分けて書いたろ? それを逆にしてもう一度もありだと思う。
単なるクロス・レビューって噂もあるが。(笑)

鈴:再紹介はね、確かにやりたいくらいのものはあるからなぁ。
「十二国記」は……新刊出たら考えるかな。いつ出るかわからんが~(笑)

扇:言うな。
御本人は幸せなんだろうがなぁ……。
つーか、家事の合間にゲームやってそうで何か萎える。

鈴:……なんか、書けよ……って言いたくなるよな、このままだと。
まぁ、最新刊とその前の黄昏~の間もかなり長かったしなぁ。
でもマジで本職の割合がゲームよりも少ない気がしてくるよな、デイジーデイジー読んだ人間としては。

扇:あれはいい本だ。
『閃凛電脳遊戯館』で紹介してもいいぐらい、良くできた本だ。
ただ、読んでると……この人、本職とゲーム天秤にかけてるかも? って気はするわな。

鈴:あれはなぁ……。
ホントにゲーマーが書いた本、って感じだったからなぁ。
まぁ、「悪霊シリーズ」のあとがきだと、声優さんの話題とか、各キャラに声優の誰がいいとかというのをあてたファンレターにかなり萌えてたひとだから、はまるとかなり行ってしまいそうだしなぁ。

扇:一言で言えば――
ミーハーだよな。
まぁ、そこが可愛らしいと言えば、可愛らしいんだが。

鈴:かわいらしい割には、初っぱなの陽子の扱いは酷かったよなぁ、このひと。
やはり女性作家らしいと言えばらしいか。

扇:女性作家って、女性に対して結構シビアだよね。
まぁ逆に、自分の影を主人公にして甘やかしまくる奴もいるけどさ。(久々の毒)

鈴:甘やかす……ってレベルじゃないと思うがな、そういうヤツは。
完全に陶酔してるからなぁ、自分を主人公にして。
こういう自己満足に付き合わされる物語は、反吐が出るから読む気はしないがな、まったく、これっぽっちも、原子核ほどもな。

扇:これこれ、トリカブト並みの毒をまき散らすでない。
まったく、ノリだすと俺より遙かにひどい毒を吐くんだからなぁ、も~。

鈴:仕方あるまい、つれづれの最初の毒吐きは私だからなぁ(爆)
……なんか、いい加減、本題に入らんといかん気がしてきたな……。

扇:では、真面目に解説しよう。
宇宙から飛来したパワードスーツを身に付けた教師が、ミュータント化した不良学生と熱いトークバトルを繰り広げる、学園バイオレンス・アクションです。

鈴:ぜんぜんちゃうわっ!
やり直しっ!

扇:えぇぇぇ~、違うのぉ~?
両肩に北斗パッドを装着した機動教師が、教育界の支配を企むカリスマ高校生と闘う晩春カンフー・アクションです。
読む時は、スクール・ウォーズの主題歌『HERO』必須。(笑)

鈴:どっかの転校生マンガのパクリみたいだな。
……って、それもちが~うっっっ!!!!
ったく、仕方がない、私が紹介するか。
人外の技術によって宇宙船から蒸着することが出来るようになった主人公が……。

扇:ドルギラン呼んで燃すぞ、テメェ!
やり直しぃぃぃっ!

鈴:いったいどれだけの人間がその単語を理解できると思ってんだっ!!!!
ったく、じゃぁ、まじめにストーリー紹介を……と思ったが、どんな話だったっけ?(爆)

扇:謎の異星人が残した『ユニット』を発見したことにより、『ガイバー』と呼ばれる強力な戦闘者となった主人公が、悪の秘密結社『クロノス』と戦うサイバー・バトル・アクションです。
特撮物をそのまま漫画にしたような世界観で、いわゆる『怪人』に当たる『獣化兵(ゾアノイド)』や、幹部である『獣神将(ゾアロード)』との戦いをシリアスに描きます。
ちなみに、敵組織である『クロノス』が世界征服達成してしまうという、希有な展開を見せた漫画でもあったりします。

鈴:じゃぁ、ストーリー紹介も終わったことだし、キャラ紹介……の前に、CM~。

つれづれ読書日記


つれづれ読書日記、爆睡中

『作家別目録』、新しい作家を追加してないぃぃ……。
『怪しいページ』、あったっけそんなの……。
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で、さらに実はこんなん作ってみましたの『閃鈴電脳遊戯館』。古今東西の新古取り混ぜたゲームの四方山話のサイトでございます。


つれづれ読書日記


扇:では、深町晶。
偶然に変身キットを手に入れ、成り行きで悪の組織と戦い、強い他のキャラにフォローしてもらって友情に目覚めていく、典型的なヘタレ主人公。
変身後はガイバーIと呼ばれ、数多くの敵を倒したものの、結局日本支部を潰すに留まり、世界はクロノスに支配された……やれやれ。
なお、巨人殖装(ガイバー・ギガンティック)と呼ばれる強力なアイテムを手に入れるも、自分より精神力の強い巻島にあっさり奪われ弱体化――今はノーマルガイバーの状態で地味に立ち回っている。(本当に主人公か、こいつ?)

鈴:次に、瀬川瑞紀。
主人公の晶の幼馴染みの高校生で、晶がガイバーとなったためにクロノスとの戦いに巻き込まれることとなった子。
当初は巻島に惚れていたが、ストーリーが進むに連れ、晶へとシフトする、また、晶の戦闘のモチベーションの理由となるなど、まったくストーリー上、役に立たず、いてもいなくてもいいという少年マンガ的な典型的なヒロイン。

扇:うわっ、ひどっ! 確かにそのまんまだけど。
では、多分ラスボスのアルカンフェル。
異常に強くて偉そうなクロノスのボス。
かなり長生きの筈だが、精神的にも肉体的にもバルカス翁よりかなり若く見えるのは……まぁ、仕方のないことか。
ちなみに、やたらと持ち上げられてる割には、こいつ自身も『遠い星のもっと偉い奴』の使いっ走りでしかないことが後に判明――株が暴落した。
私は一言、「総裁Xじゃん」で済ますことにしている。(笑)

鈴:総裁X……わっはっはっはっはっはっ……って笑い声が聞こえそうだな(笑)
じゃぁ、次、巻島顎人。もともとクロノス側の人間だが、内心では反クロノス。ガイバーIIIであり、知略、度胸、戦闘能力すべてにおいてガイバーI(=晶)を上回る。
見た目、クロノス側よりも悪役の顔、性格をしており、かなりストーリー上、幅をきかせているが、きっと完結時には臭いセリフを吐いて、晶のラストをお膳立てしてくれるに違いない。

扇:つか、巻島死ぬしかないよな。
では、微妙に影の薄い顔キャラ村上征樹。
いわゆる仮面ライダー的な役回りで、クロノスに調整された後に反乱を起こすも失敗。その後、脱出してガイバー達の協力者になるが、ギュオーにゾアクリスタルを破壊されて死亡する。
しかししかし、そのギュオーが倒された後、アルカンフェルによってギュオーのゾアクリスタルを移植され、十三番目の獣神将イマカラム・ミラービリス(安直!)として復活。以後、アルカンフェルのくぐつとして地味に姿を現す。
もしかしたら、最後の最後に、巻島にとどめを刺す役割だったりするかも知れないが、今のところは負けっ放しの影の薄い奴である。

鈴:そうねぇ、初っぱなから負けっぱなしだし……哀れ……。
で、負けっ放しっぽいのは同様のアプトム。
ロストナンバー=ゾアノイドの失敗作だったが、ゾアノイドとしての度重なる調整などにより、通常のゾアノイドとは異なる特殊能力を得ることとなり、いつの間にかその辺のゾアノイドよりも圧倒的な強さを誇る存在となる。
しかし、元はおなじ失敗作仲間のためにガイバーを付け狙うなど、動機はまっとう。一匹狼、斜に構えた性格だがけっこう性格そのものはまっすぐだと思われる。

扇:この漫画、アプトムのためだけにあると言っても過言ではないっ!
役回り的には二番手なんだが、性格はモロにダーク系主人公だしねぇ。
一匹狼、成長キャラ、義理と人情でピンチに陥るタイプ、どれ取っても主人公より格好いいしな。

鈴:まぁ、主人公自体がかなりヘタレだからなぁ(笑)
まぁでも、ヘタレだからこそ、周りのキャラが目立ってるんだろうがね。

扇:それだけなら、他の少年漫画でもよくいるんだけどさ……ようやく新たな力を手に入れて敵幹部とも互角に戦えるって時に、精神力のせめぎ合いで二番手キャラに破れて弱体化する主人公って、この漫画ぐらいだと思うぞ。(笑)
まぁ、どこかのアニメーションの主人公は、構成作家の偏愛のおかげで最終回でも前作の主人公のひとりにボロ負けしたけどさ。

鈴:まぁなぁ……あれは、構成作家が作家とは思えないくらい史上最悪最凶の、同人誌でもここまで偏愛しないぞと突っ込みたくなるほどの最低の作家だから仕方あるまい。
しかし、ホントにこのマンガの主人公って、いい意味で言おうとすれば、ふつうの男の子、ってことなんだろうなぁ。
少年マンガ的にはちと物足りないところは否めないんだろうがねぇ。

扇:女性に言わせると、可愛いタイプ、なのかも知れんな。
でも、そのヘタレっぷりのおかげで作品が迷走しているのは誰の目にも明らかだろう。
一年半経ってようやく23巻目が出たという超スローペースで、さて、どうやって終わらせるのやら……。
あ~、何か、褒めるタイミングを失ったので、このへんで終わっておきます。
次回は、『口から酸を撒き散らす異星生物通り』を描いた方の作品、の予定。
では、さようならぁ~。

鈴:そうね。
ある意味、どういうふうに終わらせるか、ってのには興味あるなぁ。
全員殺して、ヒロインが主人公の名前を叫ぶところがクライマックス……なーんてのも王道としては想像できるだけに、いい終わらせ方が出来るか……ってとこだな。
さて、今回はちょっと試験的にやってみたところもあったりして、次はどうするかはわからないながらも、この辺で。
さよ~なら~

やっぱ鱗でしょう

2006-07-27 20:57:30 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、この前強化合宿をしたのでネタが増えた第604回は、

タイトル:ドラゴンクエスト――ダイの大冒険(全37巻)
原作:三条陸  作画:稲田浩司
文庫名:ジャンプ・コミックス

であります。

扇:密かに、新たな計画を遂行中の閃でーす。

鈴:親指のつま先くらいは荷担してる凛で~す。

扇:いや、せめて中指までは参加しようよ。

鈴:ん~、なんかそれじゃ物足りんなぁ。じゃぁ、右足首あたりまでにしとくわ。

扇:かなり微妙だな。
ま~、げーれきはお前の方が長いだろうが、コンシューマやった回数は俺の方が多いだろうしな。(密かにネタバレ)

鈴:アーケードのげーれきはなぁ。
大学4年のときですでに15年を経過してたくらいだからな(威張り)

扇:てことは……100027歳の時からやってたのか。
なかなか遅咲きだな。(笑)

鈴:まぁな。
だが、このところはてんでアーケードはご無沙汰だのぅ。
もう私のアーケードは怒首領蜂大往生で終わったも同然だし。

扇:結構最近だな。

鈴:そんなに最近だっけ……って検索したら2002年か。
……ホントに最近だな。
じゃぁ、私のアーケードは怒首領蜂で終わったも同然だし、に直すわ(爆)

扇:いやいや……期間が短くなったからって訂正すんなよ。
つーか、読者を置き去りにしてるのでちょっと内部事情を話すことにしようぜ――宇宙刑事調に。(笑)

鈴:では……解説しようっ!
……なんの話だっけ?(爆)

扇:次回をお楽しみに。
(逃げる)

鈴:うわっ、いつもの役割を放棄しやがった……。
仕方がない。私めがほんとうに解説……ってまぁそのうちにしておこう。
だいたい企画段階でぜんぜんやってないんだから、紹介のしようもなかろうに。

扇:簡単に言えば――ここの姉妹サイトを作る計画を立ててる、ってことですね。
どんな内容になるかは秘密です。
つーか、今のところまったく解りません。

鈴:まー、わからんだろうなぁ。
やり始めないとどんなもんになるかなんてまったく想像がつかない……ってこの木曜劇場みたいやな(笑)

扇:これ、百%アドリブでやってるってこと、既にバレてるかなぁ。

鈴:バレてるだろ、絶対。
100%と言うより、素と言ったほうが正しいとは思うが(笑)

扇:タイムラグがあるぐらいで、いつもの会話だな。
ただし、よゐこのために検閲入ってたりするけど。

鈴:コメディアンのための検閲は入ってないと思うんだがなぁ。

扇:良・い・子!
そういやぁ、よい子わるい子ふつうの子何てのもいたなぁ……。

鈴:いつの時代だよ、それは……>よい子わるい子ふつうの子
ったく、相変わらず古いネタが好きやなぁ。
私にはわからないよ、はっはっはっはっ……。

扇:heroを素で歌える人間が何を言いやがる。

鈴:記憶力がいいと言ってほしいな。

扇:スクール☆ウォーズの時、君いくつ?

鈴:調べたら1984年からの番組だから……○歳だな。
……意外に古くないな、この番組……。

扇:あ、ほんとだ。
てっきり70年代ぐらいだと思ってた……トミーとマツより新しかったとは驚きだ。

鈴:あー、何となくわかるわぁ、それ……って1979年……。
なんかすごい年がばれる会話をしてんなぁ。

扇:なに、それなりに幅は取れるぞ。
しかしトミコと呼ばれて変身って、今から考えると凄い設定だ。

鈴:そうね。刑事もののドラマとしてはコメディ色が強かったからねぇ。
笑えると言う意味では「あぶない刑事」よりも笑えた……と思う。

扇:そうだな、個人的な趣味でいけばトミマツの方が好きだった。
『あぶない刑事』のノリも好きなんだがね、「土曜の夜の刑事の恐ろしさを教えてやるぜっ!」って、勤務中に何やってるんだあンたらは。(笑)

鈴:「あぶない刑事」も好きなんだが、やっぱり刑事もののかっこよさ、ってのはきっちりしてたからなぁ。
トミマツは見せ場までコメディを忘れてなかった気がするでな。

扇:え? トミマツは見せ場が最大のコメディだろ?
つか、エンディングまでコメディだったもんなぁ……土砂降りの雨の中、トミーから無理矢理傘を取り上げるマツ! 台詞なくても、何言ってるか簡単に想像がつくあたり、キャラクターの出来が非常に良かった。

鈴:そうねぇ……ってなんでこうも懐かしのドラマの話になってんねやっ!
……ったく、年齢詐称は扇だけでよいと言うに……。

扇:最初はナツゲーの話だった筈なんだがなぁ~。
で、そろそろ本題に入るかに?

鈴:そうね。えーっと、ドラコンクエストだな。
武器がドライバーで、魔法が飛距離を伸ばすための……。

扇:おい、それ楽屋入る前に俺が言ったネタだぞ。

鈴:なに、楽屋だろうと何だろうと本番で先に使ったもん勝ちさね(笑)

扇:一理ある……が、二里はないな、せいぜい6kmだ。
あ~、いい加減マヂな話をしよう、このままいくと雑談だけで終わってしまう。
超有名RPGをオリジナル解釈して生まれたバトル漫画の傑作です。
呪文等の小道具はゲームのものを使用していますが、キャラクター、世界設定などは独自のものを用意しており、元ゲー知らなくても楽しめます。
かなりの長期連載&ジャンプ作品であるにも関わらず、最後まで楽しめた希有な作品でもあります。

鈴:そうねぇ。元ゲーを知らない、ってのは少ないとは思うが、別ものとしてもきちんとらしいバトルものとしておもしろいものではあったね。
じゃぁ、キャラ紹介……の前にCM~。


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扇:では、主人公のダイ(本名ディーノ)。
手の甲に竜の紋章を持つ、いわゆる勇者。
心の優しいモンスター(?)の住むデルムリン島で育ったためか、人間とも魔族とも付き合える微妙な位置にいる少年。
前勇者アバンの指導を受けていた時に魔王ハドラーの襲撃を受け、同じく修行中だったポップとともに世界を巡る旅に出る。
非戦闘時は天ボケ入った御子様といった感じだが、戦闘時は時に冷徹な顔も見せる……多分、そこらへんは親父の血が入ってるのだろう。
少年漫画の主人公らしく、次々と技を覚え、常にパーティ中最強の戦力であり続けた。

鈴:じゃぁ、次、もうひとりの主人公ポップ。
職業は魔法使いで、アバンの弟子だったが、その後マトリフに師事する。
当初から、ほんとうにしばらく……と言うか、ずっとかなりのヘタレだったが、最終的には師匠であるマトリフを凌ぐほどの実力、アバンをも凌ぐ知略を見せるなど、ラストに近付くに連れておいしいところをたくさん持っていったキャラ。
ヘタレが旅を重ねるに連れて実力をつけていく典型的なキャラだが、ギャグ担当の側面もあり、けっこう味のあるキャラに仕上がっている。

扇:では、裏の主人公にして、美形二番手キャラの位置にいるヒュンケル。
前勇者アバンの弟子だった過去を持ってたり、地獄の騎士に育てられたり、魔王軍に加わって六団長の一人になったりと、色々ややこしい境遇にいる方。
最初は敵だったが、後に味方に回る――パーティ中の強さは多分、ダイに次ぐぐらい。
誤解とは言え、魔王軍にいたという負い目があるためか、かなり自分を押さえているフシがあり、最終戦でしんがりを務めた時は堂々と本音を口にしていた。
(曰く、「不慣れな長兄役もこれで終わりだ」)
典型的なクールで熱い奴であり、クロコダインとの友情はなかなか味があった。ポップとは最後までギクシャクしたけど。(笑)

鈴:ヒロインのひとり、マァム。
もともと僧侶戦士だが、その後武闘家になった少女で、少年マンガ的ヒロインが戦闘系ならばこうなる、と言うくらい典型的な姐さん肌だが、色恋には絶滅種ほどの奥手というさぶいぼ全開なキャラ。
ポップの思い人で、ポップに惚れているメルルというキャラと三角関係にあり、唯一恋愛色のあるキャラである。

扇:では、前勇者のアバン。
かつて魔王ハドラーを倒した勇者で、初登場時は暢気にダイとポップの指導をしていた。
間抜けなダテ眼鏡をかけ、おフランスな髪型をしているとぼけた人物だが、飽くまでそれは勇者としての素顔を隠すためのカムフラージュである。
一巻でハドラーのリベンジを受け、いきなり死亡! と思われていたが、最終戦手前で復活、強力なサポート役としてダイ達を引っ張る。
キャラとしては好きなんだけど、キルバーンがこの人に負けたのは今でも納得がいかん。(笑)

鈴:じゃぁ、本作のヒロイン筆頭のレオナ。
職業は賢者で、パプニカ王国の王女。政治的な実力、カリスマなどを備えるが、旅の中では基本的に回復担当。
実力、頭脳など、基本的にデキル王女さまの典型的なキャラで、主人公のダイとくっつくべくしてくっつくためのキャラと言えるが、最終的にくっついてないので、けっこう意外だったりして(笑)

扇:ちなみに、マァムと顔が同じなのは言ってはいけない。(笑)
じゃ、一応最後に敵の元幹部・獣王クロコダイン。
魔王軍の誇る六大団長の一人で、ダイに破れた後に仲間となったリザードマン。
平均年齢がとにかく若いダイのパーティの中にあって、唯一大人の意見が吐ける重要なキャラであり、ヒュンケルが魔族側に引きずられそうになった時も懸命な呼びかけで彼をバックアップした。
同士、通じるものがあったのか、バランやハドラーなど、オヤジ連中からの評価が高い。(笑)
ダイ達の急激なレベルアップに付いていけず、最終戦では二軍落ちを余儀なくされたのが悲しい……でも、いい父親役であった。

鈴:そうねぇ。
いいおっさんキャラだったよなぁ。
ちょっとしたシャレも理解できる大人なキャラだったが、大人なぶんだけレベルアップさせてもらえなかったのがほんとうに残念だ。
つか、ラストで他の連中がけっこう盾になってたりして活躍の場所を与えてもらってただけに、盾としては活躍の場所を最後のほうでも欲しかったねぇ。

扇:そうさね、ミストバーンの爪ぐらいは掴んで欲しかったとこだぁね。
ザボエラ倒した時のジッチャンとの会話は個人的にかなりツボです。
俺ももしかしたらこうなっていたかも……と真面目に考えちゃうとこがいいんだよなぁ。

鈴:……なんか、ふたりしてオヤジ萌えか?(笑)
まぁでも、いいキャラなんだからしょうがないわなぁ。
そう言う意味では、若いキャラばっかで突っ走るだけではなく、いいところで締めてくれるキャラがいて、バランスはよかった、とは言えるんだろうな。

扇:この漫画が人気出た理由の一つだろうな。
そういえば、この漫画の戦いって単純なパワーゲームじゃなくて、子供とオヤジの議論合戦に近いところがあったような気がする。
ラスボスのバーン様も、大魔王に相応しい威厳とスケールを備えてた上に、言ってること自体は筋が通ってたしね。
(もっとも、若返ってかなり格が落ちたが)

鈴:そーねー。
バーンもけっこうラスボスにしては、単に悪役ってだけじゃないとこがあったりして、元ゲーと違って、単にバトルものの勧善懲悪にしてないところもなかなか少年マンガにしては味はあったねぇ。

扇:はて、かなり長くなったのでこの辺でお開きかな。
戦う→倒す→倒した相手が仲間になる、という少年漫画の王道を突っ走っているストーリーですが、それだけでは終わらない非常に味わい深い作品です。
漢っぷり全開のキャラから、ヘタレだけどスポット的に頑張るキャラまで、登場人物の顔ぶれも多彩。通して読むと、意外なキャラが活躍することもあります。
おおっ、何か二週続けてかなりのオススメだぞっ、と微妙に墓穴的なコメントを残しつつ、今日はこの辺で……さようなら~。

鈴:そうね。
キャラは多彩ながら、多彩なりにきっちりと描いている印象だし、ラストまでとラストの引っ張りも、うざったくならないあたり、少年マンガとしては勢いを保ったまま、完結した作品だろうね。
こういうのがもっとたくさん出れば、少年マンガの評価もどんどん上がりそうなんだろうけどねぇ。
ってことで、今回はこの辺で、さよ~なら~

妖怪アパートではない(笑)

2006-07-13 21:59:48 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、続編も出てたりする第590回は、

タイトル:マンションズ&ドラゴンズ(全6巻)
原作:藤浪智之  漫画:佐々木 亮
文庫名:Gum comics

であります。

扇:マンションじゃなくてアパートだろうとツッコむSENでーす。

鈴:飯が出てくるんだから下宿じゃないか? とさらに突っ込むLINNで~す。

扇:飯が出てくるってことは旅篭だな? 飯抜きだと木賃だが。

鈴:いったいいつの時代の話をしとるっ!

扇:印籠見せて、「てめえら許せねぇ!」って言う時代。(笑)

鈴:印籠って、ヨーヨーの横面についてるヤツか?(笑)

扇:そう、若葉マークが彫ってあってな。

鈴:うわっ、やなじじい……。
きっと何かあっても、「わしは若葉マークじゃからよいのじゃっ!」とかわけわからんことのたまわりそうだ。

扇:つーか、若葉マークで全国走り回るのね……。
落ち葉マークの遠山金四郎とかいても嫌だが。

鈴:落ち葉ってな……。せめて桜吹雪なんだから桜にしといてやれよ。
まぁ、吹雪いてる時点で落ち目のはずなんだが(爆)

扇:六本木心中かっ!

鈴:……わからん……。何十年代?

扇:貴様、アン・ルイスを知らんとぬかすかっ!
タイムスリップグリコで、過去を復習したまえい。

鈴:アン・ルイスの名前くらいは知ってるがのぅ……。
って、なんでそこでグリコやねんっ! よほどこめかみをぐりぐりされたいようだな。

扇:フッ……グリコをなめるなよ。
一粒300メートルはダテじゃねぇっ!

鈴:ダテってもなぁ。グリコと言えば、あのまんせーな絵柄しか思い浮かばんでな。
あ、あと毒入りお菓子事件。

扇:いや、あれゴールの瞬間の筈なんだがな。
また危険な話を……ついでに森永も入れとくか。

鈴:ついでってな……。
しかし、いまとなっちゃぁグリコも森永も縁が薄いのぅ。
……あ、グリコはなんかレトルト食品あったりするから、たまに関係するが。

扇:基本はハウスだな。
バーモントカレーだけは食う気になれんが。

鈴:こっちはS&Bだな。辛いもの好きならスパイスあんどハ~フなここだろう(嘘)
……って、よく使ってるカレールー探したらハウスだった……(爆)

扇:大抵はとろけるカレー、たまーに、こくまろ。
辛いの苦手だから、中辛に辛口混ぜるぐらいがちょうどいいな。

鈴:私は辛口オンリーやなぁ。
それでもカレーパウダーとかガラムマサラとか入れて辛くするけど~(笑)

扇:いや、死ぬから。
私が辛口使う場合、タマネギ六個入れて、生卵まで流し込んで辛さ押さえてるぞ。
まーさすがに、味がしないレベルの『バーモントカレー甘口』に手を出す気にはなれんが。

鈴:中辛に辛口混ぜてそれは……。
とりあえず、初めて行くカレー屋さんで、「何倍にしましょう?」「とりあえず10倍」「辛いですよ?」「問題なし」の私には考えられないな。
まー、実際、店員に辛いですよと言われて辛かった経験はまずないが。

扇:お前の舌は私と違ってバリケードなんだよ。

鈴:バリケード?
ラミネートの間違いではないのか?

扇:お前、圧着されてたのか……。
今度から一反木綿と呼んであげよう。

鈴:されてるわけなかろうっ!
蒸着なら、してもいいかなぁ、とか思ったりしないでもないことはないかもしれないが(爆)

扇:メッキは剥がれるからやめといた方がいいぞ。
特に、直射日光浴びると表面にあばたが浮くらしい。(実話)

鈴:……また妙にマニアックな雑学を披露しおって……。

扇:銀色メッキのギャ×ンの場合、ハレーション起こしたり、表面に妙なものが映ったりするから屋外撮影は大変だったようだ。
ま、当時の話だがな。

鈴:じゃぁ、シャ○ダーのネタはあるのかえ?

扇:ギャバやシャリは本職スタントだけあって、本人自身がアクションしてたんだが、シャイの場合はそこだけ差し替えって場合もあったしい。
ま、こればかりは仕方ねーわな。

鈴:ってか、主役張ってる役者がスタントも一緒っていまじゃ考えにくいわなぁ。
……って、そろそろ本題に入らんかね。

扇:えーと……ダンジョンズ&ドラゴンズ好きの作者が、名前もじって描いた話。
この時点で俺的評価が1ランク下がる。

鈴:えー……、ちょいと補足。
もじって描いたのは確かだが、ファンタジーRPG風のコメディでタイトルにあるようにマンション(アパートか下宿としか思えないが)で暮らす各職業及びその卵たちによるお話、ってとこ。

扇:ストーリーはそんなとこかな。
では、CM。


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扇:んじゃ、主人公(?)のユーシス。
この漫画の良心にして、下宿『勇者屋』のアルバイト。
神官大学を目指して頑張るが、受かる見込みはなさそう……努力家だけど結果がついてこない、典型的な下積みキャラ。
何も考えてないあっぽのナッツに惹かれていくあたり、誰でも一つぐらいは才能を欲しがるものだと再確認させてくれる人物でもある。
でもまー、この漫画の中では一番マシな人かな~、常識人で苦労人だし。

鈴:じゃぁ、そのヒロインのナッツ。
勇者志望の女の子で、常に重りをつけ、視力をよくするためにへんてこに見える眼鏡をかけるが、それらを外すといかにも勇者らしい行動力と戦闘力を見せる子。
勇者屋がある国の王様が他国の勇者自慢話に嫉妬して勇者に祭り上げられたが、基本的には天然系のボケキャラ。
とは言うものの、勇者を目指す理由となった相手がただのろくでなしだったり、理屈をこね回そうとしても理屈が通ってなかったりと、素直に天然だけどホントは強いんだよ、ってだけのキャラにしたほうがいいんじゃないかと思うキャラ。

扇:では、『勇者屋』の住人その一・ガンプ。(ゼビウスではない)
獣人にして傭兵、なぜか料理がうまい。
普通のオジサンキャラで、気づくと背景の一部になっている印象薄い人。
つーか、得意な能力なり分野なりを決めて、適当な性格付けただけのキャラが出てくるあたり、いかにもゲームと同じ感覚で書いてやがんなこの作者、って気がする。(毒毒毒)

鈴:ある意味、唯一個性的なキャラであるデスバレイ。
ネクロマンサーを職業にするキャラで、ユーシスくんを常にネクロマンサーの道へ誘い込む教育熱心(?)なひと。
最初のころに、腕利きの盗賊の腕、とか出したり、ゴーレムのネリーとかに惚れたり、個性的に見えて個性的でない面々の中では際立った存在。
まぁ、ガンプとおなじく背景になりつつあるのは残念。

扇:んじゃ、『勇者屋』の管理人のセツナ。
いわゆる、管理人さんと言えばおっとり系の美人、という枠内に入るキャラ。
それ以外何かあるかと言われても何もない。
つか、この漫画のキャラクターって、思い入れない人ばっかりなのであとお願い。

鈴:じゃぁ、あとはメインキャラ……というか、ナッツ&ユーシスの主人公コンビに絡むキャラとしてジーナかな。
ユーシスが目指す神官大学の学生で、金で学生の地位を買う特待生の中にあって実力がきちんとあり、さらに盗賊ギルドの娘であるため、ダンジョンのマッピングなどに強さを発揮する。
ただし、ギルドの娘と言うことを感じさせない出来事でナッツに助けられ、以後ナッツを慕うようになる、ロリ属性の子。
で、次で出すとなるとアルマダ。勇者屋に住む店子だが、実は魔軍側のキャラだが、儀式のときに使う吟醸酒に手を出したり、毒物利用にボーナスがつく月間に失敗したりと典型的な失敗街道まっしぐらなキャラだが常に前向きなところが憎めない子。
……まぁ、こんなところだろうなぁ、あとは。

扇:つーか、そういうエピソードもあからさまにTRPGから来てるよなぁ。
そういった感じのパロディを漫画にしたいなら、ナッツにダイス持たせるぐらいの突っ走り方をすりゃいいし、漫画としてちゃんと描きたいなら、ストーリーもキャラも漫画のものにしろよって気がするんだが、全体的に中途半端な印象しかねーんだよな、これ。(毒大放出)
ま、俺の場合最大のネックは、ナッツが嫌いってことになるんだろうが。

鈴:言うねぇ。
まぁ、ナッツと一緒になってひねくれまくりの世をすねた親父……ってそういやこいつ、書いてないな。
レッドだっけ。

扇:ブルーじゃないのは確かだな。
典型的なスネちゃまなのだが、それに憧れを感じる時点で、ナッツって何も見てねーよな。よくいる、勝手に理想だけ作って暴走するタイプだ。しかも、腕力だけは世界最強なんで始末が悪い。

鈴:まぁねぇ。この程度のがかなり名の知れた、実力のある勇者なんだから、この原作を作った作者の底も知れたもんだろう(毒暴走)
ある意味、人間味を出したいのかもしれないが、キャラとして単なるスネちゃまな時点で人間味が砂粒ほどもないんだからどうしようもない(毒爆発)
シリアスを描こうとしないで、コメディのまま続けてくれれば、RPG風ファンタジーコメディとしておもしろかったんではないかなぁ。

扇:すくなし、シリアスやりたいならナッツが地雷を三回ぐらい踏まんと駄目だな。
その役回りを、単に運がなくて苦労人のユーシスに回してるあたり、作者が過保護なだけにしか見えん。
って、ここ十数行ぐらいしか吐いてねーぞ。(笑)

鈴:まぁな。私の使うマジックユーザーの得意技はクラウドキルとリバースグラビティだからな(爆)
……とは言え、ホント毒ばっかだなぁ。
木曜劇場では珍しいくらいの毒ではないかな。

扇:大丈夫、『ああっ女神さまっ』とか『ぼくタマ』とか、超人気作に対して思いっきり喧嘩売ってるレビューはいくらでもあるぞっ!
目録に×付いてたりするしな。

鈴:あー、あるなぁ。
ってか、×が当然のもんなんだからな仕方がなかろうて。
……って、またすごいこと言ってんなぁ。
ただでさえ、敵を作るレビュー書いてるのに(お互い)、これ以上敵を作る前に退散することにしようか。
……と言うわけで、今回の木曜劇場は毒を回収しないまま、さらばでございます。
さよ~なら~

扇:ほのぼのとした雰囲気が好き~、という方は多数いらっしゃるかと思いますが、この中途半端さは漫画舐めてねぇか?と思ったのでここまで毒を吐かせて頂きました。
異論反論は随時受け付けておりますが、多分、このスタンスだけは変わらないので御了承下さい。
では、後味悪いですが、今日はこのへんで……。

黒い天使が舞い降りて……

2006-06-29 20:23:40 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、これの後にゴッドサイダーを読むと笑える第576回は、

タイトル:ブラック・エンジェルズ(全20巻)
著者:平松伸二
出版社:ジャンプコミックス

であります。

扇:何でエリザベスでクノイチなんだとツッコムSENでー ーす。

鈴:それはスタン・リーにつっこめよと思うLINNで~ ~す。

扇:スタン・リーって誰? 眼からビームとか撃つの?

鈴:いや、手から爪出したりすることはあると思うぞ。

扇:いや、それどっかのヒゲのオヤジだから。

鈴:親父か? 爪出すヤツはたくさんいるぞ、あのマンガ。
秘書呼んで銃ぶっぱなしたり、わざわざサイボーグになったりとか。

扇:まぁ、体中から骨出す奴がいる世界だからなぁ。
とりあえず、友達喧嘩やりたいなら市民の迷惑にならないところでやってくれ、と思うな。
(君のことだよプロフェッサー)

鈴:まぁなぁ。でも、テレパスと磁界王とどっちが強いって、見た目は完全に磁界王だよなぁ。
(なぁ、マグニートー)

扇:ま、私は視聴率のために戦う阿修羅もどきがいればそれでいいけど。(笑)

鈴:あいつはあのキレっぷりが楽しいよなぁ。
ただし、対戦じゃべらぼうに弱かったが(笑)

扇:弱い言うな。
剣六本呼び出してせこく立ち回り、超必で豪快にボコるのが楽しいのだ。
まぁ百歩譲って、どっかの氷ビーム・コメディアンより使い辛かったのは認めるがね。

鈴:まぁ、楽しいのはわかるがなぁ。
剣呼び出したときの隙のでかさは特筆ものだったが、あの「エッキンコー」の声は楽しかったな。
しかし、ビームコメディアンってな……。
氷じゃないのも約1名いた気はするが(笑)

扇:つーかなっ! 最速で剣出しても後出しアイスビームが間に合うって、どうよ!
眼からビーム男はいいんだよ、出が遅い上に硬直長いから。
どうにもならんと言えば、全身金属男どうにかしてくれ……強すぎる。

鈴:なに、その何故か間に合ってしまう弱さとあの豪快さ、あと超必があればスパイラルはよいのだ(笑)
最強だったな、あの金属男。
問答無用がこれほど似合うキャラは……ジャガーくんがいたな……(笑)

扇:ジャガー君、自分で使えるようになった途端弱体化したなぁ……無印の時はアースクウェイクがやたら強かったんだが。
ま、いくらキャラがいようと、磁界王が反則的に強かったのは間違いないんだがね。

鈴:弱体化したって言うな!
あの大味さと豪快さ、頭のなさが楽しいからいいのじゃ(笑)
磁界王はなぁ……。「いーおーにでいすたっこぉ~」ですらシャレにならんくらいだったからなぁ。

扇:褒めてねーぞ、それ。
だから、「いーおーにですたっこぉ~」って誰の台詞よ?

鈴:まぐに~と~様。

扇:どこにそんな台詞が出てくるんだっ!
フォッフォッフォッって笑いながら現れる登場シーンか? それとも、アイスビームで撃ち落とされて、自己嫌悪に陥ってる時かっ?

鈴:えーっと……掌から赤いび~むが出されるとき♪
しかし、ホントに氷男に落とされたら自己嫌悪しそうだよなぁ、あのひと。
マグネティックテンペストが雨霰のように下りてくるぞ、絶対。

扇:マグニートー様の掌ビームは青だっ! 上空からが赤で、地面を叩く場合は白だな。(笑)
プライド高いもんね、あの人。
ん……? 何か話題にも挙げてもらえない方々がいるような気がするのだが。

鈴:あー、いるような気がするなぁ。
まーでも、オメガレッドを除いては忘れられても大したことはない連中のような気はするがな(笑)

扇:いや、サムライは思い出してやれよ。
豪鬼使い損ねた時に必ず選ばされる、愛すべき変人ではないか。
名前がサムライなのに忍者だったりするのは理解できないけどさ。

鈴:まぁなぁ。あのおかげでサムライの使用率は極めて高かったはずだ(笑)
でも、このときはなぁ、CPUはべらぼうに強かったのに、自分で使うとダメダメなサイロックがいたおかげで、いまいち燃えんかったなぁ。

扇:忍術とか、分身とか、笑える技はあったんだが、いかんせん使い所が難しかったなぁ。
無印の時は連続技も鬼のように入るって程でもなかったし、中途半端なキャラだった。
特に対ジャーガーノート戦では、紙に等しい装甲が目立ったね。

鈴:あの防御力のなさは痛かったねぇ。
まぁ、続編でだいぶ楽しめるキャラになったのはうれしかったがね。
……って、そろそろ本題に入らんとあかんのではないかえ?

扇:それ、既に常套句と化してるな。
じゃあ、そろそろ原作X-MENの話をするか。

鈴:そうだな。
じゃぁ、主人公はやっぱりサイクロップスになるのか?
それともうるびんがいいか?

扇:何を寝ぼけたことを言ってるんだね、チミは。
主人公は雪籐に決まってるだろう。

鈴:……。
では、

扇:面白かった? じゃ~ね~。


































鈴:終わらすんかいっ!!!

扇:元々始めたのは貴様だっ!!!

鈴:ボケたのは貴様だっ!!!!

扇:不毛な争いはやめよう!!!

鈴:……そだね。
これ以上、読んでるひとを引かせてもしょうがあんめい。
じゃぁ、ストーリー紹介からだな。

扇:現代の必殺仕事人が結構残酷な方法で悪人をばっさばっさと殺っていく話です。
途中から超常バトル物に路線変更し、いわゆる『白い天使』とのサイキック・バトルに突入……何が何だか解らなくなりました。

鈴:ジャンプらしいわけのわからん展開の仕方だよなぁ。
じゃぁ、キャラ紹介……の前にCM~。


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『怪しいページ』は……存在自体が忘れられ……てるよな、絶対。
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扇:では、主人公の雪籐。
まだ若いが、正義の殺し屋集団ブラック・エンジェルズに所属する凄腕の仕事人(違う)。
回転している自転車のタイヤからスポークを抜き取り、武器として使用、背後から忍びより、耳から脳を貫くのを得意とする。
姉を殺した極悪人を葬った過去を持ち、その顔には常に暗い影がある……わけでもなかったり。(爆)
黒い天使として覚醒した後は、超常的な力を発揮して読者を唖然とさせた。
なお、連載中は彼の真似して回転中のタイヤをじっと見つめる怪しい小学生が多数存在したとか、しなかったとか。

鈴:じゃぁ、次はヒロインのジュディ・オング……もとい、ジュディ。
父親が傭兵で、その影響で傭兵=ブラック・エンジェルズになったキャラで、武器は鞭の先につけた刃。
ただし、少年マンガのヒロインらしく、ブラック・エンジェルズのわりに、弱いし、敵に捕まってばかりで雪藤に助けられるなど、実力的にその他ブラック・エンジェルズのメンバーと較べて、か・な・り劣る。
まー、ひとりくらいヘタレがいないとねぇ、と言う理由のみでOKなキャラ。

扇:では、太陽にほえろな元刑事・松田鏡二。
当初は、刑事として殺しを否定していたが、敵のあまりの外道っぷりに開眼、ブラック・エンジェルズのメンバーとなって、得意の空手で悪に天誅を下す。
熱く、強く、その上グラサンが似合うという絵に描いたような二番手キャラで、水鵬と並んでこの漫画の人気を支えた。
メンバーの麗羅と恋仲となるが、額を撃ち抜かれて死亡……結局、幸せにはなれなかった。
もっとも、続編(?)の『マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ』で、「細かいことは気にすんな」の台詞とともにあっさり復活、色々な意味で読者の土肝を抜いた。

鈴:では、その松田の相方で、元殺し屋集団竜牙会の殺し屋麗羅。
ナイフ使いで登場当初は、組織から抜け出し、いかにもな必殺仕事人ぶり(金額が4ならばすべて死とする)だったが、結局ナイフというありきたりな武器のため、人間離れした連中との相手には不足、もしくはサブ以外の役割は与えられなかった。
松田とはいい感じにラブラブだったが、妊娠発覚後、あっさりと殺されてしまうあたり、ジュディ・オング……もとい、ジュディほどの重要性は薄かった。

扇:他にも、復活しまくる水鵬とか、雪籐の育ての親でブラック・エンジェルズの元締め鷹沢神父、松田と水鵬の交代要員として登場した牙亮と飛鳥とかいるんだけど……割愛。

鈴:いろいろいたねぇ。
まぁでも、基本的には前のキャラの踏襲でしかなかったから、しょうがあんめい。
……とは言うものの、少年マンガにしては人死には最高レベルだし、必殺仕事人とは言うものの、殺し屋同士の戦いだったりと、少年マンガにしてはダークな話ではあったねぇ。

扇:「地獄に落ちろぉ~!」という台詞を全国に流行らした漫画でもあるな。
外道が犯す残虐行為も、仕事人達の暗殺シーンも容赦無用だったので、子供ながらに、「こりゃやばいんでないかい」とは思ったな――読んでたけど。
第一部で真面目に仕事人やってる頃は好きなんだが、それ以降はちょっとなぁ、と思います……どう考えても展開グダグダだし。(間違いなく、無理矢理続投させられたんだろうが)

鈴:続けさせられるのはジャンプの伝統だな。
まぁ確かに、竜牙会ので終わっとけば綺麗に終わってたんだろうがねぇ。
でも超能力WARSまでは、まだマシだったとは思うけどね。

扇:それでいくと、第三部はもう終わってたな。
ともあれ、少年漫画の限界に挑戦した作品ではあります。
女性が、「けだもの~!」と叫ぶシーンが頻繁に出てくるので、御子様の目の届かないところで読みましょう。(それをリアルタイムで読んでた自分って一体……)
では今日はこのへんで、さいならさいならさいなら……さいならっ。

鈴:まぁ確かに、いまならPTAが黙っていない……昔もかな。
それくらい過激な内容のマンガではあったねぇ。
しかし、あの泣き顔の臭さとざーとらしさは、けっこう引く気はしないが~(笑)
まー、とりあえず、相棒も落ちることだし、追随して…。
さよならっ、さよならっ、……さよならっ!

ボールに目っ!

2006-06-01 22:32:33 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、島本企画第三弾な第548回は、

タイトル:逆境ナイン(全六巻)
著者:島本和彦
文庫名:サンデーGX

であります。

扇:そろそろ燃え尽きそうなSENでーす。

鈴:そろそろ凍り付きそうなLINNで~す。

扇:ペンギン?

鈴:ガラパゴスのな。

扇:いるのかよっ!?

鈴:いるぞ、ガラパゴスペンギン。
まぁ、寒いところと言えばコウテイペンギンだろ。

扇:いたのかよっ!
まったく……どっかのガムのおかげでいらん固定観念が付いちまったぜ。

鈴:いるんだよな、これが。
……ってそれ、ボビーが監督してるチームの親会社だろ。

扇:えーと……お笑いから格闘に転向した奴か?

鈴:監督やないやんけっ!
ボビー・バレンタイン監督じゃ!

扇:ああ、「ギブミー・チョコレート」って叫ぶ男の子達にチョコレートを配って歩く白髭のおじさんか。

鈴:いつから万年2月14日になったんだ、をい。

扇:いやいや、2月14日だけは特別でな、聖母ポリアンナのコスプレしたバイトの女の子が『義理チョコ』という名の神の慈悲を配って歩くんだ。

鈴:白髭のじじいはどこに行った。

扇:2月14日が結婚記念日なんだ、だから家で奥さんと仲良くしてる……多分。

鈴:多分かよ!
まぁ、たまにはしっぽりと夫婦水入らずもよかろう。

扇:そうそう、年に一度だからな……。
血筋絶える確率高そうだな。

鈴:まぁなぁ。
白髭はえてるくらいだからなぁ。
無理もない。

扇:いや、白髭生えてたって凄い人は沢山いるぞ。
どっかの子供百人こさえて、デスクィーン島とかに送り込んだ方が。

鈴:あぁ、そういやぁいたなぁ。
……ってまたそこに戻ってくるか!!!

扇:いやぁ、某続編がちょっと復権してたんだよ。
相変わらず、性格的な書き分けは全然出来てないけどな。
いわゆる冷静に見えて、実は熱くて義理堅い奴……まったく、それしかパターンがないのかよ。
話を戻して、イグアナの話だったかな?

鈴:ほほぅ、牛が活躍かぁ……。
あいつもずっと不遇の時代だったからのぅ(ほろり)
……って、何でイグアナなんだ。アザラシの話に決まっておろう。

扇:おかしいなぁ、タロジロの話だと思ったんだがなぁ。

鈴:けっきょくなんきょく物語かいっ!!!!

扇:何故にペンギンが南極でキングスナイトせにゃならんのだっ!

鈴:そこは「けっきょく南極大冒険だ!!!」って突っ込むところだろっ!

扇:フッ……そんな、大冒険を物語に代えただけのラベルの低いボケに付き合うのは、私の美意識が許さんのだっ!

鈴:レベルとラベルを言い間違えるヤツの美意識が信用できると思うか?(冷静)

扇:少しは君のレベル合わせてやろうという私の慈悲が理解できんとは……まったく呆れ果てた男だな、リンリン!

鈴:イヒ?
それだけじゃぁまったく理解できんなぁ、テンテン……もとい、センセン

扇:何でそこで旭○成だぁっ!!!
で、テンテンって何のキャラだっけ?(素)

鈴:いたような気はするなぁ。
もともとはパンダの名前にいそうだから使っただけなんだが(素)

扇:パンダと言ったらだろ?
相方はランランだがな。

鈴:そうか……。
なら、今度からSENの名前は乱になるのだな。

扇:黒澤明かよっ!

鈴:え? なんで?

扇:七人の侍が赤ひげで用心棒雇ってリア王な痛快娯楽大作だ。

鈴:いろんなのがごちゃまぜになってないか?
……って、ええ加減本来の話をせんとあかんくないか?

扇:大丈夫大丈夫、まだ二千……ってそんなにいってたのか。
仕方ない、普通の話をしよう。
とにかく逆境に見舞われる男・不屈闘志が全力学園野球部を率いて甲子園優勝を目指す話です。
映画にもなったので、多少知名度は上がった……かなぁ?(懐疑的)

鈴:ファンには悪いが、上がったとは言えんと思うぞ(笑)
でもまぁ、復刻もされたことだし、意外といま時期になってそれなりに人気は出てるかもしれんが。

扇:まぁ、基本はファンが視るものだからねぇ。
んじゃ、CM→キャラ紹介と行きますか。


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つれづれ読書日記


扇:では、主人公の不屈闘志。
全力学園野球部キャプテン、黄金の左腕を持つ。
凄まじく男らしいバージョンと、凄まじくヘタレなバージョンをいったり来たりするが、周囲を置き去りにして強引に突っ走るのはどちらも変わらない。
この方自身が逆境を呼び込んでいるんではないかと思えるほど運が悪いが、ド根性と強引な理論で乗り切る、熱血漫画のために生まれてきたような男。
作者の偏愛がこめられているので、私個人はちと引き気味……特に男球。

鈴:なに、男球はそれだけで笑えるからまぁよいではないか(笑)
じゃぁ、次は、全力学園野球部マネージャーの月田明子、通称あっこ。
不屈に足をかけてすっころばしたり、対戦相手校の調査に行って偽の情報を掴まされたりと、微妙に固まってんだかよくわからないヒロイン次点キャラ。
島本が描く女性キャラらしい女性キャラかのぅ。

扇:不屈が暴走したり、ヘタったりした時に渇を入れるキャラだな。
では、この男と不屈の親父のためにこの漫画があり、この漫画のためにこの男と不屈の親父がいるとも言える男サカキバラ・ゴウ。
全力学園野球部部長、野球の知識はまったくないが、その男らしさを買われて不屈にスカウトされる。
ここぞと言う時に格言を吐く格言マスター、最大の名言は、
「それはそれ! これはこれ!」(いいのか? それで……)
最終戦では敵として立ち塞がるが、自ら放った警句「敵を知り己を知れば(以下略)」を忘れてしまったのか、不屈以外のメンバーの実力を完全に読み違えていた……憐れ。

鈴:……なんか、それしかないよな、こいつ……>「それはそれ! これはこれ!」
じゃぁ、ほんとうのヒロインの桑原真美子。
不屈の腕が投げられないことを医者である父に知らされて、地方大会のときに不屈を遊園地に誘い、投げさせなかったのが最初。
以後、何のかんの言いながらも不屈に惚れてるあたり、島本の煩悩全開キャラ。

扇:まぁ確かに、都合がいいよね。
そんなとこかな、キャラ紹介は。
後は不屈の親父がいるんだが、サカキバラ・ゴウのさらに強者バージョンといった感じなので割愛。

鈴:つーか、不屈家族みたいなのがおなじ町内にいたら鬱陶しいことこの上ないぞ(笑)
しかし、なんか島本らしい、無意味に豪快なマンガだよなぁ、これ。
まぁ、単純に楽しもうってのにはいい作品だとは思うがね。

扇:ただ、世のお父様としては一度は言ってみたい台詞かも知れんなぁ、息子に向かって――
「お前は失敗したっ! 失敗したんだよっ!」
言ったその後は保証できんがな。
無意味ではないぞ、少なくとも他の漫画家が真似できんと言う意味で。
非常に好きな漫画なんですが、これを漢の聖典扱いする風潮はどうにかならんかな、とは思います……普通に娯楽として楽しめばいいのに。

鈴:そうねぇ。ふつーにおもしろいマンガとして読めばいーんだろうけどねぇ。
とは言うものの、あの微妙なデカ文字の格言とかは確かになんかわからんが説得力があるように見えるのが、このひとの特徴であり、いいところだろうねぇ。

扇:この人の一番いいところは、そういう熱い言葉を吐いた後にちゃんと、「でも、現実はそうはいかねぇよなぁ」って部分も描くとこだと思うなぁ。
かなり強引なこと言う不屈やサカキバラでも、普通のしがらみに縛られてたりするしね……一言で言っちゃえば人間臭いわけで。
というわけで、例のごとくファンに喧嘩売りまくってるレビューですが、今日はこのへんで。(好きな作品なんですよ、いやマジで)
さ*よ*う*な*ら*あ~

鈴:まぁ確かに、バイブルだと思ってるのにはケンカ売ってるよなぁ。
バイブルほどになるものか!? とは思うけどね(まだケンカ売るか!(爆))
でも、相棒も言うとおり、島本作品は単純に楽しめる作品が多く、好きなのですよ。
と言うわけで、今回の木曜劇場はこの辺で。
さよーなーらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪(←ここ重要)

四号までいます

2006-05-25 21:28:17 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、島本企画第二弾な第541回は、

タイトル:炎の転校生(文庫版全七巻)
著者:島本和彦
文庫名:小学館文庫

であります。

扇:燃える漢のイ○キト○クター……ではないSENでーす。

鈴:冷える漢のクボ○トラ○ター……なわけないLINNで~す。

扇:いや、CM谷○子だし……燃えてないし、漢でもないぞ。

鈴:はっ!!!!!!!
……そ、そうだった……おのれ、では美空ひばりの「柔」で……ってこれも漢じゃない~(TT)

扇:古っ! ――歌えるけどな。
美空ひばりと言うたら、東京キッドやろっ! これも歌えるけどね。

鈴:歌えるところが君だよ。
って、東京キッドって、あれだろ。
「東京ブ○ウギ~♪ リズムウ○ウキ~♪ 心ズキ○キワク○ク~♪」だろ?
(注:どこかの強権的で権利しか主張しない実態のよくわからない腐れ協会を警戒するために一部伏せ字にしております。)

扇:違うわっ!
「○も楽し~や♪ 東京○~ッド♪」だっ!
(注:CDの売り上げが落ちたのはコピー野郎のせいだとほざき、逆らうと裁判起こして強引に制裁を加える腐れ天下り集団が怖いので一部伏せ字にしております)

鈴:あぁ、そっちかぁ。
御嬢の歌は「川の流れのように」しか出てこんなぁ。
でもカラオケ行ったらたぶん、有名なのは歌える気はしないでもないが……って前にほとんど知らないはずの「真っ赤な太陽」を歌って、また友人連中に逸話を与えてしまったが(笑)

扇:イキだねぇ。
他に御嬢の歌と言えば、『お祭りマンボ』『人生一路』『愛燦燦』ぐらいかなぁ――歌えるのは。
何だかんだ言って、有名どころしか知らんな、俺も。

鈴:つか、それを歌えるだけでじゅーぶんだと思うぞ。
まぁでも、昔の歌って3番まであったりと長かったりするけど、基本的におなじメロディを続けるだけのが多いから、1番知ってれば歌えるのが多いけどな。

扇:確かにそうだが、間に台詞入ってたりすると、やべっ、とか思うな。(笑)
でも、覚えようとして覚えたわけじゃないぞ、漢字も読めない幼少時にテレビの曲とかを耳コピしただけだ。
『矢切の渡し』とか『北酒場』とかもそれで覚えたなぁ。

鈴:そういう妙なところに脳みその記憶領域を使ってるんだな。
……なんか納得……(笑)

扇:すんな。
つーか、一曲に使う記憶領域なんてたかが知れてるぞ。せいぜい――って、メガいくのか……。

鈴:いかんだろうなぁ。
歌詞が全角2バイトとして、曲は……(考え中、考え中:平成教育委員会的に)

扇:実はいくんだな、メガ。
そういう意味では、人間の記憶とは恐ろしい……覚えるのも忘れるのもマッハだ。

鈴:マッハ? ふっ、遅いな。
どっかの黄金の鎧着たヤツなみに早いぞ、ふつうは(爆)

扇:いや、やつら記憶力は鳥並みだから。
そもそもあれだ、多対一は駄目とか武器使用不可とか言ってた筈なのに、どこへ言ったんだそういう話は?
ついでに言えば、アテナエクスクラメーション使ったら永久追放ぢゃなかったっけ?

鈴:あぁ、そういえばそういう話もあったのぅ。
まぁ、戦時中だし、特例だったんじゃないのか?
特例だらけのような気はしないでもないが(笑)

扇:特例と言えば、初手からどっかの弟キャラは鎖使ってたぞ、主戦力で。
つか、拳で戦ったのってアフロ戦が初めて……ま、その前に師匠の聖衣を粉々にしたけど。
で、なんで聖闘士聖矢の話になってるんだ! トラクターはどうなったんだ?

鈴:トラクター?
もう田植えの時期は終わったから、倉庫で眠ってるんじゃないか?

扇:萌える男の話だぁっ!

鈴:萌えてどうするっ!
島本キャラに萌えられるのか!?

扇:無理だな。(断言)
って、ようやく出たね島本

鈴:……そういや、そうね。>島本
つか、相変わらずここまで島本の名前以前に本題の話をぜんっぜんっしてないからなぁ。
じゃぁ、ストーリー紹介するかぁ。
オチのない主人公の戦いを描いた勢いだけのマンガ。
以上。

扇:まんまぢゃねぇかっ!
えー、秘密教育委員というけったいな職に就いている男の息子が、あっちこっちを転校して回って悪(?)と戦う、学園ヒーロー漫画です。

鈴:……息子じゃなくて、そのうち本人もそのけったいな職についてなかったか?

扇:給金出ないけどな。(笑)
まぁ、あの親父のことだ、「その歳で大金を手にしようなど、思い上がりも甚だしいっ!」とか、それっぽい理屈をつけて自分の懐に入れてる可能性が高いが。

鈴:出ないのか!?
って、本気で言いそうだな、あの親父……。
正体明かそうかどうかと言うときに金の心配してるしなぁ。

扇:あの親父、島本そのまんまだからな……。(笑)
ではいつものようにCM、その後はキャラ紹介です。


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つれづれ読書日記、ちょっと進化

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『怪しいページ』は……更新止まってますね、すいません。
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つれづれ読書日記


扇:では、主人公の滝沢昇。
人間離れした身体能力と舌先三寸で敵と戦う、微妙にズレた主人公。
結構強いが専門職には負けることが多く、特に努力家相手だと舌先以外で勝った試しがない……まぁ、スペックで劣る以上それしか勝つ方法がなかったとも言えるが。
必殺技は、重力法則を無視した滝沢キック、上りと下りで二度攻撃する滝沢国電パンチ、片足でフェイントかましてもう片方の足で蹴る両方滝沢キック等、多数。
なお中身は、猪突猛進単純直情で中学生日記並みのロマンス展開で赤面してしまうという、至って普通の高校生である。

鈴:中学生レベルか? いまどきの小学生でも赤面せんぞ。
では、次、ヒロインの高村友花里。
主人公滝沢とのろまんすを演出するヒロインだが、ない胸を気にしつつも、それを延々指摘した伊吹を撲殺する、バク宙で敵を葬るなど、ヒロインにしてはめっぽう強い。
敵に捕まるのも基本的に滝沢に助けてもらう、と言う目的のためとしか思えないひと。
このキャラに萌えられるかどうかは、そのひとの趣味による。

扇:さんざんな言われようだが、その通りだから何も言えんな。
では、初期の二番手キャラ伊吹三郎。
実力的には滝沢より上だったが、持ち前のサディスティックな性格と、滝沢と双璧をなすセコさが災いして敗北……以後は、サブキャラの一人になってしまう。
恵まれた体格、強引な理論、どう考えても卑怯としか思えない戦法を駆使してたまに敵を倒すが、基本はやられ役。
なお、迷走状態の滝沢に向かって放った、
「心に棚をつくれっ!」
はなかなかの迷言である。
(要は、自分の悪いところはとりあえず置いといて、他人の悪いところを指摘しろ! ぐらいの意味)

鈴:うむっ、迷言だな、確かに。
じゃぁ、滝沢昇一。主人公滝沢昇の父親。
この父にしてこの息子あり。
……これですべてが語れるキャラだが、そのうちX仮面と名乗って主人公の活躍の裏方として活動するのがメインになった。
……つか、主人公よ、仮面かぶっただけで親父かどうかわからんってのもどうかと思うぞ。

扇:親父も怒ってたな。
「父さん悲しいぞっ!」
ってな……自業自得だが。
つーかこの親子、まんま『あばれはっちゃく』なんですけど。(笑)

鈴:それは聞いたことあるなぁ、「あばれはっちゃく」
……って、曲聞いたらそれだけ満足やわ>ネットで検索した

扇:それで満足するなっ!
「父ちゃん情けなくて涙出てくらぁ!(東野英心調)」
(これで解んない人は諦めて下さい)

鈴:諦める人間がどれくらい出てくるんかのぅ。
って、なんでそんなピンポイントの時代の話題で〆てんかなぁ。
まぁ、前回が前回だけに、少々のことじゃ大したネタではない気はするがな。
……と言うわけで、そろそろお開きでございまする~、あ、べんべんっ。
では、さよ=な=ら=

扇:要は、学園を舞台にしたヒーローもののパロディなのですが、無意味に熱くて、微妙に世知辛い人生を語ってくれちゃったりする、勢いのある漫画です。
これで、滝沢が熱いだけの男だったらただのスポ根漫画なのですが……とにかくセコくて情けない所もあって、色んな意味で笑えます。
では、さ/よ/うな/ら~

ペンは燃えているか?

2006-05-18 19:42:49 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、キーも燃えるんだろうかと思う第534回は、

タイトル:燃えよペン
著者:島本和彦
出版社:小学館

であります。

扇:ツッコミ所の多い作品って減ったよねと思うSENでーす。

鈴:なに、楽しみながらつっこめる作品が少なくなったってことだろうと思うLINNで~す。

扇:楽しみながら突っ込める作品……沢山あるんだけど、既に木劇でやっちゃったな。

鈴:だいたいそうよねぇ。
つか、そういうもののほうが楽しいからさっさとやっちまうわね。
……でも、島本をいままでやってなかったのは、けっこう意外じゃないの?

扇:だって、君、島本あんまり読んでないでしょ。
俺も詳しいかと言うと、自信がないが。

鈴:立○読みメインで買ってないからなぁ。
島本は笑えるから買おう買おうと思いつつも……で結局買わないんだよなぁ。
だから忘れてるし。
……しかし、あの見開きの迫力だけは妙に印象に残るんだよなぁ、島本(笑)

扇:貴様堂々と禁句を口にするなっ!
ずっと持ってて『心のバイブル』にしろとまでは言わんが、せめて買えよ。
つーか、見開き2ページ=1コマで納得できる漫画家って、島本車田ぐらいだなァ。

鈴:納得どころか、それで十分だ(爆)
それまでのストーリーまったく関係なく、たったそれだけで、「うむっ!」と納得させてくれるんだから、かなり稀有なマンガ家ではある。
車田は、もうちぃと違うがね。

扇:車田はな……必殺技の名前+大ゴマの元祖だからなぁ。
リンかけの後期なんか、必殺技をお互いに出す→敵が倒れる→次週、別のメンバーが同じことをやる→主役の出番が来るまでこれを繰り返す……だったからなぁ。

鈴:そーねー。
しかし、車田は全体として笑えるけど、島本のは、ほれっ! とそのページだけ見せてもなんか笑えるところがいいのだ(笑)
車田も好きだけどね~。

扇:つーか、いい加減島本デカ文字多くないか?
画面が島本流星拳みたいだぞ。

鈴:いいなぁ、「吼えよペン」でやってくれないかなぁ、島本流星拳……(笑)
いや、島本昇龍覇でも、島本冥界波でも可(爆)

扇:つーか、彼の漫画に心底ハマる方は島本幻魔拳にかかっているに違いない。
200%の力でハッタリかませる人って好きだけどね。

鈴:島本魔皇拳でも可、だが(笑)
でも、このひとのハッタリはまた格別だからのぅ。
セリフなしの見開きでもハッタリかませるマンガ家だし(笑)

扇:うむ……その意味では、ちゃんと『漫画家』だよなぁ。
文字で画面埋める漫画が嫌いなわけじゃないが(むしろ好き)、やっぱり漫画は絵で魅せてナンボって気はするし。
そういや最近は、イラストを並べて漫画と言い張る作品も増えたなあ……嘆かわしい。

鈴:まぁのぅ……。
この前の「キョウハクDOG's」みたいなのがけっこう出てるからなぁ。
まぁ、そうは言っても、もうこの手のとか、諦めてっつか、そういうもんだと思って読んでるからなぁ。
時流だからしょうがあんめ?

扇:それは認める……ニーズの一つではあるからな。
でも、表紙にだけ命をかけるのはどうにかならんか? 引っかかる奴も引っかかる奴だが。

鈴:引っかかる……そうか、引っかかったことがあるのか……(哀れみの目(笑))
まぁ、確かに表紙と中身が同一人物が描いてるとは思えないほどのヤツもけっこういるからなぁ。
中身が見れない以上、そこが買う買わないの判断基準になるから仕方がないとは思うんだがねぇ。
そいや、島本は表紙と中身が変わらんのぅ。

扇:だってねぇ……週刊漫画誌なんか、よくこの絵でデビューできたよなってぐらい崩れまくった汚い絵の新人出てきたりするんだぜ。そりゃ、多少は絵に引かれて買っちまう本も増えらーな。
そいや、カラー絵と中身が全然違う作家って多いな……カバーだけ別会社の人間が描いてるんぢゃないかって言うぐらい。
その意味では、島本って偉大だよなぁ。

鈴:まぁなぁ……。
竹本泉並に表紙と中身が変わらない……つか、竹本泉は、1000%絵がいつまで経っても変わらんが(笑)

扇:それを言うなら、横山光輝なんて全く変わらなかったぞ。(笑)
車田とか魔夜は絵変わっちゃったもんなぁ……。

鈴:まぁなぁ。
変わらない絵のマンガ家って、やっぱり貴重なんだよなぁ。
……って、そろそろキャラ紹介行くかね。
あ、そうそう、その前にCM~。


つれづれ読書日記、進化してると思っておこう


『作家別目録』、更新中です、今。
『怪しいページ』は……真面目なSENが復活するまでお待ち下さい。
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つれづれ読書日記


鈴:じゃぁ、主人公のマンガ家、炎プロダクションの炎尾燃。
おそらく、3割くらい、島本
7割くらいはフィクションと思われる。
集中線を描くために、愛車(γ50)を燃やしてしまい、かわいい女性編集者の色香に迷い、自分は寝ても〆切間際にアシスタントには働けと強要する、マンガ家の実情を知らないひとから見れば、とても納得できる典型的なマンガ家、に見えるキャラ。

扇:妥当なラインだな。
つーか、締め切りに追われててもパーティ行きたがるところとか、非常にらしくていい……。
ヘッドギア付けてたり、顔がスタローンになったり、あからさまにフィクションなところに混じって、どう考えても実話としか思えないエピソードが出てくるのもいいなぁ。
常に燃えてるけど、仕事場は火気厳禁です。(笑)

鈴:さて……。
って、このマンガ、燃書いたらおしまいじゃんっ!?
……まぁでも、マンガ家の生態(?)を描いたマンガでも島本らしさは爆発やね。

扇:何個目だ、島本!
つーか、ストーリー紹介したっけ?
ま、要は原作者・島本和彦と似てると言われ続ける漫画家・炎尾燃の戦いを描いた漫画家の裏事情らしきものを堪能できる漫画です。
実名じゃないけど、ほとんど誰か判別可能な実在の人物が出てくるのも面白いのですが、詰まった時の逃げ方、死に体の時の死に方など、ちょっとヤバゲな話がボロボロ出てくるのが魅力。
デフォルメが上手くいってるので、漫画家に興味がない人でも充分楽しめます。

鈴:楽しめる……と思うが、この濃さがOKでなければ、やっぱりつらいと思うぞ。
まぁでも、この見開きの迫力は一見の価値あり、と思うのでオススメです。
一度は見て、笑うことをオススメして、閉幕であります。
では、さよ~なら~

扇:確かに、万人に勧められるかと言うと……無理だろうな。
とりあえず絵で引かなければ一度読んでみて欲しいです、ノリはいいので。
ではでは、さよーならー