つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

帰ってきた偽装夫婦

2006-11-02 20:35:32 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、『ナイーヴ』に続いて、なぜかこれが来る第702回は、

タイトル:ふたりで朝まで
著者:二宮ひかる
出版社:白泉社 ジェッツコミックス

であります。

扇:朝まで踊ってたら足首死ぬと思うSENでーす。

鈴:何やろうと徹夜は死ぬと思うLINNで~す。

扇:体力落ちたよなぁ……昔は二昼夜連続ぐらい平気だっだんだが。

鈴:平気だったのか……異常だな……。
私は1日やったら爆睡してたぞ。
睡眠不足はお肌の敵だからな。

扇:ついこないだ、徹夜でブルーソネット全話見た奴が何を言う。(笑)

鈴:なんでブルソネやねんっ!
ウィッチブレイドや!!
んで、徹夜ではないっ!!
8時くらいから1時すぎくらいまで5時間ぶっ通しで見ただけだ!!(爆)

扇:無修正バージョンを?(笑)

鈴:いらん誤解を与える台詞を言うなぁっ!
まぁ、実際、テレビ放映版と、DVDはちと違うが。

扇:コスチュームが多少変わってるだけらしいな。
ちらっと見た限り、それは装甲の意味ねーだろ! ってツッコミが入るぐらいで、特に規制食らうほどのもんでもないと思うけどねぇ

鈴:まぁ、確かにねぇ。
ちと露出は高いが、規制かけるほどではないわなぁ。
まぁ、確かにそのままにするとうるさいひとびとはいそうだが。

扇:このテの格好ってゲームなんかではさも当然のように使われてるんだがなぁ。
ま、R15指定ぐらいは食らってるかも知れないけど。
しかし、あンた……色々言ってた割には最後まできっちり視たよな。(笑)

鈴:可能性はあるな。
……って、あぅあぅあぅ……。
いーじゃん、おもしろかったんだし、涙腺緩んできたおっさんにはいい感じな話がけっこうあったんだし(笑)

扇:まぁ、バトル抜きにすれば、母と娘のホームドラマみたいだしな。
歳食って人情話に弱くなった独身男には、結構キツイものがあるかも知れんね。

鈴:なに、べたべたなホームドラマだ。
主人公親子のベタっぷりな親子関係にけっこうぐっと来るぞ(爆)
まー、そう言う意味では、見た目よりも比較的まともなストーリーのアニメではあるがね。

扇:ほほう……暇をみてチェックしておくか。
こっちは『幕末機関説 いろはにほへと』ぐらいかな、GYAOで視てるのは。
いかにも幕末伝奇物って感じで楽しいんだが、サブで出てくる遊山赫乃丈一座の芝居は頂けんな……下手な上に、話のテンポを悪くしてるだけだ。

鈴:したまへ。
まぁ、気が向いたら……と言うか、向き始めているが、DVD買うかもしれんから、それを待ってからでもよいぞ(爆)
で、「いろはにほへと」はGYAOではCMとかで出てきてるから知ってるが、そーゆー話なんか……。
でも幕末かぁ……「あやかしあやし」見てるから、江戸ものはいまさら見る気にはなれんかな。

扇:そういう話だ。普通の時代劇を期待すると痛い目を見るぞ。
一座のキャラは周囲の一般人と比べて浮きまくってるし、最初の敵になる奴は刀でパワーウェイブ放つし、主人公は眼が青く輝くし……と伝記物街道まっしぐらだ。
『あやかしあやし』か、当たりだったら君がDVD買うだろうから、それに期待しよう。(笑)

鈴:あー、どーかなぁ。
結局、よいと言ってたハガレンも買ってないからなぁ、DVD。
……そもそも……金ないし……(切実(爆))

扇:買え!
そして貸せ!
すべては俺の健康で文化的な生活のためにっ!

鈴:じゃぁ、
「ああっ女神さまっ」のOVA3巻と映画版と一緒で、なおかつストーリーの概要をそれぞれ400字詰め原稿用紙30枚以内に書いて提出する。
と言う条件付きなら考慮する(笑)

扇:超却下。
まぁ、感想に関しては、原稿用紙30枚以内って時点で、「いらん」で済むんだがな。

鈴:……ちっ……。
じゃぁ、29枚以上30枚以内ね。
出せよ……。
と、出すこと確定と言うことで(貸してやる)、恒例のパターンに行くかね。

扇:以前木劇でも紹介した二宮ひかる、の作品集です。
全五話からなる表題作と、オムニバス短編「ソノ時、彼女は…?」(1)(2)(3)を収録。
「ふたりで朝まで」は、『最低!』に収録されている「いつわりの恋」の続編です。
挙式予定者限定の旅行懸賞に当選してしまったため、偽装結婚した真潮と慎太郎のその後の話。
前作は、旅行から帰ってきて、「離婚しよう」と決める所で終わっていたのですが、本作で、真潮が離婚届けを提出していなかったことが判明――話がこじれます。(笑)

鈴:こじれてたな、マジで。
まぁでも、なんだかんだあっても、収まるところに収まった定番ではあるがね。
じゃぁ、CM行っとくか。


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扇:では、主人公(?)の石和慎太郎。
25歳、プログラマー、真潮の夫。
程良く堅物で、程良く押しに弱く、結構助平という典型的な二宮男。
離婚したと思っていた真潮にアパートを襲撃され、多少抵抗した後、肉欲に負けて彼女と同居することを決めた……実に正直な人物。
当初は、真潮の真意を計りかねて微妙に距離を取っていたが、一度感情をぶつけあった際に開眼(笑)、以後は昼夜問わず××まくる凄い関係に発展した。
自分の立ち位置を忘れて、「結婚しよう!」と言ってしまった時の顔はなかなか笑える。

鈴:じゃぁ、ヒロインの会田真潮。ちなみに年齢不詳。作中から少なし、同級生くらいだとは思われる。
実家の事情により、慎太郎のアパートにもぐり込んだ偽装結婚の相手……のはずだが、実は離婚届を出してないことが判明。会田ではなく、石和真潮だったりする。
押しが強いのか、いかにもな女性キャラなのか、微妙なところを行き来するキャラ。
ただし、相変わらず二宮男を翻弄するところはこれもまた、二宮女といえるであろう。

扇:何と言うか……嗅覚だけで生きてるようなタイプだったな。
自分で離婚しようって言っときながら届けは放置状態だったし、家族にまったく事情説明してなかったみたいだし、最後は最後で慎太郎が追ってくるまで放浪状態って……人生勘がすべてか、をいっ!

鈴:でもまぁ、裏の計算はそれなりにしてそうだがね。
放浪状態も、慎太郎がじれるのがホントはわかってそうだし~(笑)

扇:網にかかるのを待ってる感じはするわな……実際かかったし。(笑)
んじゃ、残りの短編三部作についてもちょっと話しておくかね。

鈴:そーね。じゃぁ、「ソノ時、彼女は…?」の第1話「かわいいあの子」
……のヒロイン、吉田千鶴。事務機器メーカーの営業で、先輩社員と営業に赴く快活な、しかもくちさがない……いや、違う、歯に衣着せぬ言動の25歳。
……まぁ、25には見えないが、八重歯がかわいいけっこうお気にの子(爆)
とゆーか、この子、押しが弱い先輩(男)が赤面する台詞を吐きまくり、真っ昼間にホテルに連れ込む、なんてことをやってたりするが、やっぱり……と言うか、先輩に惚れててやってるところは、二宮女って感じだぁね。

扇:基本的に、二宮の恋愛物はそれで成立してるからな。
えーと……男の紹介はいいか、どの話でも大体同じ性格だし。
んじゃ、二話目『鏡の中の…』の水上洋子。
ちょっと世間知らずな発言と、何となく堅い雰囲気から、職場でお嬢様扱いされている22歳。
本人はそういうイメージを払拭したいと思っているが、方法が解らずにストレスをため続けている。
新人の本木君と先輩後輩関係でギクシャクしており、それを同僚にからかわれたことで日頃の鬱憤が噴出、すったもんだの末に、彼を無理矢理自分の家に引きずりこんで……。(以下自主規制)
何もかも自分の中で処理してしまうタイプなので、襲われた本木君が彼女を理解出来たがどうかはかなり怪しい。

鈴:まー、してへんやろなぁ、最後の台詞からも。
では、連作最後の「笑顔が一番」の叶ゆきえ、22歳、受付嬢。
その職業柄、誤解されることが多く、おなじ会社の人間にもそんなことを言われ、飲み会で爆発。終電後のため、誤解のもととなった男を連れ込むことになってしまうが、ぢつは奥手なかわいらしさが判明する、見た目よりも中身のかわいい子。
ちなみに、この短編の秀逸は男側の決め台詞と、古風な感覚だったりする(笑)

扇:とまぁ、同じ会社に勤める三人の女性を主人公にした、オムニバス短編三部作です。
千鶴や洋子が、自分が主役の話以外にもゲスト出演してたりするのは結構楽しい。
何か強烈な印象があるってわけじゃないけど、読んでると……作者の前職が良く解ります。(笑)

鈴:そのまんまやろ。
まー、そゆとこは、加納朋子の書く親父連中もそのまんまだが(笑)
と言うわけで、再度の二宮マンガではありますが、短編連作と短編と、前のナイーヴよりは手に取りやすかろうと思います。
と言うわけで、今回の木曜劇場はこの辺で、さよ~なら~♪

扇:二宮ひかるを知らない方が、最初に読むにはちょうど良い短編集です。
短編と短編の間にある作者のお喋りも結構楽しいので、十八歳以上の方は読んでみて下さい。
(モロにそういうシーンがあるので、一応釘を刺しておく)
では、今回はこれにて。さようなら♪



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2 コメント

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二宮ひかるさんの短編 (Lettusonly)
2006-11-10 09:07:44
はじめまして

二宮ひかるファンが高じて専用Blog立ち上げてるLettusonlyと申します。
二宮ひかるさんの短編は味があっていいですね
(ハネサラとかナイーヴも好きですが)
個人的に会田真潮さんは最強の人だと思います。
ではでは
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初めまして! (SEN)
2006-11-10 22:38:29
Lettusonlyさんいらっしゃいませ~。

短編だと、真潮がトップですね。
全体でいくとナイーヴの林ちゃんが最強かも。(笑)
いずれハネサラも紹介したいな~、と思ってます。
トラックバックありがとうございました!
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