石の上にも三十年

焦らず、気負わず、程程に…。
整体&リフレ+酵母パン屋の自営業一家
何でも手作り、手仕事生活。

自作ホイロの作り方

2010年01月27日 15時24分49秒 | パン屋開業への道&道具達

我家の手作りホイロ、検索で引っかかるようになって
きました。そこで、もう少し詳しく紹介してみようかと思います。
  
やはり初めのうちは発砲スチロールにボールに入れたお湯などで発酵を
させていました。しかし安定しないし、容量的問題がありました。

そこでホイロの手作りを思い立ち、ネットでも色々調べ構想を
まとめていきました。

材料は

<シナランバーコア> 厚さ15mm 箱を作るベースの材です。ベニアだとビスが利きません。一枚2,200円普通はもっと高い
<1×4>  建材で安いです。ドアの材。
<エンビ板>  窓に使用。 確か5mm、これも安い材です。
<15×15の角材>  下の網をのせる材です。溝も掘りましたが、なくてもよいです。



<網板(メシュパネル)>  600×450 1500円位



<電熱器>



確か1,400円位。その後、こたつヒーターに変更。

我家では幅630mm 高さ940mm 奥555mmのサイズで作りました。
<金具類>
<取っ手>
 


<ゴムパッキン> 黒く見えるところです。密閉性をあげています。
<ビス> (細めのコーススレッド35mm 50mm 下穴なしでビス留めできる)
<釘>
以上は大きなホームセンターへ行けば全て揃うと思います。

<サーモスタッド>

  

0~40度対応のものです。なるべく直接コンセントで接続できるように工夫してみました。
秋葉原の坂口電熱で温度帯や使い方を伝え、選んで
  いただきました。確か3~4,000円。
ケースがないので、東急ハンズで見つけてきた木の箱を代用しました。
右下のスイッチはライトのもの。



奥の棒状の物がセンサーで、照明はほとんど使っていません。飾りです(笑)
思ったよりこのLEDライトは庫内を照らすには暗すぎてだめでした。



我家のミーレオーブンはビルトイン使用なので箱もランバーコアで作り、
ミーレの奥行きに合わせてホイロを作りました。
ホイロサイズを決めるのに重要なのは、
メシュボードのサイズは限られているので、ボードのサイズから
箱の寸法を決めるのが良いかと思います。  

ランバーコアの切断は簡単な設計図を書いてホームセンターに
持っていけば(有料)でやってくれます。

後はビス止めプラスボンドで組立てます。
 
窓は我家ではトリマーという機械で溝を掘り、エンビ板をはめ込んでいますが、
エンビ板に下穴を開けてから木材とドア材で挟み込み、
ビス留めしてもいいかもしれません。
 
電熱器とサーモスタッドの接続は端子で行います。
はんだではだめだそうです。



狭い場所に詰め込んだので、配線がゴチャゴチャしておりますが、
素人ですので勘弁して下さい。右上が照明の配線。中央がサーモ本体です。



赤いプラのところがファルカタ端子。それを小さいビスで留めてます。

正直、電気の知識が皆無だったので大変でしたがなんとか仕上げました。
ただ電動工具がないと、作るのはかなり難しいと思います。
ない場合はホームセンターでレンタルしてもいいかも知れません。
手締めは大変なだけでなく、ズレが生じやすいのでご注意。

細かい使いがってなどは、妻がアップしてくれると思います。

その2

熱源を電熱器でやっておりましたが、サーモスタッドがオフになっても
電熱器が熱を持ってしまい、5度程設定温度より高くなってしまう。

色々考えたあげく、たまたまコタツの裏を見てピンときました。
電気アンカです。
これならあまり熱を持たず、設定温度に近い状態で維持できると…。

早速です。問答無用で、コタツのアンカをはずし、ホイロに移設。
試してみると、これがバッチリ!!予想どおり、いや予想以上で、
自画自賛!!

しかもこのアンカにはファンが付いているので熱回りも良いです。



全体像はこんな感じ。ついでにサーモのセンサーを熱源に近い、下の方に移しました。
直接熱が伝わらないよう木材を載せています。

その3
今まで、温度計を甘く考えていました。
100円ショップのデジタル温度計とホームセンターのアナログ温度計で
済ませていました。
でも、先日買って来たデジタル温度計も一緒に入れてみると
数値が全然違うのです。
前から使っている物は、精度がいまいちで、なにより数値が変わるのが遅いのです。

これはイカ~ン!ということで、早速東急ハンズに行き、
『化学コーナー』で見付けてきました。



今までは探す場所も間違っていました。キッチン用品や家庭用品ばかり見ていて、
欲しいものを見付けることができませんでした。

これは室温と庫内を同時に計測でき、また10秒に一度計測してくれます。
写真の右がセンサー部分。コードが長いので本体は
見やすいところへ設置できとっても便利。
価格は1500円位でリーズナブル!!


(整体人)


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ホイロ内の湿気 (チェルシー)
2012-04-07 13:11:02
こんにちは。初めてコメントします、チェルシーと申します。
手作りホイロの作り方を探していたら、こちらにたどり着きました。
全て手作りなんてすごいですね!素晴らしいです。

さて、ホイロについて質問です。発酵時の湿度を保とうと機密性を高めることでホイロ内の湿度が高くなり、結露が起こると思うのですが、木材が湿っぽくなったりはしませんか?
また、結露や湿気対策などありましたらアドバイス頂けましたら嬉しいです。

宜しくお願いします!
返信する
コメントありがとうございます (かしこ)
2012-04-08 10:33:47
私たちも初めは庫内で蒸気をと考えましたが、カビの発生は避けられないので、タッパを上手に使うことで対応しています。

一次発酵用、成形後の二次発酵用のタッパと変えてもいます。

ですので今は乾式ホイロとして使っていて、庫内では蒸気などは使っていません。

そのあたりの事は、ブログ内カテゴリー『パン屋開業への道&道具たち』を見て下さい。


気密性も完璧ではないので、断熱材の発泡スチロールのような素材の材を貼り付けたり、ガイナという遮熱塗料を塗ったり、どんどんバージョンアップしています。(これもブログ参照)

それでも完璧な気密性はないと思います。
使っていくことでホイロの癖を覚えていくしかありません。

パンがぬれるほどの湿度はパンにもホイロにもよくないので、生地状態がよければそんなに霧吹きで水を与えるようなことも必要なく作れています。

それでも使い終わったら扉を開け、乾燥させたりは必要かな~?

夏の発酵に使っている冷蔵ショーケースのほうがカビが出て掃除に気を使っています。
返信する
お返事ありがとうございます! (チェルシー)
2012-04-10 06:00:05
二年も前の記事を拝見してコメントしてしまいましたが、更なるバージョンアップもされていたんですね! そちらの記事も是非チェックしてみます。

確かにタッパを使えば発酵時の生地の膨らみ具合も分かるし、何よりホイロ内の湿気対策に頭を悩ませずに済みますね。

昨年末から始まった海外生活の中で時間を持て余すうちに、一時期頑張っていた天然酵母のパン作りをもう一度やってみようと思い立って、酵母おこしを始めたところです。
日本とは気候が違うのでまだ手探り中ですが、少しずつ頑張って上手く焼けるようになったらスモールビジネスになるかしら…と夢見ている私です(笑)。
色々と参考にさせて頂きますU+203C
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