のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

久々に算数

2009-02-05 20:02:38 | 1年算数
今年は低学年の国語担当なので、算数を見てあげる機会が殆どありません。
各クラスに溜まっていく宿題プリントを、授業の合間に丸付けして
夫々の子ども達の状況を掴み、機会があればフォローに入るようにはしているのですが、
チャンスはそう多くありません。

1年2組のNちゃん。今朝出した100ますの引き算がまるきり出来ていませんでした。
書き並べている数字は、それはもう「適当」としか言い様のない並び方。
担任の先生(新任の女性です)に、
「Nちゃん、100ますのやり方がわかっていないか、面倒になっちゃったかどちらだと思います?」
と振ってみる。
「たぶん、両方かなぁ・・」
と仰るので、
(しめた!)
「じゃぁ、今日の放課後補習でじっくり見ますから、
寄越してください。」
と、その場で話しを進めちゃいます。

2年生の団体さんの丸付けをしながら、
Nちゃんと100ますのお直しです。
どの数字とどの数字をどうするのか、予想通りここでまず第一の躓き。
これは、こちらが指で補助して見せることで案外簡単にクリアできます。
Nちゃん、飲み込みはそれほど悪い子ではないの。
ただ、自分なりに「翻訳」しちゃうのよ。

横に順序良く動いていくことで、100ますのルールは何とかクリアできそうですが、
次の山は、繰り下がりがあったりなかったりする引き算への対応です。
Nちゃん、10進法もよく入っていないようなので
算数の授業で使うブロックの絵を書きながら、10の塊とバラの数を
意識させようとしたのですが、しばらくやってもどうも食いつきが悪いです。

13-7をするのに、
10-7=3をだして、それを10の塊のブロックのうえにかいておき
「のこりの3とあわせよう」
というと、
「さんじゅうさん?」

となってしまうので、指を使って仕切り直しです。

13-7ならば、
まず指で13を用意。
このとき私が十の位、10を担当。両手の指を全部広げます。
「一の位はNちゃんね。3だして。」
と二人の指を並べます。

ひゃくますの表を確認して、
「いくつ引くんだっけ?」
(ここ、指差してフォローします)
「なな」

「Nちゃんの指から取れる?」
「うーーん。とれない。」
「じゃぁ、先生の指から取るね。10から7とると・・・」
「3!」
「その3とNちゃんの指のをあわせると・・」
(このあたりは、実は言葉よりも手の動きで楽しみながら進めてます。
7と3が「73」になってしまうNちゃんに、「同じ指だから1本ずつ数えればよい」
という感覚を目で見て掴んでもらうためです)
「ろく!」
と答えがでたら、すかさず答えの欄に書いてもらいます。

さて、その隣のますは、
13-2
「Nちゃんの指から引けるかなぁ?」
「ひけない。」
「ホント?」
「あっ、ひける。1だ。」
「じゃぁ、先生の指と合わせていくつ?」
「えーと、じゅういち!」

という具合で、どんどん進めていきます。
こうやって、一問ずつやっていくうちに、最初の躓きポイントだった
100ますの計算の仕方と、答えをかく位置は自然にNちゃんの中で整理されていくのがわかります。

そうして、
「先生の指から取る?Nちゃんの指からとる?」
を繰り返すうちに、
「取れるものは一の位から。取れなかったら十の塊を使う」
という事が刷り込まれるのを狙います。

そうして、Nちゃんの最大の山。
3+3が「さんじゅうさん」になってしまうクセを、
実際の指を数える事で矯正したいんですね。

そして更にもう一段階。
この100ますが終わるまでに、できれば私の指がなくても
計算できるところまで持っていくことを狙っています。

だから、指だけじゃなくて鉛筆も使うんです。
私の指(十の塊)から引いたときには、必ずその数を
100ますの縦列にある(引く数)の横に丸書いて書いておくんです。
で、
「先生忘れちゃうから・・」
とか「先生指折るの面倒臭いから、さっき書いたのあったよね。」
とかいいながら、そこに書いた数に注目させるようにしておきます。

100ますって、計算がたっぷりありますから、
指遊びみたいに楽しみながら、Nちゃんが自分の指(一の位)だけで計算できそうか
様子を見つつテンポ良く進めます。

最後の1行に入るとき、
「じゃぁ、先生の指がなくてもできるようにしちゃおうか。」
といって、私の指はしまっちゃいます。
「あっ、でもその前にあれやっとかなきゃ。」
と、10から引いた数を私の指でやって見せ、これまでどおり引く数の横に丸で書き込んでおきます。

13-4

Nちゃんは3を指でだします。
4取れるかどうかみて「とれない!」
「じゃぁ、先生の指だね。でも先生疲れちゃったからさっき書いちゃったよね。」
これまでの私がやっていた事を見てますから、丸で書き込まれた数字にすぐ目が行きます。
そうして、
「6だ。」
といったNちゃん、じぶんのゆびを7,8,9と折って数えて
ちゃんと正解しました。
「ろくじゅうさん」じゃなくて、「きゅう」
これまでそこにあった私の指がイメージできるから、
6がただの6じゃぁなくなったのでしょう。

こうしてあと9問。
繰り返していくうちに、どんどんスムーズになっていきます。
終わったらとても気持ちいい挨拶をして、
2年生達がばらばらにしていった椅子も片付けて帰っていきました。


終わった後で、担任の先生にメモ書きました。
どんな事をしたかを簡単に。
そして、
「今日はよく出来て気持ち良く良く帰りましたが、たぶんまた忘れます。
繰り返すうちに身につきますので、できれば定期的に寄越してください。」
と。

1回で全てが解決すると思うから、焦ったり慌てたり大騒ぎしたりするんですよね。
本人の身につけやすいやり方で繰り返し繰り返し取り組んでいけば
そのうち必ず身につくからね。











ちょこっと政治。

2009-02-04 22:21:28 | 日本って・・。
このブログにはあまり書かないようにしているのだけど、
ニュースのこと。

今、報道ステーションで、「渡り」の話しをやってました。
天下りした元公務員(高級官僚ね)が、国にかかわりの大きい法人や企業を渡り歩き、
高額な給与と退職金を何回ももらえるという『渡り』。
つい先日の国会で、
「私は、渡りのあっせんを認めるつもりはありません」
と、ようやく言い切って喝采を浴びていた麻生総理。

今日は、
省庁の斡旋がなくても、OB同士の間で次の人間を直接引っ張れば、
これまでと同じ様に「渡り」が続くじゃないかという民主党議員の指摘に対し、
「省庁の人間が斡旋しないのであれば、それは民間企業の中での出来事なわけで、
それを、けしからんとか何とかいうのはいかがな物かと・・」
だそうです。

えーーー。問題は「役人が斡旋している」という事だけだったわけ。
私は、そうして天下りして渡りを続ける人たちが2,3年おきに受け取る多額の退職金のために、大して必要のない法人がたくさん出来たり、
必要のないポストがいっぱい用意されて、そこに色んな形で税金が注ぎこまれている
事が問題なのだと思っていたよ。

11年度には消費税増税を想定するという麻生総理が、支出の方もしっかり占める必要があるからと打ち出した
「斡旋させない!」→「渡りが減る」→「無駄な法人が整理される」→「税金の無駄遣いと国民に批難されなくなる」→「こんなに政府も努力してますから増税を受け入れてください」
なんだと思ったのに、
「斡旋はダメ」→「じゃぁ、仲間同士でうまくやります」→「それならいいよ。国が関わらないなら文句言えないもんね。」
になっちゃうんじゃぁ、何のために「斡旋ダメ」にするんだかわからないよ。

なんだかなぁ。やっぱり、ずれている気がするなぁ・・・。

パソコンも補習。

2009-02-04 15:18:34 | 先生方に③ 親の思い 
のんびり娘の学校の技術家庭。
1年次は家庭分野中心で料理と縫い物をやっていたようだけど、2年に入ってからはずっとパソコンの技術習得をやっているらしい。

色んなタイプの文書を、見本どおりに打っていくのが課題だったり試験だったり。
学年のまとめに向けて、2学期の終わりからパソコンを使った発表の準備をしているらしいのです。
のんびり娘がパソコン用語を上手に操るわけもないので、ここからは推測(しかも私はパソコンに詳しくない・・)ですが、
好きな昔話の挿絵を手本に自分で線画を書いて、それをスキャナーでパソコンに取り込み、パソコンで色付けしたり、何やら文をたしたり、
どうやら、パワーポイントを使うような事もやっているらしいです。

で、例によってのんびり娘、進度にはかなりの遅れがでているらしく、
先週から今週にかけて3日ほど「お残り」をしてきました。
担当の先生が居残り出来る日にみんなに声をかけてくださるらしいのです。
先日ついに仕上がったと、実に嬉しそうな顔をして帰ってきました。
「発表が金曜だから、それまでにやらなきゃいけなかったんだよ。」
と。


パソコンを使った発表・・・
小学校6年のときを思い出してしまいました。

修学旅行で学んだ事をパソコンを使って発表するという
授業の参観日前日になって、
「明日何を話したらいいかわからない」といいだす娘から、
必死になって、作った画面の事を聞きだし、
どうにでもあわせられるような原稿を書き、もたせ、
そうして出かけた授業参観。

他の子が、手の込んだ3枚以上の画面を使う中、
のんびり娘は表紙ともう1枚だけ。
そこに書き込まれている言葉は、彼女の脳で噛み砕いた物ではなく
パンフレットの一部を写しただけ。
その文字を何とか読もうとして、漢字のたびにつまづく娘。
横から読み方のフォローをするパソコンサポートの先生。

見ていてとても切なかった。

その年の担任とはいつものことだったけれど、
こうなる前になぜ段階段階で家庭に振ってくれないのか、
いくら言っても、家庭には任せないというのなら、
なぜ先生のほうでチェックを入れてくれないのか。
パソコンの授業には担任の先生のほかに2人のサポートがつくのに
なぜ、この状態で最終発表に臨ませたのか。
いったい、この授業を通して、彼女に何を学ばせたかったのか。
彼女が何を身につけたというのか。
親として悲しくなる授業参観だった。


だから、中学の先生方の
「終わっていないんだから、金曜までに残って終わらせなさい!」
というやり方が、本当にありがたい。

のんびり娘は飛びぬけて遅い子だと知っているから、
直前ではなく、前の週から何回かに分けて居残りをさせてる。
厳しいようだけど、そこには本当の優しさがあると私は思う。

「出来なくても、自分で考えるのが大事なんですよ。」
「自分の力で出来たところまででいいんですよ。」
とにこやかな笑顔で言い続け、のんびり娘を置き去りにした小学校6年(4年も一緒)の担任の先生にはなかった本当の意味での優しさと、「人間を育てる」教師としてのプロ意識を感じるのです。

私立中学は入試シーズン真っ盛り。どの先生だって忙しいに違いない。
でも、自分が立ち会える時間を見つけて、各クラスにいるゆっくりさんに
「お残りできるよ」と連絡してくれる。
その場に先生もいてくれるから、わからないところはすぐに聞けて、
子ども達の時間は無駄にならない。

授業時間で終わらせるために枚数を減らすんじゃなくて、
出来なければ出来ないで途中で切ってしまうのではなくて、
その子のつくりたいものを作るために、他の子よりも余分に時間を取るためのお残り。
だからね、ペナルティーじゃないんだよね、子どもにとっても。


そうして、みんなの前で発表するのに間に合えば、
本人は「自分も出来た!」と気持ち良く頑張れる。
終わった後も、背中を丸める事はない。


こうした先生たちに囲まれて、今、のんびり娘の笑顔は守られているのです。









漢検の宿題。

2009-02-04 07:49:44 | 中学校のお勉強
漢検の補習担当の先生から、先週末いきなり
10回分の過去問プリントが渡されました。
6日金曜の朝までに、10回分の試験を自分で受けて、
答え合わせ。間違った部分はノートで練習。

このやり方、まさに私が始めていたやり方ではあるのですが、
10回分です。
テストは1回60分ですから、ざっと見積もっても10数時間必要じゃないですか!!
自宅学習日を、期末テストの準備に当てようと思っていた我が家としては
この時間痛いですわ。

それでも、土、日、月、の3日間で七回終えました。
今平均得点は140から150
あと10点、どうにかしたいですけど、どうなることやらです。

社会も、一番大変な「明治」以降になっちゃってますし、
理科2の気象は、現在チンプンカンプンだし、
理科1も、科学反応式に入ってるから、繰り返し刷り込みたいのになぁ・・・。

かろうじて数学は問題集を進められているんですけど、
やらなきゃいけない事が目白押しで、そのための時間を作り出すのに四苦八苦です。

「ふつう」の2月なのに、まるで受験生を抱えているような忙しさ。
これがまだあと何年続くんでしょうね。