バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

バスde軍艦@舞鶴

2014-02-23 22:17:15 | ☆バスde温泉(近畿)


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まだ6月だというのに、真夏のような暑さに辟易としていた頃、妻殿がなんかのTV番組で舞鶴に本格的なフレンチが評判のオーベルジュがあることを知ったらしく、気になって詳しく調べたら値段もそんなに高くないとのこと。「行ってみいひん?」っと。なるほど、舞鶴へは高速バスで行けるしフレンチは魅力的。しかし肝心の温泉がないやん。「これでは『バスde温泉』にならへん…」っと渋っていたが、よくよく考えてみると、舞鶴には軍港があるな…( ̄▽ ̄)



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そんなわけで高速バスとオーベルジュの予約を取って、一週間後に出発しました。スタートは難波のO-CAT。10:30発、京都交通の高速バスで舞鶴までノンストップです。車両は最新型のふそうエアロエース、高速路線仕様のハイウェイライナーです。さすが新車、舞鶴道の上り坂でもスピードが落ちません。



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道中、天王寺で仕入れたお寿司でブランチを。今夜に備えてお昼は軽く。



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お昼過ぎに東舞鶴駅前に着きました。舞鶴の市街は五老岳を隔てて西舞鶴と東舞鶴に分かれており、城下町で商業地域なのは西舞鶴。東舞鶴は軍港から発達した工業地域です。



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駅前から歩いて数分のところに廃線址があります。これは軍需物資を運ぶために建設された旧中舞鶴線。



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列車が行き交ったであろうトンネルは格調ある赤レンガ。出征する兵士や引揚者もこのトンネルを通ったのでしょうか。



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ここ舞鶴には今や貴重な赤レンガの倉庫が建ち並んでいます。


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倉庫のひとつは「赤れんが博物館」として、内部も公開しています。この倉庫群は明治期から大正期にかけて、海軍の軍需倉庫として建てられたもので、この「赤れんが博物館」はもとの魚雷庫です。



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これらの倉庫の一部はコンサートホールなどに改装されてはいるが、残りは今でも海上自衛隊の倉庫として使われています。また、その景観を活かして、映画のロケも行われているとのこと。「男たちの大和」や「バルトの楽園」の重要なシーンがここで撮影されたとか。



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今夜のお宿は市街地から離れたところにあるのでバスに乗っていこうとしたが、ここの路線バス、話にならん本数の少なさ。待ってられんのでブラブラ歩いていくことにしました。舞鶴湾がのどかです。




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宿泊のオーベルジュはたった最大2組までの小規模なものだが、お部屋は広々です。このときの宿泊は我々のみだったので、一軒家貸し切り状態です。



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夕食は別の棟のレストランへ。このレストランは障害を持つ人たちの作業所に併設する形になっていて、ここの運営は社会福祉が主目的なんですね。


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朝食はオーベルジュでいただきます。シェフがわざわざ足を運んで我々のために調理する…なんという贅沢!


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舞鶴周遊観光ループバスに乗って舞鶴市内を巡ることにします。ループバスは「まちなかループ」、「おおうらループ」の2系統があり、最初は「おおうらループ」で市街より東側の臨海ルートを一回り。



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舞鶴引揚記念館は舞鶴港が政府の在外邦人引き揚げ港に指定されことにより、終戦の年から13年に渡って66万人余りの引揚者が舞鶴に降り立ち、懐かしの母国の土を踏みしめたことを記憶するために設立されたもの。ここを舞台にした「岸壁の母」の故事は有名ですね。


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対岸の巨大な施設は関西電力の舞鶴発電所です。関西電力としては約30年ぶりとなる石炭火力発電所で、2004年8月に1号機が運転を開始。


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今さら石炭火力発電とは時代遅れにも感じるが、石炭を輸入する中国からも近い舞鶴の地の利を活かしているんですね。もちろん最新鋭だけあって超々臨界圧のボイラーおよび蒸気タービンなど最新の技術により高効率の発電能力を誇るとともに、最先端の環境技術によりクリーンな発電所になっています。煙モクモク…といったイメージはもう古いんですね。原発が再稼働できていない今、最も頼りになる発電所です。


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向こうのほうからしずしずと巨大な艦がこちらに向かってきた。巨大な艦橋はどう見ても最新のイージス艦。艦首の番号を見ると「173」。スマホで検索すると「こんごう」です。この「こんごう」(DDG-173)は海上自衛隊の主力護衛艦で、こんごう型護衛艦のネームシップです。一般的には「イージス艦」として知られていますね。艦名は金剛山に因み、旧海軍の金剛型コルベット「金剛」、金剛型戦艦「金剛」に続き日本の艦艇としては3代目。デカい艦橋は帝国海軍の高雄型みたいでカッコエー!これから母港の佐世保に帰るのか、それとも秘密の作戦に従事するのか…

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舞鶴湾めぐり遊覧船に乗って海からウォッチングしてみます。遊覧船は土・日・祝日のみの運航なので、前回の時には乗れなかったんですね。船は小樽行のフェリー乗り場やユニバーサル造船のドックの沖を通って、軍港に近づきました。


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海上自衛隊舞鶴総監部内にある海軍記念館は、旧海軍機関学校大講堂の一部を利用して設置されたもので、舞鶴の鎮守府に初代司令長官として赴任した東郷平八郎元帥に関する資料の他に、旧日本海軍の資料が約500点展示されています。


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このあと、舞鶴周遊観光ループバスの「まちなかループ」に乗って西舞鶴に向かいます。


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東舞鶴が基地の街なら、西舞鶴は城下町で商業の街。こちらには大きな商店街もあります。賑わってるとは言いがたいが…表示類にロシア語を見かけるのは、ここの港はロシアとの貿易が盛んなことを現しています。


イギリスのウスターに留学していた東郷平八郎が、日本の材料でビーフシチューを作らせたのが原型といわれる肉じゃがは、この舞鶴が発祥地とされています。(広島の呉という説もある)。なのでここでは肉じゃがで町興しを図っているようですね。

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西舞鶴駅前からは京都交通の高速バスに乗って帰ります。車両はふそうのエアロクイーンです。舞鶴を出て2時間ちょっとで難波のOCATに到着。大阪・舞鶴間は電車よりこっちのほうが速いのですね。この旅行では温泉こそなかったが、護衛艦をたっぷり見れたし旨いもんもあったし…まあええか。今回は「バスde軍艦」でした。

  • 訪問日:2013年6月28・29日


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