「バクダン製造者の告白」

仕事の一環で手にとった
「テロ爆弾の系譜―バクダン製造者の告白―」（第三書館）は、
昔の共産党や極左等の活動を全く知らない世代の者にとっては
大変興味深い内容でした。

化学が弱い私にはちんぷんかんぷんなところもありましたけど
（化学式とかがあるわけではない）。
もちろん、イデオロギー云々の話では全くなく、著者（故人）は、
昨今の過激派による無差別なテロ・爆発行為を強く非難しています。
表紙が危ない印象を与えるので（そもそもこの出版社だし）、
平積みになるような本ではないけれど、埋もれさせておくのは
もったいない。専門家/技術者だからこそ主張できることがある。

「恋するソマリア」（高野秀行）
「サヨナラ、学校化社会」（上野千鶴子）
「発明マニア」「打ちのめされるほどすごい本」（米原万里）も
さっと終了。

漫画「ママだって人間」（田房永子）←帯に「育児漫画のタブーを破る」と
あるので買ってみたら、あまりにも率直な内容ですごかった。
最後に、出産直後の私の心情を痛いほどよく表している場面があり
（産後の体を見て、女性として終わったという精神的な打撃を受けた）、
こんな思いを抱えているのは私だけじゃないんだ、と泣きそうに
なりました。

あれだけ山のように持って帰ってきたフランス語の本だけど、
読みはじめたら1週間ほど仕事も家事も放棄してしまいそうなものばかりで、
なかなか手に取れません。
といいつつ、夏は、できれば本を買いに渡仏したいものです。

怖いもの

本屋では、相変わらず子供だましの少女漫画的怪談本
ばかり見ているので、昔から伝えられている「ムー」系の
本当に怖い話（真偽のほどは置いておいて）から好きな
ものを選ばせたところ、宇宙人の本を持ってきました。

宇宙人の写真（？）も、大人から見ると、いかにも偽物
だろうというもののオンパレードで、さすがにみかどんも、
作り物っぽいと分かっているようなのですが、本当に怖い本を
買ってやるといった私に気を遣っているのか、怖い怖いと
一応言っています…。

しかし、時代が変わったと言うか、私の子供時代には
なかった「グレイ」という呼称とか、ブッシュ元大統領の
背後にグレイが移りこんでいる写真（？）とか、
幽霊エイリアンとか謎の存在が色々出てきているのですね。

でも、みかどんはいまいち怯えておらず、相変わらず少女漫画的
学校の怪談本をこそこそ見ているので、いよいよ、
古典・巨匠水木しげるのおそろしい本を実家から発掘してくる
時かもしれません。ただ、トイレに一人で行けなくなると
困るので、あまりにもパンチのあるものは見せたくないのですが…。

先日は後楽園に連れて行ったところ、お化け屋敷に行きたくて
仕方がなかったようですが、あそこのお化け屋敷は大人でも怖く
（趣味が悪い）、とてもじゃないけど付き添いたくない。

鍵を忘れて

母親が仕事の日はカギっ子となり、自宅で着替えてから
塾に通うみかどん。カギっ子生活も慣れてきたようで、
少し前、ちょっと揺れた時も本人は飄々と塾に行って
ました。

先週、たまたま祖父にみかどんの付き添いをお願いして
いたところ、みかどんは鍵を忘れ、自宅に入れない状態に。
制服のまま塾に行かせるわけにはいかないと祖父が
慌てて近所のブティックに走り、どうみても成人女性用の
ワンピースを買い、塾に連れて行ってくれました。
私がお迎えに行ったら、シルクのものすごいワンピースを来ていて
驚きました。
父曰く、バーゲン品だったけれど、事情を聞いたらさらに
5千円引いてくれたとか。

塾の先生は非常に優しくて、母親が仕事中で何か困ったことが
あったら、いつでも塾にかけこんでらっしゃいとのこと。
大きな地震があったらといつも気にしているので、
有難いです。