沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

スークの唄

2010年08月05日 | 日々のこと
  スークの唄
 
    ちいさなガラス瓶に
つめられて
      親戚も兄弟もみないっしょ
      「スクガラス塩辛」の
        ラベルをはられ
       店頭にならんで
      「品質優良」
  「内容量120g」
      整列した姉妹たちよ
       箸につままれて
        人間さまの口のなか
         「ちょっとトゲがあるな」
           などと言われ
             なかまが少しずつ
               減っていゆく


     ぼくたちにだって
       こころはあるんだ
       なんの権利があって
        塩づけにして
         ごはんと一緒に食べ…
    あっ!

 
大好きな「すく」の詩がある。
 この詩を作ったのは詩人:大石直樹 詩集「八重山讃歌」(第31回山之口獏賞受賞作)の38ページにこの詩がある。八重山の母の懐に抱かれて、庭の景色や自然を見つめているようなほっこり感がある。可笑しみもある。
 作家もやわらかな素敵な方だが、この詩集もいい。そしてこの唄がすき。

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