スークの唄
ちいさなガラス瓶に
つめられて
親戚も兄弟もみないっしょ
「スクガラス塩辛」の
ラベルをはられ
店頭にならんで
「品質優良」
「内容量120g」
整列した姉妹たちよ
箸につままれて
人間さまの口のなか
「ちょっとトゲがあるな」
などと言われ
なかまが少しずつ
減っていゆく
ぼくたちにだって
こころはあるんだ
なんの権利があって
塩づけにして
ごはんと一緒に食べ…
あっ!
大好きな「すく」の詩がある。
この詩を作ったのは詩人:大石直樹 詩集「八重山讃歌」(第31回山之口獏賞受賞作)の38ページにこの詩がある。八重山の母の懐に抱かれて、庭の景色や自然を見つめているようなほっこり感がある。可笑しみもある。
作家もやわらかな素敵な方だが、この詩集もいい。そしてこの唄がすき。
ちいさなガラス瓶に
つめられて
親戚も兄弟もみないっしょ
「スクガラス塩辛」の
ラベルをはられ
店頭にならんで
「品質優良」
「内容量120g」
整列した姉妹たちよ
箸につままれて
人間さまの口のなか
「ちょっとトゲがあるな」
などと言われ
なかまが少しずつ
減っていゆく
ぼくたちにだって
こころはあるんだ
なんの権利があって
塩づけにして
ごはんと一緒に食べ…
あっ!
大好きな「すく」の詩がある。
この詩を作ったのは詩人:大石直樹 詩集「八重山讃歌」(第31回山之口獏賞受賞作)の38ページにこの詩がある。八重山の母の懐に抱かれて、庭の景色や自然を見つめているようなほっこり感がある。可笑しみもある。
作家もやわらかな素敵な方だが、この詩集もいい。そしてこの唄がすき。