8
水曜日は良いお天気で山も輝くほど綺麗だったのに、木曜日は曇り空。
一日でこの変わりよう。
それでも祝日という事もあり、人は多い。
車を止めた側に梅の木があり、少し白い色が見える。
もうすぐ咲くのかも。
あら~また新しい道標。
70分もかかるのかな?
こっちにも。
60分って、私の足並みで登った時間。
かなりゆとり持った時間設定になっているよう。
私の絶好調だった時の時間は35分。
今は50分切る事はない。
タイムアタックしているわけでもないし、今は景色見ながらゆっくりと登っている。
こういう道標も取り換えるのかしら?
趣があって良いように思うけど。
向こうの山は、雪が降っているのかと思うような景色。
風が強くなり、ギシッとかミシッという音が聞こえる。
木と木がこすれあっている。
1週間前は真っ白だった道も、もう雪はない。
ここへ来たら、かなり強い南風が吹いている。
寒いのかなと思ったけど、それほど寒くはなかった。
木々の色も何となく春に向かっている感じ。
フクジュソウも一気に咲き出して、かなり増えている。
これは何かを囲ったのかとよく見たけど、それらしい物は何もない。
何だろう?
休憩小屋の所でYさんと会う。
上から降りて来て休んでいる人達と話しているうちに、私も話に加わってしばらく会話。
上からYさんの奥さんが降りて来て、北回りを登ってくると下りて行った。
2度登るなんて凄い。
Yさんのんびりと話しているから、奥さんと一緒だとは思わなかった。
下から来た人や、上から降りてくる人達と話していて切りが無い。
そのうち2人は下りて行き、私も先へ行く事に。
Yさんはまだ話している。
話しの中で足軽さんの事が出て、やっぱり落ちたのは足軽さんだった。
頭を打ったので海馬が傷ついて、息子さんから山へ行くのは禁止と車のキーは取り上げられたとか。
足軽さんみたいなベテランが、どうしてあそこで落ちたのか分からない。
木の根にでもつまづいて落ちたのかもしれない。
当然家族は行くなと、山歩きなんて禁止にするのは仕方が無い事。
私も転ばないように気をつけねば。
頂上からの景色もさっぱり。
いつもの所は風も吹いていなくて、しばらく休憩。
もう落とし物はしない。
ウリハダカエデの芽も膨らんで来ている。
下りて行く途中で、下から登って来たYさんの奥さんとすれ違う。
電話したらまだ話しているそう。
いい加減にしてと言っていた。
車が2台ならもう帰っているところだけど、1台で来たから待つしかないと。
話し好きのYさんと一緒に歩いていたら先に進まないし、奥さんもイラっとなるのかも。
途中休憩。
歩くとすぐ熱くなる。
風も収まったようだし。
やっぱりここが最後の難関。
右端の雪のない所をそうっと下りる。
下りる時笹を掴んだせいか、右の人差し指の所が痛い。
切ったみたい。手袋しているのに。
家の近くの田んぼに白鳥達が。
行く時に見たけど、帰る時もいた。
車止めて写真撮っていたら、後ろから車が。
ほとんど車通らない道なのに、どうしてこんな時ばかり来るのかとうんざり。
家の庭のフクジュソウがようやく咲いた。
小さい花。
庭を見ればスイセンやナツズイセンの芽が出ているし、オオイヌノフグリやホトケノザの花も咲いている。
春は確実に来ていると感じる。