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“少数者推薦枠” のキム・シン最高裁判事候補者、過去の判決は“既得権側”

2012年07月16日 | 南域内情勢
←<キム・ジンスク氏「キム候補者、最高裁判事にならないでほしい」> 
キム・シン最高裁判事候補者が12日午前国会で開かれた人事聴聞会で議員の質問に答えている(左の写真)。この日午後、証人として出席したキム・ジンスク民主労総釜山(プサン)本部指導委員は「キム候補者は最高裁判事にならないでほしい」と話した。 キム候補者は昨年キム指導委員の韓進重工業クレーン高空籠城当時、一日100万ウォンの履行強制金を賦課した。
カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr




韓国の民主主義はこんなところにも表れる。
公職候補者、例えば、省庁のトップとか、大法院(最高裁判所)の大法官(裁判官)などは、その就任の是非について必ず公聴会が開催され、その業績や資質などが徹底的に洗い出されるのだ。

by maneappa

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http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?articleid=2012071219000189023&linkid=4&newssetid=1352


“少数者推薦枠” のキム・シン最高裁判事候補者、過去の判決は“既得権側”


原文入力:2012/07/12 22:01

キム・ジンスク氏聴聞会証人として登場するやキム候補者退場
「クレーン退去強制金一日100万ウォン・・・労働者の現実分かっていない」
賄賂を受取った公務員・釜山貯蓄銀行背任疑惑に“無罪”宣告

 12日午後3時、国会の最高裁判事候補者人事聴聞会場にキム・ジンスク(51)民主労総釜山(プサン)本部指導委員が入ってくるや、キム・シン(55・蔚山(ウルサン)地方法院長)候補者は席から立って退場した。 候補者と証人としてこの日初めて会った二人は互いに目を合わせなかった。 民主統合党はキム指導委員が証人として発言する間、キム候補者も同席することを要請したが、セヌリ党所属のイ・ジュヨン人事聴聞委員長の拒否で受け入れられなかった。 昨年1月17日釜山地方裁判所首席部長判事だったキム候補者は韓進重工業の申請を引用してキム指導委員に“間接強制”決定を下した。 85号クレーンから降りるまで一日100万ウォンずつ会社に履行強制金を出せとの内容だった。 以後履行強制金は積もり積もって2億9800万ウォンに達した。


 証人宣誓を終えたキム指導委員は心を決めたように、キム候補者に対して鋭い発言を浴びせた。 キム指導委員は「数多くの労働者を絶望に追いやる決定だった」として「なぜクレーンに上がるほかなかったのかを法が推し量らなければ誰が推し量りますか」と言った。 彼女は「履行強制金100万ウォンを出せといえば私が降りてくるだろうと考えたという話を聞いてさらに絶望した。 これほどにも労働者の現実を知らないのか」と言い、「このような人が最高裁判事になったら労働者の現実はどうなるか」と声を高めた。

 キム指導委員の証言に先立って、キム候補者はキム指導委員に対する履行強制金賦課決定が適切だったと思うかという質問に「履行強制金は当事者の行為に対する懲罰ではなく、はやく退去させるための心理的圧迫の手段」として「当事者の事情が許す限度より大きな金額を賦課すれば執行が早くできると考えた」と答えた。

 小児麻痺の後遺症を持つ障害者であるキム候補者は、“少数者持分”として最高裁判事候補者に推薦された。 だが、キム・ジンスク指導委員に対するいわゆる“罰金爆弾”の事例で見るように、キム候補者が少数者保護には目をつむり既得権者を擁護する判決をしてきたという批判が提起されている。

 民主統合党のイ・チュンソク議員は「最低賃金で働く労働者が一ヶ月に稼ぐのは約96万ウォンだというのに、履行強制金を一日に100万ウォン賦課するのは機械的な判決だ」と批判した。 統合進歩党のキム・ソンドン議員も「自分の労働力を売ってその代価として賃金を受取るしかない労働者に、解雇は即、死である」として「そのような労働者の心情を聞いたことがあったなら、一日100万ウォンという履行強制金決定を下すことができたろうか」と指摘した。

 また、路上で小学生の女の子を家に引っ張っていこうとして捕まり1審で有罪を宣告された中年男性に無罪を宣告したのも、弱者のための判決とはかけ離れているという批判を受けた。 結局この事件は最高裁で有罪趣旨で破棄差し戻しされた。

 その反面、既得権者などの不正には寛大だったという批判も出てきた。 2009年12月当時釜山高裁の部長判事だったキム候補者は、タクシー組合から料金値上げの請託と共に1000万ウォンを受け取った容疑(わいろ授受)で起訴され1審で懲役8か月、執行猶予2年を宣告された釜山市議会キム・ソクチョ(60)副議長に対して、宣告猶予判決を下した。 キム候補者の寛大な判決でキム副議長は議員職を維持することができた。

 キム候補者は賄賂を贈った人が懲役刑を宣告された事件で金を受け取った公務員には無罪を宣告することもした。 キム候補者は水道管納品業者から子供の奨学金名目で1000万ウォン以上の賄賂を受け取った疑い(賄賂授受)で起訴された釜山市上水道事業本部給水部長チョン・某(50)氏など公務員11人に全員無罪を宣告した。 この判決はその年の国政監査で問題があると指摘された。

 釜山貯蓄銀行背任容疑を無罪と判断したことも強い批判を受けた。 キム候補者は2009年釜山貯蓄銀行背任訴訟を担当して無罪判決を下したが、最高裁で破棄差し戻しされた。 当時最高際は「(キム候補者の) 2審判決が業務上背任問題を充分考えて判断しておらず、会社の実質的損害で第三者が利益を得たかどうかを調べていない」と叱責した。

 4大河川事業に対するキム候補者の判決も主流既得権側の論理に忠実に従った代表的な事例と指摘された。 キム候補者は去る2月、洛東江事業が予備妥当性調査を経ていないので国家財政法違反と判断しながらも、事業施行計画を取り消してほしいという原告の請求は棄却した。 民主統合党のイ・オンジュ議員は「違法だが既に事業が相当進行された状態なので取り消すことはできないと判決したのは卑怯だ」と批判した。

キム・ウォンチョル記者 wonchul@hani.co.kr

原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/542264.html 訳A.K


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