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李明博は武力北進統一を狙っている。

2009年07月13日 | 南北関係関連消息
初めに断わっておくが、これは私の完全な憶測にすぎない。
いや、憶測であってほしいと願うばかりだ。
にもかかわらずこのように書くのは、差し迫っているのではないかと思われる“危機”を前にして、私たちはどういう姿勢であらねばならないのかを考えるためである。

6.15共同宣言、10.4共同宣言はもちろんのこと、盧武鉉政権時代に大きな前進を勝ち取ってきた6カ国協議も、彼の眼中にはない。
李明博は、ここにきてますます調子に乗って、北を孤立させ、包囲し、圧迫するための5カ国協議を実現しようと躍起になっている。
しかし、個別の首脳会談を見る限り、ロシアはリップサービス、米国は聴き置くという姿勢、日本は『制裁強化』にしか考えが及ばず、中国は反対の立場である。

李明博政権による対北包囲網作戦は今のところ、功を奏していないように見える。

一方、南北関係は膠着し、開城工団問題に打開の道は険しい。
6.15共同宣言、10.4共同宣言、そして6カ国協議さえも反故にした李明博政権に対して、北が『友好的』な姿勢を見せるはずもないのである。

では、李明博政権は、なぜ、そのような状況においてもなお、北を孤立させ、包囲し、圧迫する姿勢を取り続けれのか。

それは、彼の目に映る北が、“ブルドーザー処女地”であるからに他ならないのでないのか。

彼は、土建でのし上がった人物である。
土建で成功者としての栄華を極め、大統領の地位まで手にした。
彼の成功物語は、あだ名のとおり、“ブルドーザー”をおいてはあり得なかった。

その彼が、現在の経済苦境を打破するための最高の!! の手段として戦争を選択するのは不思議ではないのかもしれない。
戦争こそ、ブルドーザー政治の究極の姿だからである。

しかも、いざ戦争となれば、南の勝利は間違いないであろう。
そうなった暁には、北のブルドーザー処女地が李明博の号令の下、大開発が始まるのである。
北の“無垢”な人々と大地は、南の強欲者によって蹂躙されるのである。

私は、そういう統一に反対する。
統一であれば何でもよいのかと問いたい。
強欲資本主義が人間を幸せにしているのかと問いたい。

そもそも、戦争による統一の代償は推し量ることができない。
いや、そう想像するだけで身の毛がよだつ。韓米の爆撃機がどれほどの同胞を殺すことになるのか、北のミサイルがどこに飛んでいくのか、そんなことは考えたくもない。

金大中が、統一のために千年かかってもいい。戦争だけは絶対にしてはならないと言ったが、彼も、そういう危険性をひしひしと感じているのではないだろうか。

私も、その意見に同意する。
何よりも平和が守られなくてはならない。
戦争だけは絶対にしてはならないという世論形成が切実に求められている。

李明博という“強い”権力に自らの将来を託した韓国民は、自分たちが、ナチスを選択したかつてのドイツ国民と同じであることを自覚しなければならない。

そして、李明博に対して、明確にNOを突き付ける行動が問われている。

by maneappa


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