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南北赤十字、離散家族の面会に合意

2013年08月24日 | 南北関係関連消息

赤十字社の実務協議で合意書を交換する南北の首席代表(8月23日、板門店)



開城工団の操業再開合意に続き、南北の両政府は8月23日、赤十字社の実務協議を通じて離散家族の面会行事に合意しました。
 
 離散家族の面会は南北分断後、1985年に初めて実現しましたが、継続されませんでした。そして15年の中断期を経た2000年、南北首脳会談の成果として再開します。それ以降、18回に及ぶ対面の面会と、7回の画像での面会事業が実施され、南北双方で4321の家族、2万1734名が面会を果たしました。2000年から2007年までは毎年開かれた面会事業が、李明博政権期には2009年と2010年に開催されただけです。3年間の中断を経て今回、9月にようやく実現することになったわけです。

 今回、面会者の規模は南北各100名です。現在、南で面会を希望する離散家族のうち、生存者が7万2千余名と言われています。韓国赤十字社はこの人たちを対象に、コンピューター抽選で200名から500名を選出する予定です。離散家族の苦痛を解消するためにも、面会の定例化と簡素化に向け、南北当局は最善を尽くすべきだと考えます。

 以下に、8月23日付『聯合ニュース』の記事を要訳しました。(JHK)
http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2013/08/23/0505000000AKR20130823196153043.HTML?template=2085


南北は9月25日から30日まで金剛山(クムガンサン)で離散家族対面行事をすることで23日に合意した。

双方はこの日、板門店の南側地域にある「平和の家」で赤十字実務協議を開き、秋夕(チュソク:旧暦8月15日)を前後した期間に離散家族の対面行事を実施するなど、4項目の合意書を採択した。

これに伴い、2010年10月を最後に中断された離散家族の対面行事が、3年ぶりに再開されることになった。

来月に対面する離散家族の規模は南北それぞれ100人。対面の方法と形式は慣例に従うことにした。

南北は秋夕の対面に続き、11月中にも離散家族の面会行事を実施することに共感した。それで、秋夕の対面直後に赤十字実務協議を追加で開くことになった。

双方は対面による面会とは別途に、画像面会も10月22日~23日に実施することで合意した。 規模は双方で40家族ずつである。

双方は秋夕の離散家族対面に向け、29日に生死確認を依頼する200~250人の名簿を交換する。その後、来月13日に生死確認結果を知らせる回答書を、そして16日には最終名簿をそれぞれ交換することにした。対面の5日前には、先発隊が金剛山に派遣される。

韓国政府は23日の協議で、離散家族問題の根本的解決のために、▲対面の定例化、▲生死と住所の確認、▲生死が確認された離散家族の書信交換、▲韓国軍捕虜(朝鮮戦争時)と拉北者問題解決に向けた生死と住所確認、などを追加で北側に提案した。

これと関連して、南北は当日の合意書に「離散家族の対面定例化、生死確認、書信交換実施など離散家族問題の根本的解決のために、引き続き努力することにした」と明示している。

キム・ヒョンソク韓国政府統一部スポークスマンは「南は面会場所としてソウル-ピョンヤンを、規模は200人を提示したが、北が金剛山に固執し、規模は100人が最大能力だと主張した。北側の立場を受け入れる代わりに11月の追加対面に合意したので、結果的には対面者の規模が拡大された」と語っている。

また、韓国政府の当局者は「秋夕の離散家族対面団に国軍捕虜と北へ拉致された人が含まれるのか」との質問に対し、「過去18回の離散家族対面行事をした慣例」を説明した。これまでは100人のうち10%である約10人が、国軍捕虜もしくは拉北者に割り当てられてきた。

政府当局者はまた、今回の実務協議で北側から「米支援や水害支援などの要請は全くなかったし、金剛山観光の再開に関する話もなかった」と明らかにした。

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