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断水・環境破壊、'4大河川聴聞会'の審判が待たれる

2011年05月14日 | 南域内情勢
★先日あるメディアが「春雨に崩れた4大河川、梅雨にはどうなる?」とのタイトルで、洛東江沿いの亀尾地区の断水騒ぎを報じた。大事業には反対はつきもの、完工すればきっとよくやったと感謝される、とゆるぎないブルトーザー大統領は頑なだ。
もう一度振り返ってみよう。このコラムを読みながら…。N


断水・環境破壊、'4大河川聴聞会'の審判が待たれる

[メディア招待席]キム・ジンエ・民主党議員| media@mediatoday.co.kr


事業費を確保した政府は、それこそ一瀉千里で工事を押し切ろうとしている。 今年6月から年末までに竣工すると気炎を吐く。

去年の冬記録的な酷寒期間中にも工事をごり押し、その渦中に現場労働者の人命事故は頻繁に起きた。最も浚渫量と堰の多い洛東江で、人命事故が特に多いが、国土部長官は聞くふりだけで総理も手の施しようない有様だ。

“この4大河川災難事業をストップさせる方法はないのか?”

イ・ミョンバク政府は馬耳東風だ。 4大河川事業の環境災難と速度戦に、これほど多くの問題が指摘されているにもかかわらず、かえって‘ポスト4大河川事業’を計画する度胸を見せている。 4大河川周辺を大々的に開発するという‘親水調和区域活用特別法’を去る年末職権上程で処理した。その上4大河川本流だけでは足りず、‘20余兆規模の4大河川支流事業’を計画している。 まさにブルドーザー大統領の本領発揮である。

残ったのは災難だけだ。 今この瞬間にも堰が流失し断水、濁度が激化、絶滅危機保護生物らが消えて…。砂漠のような砂嵐に農作業も被害を受けている。
それでも大統領は、完工すれば感謝されると嘯いている。

このまま行けば災難は避けられない。 大型浚渫と堰(ダム)建設をした先進国がすでに体験したことだ。

それは

最初に、洪水問題.
深く掘られ早まった流速に、支流と堤防などは‘逆行侵食’が始まった。 昨年夏に漢江支流で起きた橋崩壊と似たことが特に本流と支流が会う部分で起きる恐れがある。

二番目、水質問題だ。
堰で止められた水から、様々な水質問題が発生するだろう。
三番目. 地下水変動とダムによる環境変化で起きる川周辺の農業被害問題だ。
地下水が高まって湿地化になったり、地下水が低くなって水が不足するようになる問題があちこちで現れ、川周辺湿度が高まって日照量が減り作物も変えなければならないだろう。
地方自治体は、今後の4大河川管理に莫大な地方財政が使われると恐れ、 ‘川の人工化’はどのような災難をもたらすのか想像もつかない。

残っているのは、審判だけだ。 聴聞会を待つだけだ。

この途方もない「災難事業」がどのように可能だったのか?
どんな権力が作用したのか?
 誰が先頭に立って銃を構え、誰が黙認したのか?
 誰が利益を貪り、誰が血税を浪費したのか?

国民が否定した「大運河」が、どのように4大河川事業に変質したのか?
税金一銭も入れないと言っていた事業が22兆事業に化けたのか?
大運河をあきらめると言いながら出した‘4大河川整備計画’の堰4個、浚渫1~2メートル規模が、数ヶ月の間に‘4大河川事業’に化けて堰16個、浚渫5~6メートルと大運河計画に似たものに変わったのか?



大統領事業と4大河川事業に盲目的に銃担ぎ、また、分かりながら堅く口を閉ざした者たちへの審判の下る日が迫っている。

国民は知っている!





“原発、100%安全でないなら, 作るな”

2011年05月14日 | 韓日関係関連消息
★核燃料棒が解けていた、所謂メルトダウンだ。頼みの格納容器の底に穴が…。チェルノブイリと同じレベル7に格上げされたとき、爆発したチェルとは事故の「格」が違うと、政府、原子力委、マスコミ、それに躍らされた国民もどこか不満げだった。そして今になってこの事態だ! 
爆発して空気中に広がる放射線と1万トンも放水されたあの高濃度放射能を含んだ水はどこに…。海に流れ、地下水に浸透する…。周辺海域の正確なモニタリングを発表せず
隠しているのでは、と一部でささやかれているが…。

より深刻なのは韓国コリ原発、大都市釜山の近くにあり、寿命で故障が目立っていたが修理し10年稼動を延長した。反核運動不毛の韓国でも「福島」は、強烈な危機感を社会に与えた。
福島原発設計者を招いた講演会で講演者は、何を語ったのか?N


“原発、100%安全でないなら, 作るな”
福島原発格納容器設計者ー後藤まさし氏

“代案エネルギー探さなければ”

1989~2009年日本の電気機器製造会社の東芝で、福島原子力発電所の格納容器を設計した後藤・マサシ(61・写真)は去る12日、反核団体主催の釜山東区民主市民教育院で講演した。
後藤氏は“福島原子力発電所格納容器を作る当時、幾重にも設置された安全施設を見ながら安全に問題がないと考えたが、3月に発生した福島事故を見守りながら考えが変わった”と打ち明けた。

彼は“原子力発電所にはもしもの事故を制御する装置がある。が長く使っていると故障し危険にならざるをえない。自然災害などの色々な条件が同時に襲えば決して安全になれない”として
“私が設計したが原子力発電所は容認してはいけない”と強調した。

彼は韓国・日本政府の安易な原子力発電所対策にも苦言を呈した。 最近韓国政府がコリ原子力発電所を再稼働、防護壁を10m波に耐えられるようにすると発表したことに関連し、
“日本とインドネシアでは各々30mと40m以上の津波が襲った”、
“地震津波は土地が揺れながら発生、この時に配管などがこわれて事故が起きる”と指摘した。

彼は原子力発電所が安全だという政府当局の発表にも常に疑問を持てと助言した。

彼は“すべての原子力発電所を一度に閉鎖することは大変なので危険で古い原子力発電所から閉鎖しながら代案エネルギーを作らなければならない”と代案を提示した。
“放射能許容量と安全数値発表を信じずに、放射能を最大限吸収しないように最善を尽くさねばならない”として
“放射能をなくす技術はないので、子孫のために根本的な対策をたてなければならない”と話した。