NPO法人 三千里鐵道 

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5・18に消えた441人は、今どこに?

2011年05月17日 | 南域内情勢
★明日は5月18日。31年前のこの日、光州市民は全斗煥の派遣した空輸部隊の銃剣に立ち向かい、敢然と闘いを挑んだ。そして多くの学生、市民が倒れた。
公には犠牲者165名と200人満たない。しかしその日以来帰らぬ行方不明者は441人を数える。
以下キョンヒャンに紹介された記事を載せる。


消えた441人はどこに?

5・18行方不明者遺族たちの悲しみは癒えない

17日午前国立5・18民主墓地右側一番上の曲がり角に、行方不明者76人の墓地がある. この日、碑石だけぽつんと立てられた墓地には、遺族100人余りが集まって質素な法事を行った。

それでも76人は‘確実な保証人’等が現れ‘5・18有功者’と認められ、家族らの痛みが半分に減った事例だ。 しかし‘その日’以後帰っていない365人の行方不明者がいる。 合わせて441人は、全員当時戒厳軍鎮圧過程で死亡したと推定されている。

行方不明者遺族たちの願いは、死体を探して5・18墓地に安置すること。だがその願いは、ますます難しくなっている。 時間が過ぎるほど‘保証人’を探すことが難しくなる。 戒厳軍鎮圧作戦記録なども、依然と公開されないでいる。
チョン5・18遺族会会長は
“当時戒厳軍による密葬などに対して、「良心宣言」による自発的な申告がなければ難しい”と話した。


5・18記念日を一日前にした17日夜、光州市内のあちこちでは‘5月英霊’を賛える多彩な行事が繰り広げられた。
午後7時から開かれた‘5・18前夜祭’では‘記憶’ ‘関心’ ‘復活’をテーマに各種文化行事が開かれた。

18日には‘第31周年5・18民主化運動記念式’が国立5・18民主墓地で開かれる。
参席者は2年間歌えなかった5・18追慕曲‘イムのための行進曲’を合唱する予定だ。

●昨年8月の暑い日に、ぼくは光州の5.18墓地を訪れた。当時の訪問記を統一ニュースに投稿した。タイトルは「光州は生きている」。あれから間もなく1年が過ぎようとするが、あの日見た旧全南道庁の佇まいと、たまたま遭った地下鉄職員の当時の話は、今でも強烈に残っている。そして518番バスに乗って訪れた5.18墓地に眠る英霊に、手を合わせ冥福を祈った。
明日は「イムのための行進曲」を聴きながら、光州と共に時を過ごそうと思う。N