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2011韓半島平和大討論会

2011年01月21日 | 南北関係関連消息
★新年1月6日に国会図書館会議室で韓半島平和大討論会が開催された。その林東源先生発題原稿を、メールで頂き読み、反省した。もう80歳に近い70歳代後半にさしかかった先生が、長文の発題原稿執筆と討論会でされた演説を考えると、ただただ頭が下がる。韓半島の平和と統一のロードマップを作り実践される林東源先生の姿からは、疲れも気負いも感じられない。聖人の域に達した賢人が、あたかも遠くにかすむ目標の一点を見つめ歩かれているようだ。

以下、1月6日統一ニュース報道の要約と、メールで得た原文の一部だけを翻訳した。

三千里鐡道が林東源先生のような方を師として、今後も教えを請いながら進むことが出来るこの無上の喜びを、皆さんと共有しつつ…。namsang

林東源、韓半島平和大討論会で発題ー「敵対を越え再び平和に向けて」

2011年01月21日 | 南北関係関連消息
写真ーチョン・ドンヨン民主党国会議員室と'民主言論市民連合'が共同で主催した'2011韓半島討論会'.民主党議員など150人余りが参加した。


林東源、韓半島平和大討論会で発題ー「敵対を越え再び平和に向けて」

"政府が南北対話に真正性を持たなければならない時"
"現政権、統一問題等で正しい認識を持つようにしなければ"

2011年01月06日(木)18:38:44チョ・ジョンフン記者whoony@tongilnews.com

イム・ドンウォン前統一部長官は北朝鮮が南北当局間会談を条件なしに早く開催しようといった連合声明に対して"イ・ミョンバク政府が南北対話の真正性を持って対話と交渉をしなければならない時"と強調した。

6日午後2時ソウル、汝矣島国会図書館小会議室で、チョン・ドンヨン民主党国会議員室と'民主言論市民連合'が共同主催した'2011韓半島討論会'でイム・ドンウォン前統一部長官は、韓半島危機解決のため政府が南北対話に積極的に対処することを繰り返し促した。

イム・ドンウォン前長官は北朝鮮の新年共同社説と5日発表された連合声明は"良い兆し"と表現、"北朝鮮は米国と対話のために、そして6者会談と2012年強盛大国ドアをあけるためにも南北関係改善が緊要だということをよく知っている"と評価した。

しかし、キム・ヒジョン大統領府報道官はこの日午前"真正性ある提案というよりは広報戦術と見る"と話し、統一部関係者も"真正性ある南北対話提案と見ない。 統一戦術次元の対南攻勢の一環"と評価した。

しかしイム・ドンウォン前長官は北朝鮮の提案にイ・ミョンバク政府が真正性を持って対話に臨まなければならない時と強調した。

イム前長官は"イ・ミョンバク大統領は新年辞を通じて対話の門がまだ閉じられなかったと話した。 妙な表現だが、このぐらいでも話したことは幸運"としながら、
"(イ・ミョンバク大統領が)対話の真正性が北朝鮮にあるかと問うならば、それは自分自身にも該当すること"と、南北対話に否定的な現政府の態度を批判した。
また"統一問題も、北の崩壊に備えて吸収統一するという。 だから、北朝鮮と和解交流協力する必要がない、崩壊するなら崩壊促進政策を駆使してこそ統一は促進する"との考えと指摘した。

その一方で
"南側でも北朝鮮と関係改善なしで緊張緩和できない、平和も成し遂げられない。戦争危機を回避しなければ、わが国の経済は破たんするだろう。"
"特に2012年大統領選挙がある年が目の前にあるので、対話は切実だ"と分析した。

さらに
"イ・ミョンバク政府は、待つ戦略をあきらめて積極的な対話を模索すべきであり、米国の勧告を受け入れ局面転換に出なければならない"と言及した。


2011韓半島平和大討論会

2011年01月21日 | 南北関係関連消息
発題ー「敵対を越え再び平和に向けて」

林東源前統一部長官

※長文の発題原稿、その出だしの部分だけをアップします。格調の高い語り口が、ぼくは大好きです。(N)

●情勢分析と展望

21世紀初めの10年間は2000年6.15南北首脳会談と<南北基本合意書>を通じて、半世紀の間維持されてきた不信と対決の敵対関係を越えて和解協力の新しい時代を拓き、韓半島冷戦構造を解体するために米国と協力して‘韓半島平和プロセス’を推進した転換期的時期でした。

しかし最近3年間の南北関係は、また敵対的対決関係に逆戻りしています。 韓半島平和プロセスは中断され緊張が高まり、軍事的衝突で平和は脅威を受けています。

昨年2010年は韓半島に戦争危機が高まった年です。 天安艦、延坪島事件、韓米連合武力示威など西海での軍事的危機は、韓半島の危機だけでなく東北アジアの新しい国際秩序形成にも否定的な影響を及ぼしました。 中国の浮上と中国・ロシア・北朝鮮、米国・日本・韓国間の新冷戦構図が形成されるのではないかという憂慮も提起されています。
延坪島事態は朝鮮戦争以後60年間で、初めて私たちの領土が襲撃された衝撃的な事件です。 私はこれを強力に糾弾します。 しかし、この事態を発生させた要因は、改めて話すまでもなく南北関係破綻にあります。


「分析と展望」の内容は前の報道をご覧ください。

2011韓半島平和大討論会

2011年01月21日 | 南北関係関連消息
発題ー2 課題、その他



当面の課題

第一に、最も重要なのは戦争を防止しなければならないということです。

二番目、対話と交渉を通じて問題を解いていかなければならないということです。

三番目、平和を作らなければならないということです。

四番目、私たちの国民が正しい統一観を持たなければならないということです。

五番目、変化する東北アジア情勢に対する正しい認識と対処が必要だということです。

追加発言.

私はドイツ エボトゥジェダンの招請で一月前にドイツに行ってきました。 ベルリン自由大学がキム・デジュン大統領ノーベル平和賞受賞10周年を記念して‘東方政策と太陽政策’を主題とする公開討論会’を主催しました。

ここで交わした話の内の二つを簡単に紹介します。

はじめに、“ドイツ統一は東ドイツの人々が願って自らの決定で成立した”
   ※対決、制裁ではなく和解、協力で北の人々を統一に向けさせる
二番目は‘統一費用’問題。 莫大な統一費用がかかった、との発言は成立しない。
ドイツが統一する時、両ドイツの軍隊は70万人余り、統一条約により37万人に縮小、今は25万人だ。
“国防費を含んだ‘分断維持費用’が如何に多いのか?…
わが国の政府傘下研究機関が発表した統一費用推計によれば、北朝鮮が急激崩壊時には30年間毎年720億ドルが必要だが、相互正常発展時には、7分の1の100億ドルと推計した。
ところで我が国の昨年度国防費は、約280億ドル(約30兆ウォン)であることを考えれば、“分断維持費より統一費用が少ない”という言葉が説得力を持つ。