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延坪島事件、直ちに南北対話.交渉をー 林東源

2010年11月27日 | 南北関係関連消息
写真ーインタビューに答える林東源前統一部長官

"北ウラニウム濃縮、過去の政府恨むより責任を負わねば"

"延坪島事件、直ちに南北対話.交渉しなければ" 林東源


2010年11月26日(金)金致寛記者ckkim@tongilnews.com


“李明博政府は、過去の政府を恨むよりは北朝鮮濃縮ウラニウム計画(HEUP)が最近1-2年間に進行されていた事実に対して、責任を負わなければならないだろう。”

●26日林東源前統一部長官は北朝鮮のウラニウム濃縮施設公開に対して、大統領府の人々が“過去キム・デジュン.ノ・ムヒョン政府は北朝鮮の高濃縮ウラニウム プログラム開発に対して知っていながらも意図的に隠してきた。当時の関連者らは、このことに対して解明しなければならない”と主張したことに対して、公式な反論をした。

この日の昼、ソウル市内にある事務室で会った林東源前長官は
“色々な新聞らがこの問題を報道したので解明、反論するのが良いという意見が多くて、何人かと相談して立場を整理した”と明らかにした。

反駁文には
1997年北朝鮮の高濃縮ウラニウム計画疑惑がふくらんだ時から、2002年10月ケリー米国務部次官補北朝鮮訪問を契機に、米国は確証を提示しないまま北朝鮮のウラニウム濃縮能力を誇張発表したが、以後穏便に収集した全過程が紹介されている。

イム前長官は“しばしば核施設を訪問したスタンフォードの核物理学者ハッカー博士とかジョン・ルイス教授などが、2008年末に行った時はこういう施設は全くなかったし、北で見せてくれた数 百個の遠心分離機はみな新しいものだった”とした。
さらに“米国の他の専門家の話によると '明確に北朝鮮で作ったようではなく、違うところから持ってきたようだ、それなら北朝鮮に対する制裁、封鎖政策は失敗に帰したのではないのか' と話したそうだ。
ハッカー博士もこれ以上悪化する前に、米国と北朝鮮が対話をしなければならないといったが, 私も全面的に同意する”と話した。

●延坪島砲撃、“容認できない.. 、政府対決政策の結果だ”

イム前長官はまず先に“今は怒りの時期”として“私たちの領土に対して砲撃を敢行し、 しかも民間人まで被害にあった。 決して容認されることではない”と断固と話した。

しかし問題の原因に対しては
“北朝鮮にも責任があるが、わが政府が北朝鮮に対して過去の政府がした和解協力政策を中断、対決政策をとってきた結果だ。北朝鮮に頭を下げ屈服しろと強要する政策をとり、その結果より関係が悪化してきた”と話した。

また2007年2次南北首脳会談を通して発表した10.4宣言の西海平和協力特別地帯が実現されていれば、と遺憾の意をにじませた。

イム前長官は“西海平和協力特別地帯は、海でも非武装地帯のように問題解決していこうということで、これを南北が合意したことは本当にすごい進展だった”と評価し、“今後もこのようにするしかない”と話した。

しかし“これを現政府に入って否定したので、西海はずっと緊張の海、衝突の海になってしまった”とした。“すでに昨年度の海戦、今年3月天安艦爆沈事件、今回の延坪島砲撃事件など、私たちの貴重な若い人々の人命被害を受けた”と憤慨した。

●“南北が向かい合って座って対話交渉し、緊張緩和措置を取らなければ”

彼は
△最初に、南北関係を改善しなければならない。
△二番目、10.4宣言に基づいて西海を平和の海に作らねばならない。
△三回目、6者会談で合意した通り韓半島の停戦体制を平和体制に転換するために平和交渉をしなければならない
と整理した。

彼は
“直ちに南北が対話して交渉しなければならない。 そこで西海地域での緊張を緩和するための措置を取っていかなければならない”と強調した。
“そうしない限りこういう事件は今後も反復され、エスカレート(escalate,拡大)する可能性もある”と警告した。

そして林東源氏は
“停戦協定直接当事者の4ヶ国が交渉して、韓半島に公告した平和を作る努力をしなければならない”
“米国と中国との葛藤関係が深刻化されるならば、私たちにはさらに難しい状況が差しせまってくるかも知れない”
と憂慮を表わした。

“ピース キーピング(peace keeping)をするのも重要だが、ピース メーキング(peace making)をしなければならない”という普段の持論を最後に付け加えながら。

★心なしかいつも穏やかな林東源先生の表情に険しさが感じられる。
今年の5月ハンギョレ統一文化賞受賞式祝辞で林東源先生は、天安艦のことには一切触れず、ただ「険しい状況」であるとだけ話された。
そして「歴史はそれを望む者たちの側にある」と、暗に平和への信念を吐露され、参加者を激励された。namsang