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曖昧のまま全てを幕引きーこれが検察? ノムヒョン弁護人団、怒りの反論

2009年06月13日 | 南北鐵道関連消息


生きている権力には結局…“ハン・サンリュル帰国しても調査しない”

検察“税務調査宥和、失敗したロビー”と断定不拘束起訴の‘龍頭蛇尾’に終わる

ハンギョレ キム・ナムイル記者

検察が‘生きている権力’に鋭いメスを突きつけることができないという予想ははずれなかった。 パク・ヨンチャ前泰光実業会長の税務調査および捜査宥和ロビーには、大統領の最側近、政権最高実力者もかかわったのに、検察は12日龍頭蛇尾に終わった捜査結果を発表した。 ‘失敗したロビー’として早々に幕を引いた。

イ・ミョンバク大統領の最側近であり大学の同期チョン・シンイル会長がハン・サンリュル当時国税庁長を相手に直接ロビーを行った。 当時ハン長官は参加政府から任命されたという弱点の補完と己の地位保全のために努めていた。 ‘大運河伝導師’と呼ばれたチュ・プギル前大統領府広報企画秘書官が巨額を受けて、大統領の兄であり政権最高実力者のイ・サンドク ハンナラ党議員に何回も電話請託をした事実も明らかになっていた。

しかしここで止まった。

検察は核心関連者らに対する調査に消極的態度で一貫した。結果はチョン会長1人だけを不拘束起訴で幕引きだ。 集中的ロビーの対象だったハン前長官は去る3月、政・官界ロビー捜査が始まる直前、突然米国に出国した。 だが検察は“ハン前長官は参考人で,書面調査でも充分だ”として、ついに召還しなかった。 “生きている権力ひいき”,“不公正捜査”という政界の批判を自ら認める結果となった。

最高検察庁は、民主党が告発した2007年大統領選挙当時チョン会長のイ・ミョンバク ハンナラ党候補‘30億特別党費代納’疑惑に対する捜査は、ソウル中央地検に渡したと責任回避。
しかし検察内外では、チョン会長本人はもちろん,家族および会社関係者の口座を広範囲に調査した検察が, 何の端緒(糸口)もつかめなかったかと疑問を提起している。



捜査打ち切り、すべて立件しないような幕引きで世論を欺こうとしている, 今回の捜査発表に。あの冷静で温和なムンジェイン前青瓦台秘書室長がついに怒った。以下、ノムヒョンサイトに載った弁護人団の声明だ。


検察の捜査結果発表に対し

1.検察が主張する故ノ・ムヒョン前大統領に対する疑惑事実を認めることはできない。

2.検察はただ一言の謝罪もなしで責任回避と自己弁護で一貫している。 すでに故人になった前職大統領を二回恥をかかせる結果に怒りを感じざるをえない。

3.国民が分かりたい真実は,検察が誰の指示でどんな目的でなぜ‘政治的企画捜査’ ‘絞り込・狙い打ち捜査’をしたかについてだ。

4.一方的に被疑事実を公表して事実をわい曲するなど今回の捜査と関連した検察の形態に対する痛烈な自己反省と省察がなければならないだろう。

2009.6.12.

故ノ・ムヒョン前大統領弁護団一同



僕は法律、経済には特に疎い。センスも知識も無い。だが今回の件だけは、物語仕立てで構成できそうだ。

核になる人物は、今アメリカに逃げているハン税務長官だ。かれがすべてを握っている。BSEチョップルデモの最中、慶尚南道の片田舎の中小企業の税務調査結果を青瓦台に直報告し、それからノムヒョン周辺のまるで軍事作戦のような捜査が展開される。(以前当ブログで紹介。その情報をネットに流した税務署職員は今、懲罰の対象に)辞任した検察庁長官とハン長官は、ノムヒョンから任命された。MBで生きながらえるためには、とっておきの忠誠を見せなければならない。退任後ポンハに注がれる民心に妬みと恐れを感じていた権力が、この小さなきっかけを見逃すわけがない。
正面からは検察が、側面攻撃は言論、面白いように操作される世論、徐々に追い詰められるノムヒョンサイド…。

と、物語を組み立てられなくもない。
後日ファンソギョンさんに実録「ポンハの春」3部作執筆を頼みたいものだ。一部、退任後のポンハに注がれる民心 二部、権力の反撃 三部、ボンハに広がるノムヒョンの夢。
皆さん、どうでしょう。