散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

史蹟 玄冶店 (人形町)

2012-10-07 06:46:22 | Weblog
      

 玄冶店(げんやだな)と聞けば、春日八郎のお富さんを思い出す。粋な黒塀見越の松に 仇

な姿の洗い髪 死んだ筈だよお富さん 生きていたとは お釈迦様でも知らぬ仏の お富さん

エッサオー源冶店(げんやだな)と聞こえてきます。ところが、これはお芝居の話です。 

 本当は、幕府の医師であった岡本玄冶(げんや)の拝領屋敷のあったことから「玄冶店」と

呼ばれた。三代将軍家光が疱瘡を患ったとき、その頃権勢抜群であった春日局の反対を押し切

って酒浴という療法で成功したと言いますね。玄冶の子孫は明治まで9代この地で職と名跡を

継いだということです。  

 通称「切られ与三」の歌舞伎の演目は「与話情浮名横櫛」(よわなさけうきなのよこぐし)

で、嘉永6年(1853)江戸中村座で初演されたといいます。